キンプリ妄想歌詞小説「生活(仮)」①~同棲生活~

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ずっと片思いしていた廉と晴れて付き合うことになり、なんと同棲生活が始まった…!

だけど、思ったよりも全然ロマンチックじゃなくて…。

いつ終わるかもわからない、綱渡りの「(仮)」の生活の行く末は…!?

 

シリーズ「koi-wazurai」のスピンオフ永瀬廉くんのお話。

本編は超大作ですが、こちらは短編となっております。3話くらいで完結する予定(予定は未定ですが)(^^)

廉くんが社会人になっているお話。本編は高校時代です。もし気になった方は本編のほうも読んでみてください!

 

私の小説では、キンプリの曲の歌詞をモデルにストーリーを構成しています。

今回のテーマ曲はアルバム「L&」から「生活(仮)」です。

キンプリイラスト小説生活(仮)

廉とありさが付き合うに至ったお話はこちら↓

 

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相関図

キンプリ小説「生活(仮)」相関図

あやふやな「生活(仮)」

 

同棲が始まる時って、ちょっとしたプロポーズみたいなロマンチックなやりとりがあるものなのかと思ってた。

 

廉「もう遅いし、送って行くのめんどいから今日泊まってけば?」

っていうことが何回か続いて、

廉「泊まっていくこと多いし、ちょっとウチに荷物置いておけば?」

て話になって、徐々に廉の部屋に私の荷物が運び込まれ

廉「もう帰らなくても不自由ないし、このままここに住んじゃえば?」

とすごーくなんとなくな感じで始まった廉との同棲生活。

 

まるで「(仮)」がつくようなあやふやな二人の”生活”。

 

なんか、もうちょっとロマンチックなもの想像してたんですけど…。

高校の頃からずっと廉に片思いしていて、ろくな恋愛したことないから、私って恋愛偏差値低いのかも。

まぁ、完全に片思いだった高校時代の私からしたら、廉と同棲なんて、こんな夢みたいなことない。高校時代の私にこんな未来を教えたら、たぶん幸せ過ぎて死ぬと思う。

だけど…

 

 

ありさ「も~~っ廉のやつ、本っ当にイライラするわ!」

風「まぁ~た喧嘩したの?今度の喧嘩の原因は何?」

ありさ「廉のやつってばね、観葉植物すぐ枯らすのよ!」

平野「はぁ~?なんだその喧嘩の理由??」

ありさ「ちゃんと水あげしてって言ってるのにすぐ”あ、忘れた~”って言って全然ちゃんと面倒見ないの!」

廉「そんなんお前がやったほうが確実やん。お花屋さんなんやし。得意な人がやった方が効率ええやろ?」

ありさ「料理人は家では料理しないって言うでしょ!?私だってね、家くらいは植物から解放されたいの!」

廉「じゃあほっとけばええやん!?」

ありさ「でも、植物が枯れていくのは気になっちゃって許せないんだってばー(*`Д´)ノ!!!」

廉「勝手なやっちゃなー!」

風「まぁまぁ…(^^;;」

 

 

今日は平野夫婦の家に遊びに来ている。

でも結果、同棲生活の愚痴大会みたいになっちゃってるけど…。

 

平野「でもまさか廉と中野が付き合うことになるとはびっくりだよなぁ」

何を隠そう、あなたたちの結婚式の帰りに、そういうことになりました(/// ^///)

 

 

平野「でも、お前らずっとギャースカ喧嘩してて高校の頃と全然関係変わってなくね?」

ありさ「だってさ、全部廉の行動に問題があるんだってば!あ!もう一つ思い出した!この前ありえないことあったんだけど!」

 

~~~ある日の出来事~~~

廉「なーなー梨剥いてくれへん~?」

ありさ「えー、今日残業で疲れてるんだから自分でやってよ~~。廉、今日早かったんでしょ?」

廉「え~~めんどい。」

ありさ「私だってめんどい」

廉「なーなーえーやーん!なーってばー」

 

隣に座っている廉がグイグイ肩を押してくるから、”まぁこんな甘えんぼさんな廉ももかわいいな♡”と思って振り向いて、目ん玉飛び出そうになった。

 

 

え…あ、足ーーーっ!?Σ(+Oдo;艸;)

 

 

廉がソファにもたれかかりながら、私の肩に足を乗っけていたのだ。

 

 

ありさ「か、彼女の肩に足乗せるか!?ふつー!!(|| ゚Д゚)」

廉「え?だって両手リモコンでふさがってるから」

とピコピコとゲームをしながら言ってのけたのである。

