スマホ二台のトリック、結局心春ちゃんどうなった?生きてるの?死んでるの? 「マイファミリー」最終回のネタバレ分かりにくいところを解説と感想!

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真犯人は誰!?と盛り上がりに盛り上がった「マイファミリー」最終回。

スマホ2台のトリックや、結局心春ちゃんの行方はどこ!?「会えた」って東堂妻の亜希が言ってたけど、生きてるの!?など、分かりにくかった部分も多いので、わかりやすく解説していこうと思います。

 

こちらの記事では、「マイファミリー」最終回のネタバレ解説、真犯人、事件の真相や動機、トリックなどを解説します。

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「マイファミリー」最終回のパパっとネタバレ!

 

最初の真犯人登場!?:真犯人は東堂亜希(東堂の元妻)で、未知留と不倫!?

このドラマでは1話から使っていた、視聴者欺きどんでん返し方式。

最終回でも、まんまと騙され、「どういうこと!?」となりました。

順を追って説明します。

 

温人(二宮和也)が、指定された未知留(多部未華子)の監禁場所の廃墟に行ってみると、「探さないでください」の置き手紙。未知留はいなかった。

スマホから機械音声の声。

 

「私は東堂亜希」

ここから犯人の供述。

  • 5年前、東堂(濱田岳)は不倫をしていた。
  • それに心春が気づき、不倫現場を写真に収めた。
  • 仲良しだった実咲に写真を転送し、相談した。
  • 心春の誘拐は、心春と実咲の狂言誘拐。(動機は、東堂に家族の大切さを思い出してもらうため)
  • 「遠足の場所」を聞いたのも、心春のアイディア。
  • 身代金の受け渡しの時点では、亜希は心春が本当に誘拐されていると思っていた。
  • 東堂が「遠足の場所」を答えられず、取引中止後、心春が亜希に狂言誘拐と東堂の不倫のことを話す。
  • 夫の不倫を知った亜希は心春を連れて、「探さないでください」の置き手紙を置いて家を出た。
  • 今は、亜希と心春の2人で暮らしている。
  • しかし東堂は、心春が誘拐されたままであると思い込み、再捜査を望み、友果ちゃんを誘拐した。
  • 暴露本を読んでそのことを知った亜希は、慌てて東堂に連絡して真実を話した。
  • 東堂は「お金をたくさん持っていくから、また3人で暮らそう」と言った。(だから、三輪の娘と阿久津の娘を引き続き誘拐したと言いたいのだろう)
  • 東堂が亜希と心春のストーカーのようになってしまっているのが怖くなり、亜希は東堂との連絡を断った。
  • しかしその後、妹の鈴間亜矢と温人が逮捕されたことをニュースで知り、放って置けなくなった。妹まで東堂に利用されていることを知らなかった。
  • 未知留を誘拐したのは…東堂の不倫相手とは未知留だったからだ!
  • 自分の家族を壊した未知留を恨み、誘拐監禁した。
  • しかし妊娠している未知留に同情し、全てを話し、もうすぐ温人が助けに来ることを話し、監禁場所の鍵を開けてその場に放置した。
  • 未知留はその場で温人を待ち、救出されることもできたが、自分の不倫がばれたため温人に合わせる顔がなく、「探さないでください」と置き手紙を置いて逃げ出したのだ。
  • 東堂には、亜希から罰を与える。

ここまででも、辻褄はあっているように思えるので、すっかり信じてしまった!

 

まさか東堂が不倫!?そんなキャラじゃなかったでしょ!?

しかも相手が未知留だと!?

三輪が未知留の元彼と言う伏線で、未知留と三輪の不倫はアリかも…と思っていたけど、まさかの東堂…!?

と。

 

しかし、これは真犯人が作った真っ赤な嘘のストーリー!

