キンプリ妄想歌詞小説「Doll」11話

スポンサーリンク

執筆がなかなか進まなくてすみません…。なんかどんどん苦しい展開になってきてなかなか書けないよ~。最終回も近くなってきているんだけど、こうなっちゃうと、もう誰も幸せになれないのよね…。

スポンサーリンク

花凛サイド

廉「こんな時間までどこ行ってたん?」

あまりにびっくりして、言葉が出なかった。

こんな平日に、廉が来てるなんて思いもしなかった。

「あの、えっと…咲人がお泊まりだから、あの…ママ友の家に…」

廉がゆっくりと近づいてきて、私の手を取り指をさする。

「指輪は?ママ友と遊ぶのに、なんで指輪外すん?」

そうだ、指輪、外したままだ…。

朝、身支度を整える時に指輪を外していることを思い出したけど、紫耀くんの前でつけることはできなくて、後でつけようと思っていた。

何も言い訳が思いつかず口をつむぐ。

廉は私の指をさすりながら、そのままドサッとソファに押し倒し、のしかかるように覆いかぶさってきた。

花凛「ちょっ…廉、リビングはダメだよ…お母さん達来たらどうするの!?」

廉「今日はお義父さんもお義母さんも旅行やろ?こんな朝早く帰ってこんやん。…なんで知ってんのって顔やな。別に、お義母さんと電話した時に聞いただけやけど」

まるで何でも見透かされているみたいで、ドキッとした。

キスをされ、荒々しく胸を揉まれる。

いつも感じる幸福感は全くないのに、「んっ」とか声を出して感じているふりをしながら考えていたことは、さっきまでしてたってこと、バレたりするんだろうか…ってこと。

バレませんように…ただ目をつぶって祈っていた。

廉「実家のリビングでってエロいな。どう?ちょっといけないことしてる感じが萌えるんやろ?」

廉、何言ってるの?

廉「教習所での秘密のドライブは楽しかった?」

え…

廉「俺が何も知らんと思ーてた?」

…!?

廉、知ってる…!

廉のあまりにも冷たい視線に、背筋が凍りついて何も言葉が出ない。

廉「8年ぶりの再会?偶然?え、それとも紫耀がいるって知ってて、こっちに引っ越すことに決めたん?」

声が出なくて必死で首を横に振る。

廉「ふーん、じゃあ、偶然の再会ってことか。それ、運命とか感じちゃったりしたんやない?」

息が…息が苦しい。

廉「そういうドラマチックな状態やったから、つい魔が差しただけやんな?」

廉の手が私の首に伸びる。

廉「俺がなんで、全部知ってること、今まで黙ってたかわかる?本当に偶然再会しただけやったら、やましい気持ちがないなら、花凛から”紫耀に会った”って話してきてくれるって思うてた。

俺、言うたやんな?浮気の定義。”秘密にしたら浮気”。

賭けやったんや。花凛が話してくれたら、信じようって思ってた。

それやのに、何で…

ただ、運命的なシチュエーションと、いけないことしてるドキドキ感で、一時的に盛り上がっただけやろ?なぁ、そうやろ?」

どうしよう、言葉が出ない。

廉「そうやって言うてや…そうやなかったら何で…、何で俺を裏切ったん…?

俺はこんなに花凛を愛してるのに…!」

廉が両手に力を込める。

くる…しい……

花凛サイド

目が覚めると、ぼんやりとした視界に、キッチンで水を飲む廉の姿が映る。

私は裸でソファーに横たわっていて、タオルケットがかけられていた。

状況から考えて、私が意識を失った後に、廉が私の服を脱がして、行為の続きを行ったのだろう。
夫婦なんだし、同意がないとかいちいち騒ぐような子娘でもないけど、何だか背筋がゾクッとした。

廉に無理やりされたのは、今回以外に一度しかない。

私が紫耀くんに会いに同窓会に行ったと疑われたとき。紫耀くんからもらったクマのストラップをずっと大切に持っていたことがバレて、廉は狂ったように怒った。

廉は紫耀くんのこととなると、正気を失う。

あの時は廉の勘違いだったけど、今回は本当にそうなのだから、何をされても仕方がないんだ。

「あ、起きた?」

私が目を覚ましたことに気づいた廉が近づいてきて、「はい、水飲む?」とグラスをくれる。
のっそりと起き上がり、水を飲みほすと、廉は「ん」とグラスを受け取って、テーブルに置いてくれた。

