“どっち刑事”こと阿久津のちょいちょい挟む小話、普通に面白くて好きなんだけど、もしかしてヒントだったりする?
最初の頃はただの小ネタかな?って感じで気にならなかったんだけど、最近は托卵の話とか、本筋にも絡んできそうなネタだから気になる…。
目次
2話 刑事の勘と言う言葉が1番嫌い!
「刑事の勘と言う言葉が1番嫌い!
事実と証拠だけみろ。
思い込まない、決めつけない。犯人はオラウータンでしたって言うオチも0じゃないんだからな。あるからなまじで!」
3話 粉薬
阿久津「粉薬、粉から飲む?水から飲む??どっち?」
落合「粉からです。水からのパターンなんてあります?
はっ!自分の常識を疑えってことですか!?」
阿久津「いや、俺、そもそもオブラートないと飲めないから、他の人はどうしてるんだろうって気になっただけ」
4話 しいたけハンバーグの彼女
昔、半同棲していた女がいた。
阿久津はきのこ全般がダメ。お腹の中に、菌を植え付けられそうな気がするから。
ある日、彼女の作ったハンバーグに椎茸を感じた。しかし彼女は「普通のハンバーグだよ」と言い張るので、食べきった。すると彼女が拍手した。
「おめでとう、しいたけ食べられたね」
5話 サプライズ
阿久津「サプライズって好き? 」
落合「阿久津さんは嫌いなんですか?驚いた後のリアクションに困るから?気づいちゃった時にめんどくさいから?」
阿久津「いや、怖いから。
サプライズしたことある?」
落合「ありますよ。警察学校時代に、先輩の部屋に忍び込んで…」
阿久津「怖いことすんな」
落合「当たり前ですよ、びっくりさせるんだから」
阿久津「そこだよ!なんで喜ばせるのに、1回冷水ぶっかけるようなことするんだよ!?」
落合「フラッシュモブとかは?」
阿久津「周りの人間がいきなり踊りだすとか、ホラーだよ」
落合「何が起こるかわからないドキドキ感を楽しめないんですね」
阿久津「わからないね。普通怖いだろ…」
8話 烏龍茶
至上の時に話を聞きに来た阿久津と落合。
仕事中なのでウーロン茶を頼み、落合が「すみません」と言うと、
阿久津「なんで謝るの?」
落合「仕事中とは言え、こういう店でウーロン茶を頼むのってなんか申し訳なくて…」
阿久津「ウーロン茶が1番儲かるんだよ。原価いくらだと思ってんだよ?
お前は罪深いね。今、“すみません“と謝ることになって、この人(日野)に、“ウーロン茶頼むけど許せ“と圧をかけたんだよ。でもこの人にとっては許せも何もない。でも“ウーロン茶が1番儲かるんで“と言うわけにもいかない。だから黙る。
結果どうなる?この人には、“罪もない人に謝らせてしまった“と言う罪悪感だけが残るんだよ!」
9話 バイキング
光莉のストーカーを取り調べたときの話。
「バイキングは3回目で死ぬんだよ。
1回目はワクワクする。でも全種類は食べられない。
2回目は前に食べられなかったものを食べて、全制覇してやろうと言う気持ちになる。
で、3回目。
好きなものだけを選ぶ。こうなったら終わりなんだよ。
4回目も5回目も好きなものしか選ばない。好きなものは変わらない。だから同じものしか選ばない。それはもうバイキングではない。
定食なんだよ。
難しいよな、超えちゃいけない一線を見極めるのって。」
10話 缶詰のコーン
阿久津「子供の頃買ってもらえなくて、今も手が出ないものある?」
落合「仮面ライダーの変身ベルトですかね。阿久津さんは?」
阿久津「コーン」
落合「へーとうもろこし!」
阿久津「コーンな。缶詰の。ガキの頃さぁ、ばあちゃんちに行った時だけ食べさせてもらえたんだよ。半分はそのまま買って、半分はマヨネーズを入れて混ぜて食うの。汁がうまいんだよ。」
落合「今も好きなんですか?」
阿久津「多分。ばあちゃん死んでから食べてない。」
落合「自分で買わないんですか?」
阿久津「それができないんだよ。俺がコーンを食べ食べ始めると、コーンしか食べなくなるからってお袋が烈火のごとく怒って」
落合「そんなの気にしなきゃいいじゃないですか?」
阿久津「頭ではわかってるんだよ。でもガキの頃に染み付いたものって、ずっと取れないんだよなぁ…」
篤斗が保護されてから、ずっと両手で目を隠して何かに怯えている様子だというシーンで。
11話 カニカマ
阿久津「コルク狩って知ってる?」
