ドラマ「リカリバース」原作小説との違い、麗美(高岡早紀)も本当は人を殺していた?

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ドラマ「リカリバース」面白かったけど、やっぱり3話だと原作の小説の内容がいろいろ省かれていて、惜しいな…!と言う感じでした!

原作では、後のリカになるのが結花である事は結構最初の方からわかっていて、だけどなかなか確定的なことを出してくれないので、ムズムズしながら最後まで読み切っちゃう…!と言う感じでしたよ。

 

そして、ドラマだけを見た人は「結局ものすごく怪しかったけど、お母さん(麗美)はいい人だったんじゃない?」と言う感想を抱いたかもしれませんが、原作ではやっぱり麗美もめっちゃ怖いです!多分殺人もやってます!

その辺の「リカリバース」の原作小説とドラマの違いをまとめていきます。

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結花がリカになり変わるのは原作と同じだが…

ドラマでも、1話から「結花がリカになるんじゃない?」と予想していた人は多かった。

確かに女優の配置といい、分かりやすかったとは思うけど、小説でも実は、「誰が犯人?誰がリカになるの?」と言うところを推理する話ではない。

 

小説では、中盤あたりから、結花がリカなのだと言うヒント(というかほぼ答え)がゴロゴロ出てきていて、読書にはもう結花がリカなのだとわかっている。

 

結花の病気

例えば、ドラマでは丸々カットとなっていた、結花の病気。

 

梨花と結花が中学に入った頃、結花が病気になり入院してしまう。原因不明の病気で、結花はとても体が痛いらしく、寝ていても辛いほどだった。その頃、榊原と言う友人に引き込まれていた麗美は、榊原のすすめるお茶を結花に飲ませていた。しかしこの榊原と言う人物は、宗教を信じ込ませ金を騙し取る詐欺師だった。

医者が「勝手なものを飲ませてはいけない」と念のため成分を検査したが、普通のお茶と何ら変わりがないと言う事だったため、榊原が普通のお茶を特別なお茶だと麗美に信じ込ませ、大金を騙しとっていたことがわかる。

 

しかし、このお茶を飲むと、体から変な匂いするようになった。

結花は病気の影響で、急激に痩せて肌にシワが増え、肌が落ちくぼんだりボロボロになってしまう。

痩せていく代わりに、背丈が急激に伸びていった。

 

これは小説のリカの見た目そのもので、この時点で結花がリカだと確信できる。しかし、ドラマでは高岡早紀さんが演じたこともあり、こういった設定は全てカットとなっていた。

匂いについてもドラマでは触れていなかった。

 

動物惨殺事件

これもまた、ドラマではまるまるカットになっていた。

雨宮家の近くで、ペットが殺されると言う事件が頻発する。その殺され方があまりにも残虐で、目や耳や舌が切り取られ、もともとあった配置で並べられ、口は耳まで切り裂かれていた。

 

これはまさに、リカの手口。

リカは本間たかお(ドラマでは大谷亮平が演じた)の遺体を、手術台の上で切り刻み、手足や、顔のパーツを福笑いのように並べていたのだ。

そして胴体部分とパーツのない顔だけを持ち帰っている。

 

しかし、これもまた映像で表現する事は不可能なため、ドラマではカットとなっている。ドラマでは元妻が帰ってきたと思って玄関のドアを開けると、リカが立っていた…と言うところで終わっている。小説では、この後リカにたかおは連れ去られ、バラバラにされるのだ。

 

小説では、このペットの惨殺事件の犯人は捕まってはいない。しかし、手口からしてどう考えても結花だろう。この頃から、リカの素質が開花していたと言うことだ。

 

最後に殺される人が違う

ドラマ

家政婦の幸子(福田麻由子)は、全てが麗美(高岡早紀)のやった犯罪だと勘違いしていた。家政婦を辞め、荷物を取りに帰ったところで、麗美と梨花を殺した後の結花(山口まゆ)に殺される。

小説

幸子は、全て麗美がやったことだと勘違いしていたのはドラマと同じ。

荷物を取りに帰り、(←小説でも、なんで殺人鬼がいるとわかっている家に1人で戻るんだよ!?とツッコミを入れた)風呂場で、2人が殺されているのを発見。1人は麗美。1人は少女。この時は、梨花か結花か、どちらが殺されているのかはわからなかった。

地元の神父様(小説では幸子は身寄りがないので、神父様が保護者代わりとなって幸子を育てていた)に助けを求めて電話をするが、留守電になってしまう。背後に少女が立っていて、アキレス腱を切られ、骨が見えている状態になり、ほふく前進で何とか逃げようとするが、後から何度も刺され死亡。