「大丈夫?気分悪くない?」

とびきり優しい声でそう言って、私の頭をふわりと撫でる。

また背筋にゾクリと寒気が走る。

「あ、そろそろ咲人のお迎えの時間…!」

廉は時計を見て「ああ」と小さく言って、「じゃあ一緒にお迎え行こ」と床に落ちている私の服を拾ってくれた。

洗面所に入り鏡の前に立ったら、首にアザができているのとに気付いた。
さっき、首を絞められたからだ…。

「花凛…?」

後ろから声をかけられ、ぎょっとして振り向く。

「さっきは、ごめん…大丈夫?」

廉が後ろからそっと抱きしめてきて、首を優しくなでる。

「うん…大丈夫。あ、ちょっとハイネックになってる服着てこっかな。なんかいいのあったかな~…」

服を探しに行くふりをして、そっと廉の腕を振り払って洗面所を出た。

背中に走る寒気はまだ続いていた。


先に来ていたママ達がふと振り向き、分かりやすく二度見する。

そして、隣にいるママ友をバシバシと叩き振り返らせ、振り返ったもう1人のママ友も目を丸くして二度見して、途端に辺りはざわめき始める。

「ちょっとちょっと!咲ちゃんママ!ご主人~!?」

誰にでも話しかける明るいタイプのママが近づいてきて、私に話しかけているようで、視線は完全に廉一点で、「ほほほ~」と浮き足立っている。

他のママも集まってきて、途端に私と廉の周りには人だかりができてしまった。

「やだぁ~!咲ちゃんのパパ、こんなにイケメンだなんて知らなかった~!そういえば、咲ちゃんのパパって初めて見るかも!」

「あ、単身赴任なので、いつもはいないんです」

「え~そうなのぉ~!?あら~、それは寂しいわねぇ」

「はい、寂しいんですよ。本当は毎日会いたいんですけどね」

廉が答える。

私に言ったはずなのに、思いがけず廉から返事が返ってきて、さらに廉が「なっ?」なんて言いながら私の腰に手を当て抱き寄せたものだから、周りにいたママたちは一瞬言葉を失って、次の瞬間「キャー!」と顔を赤くして大はしゃぎだった。

「あれっ!?パパァ~~ッ」

バスが着いてぞろぞろと降りてくる子供たちの中から咲人が飛び出してきて、廉に飛びつく。

「なんでっ!?なんでパパいるの!?」

「ん~?咲人とママに会いたいから来ちゃった~ダメ?」

「いいよ、いいよー!パパ、嬉しい!」

「うしっ!じゃあ帰るか!今日は家族水いらずやな!じゃ、失礼します」

ママたちに会釈をして、3人で歩き出す。

「水いらずってなぁに~?」

「ん~?”他人に邪魔されない家族だけの時間”ってこと~」

普通に言葉の意味を説明してるだけなのに、なんだか体がピクっとしてしまう。

「ねぇ、またビューンやって!」

咲人は私たちの真ん中に入り、手を繋いで持ち上げて欲しいとせがむ。

「今日はダメ~」

「え~なんで?」

「パパやって久しぶりにママと会えたんやから、ママとも手繋ぎたいもん」

キョトンと目を丸くした咲人が、

「じゃあいいよー!パパ真ん中ね!」

と廉の片方の手を握る。

「そっちはママだよ!」

咲人に促されて、廉の差し出した手に自分の手を重ねる。

後ろではママたちが「キャー、ラブラブゥ~!」と喜んでいる。

隣を歩く廉がそっと顔をかがませて、私の耳元で囁く。

「俺、絶対別れんから」

またゾクリと背中が凍る。

お迎えに一緒に来るって言った時からなんとなく違和感あったけど、やっぱりみんなに見せつけることを目的としてたんだ。わたしがこれ以上、身動き取れなくなるように。

この時の私は余裕がなさすぎて、さっきのママたちの人だかりには入らずに、1人のママが怪訝な視線を私たちに向けていることには、気づきもしなかった。

代償(花凛サイド)

異変を感じたのは、廉と一緒に咲人のお迎えに行った翌日のことだった。

咲人が疲れが残っていたのか、朝、学校に行くのをしぶったので、久しぶりに学校まで一緒に歩いて送っていった。
同じように送ってきていた親が数名いて、子供を見送った後、正門の前で輪になって話していた。

咲人を連れてその井戸端会議の輪の近くを通り過ぎたとき、パタッと会話が止まったのだ。
なんだか嫌な感じがした。

会釈をするだけで通り過ぎると、今度はヒソヒソ声で会話が再開した。

元々そういった輪に入るほど、ママ達に馴染んでいた訳ではないから噂話に入れてもらえないのが不自然というわけではないけど、昨日、廉と一緒にいた時にはあれだけ輪の中心となって囲まれたので、それをきっかけにちょっとは声をかけてくれるんじゃないかなとは思っていた。

でもやっぱり昨日は廉がいたから特別だったのか。
私一人なら、井戸端会議に迎え入れてもらえるほどの距離感ではないんだなぁと思った。でも、別に井戸端会議に入りたいわけじゃないから、全然いいんだけど。

その時は、それくらいにしか思っていなかった。

その後、学校の近くのドラッグストアで買い物をしていたら、クラスメイトのりくくんのママを見かけた。


目が合ったタイミングで挨拶をしようと思って近づいていくと、りくくんママがこちらに気づいて一瞬ぎょっとしたような表情をして、すぐに目をそらして逃げるように行ってしまった。

え、今、絶対避けられたよな…?

