キンプリ妄想歌詞小説「Seasons of Love」21話最終回「Lovin’ You」~どんな時も隣にいるのは…僕じゃダメかな?~

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ついに最終回!

 

 

自分の気持ちに正直になると決意した紫耀…!しかし意外な展開に…!?

 

花凛が選ぶのは、紫耀か廉か!?
ついに三角関係に終止符が!

 

 

「どんな時も隣にいて欲しい人は、誰ですか…?」

 

 

私の小説はキンプリの楽曲の歌詞をもとにストーリーを構成しています。
今回のテーマ曲はなんと…新曲「Lovin’ You」です!

 

サビの歌詞だけ解禁されてて、これいけるな…と思ってたんですが、昨日、庭ラジで1番の歌詞とか大サビとかも解禁されて、
思ってたよりも、断然ハマってる!!

と思って!

 

もうこの曲のサビの歌詞とかで、どっちとくっつくのかネタバレ的な気もしますが、彼らの結末を見届けてやってください…。

 

King & Prince「Lovin' You」歌詞小説

 

3月13日続きをアップしました。これにて最終回終了です!

 

 

前回の話はこちら↓

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大切なもの(花凛サイド)

「花凛っ!」

名前を呼ばれ振り向く。

 

「なんで、ここに…?」

「海人から、花凛が帰ってこないから探してほしいって連絡来て、それで…

心配…したんやで?」

 

 

眉毛を下げて悲しげに笑う廉くんが立っていた。

 

 

屋台の人たちももう片付けを終え皆帰ってしまい、神社には私と廉くんが2人きりで向かい合う。

 

 

少し前、お祭りが終わって、帰り自宅を始める人々の雑踏の中、名前を呼ばれた気がした。

その声は、懐かしいかすれた声だった。

 

 

まさかと思ってゆっくりと振り返ったけど、その姿を見つけることはできなかった。

幻聴だったのだろうか?

 

 

だけど恐る恐る、ゆっくりゆっくり振り返ったのは、もし本当に、そこにその姿があったらどうしようと怖かったから。

 

 

 

7月7日は、毎年この神社に来ていた。

それはもう私の中で儀式のようなもので、紫耀くんが来ないことがわかっているから、来ないことを確かめるために来ているようなものだった。

毎年それを確認するたびに、「やっぱり来ないよね」ってがっかりする気持ちが少しずつ薄れていることを実感し、ホッとしていた。

 

 

この3年間、私の中の紫耀くんへの未練は着実に小さくなっていってる。それに反比例して、廉くんの存在がどんどん大きくなっていってる。

やっぱり、ちゃんと前に進めているんだって。

 

 

だけど今年は、廉くんとぎくしゃくしていて、当てつけのようにライブに行った。

スキャンダルでファンからブーイングを受けている、痛々しい 紫耀くんの姿を見て、胸が苦しくなった。

そんな状態で本当に紫耀くんがここに現れたら、何もないまま帰れる自信は無かった。

 

 

だからそんなことになったら困るんだ。

だって私は、廉くんと別れる勇気も、廉くんを傷つける覚悟も、全く持てていないのだから。

 

 

廉「前にもあったな、こんなこと。花凛がいなくなって、探してほしいって言われて、町中を駆け回って。あの時は、俺が海で見つけたんや」

 

 

そう、紫耀くんのバイトのことを知って、すっごく傷ついていた時、廉くんが私を探し出してくれた。

そして、手を握って黙ってそばにいてくれた。

 

 

廉「あの海も探しに行ったんやで?一応俺らの思い出の場所やろ?でも…

なんや、こっちやったかー…」

廉くんは頭をかいて苦笑いする。

 

 

花凛「廉くん、なんでこの場所…」

この神社が紫耀くんとの思い出の場所だってこと、廉くんは知らないはずなのに。

 

 

廉「自分が話してたんやで?あの海で。紫耀と、初めてキスしたのは神社やって。ここら辺の神社、全部回ったったわ」

廉くんは、自虐的に言ってふっと笑う。

 

 

そんな昔のこと、しかも本当にチラッと出ただけの会話を覚えててくれたんだ…。

それにどこの神社までかは分からなかったはずなのに、全部回って探してくれたんだ…。

 

 

廉「待ってたんは、俺とちゃうねんな…」

 

 

だけど、だから、バレてしまった。

 

海じゃなくて、神社にいた意味。

待っていたのは、廉くんじゃなくて、紫耀くんだったこと…。

 

 

廉「この前は、ごめんな。連絡もしなくてごめん」

慌てて、ぶんぶんと頭を横に振った。

 

 

廉「付き合い始めてから、こんなに会わなかったんは初めてちゃう?」

コクリと頷く。

 

 

廉「寂しかった?」

小さく頷く。

 

もちろん寂しかったし、なんで連絡くれないの?って思ってたけど、控え目に頷くことしかできない。

だって、やってることが矛盾してるのは、自分が一番よくわかってる。

 

 

廉「じゃあなんで…」

廉くんは、絞りだすように声を震わせ、切なく顔をゆがめる。

 

 

廉「なんでこっちなん?俺、海探しに行ったのに…なんでこっちにおんねん…!」

 

 

何も言い訳できなかった。

何をどう言い訳したって、紫耀くんを待っていたことに違いはないのだ。

 