 

この筋書きで言えば、

  • 未知留が不倫がバレて自ら行方をくらました。
  • 東堂は亜希に不倫の制裁として殺された。

と言うことで、未知留と東堂の2人が姿を消し、犯人は亜希と言うことで全てが終わる。

亜希も実際には行方不明となっているため、犯人として指名手配されても捕まる事は無いため、嘘のストーリがばれることもない。

また事件は迷宮入りとなる…。

 

というのが真犯人の狙い。

 

真犯人は吉乃一課長!事件の真相

さて、上の供述は全て嘘で、話していたのは亜希ではなく、吉乃だったのだ!

ということで、真犯人は吉乃一課長だったのである!!

 

ここからが、本当の本当に事件の真相。

  • 吉乃は面倒見がよく、忙しい部下の家族のケアまでしていた。
  • それで東堂の妻と出会い、育児に悩んでいた亜希の相談に乗るうちに、不倫関係となった。
  • しかし2人の関係を心春に気づかれ、車の中で抱き合っている写真を撮られてしまった。
  • 心春は吉乃に会い、スマホの証拠写真を突きつけ、「ママにもう会わないで」と頼んだ。吉乃はそれを了承した。
  • 心春はもう一つ吉乃に頼み事をした。それは狂言誘拐。両親が離婚しないように、自分が誘拐されたことにして、両親が一緒に心配して協力しあって仲が戻ることを願ったのだ。
  • 心春は“誘拐計画書“を作っていた。その中に、遠足の場所の質問のアイディアがあった。
  • 吉乃が断ろうとすると、「決めるのは私です!」と心春が言った。(機械の音声の犯人の口癖は、最初に心春が言った言葉だったのだ)
  • 吉乃は隙をついて、心春のスマホを奪い取り、写真を削除しようとしたが、抵抗した心春ともみ合いになり、振り払った拍子に階段から突き落として殺してしまった。
  • 吉乃は心春が誘拐されたように見せかけた。この時すでに心春は死んでいるため、当然お金を受け取って心春を返すことはできない。東堂が遠足の場所を答えられなかったせいで取引が失敗したことにして、取引を中止にした。報道協定を盾にして、事件を風化させることが狙いだった。
  • 亜希はアリバイ証言が二転三転していたため、狂言誘拐の首謀者と疑われた。しかしはっきりと証言できなかったのは、その時間、吉乃と会っていたため。それを証言しないように、裏で吉乃が説得していた。
  • 自分が不倫をしている間に、心春が誘拐された事で、亜希は自分を責めて失踪した。
  • 失踪直前、亜希は吉乃に電話をして「心春のところに行きます」と伝えていた。(亜希は、心春を殺した犯人が吉乃であることを知らない)
  • 吉乃は亜希が自殺したと確信し、このまま事件は迷宮入りすると安心した。
  • しかし心春を探し続けていた東堂が模倣犯となり友果ちゃんを誘拐し、暴露本を読んで吉乃はそのことを知った。
  • 吉乃は東堂に次の誘拐を指示し、三輪の娘を誘拐させた。誘拐を続ければ、東堂が逮捕されることになり、すべての罪を東堂に擦りつけられると思ったから。
  • しかし、予想外のことが起きる。阿久津の家に行った時に実咲と吉乃が顔を合わせたことで、実咲が心春から送ってもらった写真に写っていた不倫相手の男だと気づいたのだ。
  • 実咲はこの時、初めて吉乃が警察の人間だと知る。
  • 実咲は悩んだ末に吉乃に直接電話をして会うことになった。スマホの写真を見せ、「もしかしてこれは浮気ではなく、心春ちゃんの家が何かの事件に巻き込まれていたんですか?だから心春ちゃんは何も言わずに転校してしまったのですか?」と聞いた。実咲は純粋に心春のことを心配して、本当のことを知りたかっただけ。まさか心春が吉乃に殺されているなんて疑ってもいない。
  • しかし吉乃は焦った。まだこの写真があったことを知り、どうしても取り返さなければならないと思った。
  • そして急いで、自ら実咲を誘拐した。
  • 身代金の10億円を毎日1億円ずつ運ばせたのは、阿久津夫妻が家を留守にしている間に、阿久津家に侵入して、実咲のパソコンを盗むこと、その時間稼ぎが目的だった。
  • 最終的には東堂と温人に罪を擦り付けて、事件を終わらせようとしていた。実咲は無事に返すつもりだった。
  • しかし、母親の心臓病を心配した実咲が、急いで逃げようと無理をして、廃墟から転落。
  • 吉乃が落ちた実咲を発見した時、まだ意識はあった。
  • 実咲を無事に返せなくなってしまったため、急いで取引を中止しようとしたが、瀕死の実咲の姿を見てそれができなくなり、東堂に「心春か実咲のどちらか」と選ばせた。
  • たかが不倫写真を隠すために、ここまでの犠牲者を出し大きな事件となってしまったが、「家族にばれるのが怖かったから」と吉乃は供述している。吉乃には少なくとも2人の子供がいて、(下の子供が来年大学卒業と言っていたため)奥さんと温泉にでも行くと言う幸せな老後生活を夢見ていた。そんな家族の平和を見出したくなかったのだ。