なんで?

前に公園で会った時には向こうからすごく気さくに話しかけてくれたのに。
今の態度は絶対におかしい。

りくくんのママはさっきの井戸端会議の輪の中にいた。集団でいると話しかけられないけど、向こうが一人だったら挨拶がてら少しくらい会話しようかなと思っていた。前に公園で話している仲だし、子供同士も仲良くしている。

モヤモヤしながら店を出ると、また別のクラスメイトのママがちょうど入ってくるところだった。学校の近くでこんな早い時間から開いている店はここしかないので、知り合いに会いまくる。

「あっ…咲人くんママ」

とっさにそう声に出てしまったらしく、「しまった…」とばかりに口を覆う。
そして、観念したように気まずそうな表情で近づいてきて、「ちょっとちょっと」と手招きして少し脇の方に来るように促すと、声を潜めて話し始めた。

「あのね、ちょっと言いにくいんだけど…あの、咲人くんママのことが噂になっててね」

「え?噂、ですか?」

「…えっとね…昨日、一緒にお迎えに来ていたイケメンの旦那さんいるでしょ?あの人とは別の男の人とね、咲人くんのママが会ってたって、噂になってるの。そのー…本っ当に言いにくいんだけど、…咲人くんのママ、不倫してるんじゃないかって」

一瞬目の前が真っ白になって何も考えられなかった。

なんで?
なんで小学校のママがその事を知っているの?

それでハッとした。

りくくんのママのよそよそしい態度。

そうだ、公園で、りくくんのママに会った時、紫耀くんを多分パパだと勘違いして会釈していた。

あの時、紫耀くんは遠くにいて顔までは見えなかったはずだけど、紫耀くんと廉は体型も服の感じも違うし、遠くから見ても別人であることはきっと分かる。

確かに公園で3人で仲良く遊んでいるなんて、傍から見たらまるで家族。
そうでないなら、ただならぬ距離感の相手ということになる。

「けっこう噂が広まっちゃってるから、もし違うんだったらちゃんと否定した方がいいよ。もし子供の耳に入って、かわかわれたりしたら、咲人くんがかわいそうでしょ?
まぁ、あんまり気にしない方がいいよ。美男美女の夫婦だと噂の的になっちゃって大変ね」

彼女はポンと私の肩をたたいて、軽く手を振って店に入っていった。彼女は本当に心配してくれているようだった。
本当は不倫なんてしてないのに、噂好きのママたちが面白おかしく話を大きくしているだけだと信じているようだった。

でも違う。
本当に私は…

ただならぬ焦燥感にかられて、足早に家へと向かう。
背中にはびっしょりと汗をかいている。

罰が当たったんだ。
何の覚悟もないのに、ただあの時の感情だけで行動してしまった。

廉にバレたときには、”廉が怒っている”という恐怖しか感じていなかった。
でも、本当はこれはもっともっと恐ろしい事だったんだ。

私のせいで、咲人を傷つけてしまうかもしれない。
小さな町だ。
噂はきっと小学校だけにはとどまらず、商店街の人たちを通してうちの両親も知ることになるかもしれない。
そうなれば、両親にも迷惑をかける。
なんて恥さらしな娘なんだ。

もう、この町にいられなくなるかもしれない。
今になって、自分のしたことの代償の大きさを実感していた…。

 

 

家に帰ると、いてもたってもいられず、ズボンに履き替えて、バッグを手に取りまた玄関へと向かう。

 

「あら?今、帰ってきたのに、また出かけるの?」

お母さんが顔をのぞかせる。

 

「うん、ちょっと自動車学校。ずっと行ってなかったから」

「そう。行ってらっしゃい。がんばってね~」

 

無邪気に手を振るお母さんを振り返れなかった。罪悪感に押しつぶされそうだ。



足早に歩きながら、さっきから背中に張り付いた焦燥感が、さらに足を早く前へ前へと動かす。

今すぐ自立しなければいけないという焦りを感じていた。
車くらい自分で運転できなくては、これから困るだろう。

自立って何のために?

噂が広まって、この町を出ていかなければならなくなるから?
廉をあんなに怒らせて、この先一人で咲人を育てていかなきゃいけないかもしれないから?

 

いや、廉はすごく怒っているけど、「絶対別れんから」って言ってた。
きっと、望んでも、離婚はしてくれないだろう。

え?望んでもって?私は廉と別れることを望んでいるの?

 

じゃあ、自立したいのは、廉から逃げるため…?

 

そっと袖をめくる。

手首に、廉に強く掴まれたあざが残っている。

 

いやいやいや!
頭をブンブンと振って、おかしな思考を払いのける。

そんなはずないじゃん!そんなこと思ってない!
廉と別れたいなんて、思ってない!