 

 

 

廉「もう俺たち、一緒にはおられへんな…」

 

 

 

 

バキュンと銃で撃たれたかのような衝撃が走り、とっさに息ができない。

 

 

ずっと紫耀くんほど好きになれる人は、今後一生現れないって思ってた。

 

でも、やっと気付く。

廉くんほど私を好きになってくれる人は、今後一生現れないだろう。

 

 

 

私はバカだ。

紫耀くんを失ったときに、ちゃんと学んだはずなのに。

 

大切な人の手を離しちゃいけないって。

いつまでも追いかけてきてくれるなんて、うぬぼれちゃいけないって。

 

 

それなのに、また同じ過ちを犯す。

 

 

私にとって、本当に手放したくない大切な人は、いつの間にか廉くんに変わっていたのだと、失うとわかって、やっと気づく。

 

 

でも、

もう、元には戻れない…。

あの眩しい笑顔を見せてよ(廉サイド)

お、来た。

こうやって駅の階段の下に隠れて、君の帰りを待つのは、何年振りだろう。

懐かしい感覚を覚える。

 

 

そういえば、最初は俺、花凛にストーカーに間違えられて疑われていたっけ。

なんて失礼なやつやと思うたけど、いつのまにか本当に毎日花凛に会いたくて、駅で待ち伏せするようになって、「俺、本当に花凛のストーカーみたいやん」と気付いたところから俺の恋は始まった。

 

 

1度も恋をしたことがなかった俺は、この先も女なんて好きになる事はないと思ってた。

だけど君に出会って、気付けば自分でも驚くほど夢中になってた。

 

 

 

やっと運命の人を見つけた。

 

 

そう思った。

 

 

 

でも、花凛はいつも紫耀のことばかりを見ていて、俺はその楽しそうな後ろ姿を陰から見つめていることしかできなかった。

それでも、それが自分に向けられたものでなくても、花凛の笑顔を見ると、俺の世界は虹色に輝いた。

楽しそうにぴょこぴょこと弾みながら歩く、君の後ろ姿をいつまでも見つめていた。

 

 

たったそれだけで満足だったのに。

 

 

突然転がってきたチャンスで、“彼氏“として花凛の隣を歩けるようになって。

それで欲が出て、多くを望みすぎたのかも。

 

 

花凛の中で、紫耀の存在がまだ完全には消えてないことなんて分かってた。

だから、少しでもその隙間を埋めようと、俺のことで頭の中、埋め尽くしてもらえるように、休みとなれば毎回会ったし、会えない平日もマメに電話やメールをした。

 

紫耀のこと、思い出させないように必死やった。

その効果はちゃんと出てると思ってた。

 

 

最初は、紫耀を忘れるために、花凛が俺を求めてきている事は十分わかってた。

でもいつ頃からか、俺に向けられる笑顔も、「廉くん、好きだよ」と言ってくれる言葉も、本物なんじゃないかと思えるようになっていた。

 

 

花凛は、俺をちゃんと好きになってくれている。

そう思っていた。

 

 

だけど、勘違いだった。

 

 

ひどく裏切られたような気持ちになって、理性が効かなくなった。

そして、花凛を傷つけた。

 

 

嫌がる花凛を無理やり力で制して、ただ自分の感情だけを突き通した。

それは、ただ”性欲を満たす”というのとは違った。

もっと精神的な意味で、俺は満たされたかった。

 

 

その笑顔が見られるだけで、充分だって思ってたのに。

その笑顔を涙で歪ませても、俺だけのものにしたくなっていた。

 

 

でも、無理やりしても、全然満たされることはなかった。

 

 

逆に心の中にズシンと重い後悔が残って、苦しくて仕方がなかった。

 

 

「ひどいよ、廉くん」

そう小さくつぶやいて、俺の腕からすり抜けていった花凛の絶望した顔が忘れられない。

 

 

 

怖いと思った。

俺にはやっぱり、父親と同じ血が流れている。

 

 

好きで好きで、好きすぎて、理性がぶっとんで、好きな女を暴力で支配しようとした。

これ以上一緒にいたら、また花凛にひどいことをしてしまうかもしれない。

 

 

 

もう一緒には居られへん。

 

 

 

だから離れた。

 

俺には、花凛の隣を歩く資格がない。

こうやって、遠くから花凛の後ろ姿を見つめているのがお似合いや。

ストーカーに逆戻りやな…。

 

 

毎日、学校から帰ってくる花凛を駅で待った。

いつも1人で電車から降りてくる花凛に、笑顔は無い。

 

 

俺と別れたこと、少しは寂しいと思ってくれてる?

それはないよな、あの時、去っていく俺を追ってこーへんかったもんな。

 

あんなDVチックな一面を見せてしまったのだから、別れられてホッとしているかもしれん。

 

 

俺がいなくなったことで、再び正々堂々と紫耀を待ち続けられるようになったと思ってんのかな?

それとも、これから俺でも紫耀でもない、まだ知らない誰かと、新しく恋をするのか?

そうしたら、俺はまたこうやって物陰から、知らない誰かに君が笑顔を振りまくのを見ていることしかできないのやろか?

 

 

もう、君が俺に笑顔を向けてくれる事は無いのやろうか?