 

結局、心春ちゃんは生きてる?死んでる?東堂亜希が心春ちゃんに「会えた」とは?

この記事では、心春ちゃんは殺されたと明言してしまっているが、ドラマ内ではそこはかなり曖昧な表現となっていた。

 

ラスト、自殺したと思われていた亜希は生きていて、逮捕された東堂の面会に来ている。

「心春ちゃんに会うまでは、どうしても死ねなかったらしい」と三輪が説明。

 

東堂「心春ちゃんに会えたのか…?」

号泣しながら亜希が頷く。

 

 

「心春ちゃんに会えた」というセリフに「えっ生きてるの!?」と思った人も多いと思う。私もちょっと思った。

でも、これは「心春ちゃんの遺体に会えたのか」という意味だ。

 

 

もう一度、見返してみると、はっきりと、心春が殺されたことを明言する台詞があった。

 

葛城(玉木宏)が、吉乃の供述内容を温人に説明するシーンで、ほぼ事件の真相が語られたが、

 

葛城が、

心春さんと同じように実咲さんをどこかに遺棄して行方不明にすればリスクは少ない。しかし、実咲さんの姿を見てそれができなくなった」

と話している。

 

このことから、吉乃は「心春を遺棄した」ことを供述しているのだ。

葛城の説明でそこが省かれていたのは、視聴者に「結局、心春ちゃんはどうなったの!?」と最後まで興味を持ってもらうための演出だろう。

そのため、少しわかりにくくなったが、確かに最後まで「で、心春ちゃんは!?」と思ってくぎ付けになって見ていたので、制作側にしてやられたと言っていいだろう。

 

 

東堂が心春か実咲かを選ぶシーンで、二人が無事かどうか、犯人に確認したシーンがあった。

「心春ちゃんは生きているんだよな?」の質問の時に、かなり間があって「はい」と言ったのは、それが嘘だったから。

この時吉乃は泣いていた。

自分の手で、心春をどこかに埋めたかどうか、遺棄したのだ。

もう生きていないことを知っているのだから、こういった反応にもなる。

 

 

 

東堂の面会に来た三輪が

「心春ちゃん、まだ行方がわかっていない。でも、きっと大丈夫だ、大丈夫…」

と言っていたので、心春はまだ生きているの!?と混乱させられた。

しかし、これは「遺体の場所がまだわかっていない。でも、大丈夫、きっと発見されるよ」という意味だろう。

子供が亡くなってしまった遺族の唯一の望みは、「せめて遺体と対面したい」という思いだろう。

このセリフを言っているときの三輪の苦しそうな表情からも、「せめてもの…」という思いが汲み取れる。

(あ、でも、この後、元嫁の亜希が三輪に連れられる形で面会室入るんだから、三輪は亜希と一緒にここまで来たんだよな?そしたら、ここに来るまでに、亜希から、遺体が見つかって、対面してきました、って聞いてないの?そう考えると、三輪の発言、謎…)