でも、廉と別れないなら、もう紫耀くんとは…。

どうしたらいいのか、どうしたいのか、わからなくて頭がクラクラしていた。

別れ話(花凛サイド)

「あれっ花凛?」
「えっ!紫耀くん!?」

自動車学校の待合室で声をかけられ、びっくりした。
怪我で仕事にはまだ復帰できないはずなのに、紫耀くんがいた。

「今日、来たんだ?」
紫耀くんはニコニコしながら近付いてきた。
「紫耀くんなんで…まだしばらく仕事復帰できないって」
「んー、今日は色々ちょっと手続きがあって。それでさ花凛、今度また会える日とか…」
「あっ、私、もう教習始まる!行かなきゃ!」

慌ててその場から逃げた。
紫耀くんは「あれ?」といった不思議な顔で私を見送っていた。

本当だったら、お互いに長年の思いが溢れて、ついに結ばれたばかり。
紫耀くんからしたら、ラブラブ状態で今日も偶然会えて嬉しいって感じで話しかけてきたと思う。

それなのに、わたしのあの態度。変に思って当然だよね。傷つけてしまったかもしれない。
でも、どこで誰に見られているか分からない。その恐怖の方が勝ってしまった。

その後もしばらく紫耀くんは事務所にいたようだったけど、私は教習を終えたらすぐに自習室に入り、一生懸命勉強しているふりをした。
自習室は静かなので、なかなか声をかけてこられないだろう。

今日は2回の教習を受けて帰ることにした。
もう紫耀くんも帰ったみたい。

自動車学校を出て歩いていると、後ろからゆっくり車が近づいて来て、私と並走してスーッと助手席の窓が降りた。
不審に思っていると、
「花凛」
と私を呼ぶ声が車内から聞こえて、びっくりして窓の中を覗いて見ると、運転席から紫耀くんが身をかがませてこちらを覗いていた。

「ギャッ!紫耀くん!?」
「なんだよ、人を化け物みたいに」
紫耀くんはちょっと不満気な顔をして、「ちょっと話せる?」と手招きした。

「やっ、ちょっと今日は急いでて…」
「え、じゃあ車で送ってやるよ」
「ぅえっ!?いい、いい!」

わかりやすくしどろもどろになる。
家まで送ってもらって、お母さんに見られでもしたら大変なことになる。

紫耀くんは、今度は怪訝な顔をして眉をひそめる。
「花凛、やっぱりなんかあっただろ?さっきも俺のこと避けてなかった?」
「さ、避けてなんかないよ」
「避けてるでしょ?なんで?」

う…どうしよう…

すると、後ろから子供を連れた主婦が歩いてくるのが見えた。
ヤバい!同じ学校の人かも…!

隠れる場所もない…!

バタン!
「えっ!?花凛?どーした?」
突然車に乗り込んだ私に、逆に紫耀くんがびっくりする。

花凛「は、早く!出して!とにかくゴーゴー!」

謎に急かされて、あたふたしながら紫耀くんが車を発進させる。

「花凛、あれ、時間大丈夫なの?」
「…あ…えっと…うん、大丈夫!とにかく走って!」
「…?お、おう、わかった。じゃあ、このままちょっと話せる?」

そうは言っても、町中をドライブしながらなんて危険すぎる。
どこで誰に見られているか分からない。

「あの、車じゃなくて、もっと誰にも見られない、2人だけになれるとこに行きたい!」
「え…(๑////๑)」

ん?なんか今の言い方、語弊があったか?

「…じゃあ…またうち来る?」

やっぱりーー!そういう意味で取られちゃったーー!

「ちがちが、違うの!家行きたいとかじゃなくて!」

家はダメ!ぜっったいダメ!!

「あ!じゃあほら!あの山の上の公園とか!」

あそこなら、あんまり人いないし。学校からも遠い。

「…?おう…わかった」


 

 


「…んっ…紫耀くん…ちょっと…」

 

紫耀くんのぽってりとした唇が触れては離れ、また触れる。紫耀くんの右手は私の服の中に入っている。

山の上の公園の駐車場には、紫耀くんの車以外には1台も停まっていない。
家に行ったら流されちゃうかもしれないと思って断固拒否したのに、家じゃなくても結局”人目のない二人きりになれる場所”じゃ、めっちゃ流されちゃってるーー!!