~~~~~

 

 

ありさ「どーーーー思う!??彼女に対して、この仕打ち!?」

風「そ、それはちょっとびっくりするね…(笑)」

平野「ぎゃはは!でも廉らしーじゃん!」

ありさ「廉らしーの!?それ!?」

廉「岸さんにもよくやってたけど?」

平野・風「ん~それはすごい好きってことだね!」

ありさ「愛情表現わかりづら!」

 

 

でもさ、風と付き合ってた時は、絶対そんな扱いしなかったくせに…。

絶対私に対する態度雑だよなぁ。

 

 

ありさ「廉ってさ、顔はすっごく王子顔じゃん?キザ顔じゃん?この顔で甘い言葉ささやいてくれたら即死レベルじゃん?

なのに全然そういうこと言ってくれないの!」

廉「誰が言うか!んな恥ずかしい!」

風「え~、れんれん言ってあげればいいのに~」

平野「そうよそうよ~廉王子~(笑)」

 

廉「…っ!!(๑////๑)うっせぇなぁ。ちょっと俺、トイレ行ってくるわ!」

平野が茶化すもんだから、廉が逃げるように席を立つ。

 

平野「くくく、おもしれ。あいつ、そういうの苦手だからな」

ありさ「平野は?平野は優しい王子様顔じゃん?そんで、まんま優しい王子様気質なの?」

風「うん!紫耀は見た目のイメージ通り、優しい王子様だよ?みんなでいるときはそういうの恥ずかしがるけど、2人の時は普通に甘い言葉も言ってくれるし、記念日とかすごい凝った演出してくれるよねー?♡♡あと結構家事も手伝ってくれるよ~」

 

ありさ「えーいいなー風は。平野はちゃんと決めるとこ決めてくれそうだもんね。あれ?そういえばさ、風って最近関西弁出なくなったね?」

風「あぁ~…それは…ね?」

平野「ん…。俺がやだって言った」

 

あぁ~、そっか。関西人でもない風が関西弁を喋っていたのは、廉のしゃべり方がうつったから。

風の関西弁は、廉と風を繋ぐ太い絆みたいなものだった。辛い時期に、廉が心の支えになっていた名残というか。

 

平野「もういいだろ?今はちゃんと俺が守ってやってんだから!」

 

 

ありさ「呼び名も、変えた?」

風は、廉と付き合い始めてから「廉」と呼ぶようになった。別れてからも呼び名はそのままになってたけど、最近「れんれん」に戻したなーって気づいていた。

 

風「それも、紫耀が嫌だって…ね?」

平野「だって、下の名前呼び捨てで呼んでるの、俺だけにしてほしいじゃん…」

 

平野がちょっとむくれて言う。

 

ありさ「平野って、けっこう独占欲強いんだぁ~~??(ニヤニヤ)」

平野「うっせーな!(⸝⸝⸝ ≧ㅿ\⸝⸝⸝)//」

ありさ「でもいいな~。平野は、ちゃんと好きって気持ちを表現してくれるもんね~。束縛されるのも嫉妬されるのも嬉しいし、ちゃんと尽くしてくれるしさ。ほんっと理想の彼氏だよね~。いいな~平野~」

 

風「ちょ、ちょっと、だめだよ!?紫耀のこと好きにならないでよ!?」
ありさ「え?それはない。全然」

平野「おいっ!お前なぁっ!(*وー̀లー́)و」

 

ほんとなんでだろう?高校の時から、平野はものすごく人気あったけど、私はずっと廉のことしか目に入らなかった。
顔は遜色ないのに、平野の方がよりモテていたのは、やっぱり何でも器用にこなして女の子の扱いもうまいし、誰にでも優しくて明るくてって、そういうところなんだろうなぁ?
廉はあまのじゃくだし、すぐ意地悪言うし。

でも、そんなちょっと不器用で素直じゃないとこがツボっていうか、絶対的に廉がタイプなんだよなぁ~~悔しいけど(´*ω*`)

 

 

 

そこへ廉がトイレから帰ってきた。

風「ん?れんれん、どーしたの?なんか機嫌悪い?」

廉「いや、別に」

と言いながら、完全になんかさっきより機嫌悪い。

 

 

廉への不満を平野夫婦に愚痴っていたのが、そんなに気に入らなかったのだろうか…?