 

 

幸子からの留守電を聞いて、神父様が心配して東京に出てくる。雨宮家に行くと、結花が出てきて「母は旅行に行っていて、しばらく帰りません」と言う。この時神父様は、「幸子はもう麗美に殺されてしまったんだ。そして麗美はもう逃亡したのだ」と勘違いする。

 

その時、今まで幸子から届いていた手紙が落ちる。「結花様は、いつもお姉さまのようになりたいと言っていた」の文字。神父様は、麗美ではなく結花が犯人だったのだと気づく。

 

その瞬間、結花が神父様の首筋を刺し、殺す。

 

 

「あたし、リカよ」

で終わり。

 

ミートソース

ドラマ

ドラマでは、いつもミートソースを食べているリカ。麗美の唯一の得意料理。

麗美は「ミートソースは幸せの象徴」と言っており、麗美にとって特別な食べ物。

 

いつもぐちゃぐちゃと煮込んでいる音がなんとなく怖いので、「ミートソースの肉が怪しい…失踪した千尋がミートソースの具になっているのでは?」と憶測を呼んでいる。

しかしドラマでは、その答えについてははっきりとは出さなかった。

 

小説

麗美は家政婦を雇っているので基本料理はしないが、シチューだけは自分で作る。

原作にミートソースは出てこない。

 

麗美はいつも旦那の武士が浮気をした日には、娘たちをひどく折檻する。クリスマスの結花と梨花のピアノの発表会があり、(ドラマでは千尋は英語講師だったが、小説ではピアノの先生)、発表会に来るはずだった旦那と千尋が両方欠席。もちろん、2人で一緒にクリスマスを過ごしていたからだ。

 

その日、麗美は梨花と結花に発表会のドレスのまま冷たいシャワーをかけ続け、水を張ったお風呂に沈めると言うひどい折檻をしている。

それでも気が収まらずに、その夜、武士がとても可愛がっていた愛犬のマロンを殺し、その肉を切り刻み、翌日シチューとして煮込み、何も知らない家族たちに食べさせるというひどい嫌がらせをしている。

 

麗美も人を殺していた、娘たちにひどい折檻

ドラマ

麗美(高岡早紀)は、娘たちに「完璧な家族」を求めていたが、なぜか娘たちの前で自分の腕を靴べらで叩いていた。

 

千尋(阿部純子)や宗像(浅香航大)を殺したのは梨花(田辺桃子)だと疑い、その骨を隠し、娘の罪をかばおうとしていた。

 

結花(山口まゆ)に殺される時も、「私はあなたたちの母親になれて幸せだった」と言って死んでいる。

 

→麗美って実はいい人だったの?って感じになっている。

 

小説

麗美が愛人のこと言うのは一緒だが、ドラマでは他に子供がいなかったから麗美が条件付きで家を継ぐことになった、となっているが、小説ではちゃんとした跡継ぎがいた。しかし一家で行方不明になっていて、麗美が後を継ぐことになった。

→絶対一家全員殺してる…!

 

 

旦那の武士が浮気をすると、娘たちにものすごくひどい折檻をしていた。(竹のヘラで叩く、お風呂に水を張って沈めるなど)

 

旦那への当てつけで、旦那が可愛がっていた熱帯魚を殺し、しまいには旦那が可愛がっていた愛犬のマロンも殺している。上でも書いたが、その肉を切り刻んで、ビーフシチューに入れて、家族たちに食べさせている。

小説では全て家政婦の幸子目線で描かれているため、これを麗美が認めたわけではないが、その日冷蔵庫に全く肉がなかったのに、翌朝ビーフシチューに肉が入っていた…と言うところから、本当だと思われる。

 

また、マロンの骨を庭に埋めており、その下に人骨が埋まっていたので、これは前の家政婦の雪乃のものと思われる。同じ場所に埋めたとなると、前の家政婦の雪乃を殺したのは麗美?

この辺は、「想像にお任せします」と言う感じで、はっきりと最後まで答えが出ていない。

 

ただ、千尋を殺したのは、アリバイ等を考えても麗美ではなく結花であることが確定している。

 

麗美は宗像のことを好きではない

ここは1番大きな違いかと思われるが、小説では麗美は宗像のことを何とも思ってはいない。

だから電話を盗聴していたのは、麗美ではなく、宗像に恋心を抱いている娘たちのどちらかだったのだと幸子が気づくシーンは、小説の中で、結構重要なシーンだったと思う。

 

母と娘3人で宗像を取り合うのは、あのタクシーを追いかけるシーンをやりたいがための改変なのでは?