こんな状況になっても流されちゃう自分が嫌になるけど、優しいキスの連続に頭がトロけて何も考えられなくなる。

「ちょっと紫耀くん…!1回ちょっとやめ…!話するって言ったじゃん!」

なんとか紫耀くんの固くて厚い体を両手で押し離す。

「だぁーってぇ~、花凛が”2人きりになりたい”とか煽るからさ」

紫耀くんはぷぅーっとふくれた子供みたいに運転席へと体を戻す。
「だぁーってぇ~」とか可愛すぎる…。紫耀くんって、かっこいい時はすごくかっこいいのに、時々こうやって可愛さMAXに出してくる時があるからずるい。

紫耀くんは「はい、これ花凛の分ね。ちょっと冷めちゃってごめんね」とペットボトルを私にくれて、自分もペットボトルのお茶を1口飲んだ。
私にくれたのはホットのロイヤルミルクティー。私を待ってる間に買っておいてくれたんだろう。だいぶぬるかった。きっと長いこと待っててくれたんだ。

紫耀くんがお茶を飲む音がゴクリと響く。まるでこれから重要な話が始まるゴングみたいに。


「で、なんで俺のこと避けてたの?」
「…」

なかなか言葉が出てこない。
紫耀くんが私の右手をキュッと握り、「どーした?」と首をかしげて私の顔を覗き込む。

そんな優しい目で見ないで。
私、これから紫耀くんにひどいこと言おうとしてるんだよ?


「花凛?」
「…紫耀くんあのね…私、もう紫耀くんとは会えない…」
なんとか言葉を絞り出す。

紫耀くんは息を飲んで少し間が空いて、「…なんで?」と小さな声で聞いた。


「なんでって…だって、やっぱりこういうの良くないじゃん?」
「よくない…わかってる、そんなのわかってるよ。いけないことだってわかってる。でも、だったらなんで…」

「…!?」

ペットボトルが、ゴロリと転がる。
紫耀くんがまた助手席に覆い被さるようにして、キスをしてきた。

「紫耀くん…ダメだよ…」

どかそうと思っても紫耀くんの重い体と椅子に挟まれて身動きが取れない。

「花凛、好きだよ」

ストレートな言葉が、グサリと胸に刺さる。
私だって紫耀くんが好きだよ。
でも、言えない。


紫耀くんが好き。
でも廉も好き。
何より咲人が誰よりも好きで大切。

そんな破綻した感情、どうやって説明する?


「だったらなんで、さっきから拒まないの?」
「…なっ!?こ、拒んでるじゃん!紫耀くんの力が強いから、ビクともしないだけだよ!」
「ふーん?じゃあ本気で俺を拒んでみて?花凛に力で負けはしないけど、本気で抵抗してる力ならこっちもわかるよ。本気で嫌がってる子に、俺こんなことしないよ?」

そう言うと、また紫耀くんは服の中に手を入れてキスをしてきた。

「紫耀くん…!ダメだってば…!」


今度は”本気で抵抗してる力”で押し返してみようと努力するけど、また頭がトロけているからなのか、好意がある相手を本機で突き飛ばすことはできないものなのか、力が入らない。

その時、スマホの着信音が鳴った。
ビクッとして見ると、バッグから少し飛び出したスマホの画面に「廉」の文字。

「ちょ、ごめん…!廉から電話!」

考える余地もなく、紫耀くんを突き飛ばして、スマホを取って車の外に出た。
心臓がドクドクと音を立てていた。

とんでもないタイミングで電話がかかってくるんだもん。
なんだか廉に見張られているような気分だった。

(紫耀サイド)

話をしたくて待っていたのは本当だった。
だけど公園の駐車場に着いて真っ先にキスをしたのは、花凛の反応を見たかったからだ。

教習所で会ったときの花凛の態度がおかしいことには、すぐに気づいた。
明らかに俺を避けている。
昨日のことを後悔して俺を避けているのだと思った。
もしかしたら、本当は俺のことなんて好きではないのに、怪我をしている俺に同情して流されてああなってしまっただけなのかもれないとも考えた。
しかし、花凛は俺のキスをまた受け入れた。
少しだけ抵抗している素振りを見せてはいるものの、本当に嫌がっていないのはわかる。
花凛もちゃんと俺を好きでいてくれてる。そう確信した。

だけど、案の定、「もう会えない」と別れ話を切り出された。別れ話…でもないのかもしれない。俺たちは付き合っているわけじゃないのだから。
不倫カップルで「好きです。付き合いましょう」と約束してそういう仲になっている人はいないだろう。言いたくても言えないのだ。
だって、その言葉の先に、すぐに矛盾にぶつかってしまうから。

だから昨日は2人とも不自然に言葉を飲み込んでいた。体を重ねれば必ず囁いてしまうであろう「好き、愛してる」の言葉をどうしても言えなかった。

でも、だから敢えて言う。

「花凛、好きだ」

俺はこの感情をずっとずっと8年間持ち続けていながら、言葉にするのを我慢してきた。だけど、昨日もう一度花凛を手に入れて気づいたんだ。俺はやっぱりどうしてもこの感情に嘘をつくことはできない。
花凛からも同じ言葉を返してくれないかと少しだけ希望を持って待った。でも、その言葉は返ってこなかった。
俺の中には、その言葉と行動に矛盾がないから言える。でも、花凛は違う。家族がいる。そんな状況の花凛に同じように求めてしまうのは酷だとわかっているのに、どうしてもその言葉が欲しかった。