 

ありさ「あ、私もトイレ行ってこよ~」

とりあえず居心地悪いから、その場から逃げておいた。

 

 

 

廉「紫耀お前さ、言っとくけど、あいつと喧嘩していいの、俺だけだから」

平野「は?」

廉「あと、あいつを”お前”呼ばわりしていいのも、俺だけだから。そこ、覚えといて」

平野「あ?おう…?あ~、それで機嫌悪かったんだ?そっか、あいつとギャーギャー喧嘩するのは、廉の専売特許だもんな」

廉「な、なにがや…!?しかも、またお前”あいつ”って言っとる!!」

平野「あ、ごめんごめん…(汗)」

 

 


帰り道。

ありさ「そんでさ~、2人は相手に不満とかないの?って聞いたら、平野が”昔は俺の言い間違いにすごい笑ってくれてたのに、最近スルーされる!”とか言って、そしたら風が”昔はいちいち面白いと思ってたけど、さすがに毎日一緒にいると慣れてくるから、気にならなくなってくる”とか言ってさー!平野が”俺への気持ちが薄れ始めている…(‐д`‐ll)”とかショック受けてて~(笑)

ほんっとバカップルだよね~。まったく新婚さんの家になんて遊びに行くもんじゃないね~。見せつけられちゃったよ~!はぁ~まいったまいった!」

 

 

やっぱり廉が機嫌悪くて無言でどんどん歩くから、その間を埋めるように一人で喋り倒していた。さっきから廉は一言も返事をしない。

 

 

 

ありさ「まぁ、でもあれだよね、平野もマメだし器用だから、何でもできちゃって、あの顔だし、ほんと風は理想の旦那さん捕まえたよね!」

 

 

 

廉はまた返事をしない代わりに、ぴたっと足を止めて振り返った。

え、顔怖っ!!(* ̄□ ̄*;

なんでそんな鋭い眼光を向けてくるん!?

も~~顔が整いすぎてる人って、無言でいると怖いんだよぉ~~(>_<)

 

 

 

廉「お前さ…」

 

え?なになに…?なんかすごい怒ってない?(゚o゚;

 

 

廉「そんなに俺に不満あんのやったら、別に出てってもええんやで?」

 

 

 

”一緒に暮らしてる”って言ったって、平野と風のとことは全然違う。

私たちの生活は「出てけ」と一言言われたら、簡単に終わってしまうような、いわば「(仮)」のついた、あやふやで不確かな”生活”なんだ…。

そんなことにも気づかずに、ただ浮かれて、本来夢みたいにありがたいはずの廉との同棲生活にタラタラと不満ばかりをこねていた自分を、今、すごくすごく殴りたい気分だった…。

 

 

つづく


 

このストーリーの中で使わせてもらった本当にあったエピソードはこちらです!

 

今回の主人公はサバサバ系で、男の子とも気軽に友達になれるタイプの子です。

そのため平野とも男同士のような感じで仲良くしちゃうのですが、れんれんはそれに嫉妬~!と言うストーリーでした。

れんれんは、女友達にも「全くお前は!」とか言って仲良くしてそう。だけどそのうち、ふとした瞬間に恋愛に変わりそう。

 

平野君は基本的には、女友達とかあまりなそう。でもこの小説の主人公位にサバサバした感じの女の子だったら、例外的に友達関係築けそう。

そんなイメージは、こちらの雑誌のインタビューの答えからいただきました!↓

 

 

今回のテーマソング「生活(仮)」の歌詞の意味解説はこちら。

 

「koi-wazurai」の小説一覧はこちら!

徐々に挿絵追加中!

岸くん回↓

じぐいわ回↓

海ちゃん回↓

岸くん回↓

岸くん回↓

岸くん回↓

岸くん回完結!第1章完結!↓

第2章始まり!海ちゃん、平野くん回↓

平野くん回↓

平野くん回↓

れんれん回↓

れんれん回↓

れんれん回↓

平野くん回↓

平野、廉、三角関係回↓

平野、廉、三角関係回↓

平野、廉、三角関係回↓

平野、廉、三角関係がついに完結!↓

アフターストーリー
①はわけあって、別の小説サイトに載せてます。


 

スピンオフ作品
れんれん

海ちゃん


 

 

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