君の中に、もう俺はいなくなってしまったのやろうか?

 

 

 

最後に望むことはひとつだけ。

俺に向けてじゃなくてもいいから。

もう一度だけ、君の笑顔が見たい…。

 

 

見慣れた後ろ姿 ひとり見つめてこぼれるため息

追いかけて すれ違い 君は僕をどう思うの?

やっと見つけた運命の人 こっちを向いてよ ほら

あの眩しい笑顔を また僕に見せてよ

King & Prince「Lovin’ You」

 

やっと気付いた(花凛サイド)

去っていく廉くんの後ろ姿を、涙をこらえながら見送った。

そして、廉くんがいなくなってから膝をついてわんわん泣いた。

廉くんがいる間は涙をこらえたのは、私には泣く資格さえもないと思ったから。

 

 

廉くんには、あんなに大事にしてもらったのに、結局私は廉くんを傷つけた。

いろいろ言い訳したい事はあったけど、結局それは全て“言い訳“でしかない。

 

廉くんの言う通り、私の中でまだ紫耀くんがゼロになっていなかった事は事実なのだから。

 

 

それに、廉くんを追いかけられなかった理由は、紫耀くんを失ったあの時の光景が蘇ったから。

一生懸命自分の気持ちを伝えても、紫耀くんは振り返らずに行ってしまった。

廉くんもきっと行ってしまう。

またあんな辛い思いをするのは嫌だ。

そう思ったら、遠ざかっていく廉くんの背中を黙って見ていることしかできなかった。

 

 

その場を動けずにいると、お兄ちゃんと海人が慌てて駆けてきた。後で、廉くんがお兄ちゃんと海人に連絡してくれたのだと聞いた。

 

 

優太「 花凛!どうした!?何があった!?なんで!?紫耀には会えなかったのか!?」

 

 

泣きすぎて頭が痛い。

朦朧とした意識の中で、「お兄ちゃん、廉くんと紫耀くんと言い間違えてるよ。それ、今1番だめなやつ…」とぼんやり思った。

 

 

海人「紫耀!?は⁉︎どういうこと⁉︎廉じゃなくて!?」

海人がおろおろしながら、ワーギャー喚いている中、お兄ちゃんに抱きついて子供みたいにわんわん泣いた。

 

花凛「お兄ちゃん、私、廉くんにフラれちゃったよぉ…!わぁーん…!」

 

 

海人「えっ⁉︎廉がっ⁉︎うそでしょ…⁉︎あんな、姉ちゃん命!みたいな廉が…!?何があったの…!?」

周りで大騒ぎしている海人とは対照的に、お兄ちゃんは言葉を失っていた。

私の背中をさすりながら、小さな声で「俺の、俺のせいだ…」とつぶやいていた。

 

何言ってんの?お兄ちゃんのせいなわけないじゃん。私のせいだよ。

私が、フラフラしてたから、こんなことになったんだよ。

私が、廉くんを傷つけたから…。

 


 

 

それからは、ただ大学に行って、家に帰ってくるだけの毎日になった。

私の毎日は、何の輝きもない白黒の世界へと変わった。

 

 

今までは、休みの日となれば廉くんと会っていたし、平日でも講義が早く終わる日は、駅で待ち合わせてそれから家で一緒に過ごした。

大学の友達からは、「花凛は、彼氏彼氏で付き合い悪いよね」とか「彼氏、束縛ひどいの?」なんて言われたりもしたけど、私が会いたくて会ってた。

 

確かに最初は、紫耀くんを忘れるために、廉くんを利用していたかもしれない。

でもいつの間にか、廉くんと一緒にいる時間が楽しくて、廉くんと一緒にいると心落ち着くようになっていた。

 

 

切なくて激しく追い求めるような恋じゃなくて、与えられて満たされる愛。

それも立派な“好きの形“なんだって、やっと気づいた。

 

 

だけどもう遅い。

そんな大切なものを、私は失ってしまった…。

 

 

大げさでも 嘘じゃない 君じゃなきゃダメなんだ

やっと気づいた

King & Prince「Lovin’ You」

 

 

 

一瞬目の前の景色がぼやけて、ふらついて気づいたら駅の階段から転げ落ちていた。

 

 

「大丈夫ですか!?」

「キャー!血が出てる!」

そんなけたたましい叫び声とざわめきが遠くで聞こえていたのに、全然体に痛みがなくて、何か温かいものに包まれているような感覚を不思議に思いながら意識が遠のいていった。

 

涙の理由は?(廉サイド)

廉「花凛、花凛!大丈夫か?」

 

病院のベッドに横たわる花凛が、ゆっくりと目を開け、覗き込む俺の顔を見て、驚いたように目を見開く。

 

 

花凛「廉くん…?なんで…?」

廉「 花凛、駅の階段から転げ落ちたんやで?」

花凛「それは覚えてる…そうじゃなくて、なんで廉くん、ここにいるの?」

廉「あぁ…いや…それは…まあな、俺もたまたまそん時、駅にいて。」

花凛「あれっ⁉︎廉くん、怪我してるじゃん⁉︎」

花凛が俺の腕を取ろうとしたので、パッと手を抜き取る。

ヤバいヤバい。

花凛が駅の階段から落ちそうになったのを見て、とっさにスライディングで下に滑り込んだのだけれど、「偶然、駅に居合わせた」やつの取れる行動やない。この傷見られたら、バレる。

毎日、駅で花凜を監視してたなんて知られたら、絶対引かれる…!