だったら、せめて言葉じゃなくても態度で示して。
きっと花凛は俺を拒まない。

予想通り、何度キスをしても服の中に手を入れても、花凛は俺を強く拒むことはなかった。そのことに安心していた。

しかし、次の瞬間…
「廉から電話!」

微塵の躊躇もなく俺を突き飛ばして、スルリと俺の腕の中からすり抜けていった。

その時俺は、完全に敗北者だった。
好きな人に、自分よりも大切にしている人がいる。
それは、こんなにも心を切りつけられるように痛いことなのか。
今まで俺も、たくさんの女の子にこんな思いをさせてきたのかもしれない。
そして俺は、この痛みを今まで知らずに生きてきた。
廉は、昔、こんな思いを抱えながら俺と花凛を見てきたのだろうか。
廉はずっと俺に劣等感を抱いていた。
俺がいなくなって、廉はやっと幸せになれたのだろうか?

 

(紫耀サイド)

花凛は町が見渡せる見晴台の先で電話をしていた。

「うん、今ちょっと買い物に出てて。うん、もうすぐ帰るけど。うん、週末ね、わかった空けとく。うん、じゃあまた週末ね」

 

なんだよ、仕事中にも電話してくるし、毎週末帰ってきてるとか、どんだけラブラブなんだよ。
結局、一番は”旦那”である廉だもんな。俺が勝てるわけない。
現実を目の当たりにして、けっこうへこむ。




「うん、じゃあね」

花凛が電話を切ったのを見計らって、ふわりと後ろから抱きしめる。

 

花凛は「キャッ」と小さく声を上げた後、俺の腕を剥がそうとするが、俺は逆に腕にぐっと力を込めて離さない。

 

「紫耀くん、ちょっとやめて、離して…」
「ダメ。離してやんない」
「外だし、困るよ…」
「うん、困らせてんだもん」
「え…」

 

ちょっと意地悪したい気分だった。もっともっと困らせてやりたい。

 

でも…

しばらく困らせたらちゃんと離してあげなきゃ。

俺の存在が、花凛を困らせているのだから。花凛から離れてあげなきゃいけない。

 

だから、せめて今だけ。今だけ抱きしめさせて。
これで最後にするから。

 

ふと、俺の腕を掴んでいる花凛の手首が目に入った。

 

え…?

 

花凛をこちらに向き直らせ、腕を取り袖をめくった。

 

「きゃっ!…なに!?」



「花凛、これ、どうした…?」

 

手首のところにアザがある。

急いでもう片方の手も確認する。同じだ。
これは、強く掴まれた痕…?

 

「な、何でもないから…!」

花凛が俺の手を振り払って、ハイネックの首元をぐっと上に上げる。
その仕草に違和感を覚えた。

 

「花凛!ちょっと見せてみ!」

ハイネックを下にずらしてみると、首に大きなアザがあった。

 

これは…首を…絞められた痕…!?

 

「…もしかして…、廉にやられたのか…?」
「…」
「俺とのことが廉にバレた…?」

 

花凛は何も答えず、うつむいた。

 

俺のせいだ…俺のせいで、花凛が傷つけられるなんて、なんてことだ…。

 

「俺が廉と話す…!」

責められるのは俺だ。俺なら殴られたって何をされたっていい。



「やめてよ…!」



遮るように花凛が声をあげる。




「話すって何を…!?私、廉と別れる気ないよ!?」

 

ピシャリと放たれたその言葉に、俺はすぐには言葉が出なかった。

 

「でも…、こんな…花凛に手をあげるなんて…、あいつ…許せねーよ…俺、こんなの黙ってらんねーよ…」

「違うの!廉は悪くないの!廉は結婚してからずっと優しかったの。本当に優しかったの。廉がこうなっちゃうのは紫耀くんに対してだけなの、紫耀くんのこととなると廉はおかしくなっちゃうの。それ以外は本当に優しいの。だから廉は悪くないの、私が…、あんなに優しかった廉を裏切った私が悪いの…」

 

花凛は大粒の涙をぼろぼろと流しながら、必死に廉は悪くないと訴えていた。

 

そっか、俺がいなければ廉は花凛にずっと優しくて、2人は上手くいってた。何を、ヒーロー気取りで廉から花凛を守ってやろうなんて思ってしまったんだ。

花凛の前からいなくならなきゃいけないのにのは俺の方だった。

悪役は俺の方だ。

(紫耀サイド)

帰りの車では、2人とも無言だった。
もしかしたら、これが2人でいられる最後の時間になるかもしれないと思ったら何か話したいのに、何かを口にしても全てが白々しくなりそうで、とても楽しく会話しながらドライブ…なんて雰囲気にはなれそうもなかった。
花凛と2人でドライブデート、昔からの夢だったのに、思い描いていたのとは全然違う重苦しい空気の中、エンジン音だけが響く。