落合「暴走族がヘルメット奪うやつですよね?」
阿久津「そうそう、昔、俺やってたんだけどさ…」
落合「えー!暴走族だったんですか!?」
阿久津「うん、それで1階返り討ちに遭って死にかけたんだけど、…なにそれ?」
落合がカニカマを食べている。
落合「母ちゃん、かまぼこ工場で働いてて、新商品の試作品をいっぱい送ってきたんですよ。」
阿久津「お前にとってカニカマはか飲み物なの?」
飲み物を入れるボトルに入れている。
落合「保冷になるかなぁと思って。よかったらどうぞ」
阿久津「これ、カニに限りなく近い系のやつ?」
落合「はい。“カニじゃん“って言う名前にするつもりらしいです」
阿久津「やめとけ。メロンパンの最上級はうまいメロンパンであって、メロンじゃねーだろ?カニカマの目指す先も、家にではないと思うんだよな。どう繕っても化けの皮ははがれんだよ… (カニカマを食べて)…カニじゃん!」
12話 ホトトギス
阿久津「ホトトギス、泣かぬなら…何派?」
落合「僕は泣かせてみよう派です」
阿久津「俺は殺してしまえ派」
落合「阿久津さんってそんなに短気でしたっけ?」
阿久津「ホトトギスの本性を知ってるから。
ホトトギスってさ、托卵すんだよ。うぐいす騙して、自分の子供育てさせるんだよ」
13話 しいたけハンバーグの女
4話で話していた、しいたけ嫌いの阿久津に椎茸を食べさせようとみじん切りにしてハンバーグに入れていたと言う元カノ。
これには続きがあって、「詐欺師とは付き合えない」と阿久津が別れを切り出したが、「別れたくない」と大泣きするので、惰性で1年位付き合った。
1年後に、彼女に他の男ができて別れることになったが、別れ際に彼女が言った言葉。
「毎週1回、おかずに椎茸を出してたんだけど、気づいた?」
女の執念は、静かで怖い。
14話 ファミレスの名前
阿久津「ファミレスとかで順番待ちの名前を書くとき、なんて書くか迷うよな?」
落合「迷いませんよ?」
阿久津「その時だけ別人になれるんだぞ? 2名でお待ちの千鳥様?て呼ばれた時はしびれたね」
同僚刑事「俺は、ギルベルト少佐までいったことあります。」
阿久津「行くね。俺は1回、北村匠海まで攻めて大怪我したからちょっと守り入ってるんだよな。」
あるファミレスの名簿に強羅の名前があって、そこから少し歩くとエリンギサンタ事件の家がある。他にも、池袋パワハラ自殺事件(強羅が自殺を斡旋していた女性)など、複数の事件にもつながる。しかし強羅と事件の関係性は定かにはなっていない。
それで、「強羅誠」の名前は警察に知られているのです。
今回のファミレスの名前の小話は、直接的にストーリーに関係していそうですね。確かに、別れさせ屋の仕事をしていた時に、強羅はファミレスにいましたよね。
15話 靴を投げたときの裏か表の確率
阿久津「裏と表どっち?」
靴を投げる。裏が出る。
阿久津「次はどっち? 10回投げて裏が10回連続で出た後だと仮定して」
落合「じゃあ表かな?」
阿久津「なんで?」
落合「10回も連続で裏が出たなら、次はさすがに表かなって」
阿久津「不正解。10回連続で裏が出ようと、確率は2分の1で同じ。
でも賭けに勝つヤツは、裏が出ると言う。
確率は2分の1のはずなのに10回連続で裏が出たと言う事は、確率では説明のつかない何かがあるって考えるべき。」
落合「僕たちはありえないって決めつけていたからダメだったんですね!?」
阿久津「ありえないなんて事はありえないんだよ。」
※ 3人同時に誘拐されたと思っていたのに、3人が別々の事件だったなんてありえない!と言う話題から。
16話 居酒屋で外国人の名札をつけていた話
阿久津は昔、居酒屋でバイトをしているときに注文の際に客に怒られるのが嫌で、名札に「ペ」や「グェン」や「クリスティーヌ」など、外国人の名前を書いてた。
すると勝手に日本語わかんないだろうと思って丁寧に注文してくれる。
しかし名札をグェンにしているときにたまたまフィリピン人の家族の注文を受けてしまい、その娘にまくしたてられた。
落合「さては、これは身分詐称疑惑の教訓の話ですね?」
阿久津「で、その娘が今のカミさん。人の縁てどこでどうつながるかわかんないよな」
落合「何の話ですか!?」
これは教訓のようで、全然関係ない話、と言うオチなのか?