 

 

で、話は戻って、

「奥さんと吉乃の事は聞いているんだよな?」と三輪に聞かれて、東堂はうなずきはしなかったものの、「さつきさん(三輪の元嫁)、大事にしろよ?」と返している。

これは仕事仕事で妻を大事にしなかったために、妻が救いを求めて他の男に浮気をしたのだと、不倫をした妻を責めることなく、自分を責めているのだ。

自分が家族を顧みなかったことが発端となり、妻が浮気し、娘が殺され、家族はバラバラになった。

だから、せめて友人の三輪には、もう一度妻を大事にして、家族を再生させてほしい…という願いをこめたのだ。

 

吉乃の供述内容は、東堂に伝えられたのだろうか?本当のことは、あまりに残酷で伝えられないんじゃないか?というネット住人の予想の声もあったが、

この言葉からも、東堂はすべてを知っているのだ。

 

 

妻と吉乃が不倫していたことも、そのために、娘が吉乃に殺されたことも。

 

 

 

この東堂と亜希の面会のシーンと、未知留の出産シーンが交互に挟まれていたのは、娘を失ったことを5年越しにやっと受け入れた夫婦と、新しい家族を迎え入れた幸せの夫婦の対比。

これがなんとも切なかった。

 

同じ事件に巻き込まれたファミリーであったが、全く別の方向の結果となってしまった家族の形。

 

以上、事件の真相だ。

 

スマホ二台のトリック

さてさて、事件の真相や動機等については上記で書いたが、その他にもみんなが「意味がわからない」と言っていたスマホ二台のトリックについても解説してみようと思います。

 

みんなの疑問は

  • 温人はどうやって未知留の監禁場所にたどり着けたの?
  • スマホ二台使ってなんちゃら…の件がよくわからない

といったところではないだろうか?

 

 

まずは、葛城(玉木宏)が、吉乃(富澤たけし)が本ボシだと気づくところから始まる。

犯人から伝えられた茅ヶ崎の廃墟(未知留の監禁場所とされていた場所)に向かったのは三輪だけ。

 

 

葛城が吉乃を疑ったのは、「実咲さんの部屋からパソコンとタブレットが消えている」と葛城が言った時に、吉乃が「タブレット…?」とタブレットにだけ反応したこと。

実咲の部屋に忍び込み、パソコンを盗んだのは吉乃。しかし実咲がタブレットも持っている事は知らなかった。葛城の言葉で初めてタブレットの存在を知ったのは、タブレットも奪い返さなければならないと思った。

 

そこから吉乃を怪しんだ葛城は、女刑事にもう一度実咲のスマホの通信履歴を調べてもらった。

最後に電話をしていた相手は、吉乃の番号だった。

もちろん通話履歴はいちど調べてもらっているが、その時は吉乃が自分の番号だけ消して報告していた。

 

ネックス(阿久津の会社)に頼み、リストにある電話番号の位置情報を全て調べてもらった。そのリストに、吉乃の番号を忍ばせた。本来違法であるが、人質の命が関わっている緊急措置。

 

それにより、吉乃が潜んでいる廃墟の場所を特定できた。

途中までは、日下部管理官(迫田孝也)が、温人を疑っていると思わせていて、

「仲間がいるかもしれない。位置情報が特定できている事はまだ泳がせろ」

と部下に指示をしていた。しかしそれは「温人の位置情報」ではなく、吉乃のスマホの位置情報のことを言っていたことが後からわかり、「おぉ〜!また騙された!」となった。

 

 

葛城から温人に、犯人は吉乃で、未知留の監禁場所に今から向かうことが伝えられ、温人は葛城の車に乗ってこの廃墟に来た。

↑これが「ニノはどうやって本当の監禁場所にたどり着けたの?」の答え。

 

 

そして、スマホ二台のトリック。

温人のスマホと犯人のスマホはずっとつながっていて、ビデオ通話で車の行き先を映しながら走行していた。

ダミーの監禁場所につき、テーブルの上の「探さないでください」の置き手紙をビデオ通話で映す。これで、犯人は温人が騙されてダミーの場所に行ったと思い込む。

しかし、ここで本当にスマホを持っているのは三輪。三輪が声を出してしまえば、ばれてしまうし、温人の声が聞こえなくても、やはりばれてしまう。

 

そこでスマホ2台のトリックが発動する!

