ドラマ「青のSP (スクールポリス)」原作結末との違い 小説では三枝刑事が撃たれる⁉︎

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ドラマ「青のSP 」は、かなりオリジナル要素が多く、エピソードのほとんどは原作小説にはないと言えます。しかし、最終回では、原作にある要素を改変してうまい具合につないできそうです。

 

こちらでは「スクールポリス」のドラマと原作小説の違いや、原作の結末のポイントについて解説していきます。

 

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「スクールポリス」の原作小説びっくりポイント!三枝が撃たれる

原作の小説でも、三枝(山田裕貴)にあたるポジションの、嶋田良平の後輩刑事がいます。(でも名前は違ったはず。木村刑事だったかな?)
嶋田が入院中だった時期に、その後輩刑事が代わりにスクールポリスとして赤嶺中学に派遣されています。
(嶋田は自殺しようとした生徒をかばって屋上から落ち肋骨を折り、入院となったが、ドラマではこのエピソードは放送されていない)
ドラマでも三枝がスクールポリスになった回がありましたね!
臨時スクールポリス中に撃たれると言う原作を知っていたため、この回に、三枝が撃たれるのではないかとドキドキしてしまいました!:(;゙゚’ω゚’):

 

 

最終回の予告を見ると、撃たれるのは嶋田みたいですね。

追記:三枝も撃たれましたね!やっぱりここは原作でも一番のクライマックスなので、原作と同じにしたんですね!

 

 

【小説】

後輩刑事が臨時のスクールポリスになる。

後輩刑事が立てこもり犯に銃で撃たれる。

嶋田は退院したばかりの体で、立てこもり犯のいる教室に飛び込み、生徒たちを助けに行く。(ここが小説でもクライマックス!)

 

【ドラマ】

後輩刑事の三枝(山田裕貴)が臨時スクールポリスになる回があったが、別のエピソードで回収。

三枝が撃たれ、次に、嶋田が撃たれる。

嶋田は自分の身を呈して生徒たちを助けた。

 

 

原作の小説にある要素をうまくミックスさせてドラマを構成しているみたいですね!

 

 

小説の方では、後輩刑事はそこまで出番が多くなかったのですが、ドラマでは藤原竜也さんと山田裕貴さんの“バディもの“としても楽しめると、三枝刑事がかなり人気キャラとなっています!

山田裕貴さんの臨時スクールポリスの青制服姿の回も、ネットではかなり盛り上がっていました。

それだけでも盛り上がっていたので、あの回でもし、三枝刑事が撃たれると言う原作通りのストーリーだったとしたら、視聴者騒然! Twitter大荒れ!と言う所だったでしょうね。

 

それで、竜也が「三枝ぁーー!」と叫ぶ、みたいな展開も見てみたかった気もしますが。

「スクールポリス」の原作小説びっくりポイント!クライマックスは立てこもり犯

 

このクライマックスの立てこもり事件とは、一体何なのか?犯人は誰なのか?

 

原作の小説では、全体を通してブルーナイト事件(小説では青騎士)が軸となっています。

ドラマでは、1話で翔子(吉柳咲良)が犯人としてすぐに判明し、改心して嶋田の情報提供にずっと協力してきましたよね。

 

小説では、この青騎士の犯人がずっと引っ張られますが、犯人はクラスの男子生徒でした。

 

彼は、クラスの中で目立たず、アイドルオタクで、馬鹿にされるような存在で、いわゆるヒエラルキーの1番下。

暇つぶしに学校中に盗聴器を仕掛けて盗聴していたところ、自分の好きなアイドルを引退に追い込んだ犯人を見つけて、その犯人の秘密をネット上に暴露しておとしめたことから、味をしめて他にも人の秘密を掴んでは、ネット上にさらしてきました。

晒すのは悪いことをしている人だけなので、ある意味正義の味方のような気持ちでやっていて、世間からも“青騎士“とヒーロー扱いされたり。(もちろん反対派もいる)

 

そんな中、赤嶺中学がスクールポリスを導入したことでマスコミに騒がれ、記者会見の際に、「見た目がいいから」と言う理由で浅村涼子(ドラマでは真木よう子さんが演じていますが、小説では2年目の新任教師と言う設定)が会見にかり出されます。

