「全然変わらない」と言う湊斗、変わったことを受け入れる紬 silent4話ネタバレあらすじと深読み考察感想

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あまりにも早い段階で、湊斗が身を引いてびっくり。でも、湊斗が「全然変わらない」と言い続けたこと、それに対して次の発言を見てみると、なんとなくその意味がわかってくる。

silent 4話ネタバレあらすじ感想を書いていきます。

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「全然変わらない」silent4話ネタバレあらすじと深読み感想

湊斗と想が和解

感情が溢れて部屋を飛び出してしまった湊斗(鈴鹿央士)だったが、紬(川口春奈)は、部屋に戻って想(目黒蓮)と港に2人で話すようにと取り計らう。

最初は気まずかったが、話し始めたらたわいもない話でどんどん話が進む。昔と変わらない2人の雰囲気に戻っていた。声を文字にしてくれる携帯のアプリで話していたが、湊斗はあまりにも想との時間が自然になりすぎて、ついつい飲み物を取りに行ったついでに声だけで話してしまったりするほど。離れてしまうとスマホが声を拾わないし、向こうを向いていると唇を読むこともできない。

想は「湊斗」と声で呼んだ。想に名前を呼ばれることが好きだった湊斗は、思わず感極まってしまう。「声で話したほうがいい?」と想は言うが、湊斗は「想の好きな方で良い」と。

2人は腹を割って話ができて、すっかり元の関係に戻れた。

フットサル仲間と再会

湊斗は、高校の同級生でやっているフットサルに、想のことも誘う。想は「みんなに気を使わせるから」と躊躇し、友達のほうも「どうしたらいいかわからない」と躊躇していた。

しかし湊斗が強く呼びかけ、実現。湊斗は、紬のことも手話ができるので通訳担当として誘う。

久しぶりに高校の同級生と再会した想。すぐにみんなと打ち解け、フットサルを楽しむことができた。

湊斗が紬に別れを告げる

フットサルの休憩中に、湊斗と紬が2人で話をする。紬は、想から聞いた今までのことを話す。耳の聞こえないサッカーを始めようかと考えたこともあったけど、自分が耳が聞こえなくなったことを認めるみたいで抵抗があったこと。

紬「そんな簡単に受け入れられないよね、今まであったものがなくなったんだから。イヤホンから音が流れてこないこと、字幕のない映画が見れないこと、どんな思いでこの3年間生きてきたんだろう…」

湊斗が突然紬に別れを告げた。

湊斗「紬、お願いがあって。別れてほしい。わかれよう」
紬「…なんで?」
湊斗「好きな人がいるから」

ドラマでは、時系列が逆になっていたが、湊斗が紬に別れを告げる前に、湊斗と想がロッカールームで2人で話をしている。湊斗が自販機で飲み物を買おうとしていたときに、想が後ろからコンポタのボタンを勝手に押すと言ういたずらをしていて、湊斗と紬が話をするシーンで、「間違えて買っちゃったから」と湊斗が次にコンポタをあげていたので、ロッカールームの方が時系列が先だとわかる。(そしてここでさりげなく、紬のコンポタ好きは、想の影響だったのだと言う伏線を回収している)

湊斗は、冒頭のシーンで想とお部屋で話していた時に、「紬とこの3年間ずっと一緒にいたけど、ずっと元気で大丈夫。想の心配はいらない」と話していたが、本当はそれは嘘で、自分といる時はきっとつまらなかったと思うと話す。
湊斗「この3年、本当は紬、楽しくなかったと思う。行きたいところ、食べたいもの、俺、全部“何でもいいよ、紬の好きでいいよ“って言うから、つまんなかったと思う。紬は想の横にいる時が1番可愛いんだよ。知らなかったでしょう?いつも自分が見てきた紬が紬だと思ってるでしょ?」
想「(声で)耳、聞こえないんだよ?」
湊斗「耳聞こえないだけでしょ?他に何も変わってないでしょ?すごく性格歪んでないかなとかちょっと期待したけど、そうじゃなかったから。紬のためとかじゃなくて、本当は自分のため。自分がしんどいから。2人を見てたら2人がどう思ってるかわかるから。」