めっちゃストーカーやん!きもいやん!怖い怖い怖い!

 

 

廉「こ、これはさ、俺もたまたま怪我してて、救急車に一緒に乗せられた時に、あれー君も怪我してるねーなんて、ついでに手当てされちゃってさ。別にすり傷だから、大したことないのに。

花凛は意識も失ってたから、ちょい検査するらしい。今日は一日だけ入院になるみたいやで。大丈夫か?突然倒れるなんて、どっか体の調子悪いんか?」

花凛「あぁ、ただの貧血だと思うから大丈夫。最近、ほとんど食べてなかったから…」

廉「え、そうなん…?」

 

 

確かに、少し痩せた気がする…。

でもなんで…

 

もしかして、俺に会えなくなって寂しがってくれてるとか…?

いやいや、そんなん期待するだけ無駄やって。

花凛は、俺やなくて、紫耀との思い出の場所にいたんや。

もう、それが答えやん。

 

花凛は、ずっと紫耀が迎えに来てくれるのを待ってた。

今までは俺がそう言わせない雰囲気作ってたから言えなかっただけで、あの時の俺の行動でついに愛想つかせたんや。

当然や、それだけひどいことをしたんやから。

 

廉「さぁ~て…と、じゃあ外来寄って、帰るかな。花凛も心配なさそうやしな。あ、海人にも連絡しといたから。優太とすぐ来るって。じゃ、俺はこれで」

 

 

そう言って、立ち上がる。

俺の役目はもうとっくに終わってる。

もう彼氏やない。

花凛を傷つけた俺にはもう、花凛の隣にいる権利はない。

 

 

全然、忘れられる兆しもない。

忘れるつもりもない。

 

 

でも、隣にいる勇気がない。

また嫉妬に狂って花凜を傷つけるのが怖いから。

 

 

 

いや、傷つけて、花凛に軽蔑されるのが怖いんかな。

 

 

もうこれ以上、花凛に嫌われたくない。

だから、また俺は影からそっと花凛を見守るストーカーに戻るだけや。

それならバレないように、ずっとずっと花凛を想っていられる。

 

 

もうこんなに近くで花凜のかわいい顔を見られるのも、最後かもしれへんな。

そんな未練がましい気持ちで振り返って、ギョッとした。

 

 

 

花凛は、ボロボロと大粒の涙をこぼして泣いていた。

 

 

廉「なんで…泣くん…?」

 

 

 

花凛「廉くん…もう帰っちゃうの…?」

 

 

な、なんなんーー!?そのすがるような目はーー!?

 

そばにいて(花凛サイド)

廉くんは、何が何だかわからないといった表情で、驚いてこちらを見ていた。

廉くんは、もう何も感じないんだね。

そんなあっさり「じゃ」って帰れるほど、私と離れることに、もう何も感じていないんだね。

 

もう恋人同士じゃない私たちは、次に会う約束ができない。

「じゃ」って別れて、そのままもうずっと会えないかもしれないのに。

 

 

廉「え、な、なに?どーしたん…?なんでそんなに泣くん…?」

花凛「だって……、廉くんもう帰っちゃうんでしょ?せっかく久しぶりに会えたのに…もう会えないかもしれないのに…」

廉「や、同じ町に住んでるんやから、また偶然会うこともあるやろうし…」

 

そういうことじゃない。

もっと近くで、手の届く位置で会うことは、もうできないんでしょ …?

 

 

廉くんは、明らかに困惑してる。

そりゃそうだよね、これはただ、私が怪我したから、一緒にいてくれただけだよね。

知り合いが怪我したの見かけたら、病院付き添うくらい、普通の行動だもんね。

 

 

 

偶然見かけて困っていれば、助けるくらいの知り合い。

すれ違って挨拶することはあっても、今までのように当たり前に隣に並んで同じ道を行くことはない。

 

 

そうなんだよ。私たちは、もう”知り合い”でしかない。

前の関係とは違うんだ。

 

 

その証拠に、さっき廉くんが腕を怪我してるのに気付いて、私が腕を触ったら、すごい勢いで振り払われた。

ちょっと優しくしたからって勘違いするなよ、ってことだよね。

 

 

ちょっと廉くんと喧嘩していたからって、紫耀くんとの思い出の場所で紫耀くんを待ってた。

そんなの心の浮気だ。

廉くんが私を許せないって思っても仕方がない。

もう、嫌われちゃったんだ。

 

 

だけど…

 

 

 

花凛「行かないで…いなくならないでよ、廉くん…」

 

 

 

もうやめときな。みじめになるだけじゃん。

紫耀くんの時みたいに、またボロボロに傷つくことになるよ。

どんなにすがっても、去っていくんだ。

そう心の中でもう一人の自分が止めるのに、勝手に言葉が出てしまう。

 

 

 

花凛「廉くん…別れるのやだぁ…!別れたくないよぉ…!」

 

 

 

廉くん、絶句してるじゃん。

絶対困ってるよ。

 

 

でも、

歯止めが効かない。

 

 

 

花凛「確かに私の中で、紫耀くんがゼロになってはなかった。

そのせいで、いっぱい傷つけちゃってごめんなさい!いっぱい不安にさせちゃってごめんなさい!