そんな中、花凛のスマホが鳴った。

「あ…」
花凛がスマホを手にして固まっている。
横目で見ると、画面に一文字だけ「廉」と出ていたのが、チラっと見ただけでも確認できた。

「どうしよ…」
明らかに花凛は困っている。


「出ていいよ、俺、静かにしてるから」

そう言うと、花凛は「ごめん」と静かに言ってから、電話に出た。

廉「あ、もうスーパー出ちゃった?」

息をのむように静かにしていると、電話越しでも向こうの声が聞こえる。

花凛「あ、うん」
廉「今日、歩き?お義母さんと一緒に買い物来てんの?」
花凛「あ、ううん、一人」
廉「あー、そかそか。じゃあいいや!また米買っといてって頼もうと思ったんやけど、歩きじゃな、花凛にそんな重いもの持たせられへんからな。今度またお義母さんと車で来た時に買っといてー」
花凛「なんだ、お米ね(笑)うん、わかった、次に買い物行ったときに買っとくね」
廉「はいはーい、お願い。じゃな~」
花凛「うん、廉も仕事がんばってね」

「あ、買い物頼みたいものがあるっていう用事だった」
電話を切った後に、ちょっと気まずい空気をごまかすように花凛が言う。
「でも重いから、お母さんに車出してもらってる時でいいって。ね?廉、すごく優しいでしょ?」
そう言って笑顔を作った。

結局、俺はのろけを聞かされているのか?がんばって愛想笑いで頷いて相槌をうつのが精一杯。
でも、なんだか少し違和感を感じていた。

さっき、駐車場で廉から電話がかかってきたときも、俺をはねのけてすごい勢いで花凛は電話に出た。
そして、今も俺が隣にいたことで電話に出ることに躊躇したのだろうが、それでも「電話に出なきゃ」と困っていた。

それは、好きな人からの電話にワクワクして「すぐに出たい!」という感じとは少し違って、「すぐに出なきゃ!」という強迫観念に近いように感じた。


「いつもは優しい」といくら言ったところで、一度でも花凛に手をあげたという事実は消えない。
本当に、俺はこのまま花凛を廉の元に返していいのだろうか?

花凛の家族にとって、いらないのは俺の方だということはわかっている。俺がいなければ、花凛の家族は幸せだった。
でも、もう俺は罪を犯してしまった。花凛の家族の形にひびを入れてしまったのだ。
これ以上俺が何かをすべきではないだろう。


いっそ花凛の方から「助けて」と言ってくれたら、迷わず連れ去ってあげるのに。

廉サイド


「なぁ~に見てんすか?」
同僚の後輩に突然スマホの画面を覗き込まれ、ビクッとする。
画面には地図、真ん中に赤い丸が少しずつ移動している。

「…え、これって位置情報追跡アプリですか?先輩、誰のことに見張ってるんすか…?はっ!まさか奥さん…?:(;゙゚’ω゚’):」

「んなわけないやろ!これ、子供の!小学校上がったばっかりやから、GPS持たせてんの!」
「あ、あぁ~なんだそっか、お子さんのかぁ!いやー、びっくりしましたよ、永瀬さん、奥さんのこと好きすぎるって有名だし、今、別居中だって言うから、まさかって思っちゃいましたよ。まじでびっくりしましたよ、永瀬さん危ない方向に走っちゃってるのかと思って」
「いやいやいや、そんなわけないでしょーよ」

なんてことのないような顔で笑いながら否定の相づちをしてみたけれど、実はかなり冷や汗をかいていた。

「つーか、別居じゃねえから!縁起悪い言い方すんな!単身赴任みたいなもんやから!」
「ですよねー、今抱えてるプロジェクトが終わったら、永瀬さん、会社辞めちゃうんすもんねー、寂しいっすよ。ずっとこっちにいてくださいよー」

やけに俺になついている後輩がベタベタとじゃれついてきたが、「はいはい」とあしらってその腕を払いのけて席を立つ。
プロジェクトが終わるまでなんて悠長なことを言っている場合ではない、今すぐにでも会社を辞めて花凛の側に行きたいくらいだ。
しかし、仕事を途中で放り出すことができない性分だ。

だから、それまでは”これ”で花凛を見張るしかない。

休憩室まで逃げてきて、またスマホを開く。
赤い丸はさっきと同じ速度で移動していた。
これは確実に車のスピードだ。

花凛の首を絞めて、花凛が気を失った時に、花凛のスマホに位置情報アプリを入れた。


今日は朝からの行動をチェックしていた。
今日は咲人を学校まで歩いて送りに行っていたみたいだ。そして、学校からまっすぐ帰る、そこまでは何も怪しい行動はなかった。


しかし、その後だ。


花凛が向かった場所を見て、いてもたってもいられなくなった。

紫耀がいる自動車学校だった。
また2人で楽しく教習ドライブでもしているかと思うと気が狂いそうだった。


今日は会議があって、しばらくスマホチェックできずにいたが、会議が終わって急いでチェックしてみると、今度はなぜか山の上の公園の駐車場に赤い丸が止まっていた。
こんなところで一体何を?すごく嫌な予感がして、すぐに電話をかけた。