死ねばいい

リカの「死ねばいい」はドラマオリジナルではなく、小説にも出てくるセリフ。これは子供の頃の梨花が、母親の麗美にいつも竹のヘラで叩かれると言う虐待を受けていたが、そのうちに梨花が家政婦の幸子に竹のヘラで叩くと言う体罰を与えるようになる。その時に「馬鹿女。死ねばいい」と口走っている。

 

結花が病気のため1年留年することになり勉強も遅れてしまい、もともと結花をいじめていた梨花はもっと結花のことを蔑むようになった。テストの点数が悪かった時に、旅館の口の中にテストの紙を丸めて詰め込むと言ういじめをしていたのを幸子が止めたのが気に食わず、怒りの矛先が幸子に向いた。

 

しかし「死ねばいい」のセリフは、このときの1回のみである。

 

リカが看護師になった理由

梨花は小学校6年生の時から、家庭教師の宗像に恋心を抱いていた。宗像は医大生だが苦学生でお金はなかった。だから「先生がうちのクリニックを継いで、梨花が看護師になって一緒に働けば、ずっと一緒にいられる」と言っていた。

 

結花は、そういった話を聞いているだけだったが、結花もまた、宗像に思いを寄せていた。そして姉の梨花に対して憧れを抱いていて、「私もお姉さまのようになりたい」といつも言っていた。

 

だから、梨花を殺した後、梨花の言っていた道を生きることにしたのではないだろうか?

 

結局、誰が誰を殺した?犯人まとめ

ドラマでは、全部結花がやったと、最後に結花が自白していますが、小説では結花がやった犯行と麗美がやった犯行があると思います。小説では、全てが家政婦の幸子目線なので、最後まで確定的でないものもあります。私なりに、まとめてみました。

 

ドラマ

すべて結花の犯行だと結花が自供。

宗像(浅香航大) →結花は宗像に恋心を抱いていたが家庭教師を辞めてしまって、もう二度と会えなくなるなら、いっそいなくなればいいと思ったから。

武士(小田井涼平) →結花も父親のことが大好きだったのに、武士はいつも梨花ばかりを可愛がっていたから。そして他の女にも手を出しまくっていたから。

前の家政婦→武士と不倫していたから。

千尋(阿部純子) →武士と不倫していたから。

梨花(田辺桃子) →梨花のようになりたいが、梨花がいると、永遠に梨花にはなれないから。

麗美(高岡早紀) →梨花と同じく、自分に劣等感を与える人物だから。

 

小説

麗美の犯行

雨宮家の本当の跡継ぎの一家 (行方不明になり、今でも迷宮入り)

→結花が生まれる前なので、麗美で確定。

 

熱帯魚

武士の可愛がっていた熱帯魚がいなくなった。武士の浮気を知った直後なので、多分麗美。

 

愛犬マロン

→クリスマスに不倫相手の千尋との約束を優先して、娘たちのピアノの発表会に来なかったことで、激怒していたので、多分麗美で確定。朝になったら、ビーフシチューが作られていて煮込んでいるところだったので、夜のうちにマロンを殺して、肉を切り取り、ビーフシチューの具としてマロンの肉を入れたと言うことだろう。

ただ、鍋をかき混ぜていたのは娘たちで、「煮込み始めたらかき混ぜるだけなのでお嬢様方にでもできます」と幸子目線で描かれている。わざわざ娘たちがやっていると言う描写があったのは、結花がやった可能性もあるのか?と読者を惑わせるためか?

 

前の家政婦の雪乃(突然辞めて行方不明。後に殺された可能性が出てきた)

→これは多分、麗美だと思う。ドラマでは1年しか経っていないが、小説では最初に幸子が来てから一旦長野に戻り、雨宮家に戻ってくるまで3年が経過している。そのため、最初は梨花と結花は小学5年生だった。さすがに小学5年生に、殺人は無理ではないか?

 

千尋を殺したのは、結花にとっては、父親の不倫相手だからと言うよりは、恋をしている宗像の恋人だったからと言う部分が大きいと思う。だから、雪乃はただの父親の不倫相手だったので、殺すまでには至らなかったのではないか?

それに引き換え、麗美からしたら旦那を奪う不倫相手。殺したくなるほど悪かっただろう。

 

結花の犯行

家の近くで起こる、ペットの惨殺事件。

→後のリカの犯行と手口が同じなので、結花で確定的。

 

宗像

→電話を盗聴していたのは結花。小説では、麗美は宗像のことを好きではなかったので、電話の盗聴などしない。だから結花で確定。

 

千尋

→千尋が雨宮家を訪ねてきた時、麗美と武士と幸子の3人で出かけていたため、アリバイがある。だから、結花で確定。

 

 

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