でもね、こんなこと今さら信じてもらえないかもしれないけど、あのクマはね、廉くんにもらった指輪が嬉しかったから、だからずっとつけてたんだよ。紫耀くんとの思い出じゃない。廉くんとの思い出になっていたんだよ。

あの日神社に行ったのはね、確かに廉くんにひどいことされて、全然連絡もくれないし、当てつけみたいな気持ちで紫耀くんのライブに行っちゃったの。そしたら紫耀くんスキャンダルのことで大変そうで、心配だなぁって思った。

でもね、神社で、紫耀くんの声を聞いたような気がしたの。私、すぐに振り向けなかったんだ。廉くんと喧嘩してるこんな状態で、紫耀くんと会ったらどうにかなっちゃうかもしれない。そしたら、二度と廉くんとはやり直せなくなる。それで、振り向くの躊躇したの。

それが答えだったんだよ。紫耀くんともう一度会いたいって気持ちより、廉くんを失いたくない気持ちの方が勝ってたの。

でも、失っちゃった…。

それから、ずっと廉くんのことばっか考えちゃって、もう会えないんだって思ったら、苦しくて何も食べられなくて、全然笑えなくなって…。

私、廉くんのことが好きだよ!別れたくない!好きだよ…廉くん…!」

 

 

 

シーツに顔を埋めながら、めちゃくちゃに泣いた。

怖くて顔を上げられない。

廉くんは、どれだけ困った顔をしているだろう。

迷惑した顔をしているかもしれない。

なんて身勝手な女だと怒っているかもしれない。

 

もしかして、もう目の前にいないかもしれない。

あの時、どんなに叫んでも、振り向かずに去っていった、紫耀くんのように…。

 

 

 

ふわり…。

 

 

 

次の瞬間、懐かしい香りとぬくもりに包まれた。

 

 

廉「初めて、花凛の方からすがってくれた」

廉くんに、抱きしめられていた。

 

廉「ほんま、初めてやで?花凛の方から、そんな俺にすがってくれたの。いつも、俺ばっかり追いかけてたもん。まじで…うれしい」

花凛「廉くん、私のこと許してくれるの?もう好きじゃなくなっちゃったんじゃないの?」

廉「なわけないやん。」

 

廉くんがぎゅっと腕に力を込める。

 

 

花凛「だって、もう一緒にはいられないって…私が、いっぱい廉くんのことを傷つけちゃったから…」

 

 

廉くんは、腕を緩めて私から離れ、うつむいた。

 

 

廉「自分が傷つくのはええねん。でも、花凛を傷つけてしまうのが怖かった。…花凛にひどいことしてもーたから。

俺、花凛の中にまだ紫耀がいると思ったら、頭おかしくなって、あんな無理矢理…。

俺には、親父と同じ血が流れてるから。一緒にいたら、また花凛のことを傷つけるかも知れん。だから、もう一緒におられんと思ったんよ。」

花凛「でも、廉くんは、私が泣いたら、ちゃんと途中でやめてくれたじゃん!お父さんとは全然違うよ!」

廉「でも、泣かせた。また花凛を傷つけるようなことしてしまったら…

あの時、”ひどい”って言って俺の部屋から逃げていった時、花凛、絶望した顔してた。俺、その顔が忘れられなくて…。

花凛にひどいことをした、傷つけたって後悔もあったし、自分が花凛に嫌われた、軽蔑されたって思ったら、それがほんまに怖くて。1番見られたくない一面を知られてしまったって。もうこれ以上嫌われたくないって思ったら、会いに行けなくて。それで連絡もできんかった…」

花凛「違うよ!私、その行為が嫌だったわけじゃないよ?

ひどいって言ったのはね、私は、廉くんのことちゃんと好きになってるって思ってたのに、廉くんに疑われたのが悲しかったの。あんなことをしなければ、私が廉くんから離れていくって思われていることが、すごくショックだったの。

私、あの時、ちゃんと廉くんのこと好きだったんだよ!

だから、だから…いなくならないで…」

 

 

 

廉くんは今度は顔を上げ、キリッと鋭い視線を向けた。

 

 

廉「俺、もう逃げへん。

俺の中にいる親父の影も、母親のトラウマも、必ず断ち切ってみせる。

紫耀のことも…全然気にならんてゆうたら嘘になるけど、花凛の中に紫耀の存在がまだ残ってても、それもまとめて受け止める。」

 

 

思えば、私が辛い時、いつもそばにいてくれたのは廉くんだった。

ジンくんに突然ファーストキスを奪われて、何が何だかわからなかった時。

紫耀くんのバイトのことを知って、ショックを受けたとき。

紫耀くんに別れを告げられ、抜け殻みたいになっていた時。

 

 

いつだって、廉くんが駆けつけてくれた。

そしてそっとそばにいてくれた。

 

 

最初は気づいてもいなかった。

付き合い始めてからは、当たり前だと思っていた。

だけど失って初めて、どれだけ私にとって必要な存在になっていたのか気づいた。

 

 

私が、隣にいて欲しいのは…

 

 

 

 

 

廉「だから、この先、どんな時も、花凛の隣におるのは、俺じゃあかんか…?」

 

 

 

 

 

花凛「いいに決まってんじゃぁーん…!てゆうか、廉くんかいいんだよぉ~~っ!!」

廉「ほらぁ~また泣く~。花凛はすぐ泣くから、やっぱ俺がそばにいてやらんとあかんなぁ」

 

廉くんは、また私をギュッと抱きしめながら、頭をよしよししてくれた。

 

 

Lovin’ You Lovin’ You Lovin’ You

ぎゅっと抱きしめて

逃げない 心配いらない 君のそばにいよう

 

どんなときも 隣にいるのは…

 

僕じゃダメかな?