何コールめかですぐに花凛は電話に出た。
しかし、次の花凛の言葉を聞いて愕然とする。


「今買い物に来てる」

アプリは山奥の公園を示している。近くに店はない。


花凛は嘘をついた。

それが何を意味するか。認めたくはないが、答えは一つしかなかった。


週末帰ることを伝えて、すぐに電話を切った。そしてまたしばらくスマホをチェックしていると、赤い丸が動き出した。

明らかに車のスピードで。

そして、もう一度電話をかける。
さっき嘘をつかれたことで確定的にクロなことはわかっているのに、何かがどうにか間違って俺の勘違いであってくれと願いながら。

「お母さんと一緒に買い物来てる?」
「ううん、ひとりだよ」
「そっか、車で来てたら米買っといてって頼もうと思ったんやけど、歩きじゃな。重いもの花凛に持たせられへんから、いいや。今度お義母さんと車で来た時でええよ」

車ではないことにもう一度触れてから会話を終え、電話を切る。
もう一度アプリを開いてみると、やはり赤い丸は車の速度で移動していた。

可能性として、バスやタクシーを利用しているということも考えてみる。
しかし、バスならそもそも電話に出ないだろうし、タクシーならば電話には出られるだろうが、それならば、「ちょうどタクシーできているから米を買って帰れる」と言うはずだ。

バスやタクシーや、あるいは友達の車やったとしても、隠す必要はない訳で、つまり、それらが指し示している事実は一つしかなかった。


ー花凛は確実に、今、紫耀と一緒にいる。ー

俺に嘘をついて…。

 

 

コメント

  1. リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

    えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!
    りゃん?!((最近りゃんって呼ぶのにはまってます笑
    なんかやばいことになってる、
    結構廉怖い笑
    アップありがとうございます!続き楽しみにしてますねヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

    • ちゃちゃ より:

      ここがどうしようか2パターン迷ってるって言ってたとこ…
      廉くんが闇落ちして壊れていくか、優しいままの理想の旦那様で居続けるか。
      真逆のパターンで迷ってた(>ω<〃)

      • リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

        えぇ、、、笑
        どっちもいいですね、、
        闇落ちだとどんな感じで、優しいままだとどんな感じで、、、というのを
        簡潔に説明してもらってもいいですか、、?
        すいません(・・;

        • ちゃちゃ より:

          闇堕ちだとどんな結末になるかはストーリーのネタバレだからダメで、優しいままだとどうだったかっていうのは、あとがきでちょっと触れようと思ってるよ!
          一応ちょっとだけ優しいバージョンで書き始めた部分を残してあるので、そこを未公開バージョンとして、あとがきで公開します!

          • リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

            了解です!!
            ありがとうございます!

  2. リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

    続きが楽しみです!
    いつもありがとうございます!!

  3. リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

    続きが楽しみです!
    いつもありがとうございますヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

  4. リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

    あの!聞きたいんですけど、、
    ジャニショの新しい場所の予想ってちゃちゃさんは、どこだと思います、?
    リノアは、千葉がいいなぁって思ってます笑(住んでるのでっ!!)

  5. R より:

    続き待ってます!楽しみです!

    • ちゃちゃ より:

      ありがとうございます(^^)
      基本、執筆が遅いので、できたところまでちょこちょこ追記していくスタイルなので、ちょいちょいチェックしてみてくださいね~☆

  6. リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

    久しぶりにチェックしたら、、
    すごいことにっ?!?!
    続きが楽しみですぅ!!

    更新ありがとうございます!

  7. リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

    続き待ってます!!!!

    はぁ、、、
    あと卒業までもう少し。
    スマホで来れたら来ますけど、、笑
    制限かかってるので、、、、
    中学生になったら1回でも来れると思うので、忘れないでくださいね?!?!?!?!?!?!
    3月まではいます笑

    • ちゃちゃ より:

      毎日、今日こそは更新…!!と思いつつ、全然できないでいます…
      でも、逆に人と約束して追い詰められないと絶対やらないから、絶対に今週末までには更新するね…!!

      そっか、もうすぐ卒業かぁ。
      そしたら、私の小説の唯一のファンがいなくなってしまう…(^^;
      Dollはもうすぐ終わるけど、3月までに違うお話も書きたいなぁ

      • リノア(ちゃちゃすいっちさん大好き!) より:

        え、絶対にまた来ますよ?!
        名前変わってるかもだし、メアドもですけど、笑

タイトルとURLをコピーしました