 

三輪は、まず、犯人とつながっている温人のスマホで置き手紙を映す。

そのスマホの画面を、今度は預かってきた東堂のスマホで映す。

 

東堂のスマホは、温人が持っているスマホとつながっている。

それを見て温人がしゃべる。

東堂のスマホから温人の声が聞こえ、温人のスマホがその声を拾い、犯人に声が伝わる。

 

マイファミリー最終回スマホ2台のトリック解説

犯人の吉乃は、ダミーの場所に温人がいると思い込む。

 

と言うトリックだったのだが、こんな拙いイラストで伝わるだろうか…?

 

まぁこのトリックは、ストーリー的にさほど大事ではないため、理解できなくても問題は無い。でも気になっている人が多かったので、解説してみました。

 

伏線っぽかったのに、全然伏線じゃなかったこと

  • 東堂の「心春ちゃん」呼び。→ただ、かわいい小さい心春ちゃんのまま、時間が止まっていたことの表れだったのか。
  • 東堂が大学時代、未知留の車にぶつけたこと。→本当に全く関係なかった。
  • 誘拐のエキスパートのはずの葛城が二度、受け渡しに失敗したこと(遠足の場所を無線で妻に確認したことで、犯人に警察の介入がバレた)→葛城、優秀設定なんだか、無能設定なんだか…?

 

「マイファミリー」最終回の感想

動機は、ただただ吉乃が不倫を隠そうとした!というシンプルなものだった。

 

しかし、瀕死の実咲を遺棄できずに、東堂たちにもう一度チャンスを与えようとしたことや、「心春は生きているのか?」という質問に「はい」と嘘をついて答えた時に涙を流していたことなど、誤って殺してしまったものの、普通に人間の心は持っていた犯人だったので、そこはよかった。

サイコパスオチだと、どうも説得力がなくて、それじゃ何でもありじゃ~ん、って感じなので。

 

 

たかだか不倫写真を隠そうってだけで、どれだけの被害者出すんだよ!周りを巻き込みすぎ!と言うツッコミも目にするが、意外とこういうのってリアルなんじゃないかなって思う。

不倫がバレるって、当事者にとっては相当大きな事件。

 

最初から、「不倫がバレる」が「殺人者になる」のどちらかを選びなさいと言われて、殺人を選ぶ人はいないけれど、吉乃だって最初は殺人をするつもりなんてさらさらなかった。

心春ちゃんを殺してしまったのも本当は事故で、だけど不倫がバレたくないから、隠蔽することを選んでしまった。

 

実咲の誘拐は、もともとは実咲を傷つけるつもりなんてなかった。

転落に気づいた時点で救急車を呼ばなかったから、それは罪がさらに大きくなるけど、すでに誘拐と言う大きなことをしでかしてしまっているため、今度はそれを隠すために救急車を呼べない…と言うジレンマに陥る。

 

「こんなはずじゃなかった…!」と思いながらも、どんどん身動きが取れない状態になっていたのだろう。

 

亜希だって自分の不倫のせいで娘が死ぬことになるなんて、全く思いもしなかったと思うし。

 

不倫をした2人を擁護するわけでは全然ないけどね。

 

でも誰でも、ちょっとした出来心で過ちを犯すことがあって、それが普通は誰にもバレずに何事もなかったことにできるけど、何かが間違ってそれを隠そうとしてどんどん罪を重ねて、こんなに大事に発展しまう…と言うこともあるんだ、と思うとぞっとした。

 