King & Prince「Lovin’ You」

 

 

泣いて笑ってそばにいて(花凛サイド)

廉「ひとつだけ聞いてもええ?」

花凛「うん?」

連「あの日あの場所に、もし紫耀が来てたらどうしとった?」

花凛「…」

れん「間!その間…! !(꒪ꇴ꒪〣). 」

花凛「うん、たぶんついてっちゃったと思う…」

廉「…チーン(꒪⌓꒪)」

花凛「だって、廉くんと喧嘩中だったし、廉くんが全然謝ってこないのも連絡くれないのも腹立ってたし!

そんな状態で、そんな劇的なシチュエーションで迎えに来られたら 、ついてっちゃうでしょ、そりゃ!」

廉「”そりゃ”って!そんな当然のことのように…!いや、もしそうだったとしても、それ普通言うか!?もうちょっと隠してもええやん!?それ、浮気未遂やで!?はい、罪人! 俺の心を傷つけました!罰として、もっと俺に優しくして!」

花凛「はぁ~!?元はと言えば、廉くんがいけないんじゃん!無理やりあんなことするから!」

れん「は!?さっきそれ、嫌じゃなかった言うてたやん!?」

花凛「でも無理矢理は嫌なの!ちゃんとそういう雰囲気になってる時じゃなきゃやなの!」

廉「 えっ!?じゃあ、そういう雰囲気になってる時なら生でやってもええん!?じゃあ退院したらすぐ! すぐに!」

花凛「だからそういうのがやだって言ってんじゃん!」

 

 

 

「ぷっ…」 思わず私が吹き出して、廉くんも続けて笑った。

 

 

 

廉「何かこういう雰囲気、久しぶりやな」

花凛「うん、付き合う前は、いつもこうやって口喧嘩ばっかりしてたのに、逆に付き合い始めてから私たち、ちょっとよそよそしくなってた気がする」

 

 

 

私たちは始まりが始まりだっただけに、不自然なくらいに紫耀くんの話題を避けて、そのせいで余計に、私はずっとどこかで廉くんに後ろめたい気持ちを持っていたし、廉くんは私のことを信じられない気持ちになっていたんだと思う。

でも、今回初めて喧嘩して、いろんな感情をぶつけて、ちゃんと向き合えた気がする。

 

 

廉「まぁちょいちょい聞き捨てならん部分はあったけど、惚れた女に振り回されるのも、親父の血筋やからしゃーないな」

 

そう言って、廉くんはまた抱きしめてくれた。

 

 

廉「喧嘩した後すぐ謝らないと、浮気しちゃうわよって言う脅しも結構効いたし…。これからは、速攻で謝ります…」

花凛「そんな、脅したつもりは…(笑)」

 

 

 

紫耀くんを待っていたあの日、その場所に来てくれたのは廉くんだった。

町中の神社駆けずり回って、私のことを探し出してくれたのは、廉くんだった。

 

 

廉くんは、いつも私を見つけてくれる。

いつだって、私のそばにいてくれる。

だから…好き。

 

 

今後も、長く付き合っていけば、お互いに傷つけ合うこともあるかもしれない。

でも、それ以上に笑い合えることがたくさんあるはず。

泣いて、笑って、いろんな感情を2人で共有していきたい。

今後、お互いの知らなかった一面を知っても、また今回みたいに別れるくらいの喧嘩をしても、きっとまた私たちは引かれ合う。

 

そして何度だって恋に落ちるんだ。

 

 

泣いて笑って

ただそばにいて

何度も君に恋してる

 

 

 

「あのー、痴話喧嘩、終わったかな?」

廉くんといい感じになって、今まさにキスのタイミング…というところで突然声をかけられた。

はっと気づくと、お医者さんが覗いていた。

 

 

医者「岸さん、検査結果出ましたよ」

廉「あ、家族もうすぐ来るんで、僕は席外した方がいいですかね?」

医者「や、彼氏さんには逆に聞いててもらわないと困るな。

さっきの”生でする”って話だけど、確かにこれからしばらくは出来ることになるけど、ちゃんと彼女の体を気遣ってあげなきゃダメですよ?」

花凛・廉「はい?」

 

逆プロポーズ(廉サイド)

花凛「廉くん、結婚して!」

廉「……」

花凛「え!?間!!その間、なに!?そういう約束でしょ!?もしかして、私のこと捨てる気なのぉ~~っ!?」

 

花凛に腕を掴まれ、グイグイと引っ張られる。

廉「え、や、する!するする!もちろんする!結婚…する!!