17話 ポイントの話
病院で河原とすれ違った阿久津と落合。
阿久津「ポイントカード使ってます? 1ポイント1円のやつ。
ポイントはこまめに使うタイプ?たくさん貯めてまとめて使うタイプ?どっち?」
強羅「新人さんはどっち?」
落合「こまめに使う方です」
強羅「私はため込む方です。これが辛い。」
落合「なんでですか?」
阿久津「例えば1万円貯めたとする。10,000円のものが欲しい。しかしポイント会計だとポイントがつかない。つまり、一万円の会計につくはずだったポイントを、ドブに捨てることになる。」
強羅「で、大抵普通に腹っちゃうんですよね」
阿久津「ここが地獄の入り口なんだよ。
ポイントが貯まるのに比例して、ドブに捨てるポイントが増えていく。終わりのないジレンマが始まる。」
落合「例えば、買うものを決めてポイントを貯めればいいんじゃないですか?」
阿久津・強羅「その通り!」
阿久津「だから何事も目的を決めてやるべき。あなたは何の目的で、橘一星が入院している病院にきたんですか?」
強羅「新人さん、ただひたすらポイントを貯め続けるのも、それはそれで楽しいんですよ?」
18話 焼き鳥の話
阿久津「お前ってさ、みんなで焼き鳥屋に行くと焼き鳥の盛り合わせ頼むよな?あれ、誰も喜んでないから。 10本の焼き鳥が出てきて、 10人それぞれ食いたいもんが被らないなんて奇跡あると思うか?俺はいつも、みんなにつくねを譲ってるんだよ」
落合「じゃあ、これからはそれぞれ食べたいものを聞きます」
阿久津「だめに決まってんだろ!いちいち頼んだものなんて覚えてるわけないだろ。誰かが俺が選んだつくねを食べて、代わりに誰かが頼んだ冷え切ったレバーが残ってる。そういう悲劇が起こるだけだ。」
落合「じゃぁ高級焼き鳥屋でコースでも頼みますか?」
阿久津「だめ。食いたくないものも強制的に来るから」
落合「じゃあどうすればいいんですか?」
阿久津「どうにもならない。みんなで行ったら、必ず誰かが我慢する羽目になる。焼き鳥は一人で行くものだ」
今回の話は、何のヒントだろう?
19話 親子丼の話
阿久津「親子丼て胸がきゅっとなるよな。離れ離れになった親と子が、丼の上で、こんな切ない再会ってあるかよ。
最近、ほんとに嫌なことに気づいちゃってさ。チキン南蛮も親子なんだよ。」
一星「タルタルって卵ですもんね。オムライスも親子じゃないですか?卵と、チキンライス。食べられないもの増えちゃいましたね?」
阿久津「いや、食うよ。おいしいじゃん。心で泣きながら食うんだよ。お前は許せるか?親子を食い物にするやつを、許せる?許せない?どっち?」
20話 最後の晩餐の話
阿久津「最後の晩餐に何食いたい?」
落合「阿久津さんは?」
阿久津「俺は迷っている間に死ぬと思う。決めたところで無駄なんだよ。味覚も好みも変わる。人生全部自分の思い通りにはいかない。」
落合「それだとみんな最後の晩餐で後悔しながら死ぬってことになりません?」
阿久津「いつもの飯をうまいうまいって言ってる奴が、最後に笑うんだよ」
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