軽い気持ちで不倫なんてしちゃだめよ、悪いことはできないねぇ…と言う戒めになったため、日曜劇場でこういったテーマを取り扱って良かったのではないかとさえ思う。

不倫→子供殺される、だったら、絶対不倫しようなんて思わないからね。

 

 

そして、2話くらいまで、「今回の日曜劇場、微妙だな~面白くないな~」と思った人も多いと思うんだが、脱落しちゃった人はもったいない!本当に途中から、次週が気になって気になってしょうがない!っていう1週間で一番楽しみなドラマになった。

 

最初は、子供の誘拐の話なのに、家族VS警察の戦いを見せられて、何なんだ…?と思ったが、そこまで警察に焦点を当てていたのが、犯人が警察内部にいる!と言う事の伏線だったのだろうなと思う。

途中からトミーが怪しい怪しいとは思っていたが、動機は全然外れた!でも、トミーが犯人!と言う予想が当たっていて、ちょっと嬉しかった。

世間的には、「芸人が犯人は嫌だ」と言う批判の声が強そうだけど。

 

 

でも、これ以上東堂や三輪が裏切り者だったら悲しいし、まさか未知留が本当に浮気して温人を裏切っていたとかだったら本当に悲しすぎるし、そういった近い人間が犯人だと、視聴者をびっくりさせることには成功するかもしれないけど、人間不信になってストーリー的には不満が残ると思う。

葛城さんはただただかっこいいで終わってくれて良かったし、やっぱり犯人はトミーか迫田さんのどちらか以外は考えられなかったかな。

 

 

最終回の途中までは東堂亜希が犯人!?ってすっかり信じちゃって、驚きはしたけど、「1度も出てきていない人が犯人…!?」とすごく不満だったし、これ以上の満足できる犯人って私的にはいなかったかな。

 

トミーを怪しいと思い始めてから、トミーの行動を中心に見返したりしてみたんだけど、一課長というお偉いさんの立場でありながら、現場の刑事たちと一緒になって街頭でのビラ配りをしたり、阿久津の家に謝罪に行ったりと、「わざわざ一課長が…?」という行動が目立った。

これも何かの伏線なのかと思いきや、それは「部下の面倒見がいい」という吉乃の人柄を表す描写だったのだ。

しかし、それが災いとなって、部下の奥さんとデキてしまうとは…。

 

そういう人間っぽい人柄の人物が犯人のほうが現実味あるし、それぞれの「マイファミリー」を描いたドラマってなら、吉乃の家族についても最終回でさらっと描いてくれたら、もっと「家族を壊したくなかった」っていう動機に感情移入できたのかな。

不倫しちゃってる時点で、何を言っても「自業自得!」って叩かれそうだけど。

 

それにしても亜希はさ、小学校5年生の娘が一人なのに、何をそんなに育児に悩んでいたの?

もう手が離れて、子育てもだいぶ楽になってたでしょうよ。

あれだけしっかりしていて聡明な子供だったんだし、そこまで手を焼いていたとは思えないんだが。

旦那は刑事で忙しいかもしれないけど、名門校に通わせられるくらいの稼ぎはあったっぽいし。

 

途中までの東堂とみちるが不倫!?のほうが説得力あったわ。

温人がみちるをほったらかしにしていたのは友果が赤ちゃんの頃で、「ワンオペ育児で死にそうだった」って言ってたから、その頃に昔からよく知ってる同級生が優しくしてくれたら頼りたくなっても不思議じゃないなって思った。

 

でも、あれだけ崩壊していた鳴沢家が、家族再生したのは感慨深かったな。

最後に家族4人とワンちゃん連れて海を歩いているシーンでみちるが着ていた黄色のワンピース、過去写真の友果が赤ちゃんの頃の写真で、まだ温人とみちるが仲良かった頃にみちるが着ていたワンピースと同じのだったね。

 

家族が再生して、その頃に戻れた、ってことをさりげなく表していて、いい!と思った。

 

毎週めちゃくちゃ楽しみに見れたし、すごく満足度の高かったドラマでした。

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