 

そこから「かわいすぎる教師」とネットで話題になってしまい、涼子にはストーカーがついてしまいます。

 

 

嶋田に相談したりもしましたが、最終的に青騎士により、そのストーカーの個人情報がネット上にさらされ、ストーカー事件は幕引きとなりました。

 

 

そのストーカーが、立てこもり事件の犯人です。

 

 

ネット上に個人情報をさらされたことで、人生をめちゃくちゃにされ、逆恨みして学校に乗り込んできたのです。

 

 

【ドラマ】

ドラマの立てこもり犯は、生徒へのセクハラ暴行未遂事件の岡部(遠藤雄弥)ですね。

彼もまた、自分の犯した罪をネット上にさらされ、婚約者にも逃げられ、人生をめちゃくちゃにされ、逆恨みして学校に乗り込んできました。

 

犯人は別の人間に改変されていますが、

 

ネット上に個人情報をさらす→人生がめちゃくちゃになった→逆恨みして犯行に及ぶ

 

と言う犯行動機は、ドラマも小説も同じですね。

 

自分で作った拳銃を持って乗り込んできたのも、ドラマも小説も同じです。

 

※そもそも岡部の事件は、ドラマオリジナルのエピソードです。

(小説にもバスケ部顧問の男性教師がバスケ部員の女性生徒にセクハラをしていたと言う問題は出てきましたが、これは、男女を入れ替えて女性教師がバレー部の男の子にセクハラをしていたエピソードとしてドラマでもやったので、岡部と涌井美月の事件についてはオリジナルエピソードと言って良いでしょう。)

 

「スクールポリス」の原作小説重要ポイント!最後に嶋田隆平は過去を乗り越えられるのか?

【小説】

(嶋田の過去)

嶋田は両親を交通事故で亡くしている。

両親はともに中学の教師をしていたが、交通事故の相手はその教え子だった。中学生で親の車を勝手に借りて無免許運転。ドラックをやっていて頭がおかしくなっていた。

 

事故当時、嶋田が駆けつけたときには、その中学生は無事だったが、頭から血を流しながらラリって笑い転げていた。

 

それから嶋田は、無責任で罪の意識の低い中学生に恨みを抱いていた。

そんな過去を乗り越えたくて、警察官になり、自らスクールポリスに志願した。

 

(立てこもり事件)

立てこもり犯を取り押さえて、嶋田が銃を向けると、「俺は死んでもいいんだ」と犯人が笑い始める。

嶋田には、両親を殺した頭のラリった中学生と、その犯人が重なって見えた。

 

嶋田が犯人に対して引き金を引こうとするが、涼子が止める。

嶋田は我に返って、罪を犯さずに済んだ。

 

 

嶋田は涼子に感謝し、涼子は最初はスクールポリス反対派だったが、命がけで生徒たちを救ってくれた嶋田やスクールポリスと言う職業を認める。

 

2人はちょっといい感じに…?

と言うラストでした!

【ドラマ】

(嶋田の過去)

元恋人の小川香里(明日海りお)の死の真相を突き止めたくて、スクールポリスに志願。

 

「お前ら(生徒たち)に守る価値があるのかどうかを確かめに来た」と最初に言っている。

 

 

(立てこもり事件)

嶋田が撃たれる。

 

小説では嶋田の憎しみを最終的に取り去ってくれたのは涼子だったが、ドラマでは嶋田と涼子のラブは全然ないですよね。

木島校長(高橋克己)をボコボコに殴っていた時も、涼子はその場にいたのに全く止めることができず、止めてくれたのは三枝刑事でした。

 

だから視聴者としても、涼子の愛の力が嶋田を変える!

と言う期待は全くなく、どちらかと言うと、

三枝とのバディーとしての信頼感が素敵!