いやだって…、今、俺から言う流れやったのに…先言われたし…花凛の方からプロポーズしてくれるとか…感無量すぎて…ちょっと言葉が出てこーへんかった…

って、あ、あぁ〜!?花凛、指輪してへんやん!捨てちゃった!?喧嘩してたから、捨てちゃったん!?」

 

 

花凛の指から俺のあげた指輪が消えて いることに気づき、あたふたする。

 

 

花凛「まさか!指輪見てると、廉くんのことを思い出してもっと悲しくなっちゃうから、外してたんだよ。 ちゃんと大切に家にしまってあるから安心して」

廉「ホンマはな、あの日、新しい指輪買おうと思ったんや。そんで花凛にプロポーズしようと思っとった。

でも、紫耀と同じアイテムで勝負しようとするから、比べられてるんやないかって卑屈になっちゃうやん?だから、これからは独自路線で行こうかと思って。

これ」

 

 

バックから箱を取り出し、ばかりと開けた。諦められなくてずっとバックにしたためてあった。

キラリと光るダイヤのネックレス。

 

 

廉「つーか、紫耀と花凛が出会ってからって何年?」

花凛「え?小学4校年生の時に私が転校してきてからだから…間すっぽり抜けてるのは置いといて、知り合ってからの期間としては、高3で別れる時までで、8年とか…?」

廉「ずっる!俺なんて、まだ花凛と出会ってから、4年ぽっちやん?そりゃ、紫耀のこと、完全に花凛の中から追い出せなくて当然やん?

じゃあ、あと6年後には、必ず紫耀の思い出もろとも越えてみせるから。

そんでまた何年後かには、頭ん中、俺でいっぱいで、俺の事しか考えられんようにしてみせるから。

それまで、気長に一緒におればえーやん?」

花凛「え、そんな長く見積もらなくても…」

 

 

 

廉「いや、何年かかっても大丈夫。

何年先も、ずっと愛してるから」

 

 

 

花凛「廉くん…、ありがとう。ね、廉くん、これつけて!」

廉「うん」

 

 

ネックレスを取り出し、花凛の首に腕を回す。

 

 

金具をつけるのに手間取って、「あれ?あれ?」なんて言っていると、俺を見上げていた花凛と至近距離で目があった。

キスなんてこの3年間で、何千回くらいしているのに、こうして見つめられると何度でもドキドキしてしまう。

 

 

廉「あ、あれ、ネックレスって普通後ろからつけてあげるんやない?だからうまくいかな…」

ドギマギして急に慌てて早口になる俺のTシャツの胸元を引き寄せ、花凛は俺にキスをした…。

 

 

俺たちは、お互いに完璧じゃない。

でも、だからこそ、お互いにお互いが必要。

そばにいて、支え合わなきゃ、1人じゃ立ってられない。

 

 

俺たちには、お互いに拭えない過去があって、一緒にいれば、その過去にとらわれて、また相手を傷つけたりするかもしれない。

楽しい未来ばかりが待っているわけじゃないかもしれない。

それでも、また泣くことがあっても、一緒にいたい。

そばにいたい。

 

 

花凛が他の誰かの隣で笑っているのを、影から見守るなんて、やっぱり到底無理だ。

 

 

花凛の隣にいるのは、俺がいいんだ…。

 

 

見えない明日を二人で描いていこう

 

泣いて笑って

ただそばにいて

何年先も愛してる

どんなときも 隣にいるのは

僕がいいんだ

 

Lovin’ You(花凛サイド)

 

優太「花凛!大丈夫か…うぇ…っ、わぁあ〜〜っ!?」

花凛「お兄ちゃん!?」

 

 

うわー、お兄ちゃんにがっつりキスしてるとこ見られた〜!

 

 

 

廉「お兄さん!」

廉くんが勢いよくお兄ちゃんの前に立ちはだかって両手を握りしめる。

 

 

優太「なんだよ、お兄さんって!?いつも、優太って呼んでんじゃん?」

廉「いや!お兄さんと呼ばせてください! お兄さん、…花凛さんを僕にください!」

優太「は!? 急に何言ってんだよ!?…ってか、お前らより戻ったの!?」

 

 

 

花凛「お兄ちゃん、廉くんの子供出来ちゃった」

 

 

優太・海人「えーーっっ!?」

 

 

 

 

廉くんは絶対にお兄ちゃんにボコボコに殴られるって覚悟してたのに、なぜかお兄ちゃんは泣き笑いしながら、

「れぇ~ん!ごめん、ごめんなぁ…花凛のこと頼む !ありがとう!ありがとう!」

と繰り返していた。

「ありがとう」と「頼む」はわかるけど、「ごめん」の意味はわからなかった。

 

 

 

看護師「ちょっと!うるさいですよ、さっきから!」

恰幅のいいおばちゃんナースが覗き込んだ。

 

 

優太「だって看護師さん!うちの妹の結婚が決まったんすよ!めでたいでしょ!?これが騒がずにいられますか!?」

看護師「あらま!そうなの!? それはおめでとうございます!」

優太「皆さんも!祝ってください! 妹が結婚が決まったんすよ!めでたいでしょう!?」

「それは良かったね」「どうなることかと思ってハラハラしたよ」

拍手の音とともに、お兄ちゃんがカーテンを開ける。隣のベッドの人、向かいのベッドの人、斜め向かいのベッドの人が微笑ましく手を叩いていた。

 

 

カーテンが閉まってたから、全然意識してなかったけど、ここ大部屋だったのか…!