突然湊斗に別れを告げられた紬は、意味がわからず放心するのだった。

深読み考察と感想

湊斗のこの決断、どう思いましたか?なしですよね。優しさの独りよがり?想に対する劣等感持ちすぎ?身を引くと言えばかっこいいけど、優しさの方向性が間違っちゃってる気がします。

でも、今回のポイントとなったのは、「変わらない」と言うセリフ。最初にお部屋で湊斗と想が話した時も、湊斗はしきりに言っていたし。その後に紬と話した時も、言っていた。そして最後にロッカールームで話していた時も、「耳が聞こえないだけで、他は何も変わらないでしょ?」と。

それに対して紬は、「そんな簡単に受け入れられないよね」とか、「イヤホンから音が流れてこないとか、字幕のない映画を見れないんだなとか」と、日常の小さな変化について気づいている。

この紬と同じ観点で話をしていたのが、風間くん。ろう者の人たちに壁を作っていると言われ、

春尾(風間俊介)「特別扱いはもちろん違うし、ただ平等に接することが正解だと思思わない。どうしたって僕は聞こえるから。ろう者同士みたいにわかりあえない」

そして、夏帆がろう者の女友達と話していた会話も伏線となっている。会話の内容から、2人は生まれつきろう者なのだとわかる。夏帆は想に思いを寄せているようだが、女友達が「あっちはつい最近まで聞こえていたんだから。理解し合えないことがあって当たり前だよ」と言っていた。聞こえない同士でも、生まれつき聞こえないのと、聞こえていた期間があったのとでは「理解し合えない」と言っているのだ。

だから、聞こえる人と聞こえない人が完全には理解し合えないのは当たり前。風磨君が言っていることの方が本当で、「手話ができれば全く同じようにコミュニケーションが取れる」なんていうのは綺麗事なのである。

そう考えると、湊斗の言っている「何も変わらない」と言うのは綺麗事。フットサル仲間の高校の同級生たちも、全く変わらず想と接することができたようにしていたが、やはりそれは気を遣ってそのようにしているのだ。「同情していると思われてはいけない。普通に、普通に」と意識的にしているところが、不自然なのだ。

春尾のように、「わかりあえないところはある」と認めていたり、紬のように「今まであったものがなくなってしまうなんて、辛いこともあるんだろうな。」と考える方が“自然“であり、ろう者のことを理解していると言えるのではないだろうか?今まで風磨くんの立ち位置ってなんだろうって考えて、想の出生の秘密と何か関係があるのかな?なんて考えたりしていたけど、そういうことではなくて(想、普通にお父さんいたし!)、ろう者と聞こえる自分との区切りをつけながらも理解している人間、と言う対比のキャラクターとして存在しているのかもと思いました。

紬の話していることを聞いて、湊斗が何かにはっと気づいたような、そしてどんどん表情が切なくなっていくような感じがした。それは、「変わらない」と思い込もうとしていた自分よりも、変わったことを認めてそれで受け入れている紬の方が想をしっかりと理解していると言うことに気づいたからではないか?それでやはり、紬と想の絆を思い知ってしまったのではないだろうか?

とは言っても、紬と話す前に、想に紬を託す発言をしているので、紬に別れを告げる事はもう決めていたのだろう。

もっと言えば、紬の弟の光(板垣李光人)と電話をしているときには既に決意していた。光に「手話習えば?」と言ったのは、今後、お前のお兄ちゃんは想になるんだから、手話を習っておいたほうがいいぞ、と言う思いがあったからだろう。そして、湊斗のことをとても慕っている光は、すぐにその意味を察知して、「なんでそんなこと言うの…?」と泣きそうになったのだ。

ただ、今の段階では、紬が湊斗を結構本気で好きである事は事実だ。その証拠に、親友の真子(藤間爽子)との会話で、「紬、結構本気で戸川くんのこと好きだよね?ふられたから、他の人と付き合ったのかと思ってた」と言う会話があったり、紬が寝言で湊斗の名前を呼んだりと言う描写があった。

あまりに早い段階で、紬と湊斗が別れてしまったので、ここでもう一度、紬が湊斗を追いかけると言う形が入ってくると思われる。だけど湊斗が振り向かなくて、紬が傷ついて泣いて、そこを想が慰める…的な展開になるかな?

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