みたいな感じですよね。

 

さらにドラマの方が、嶋田は生徒たちにかなり熱く向き合っている感じがします。

9話の女優を目指していた女子生徒が黒板に頭を打ち付けていたところを、止めさせて抱きしめてあげるところなんて、キャー!うらやましいー!って感じでしたよね。

 

小説の嶋田隆平だったら、絶対しないですからね。

 

 

なので最終回のクライマックスでは、涼子よりも三枝よりも、生徒たちと嶋田の関係性を描くのではないかなと予想しています。

それによって、嶋田が

「お前らには守る価値がある」

と認めてくれて、

何よりも元恋人の香里が全力で守ろうとしていた生徒たちに対して、嶋田も“疑いの目“を向けることをやめ、“守るべき対象“と言う思いを抱いてハッピーエンド!と言うことになるのではないでしょうか?

 

追記:最終回では、香里の亡霊が現れて

「この子たちには守る価値があった?」

「ああ充分だ」

「ありがとう、隆平」

と言う会話をしています。

 

スクールポリスとしてやってきた当初は、恋人を殺したかもしれない中学生たちを恨む気持ちがあったのでしょうが、いろいろな過ちを犯し、それを後悔して、人生をやり直そうと一生懸命生きている子供たちを見て、「この子たちには守る価値がある」と嶋田は判断したのでしょうね。

最初に逮捕された真田くんが、スクールポリスに協力していくうちに警察官を志すようになったり、香里の子に直接関係していた涌井美月と尾崎香澄が、自分たちのやったことを泣いて後悔していたり、そういった姿が前半部に描かれていたので、嶋田が生徒たちに「守る価値がある」と感じるに至る心情の変化には説得力がありました。

 

主題歌「追い風」の歌詞で、

「踏み間違えて 終わりじゃない」

これこそが、このドラマの伝えたかったことそのもので、さらに「それが香里が伝えたかった言葉だ」と嶋田が言っていたものにもなります。

 

「スクールポリスは必要か?」の結論が真逆!

一番大きな違いだったのは、ドラマの最後に「スクールポリスは必要か?」と言う質問をマスコミから受けて、涼子が「必要ない!」と断言したこと。

 

小説では、涼子は最初はスクールポリス反対派でしたが、途中から嶋田を認めるようになり、「スクールポリスは必要な存在」と言う意見になっています。

 

スクールポリスを題材にした話なので、当然スクールポリスの是非についてはこの物語の要旨となる部分であり、ここの結論をどうして逆にしたのかな?と疑問はありました。

 

嶋田と涼子のラブは?

小説では完全に、涼子が嶋田に好意を抱いています。

 

ドラマでは全くそんな感じはありませんでしたね。でも最後のセリフで、マスコミに対して「スクールポリスは必要ない!スクールポリスが必要のない学校を作っていく!」と演説をした涼子を見て、「あんたが香里に見えた」と嶋田が言ったので、香里と同じように正義感を持ち、「生徒たちを信じる」と言う強い信念を持った涼子に対して、好意を抱いた?とちらっとこの向かせた終わり方だったと思います。

「スクールポリス」ドラマと小説の大きな違い

  • 【小説】青騎士事件がメイン→【ドラマ】ブルーナイト事件1話で解決
  • ドラマの岡部の事件が、小説にはない。
  • 嶋田の背負っている過去が違う→だから嶋田がスクールポリスに志願した理由も違ってくる。
  • スクールポリスが必要か?の結論が真逆

 

「スクールポリス」ドラマと小説を見比べた感想

小説では、スクールポリスと生徒たちの間に信頼関係と言うものはあまり結ばれなかったように思います。

嶋田が自分の過去を乗り越えられるか?と言うところがメインとなっていたように思います。

 

しかしドラマでは、小説にはない生徒一人ひとりのエピソードをたくさん盛り込んできました。

それに対して、嶋田もかなり熱く、生徒たちに踏み込んで関わってきました。

 

元恋人の死の真相暴くと言うサスペンス要素が少し入ったものの、やはりこれは学園ドラマで、本来であれば生徒と教師が心を通わせていく…と言うところを、生徒とスクールポリスが心を通わせていくストーリーとなっていたのではないでしょうか。

 

個人的には嶋田と涼子の恋模様も気になるところだったので、せっかく浅村涼子役は原作のまま配置したのだから、せめて片思いでもいいから涼子が嶋田に惹かれていくような描写が少し位あってもよかったかなと思います。

 

 

 

 

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