廉くんとのさっきまでの会話、全部同室の人に聞かれてたみたい…!

は、恥ずかしい〜!

 

 

 

看護師「いいわねぇ、彼氏さん、こんなにイケメンの上に、本当に優しくて。うらやましいわ」

花凛「え?」

看護師「あなたを守るために、自分が下敷きになったのよ。派手にスライディングして、その傷ね。

そのおかげで、あなたも赤ちゃんも無事だったんだから、感謝しなきゃね。」

花凛「え?その傷ってそうだったの!?」

看護師「近くにたくさん人がいて、だれも間に合わなかったっていうのに、彼氏さんは片時もあなたから目を離さないでいてくれたんでしょうね。あなた幸せ者ね~!私もこんなイケメンで優しい彼氏欲しいわぁ~!もうちょっと若かったらねぇ~ほほほほほ!」

 

そう言いながら看護師さんは出て行った。

 

 

廉「お、おばちゃん…!全部言っちゃうやん…!!」

花凛「だってさっき、たまたま駅に居合わせただけだって…」

廉「ハ、ハハ、ハ…、めっちゃおしゃべりな看護師さんやったなぁ…」

花凛「廉くん…もしかして駅で私の事見てたの…?」

廉「バレちゃったから、はい、白状します…!駅で、毎日、花凛のことを見てました!だからなんか、具合悪そうなのすぐわかったし、落ちると思った瞬間、飛び出したから間に合って…」

花凛「え、毎日…!?」

海人「廉は、昔っから姉ちゃんのストーカーしてたもんねー?駅で待ち伏せしてたり、姉ちゃんに会いたいがために、俺をダシにしょっちゅううちに来てたしね」

花凛「えぇっ!?そうなの!?」

廉「おいっ!!海人っ!!」

 

 

全然知らなかった…。

 

 

 

廉「ぅわ~~、引いてる引いてる。めっちゃ引いてるやん!

怖い怖い怖い!ずっと駅で見張られてたとか、絶対怖いって!!

俺、めっちゃきもいやんな。ストーカーやんな。いや、まぁなんつーか、見守り?見守り系ストーカー⁉︎

ストーカーはストーカーでも、絶対に、花凛のことを傷つけないストーカーやから、安心して!安心系ストーカー?

ほんま、遠くから見守ってるだけ!それ以外の事は、絶対せえへんつもりやったし!」

 

 

 

花凛「そんな、影から見守るくらいなら、隣にいて守ってよ」

廉「うん、これからはそうする。約束する」

花凛「それで会えない日も毎日電話してね」

廉「うん、わかった」

花凛「喧嘩したら、すぐに廉くんから謝って」

廉「はい!それはもう!」

花凛「ネックレスももらった指輪も大切にするけど、また新しい指輪も買ってね」

廉「…はいはい、買うたる買うたる!まう俺は全部花凛の言いなりですよ」

 

 

「ぷはっ」とまた私が吹き出して、廉くんも笑う。

 

 

たくさん泣いたこともあったけど、いつだって見守ってくれていた。

本当は、ずっと前からそばにいてくれたんだ。

 

 

とっくの昔に去って行った人をいつまでも引きずって、今、目の前にいてくれる人を傷つけるなんて間違ってた。

私はもっと早くに、廉くんだけを見ていなきゃいけなかったんだ。

 

 

やっと気付けた。

私の運命の人。

 

涙を拭いて、ちゃんと目の前を見てみれば、

ずっと前から幸せはここにあったんだ…。

 

 

涙拭いて

目を開けて

ほら 幸せ見つけたよ


最終回、これにて終了!

 

っておいおい!紫耀くんどこ行った⁉︎

これじゃ、紫耀くんファンが納得しませんよね。

 

大丈夫!ちゃんとエピローグを用意してます!

花凛を迎えに行ったはずの紫耀が、なぜ花凛の前に現れなかったのか、その伏線回収をしていきます!

コメント

  1. みつき より:

    最終回読みました!
    続きがあるということは次回がホントのホントに最後ということですよね!
    〝やっと結末を知れる!″という喜びと〝もう終わっちゃうんだ…”という寂しさで
    感情がごっちゃです笑

    廉くんがストーカーに逆戻りしてしまうというのは想像もつきませんでした(笑)
    紫耀くんとは最後どうなるのかが楽しみです

    • ちゃちゃ より:

      みつきさん、早速お読みいただきありがとうございました!

      今回も小出し方式でアップしているので、次回でラストまでたどり着けるか、次回の次回があるかもしれません。
      新曲いいですよね!あまりに神曲で感動しているので、その勢いで一気に書き上げたいと思います!

  2. みつき より:

    新曲いいですよね! 最近キンプリ以外のグループへの熱量が増えてきて
    あんまり詳しいことが語れないにわかになりつつあるのですが曲は毎回聞いています!
    なんか聞いていて飽きないというか(笑) 
    なんだかんだ言って最近再熱してきていますし笑
    小説?ブログ?の投稿頑張ってください!

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