スマスマ謝罪会見の直後のラジオで、中居正広さんと木村拓哉さんがSMAPの曲をかけ合って気持ちを伝え合った“エール交換”がファンのあいだでは話題になりましたね!
選ばれたのは「世界に一つだけの花」や「夜空ノムコウ」などの有名曲から「STAY」という知る人ぞ知るけどファンにとっては絶大な人気を誇る曲まで!
こちらでは、木村さんと中居さんがどの曲をかけたのか、そこにはどんな思いがあったのかをおさらいしていきます。
木村がラジオで「世界に一つだけの花」
まず最初は1/22金曜日に放送の木村さんの「ワッツ」で、木村さんは「世界に一つだけの花」を流します。
この曲がどうしてメッセージかというと、これは歌詞がどうとかではないんですよね。
目次
「世界に一つだけの花」購買運動
2016年1月のSMAP独立分裂騒動を受けて、ファンの中でCDの購買運動が自然と始まってツイッターなどでどんどん拡散されて、その対象として選ばれたのが「世界に一つだけの花」だったんですよね。やっぱりSMAPにとって一番代表的な曲だし、世間に一番知られている曲だし、今や普通に教科書にも載っている曲だし。
この時、事務所がSMAPを、SMAPのいた歴史を消そうとしているとファンが恐れていたから、こうして記録に残すことで「絶対にSMAPを失くさなせたりしない!SMAPは私達ファンが守る!」という意思表示でした。
中には「事務所にお金が入るだけじゃん」ってゆう否定意見もあったけど、実際1000円のCDなら500円以上はビクターに入るから大丈夫。事務所で肩身狭い思いをしてきたSMAPは、いつもビクターの会議室借りていろいろと話し合ってきたんだよ。そんなビクターさんに恩返しになるから、そこらへんは全然問題なし!
だから、ラジオで木村さんがこの曲を選んでくれたのは、ファンに対するメッセージってゆうのが一番だったのかもしれないですね。「みんなの気持ち、ちゃんと届いてるよ」って。
花摘み運動については、こちらで詳しくまとめました。↓
【本当にあったエピソード10話③】吾郎ちゃん誕生日に”花摘み”300万枚突破したファンの意地!ビクターとSMAPの強い絆も!
「世界に一つだけの花」は中居のお気に入り曲
あと、中居さんは「世界に一つだけの花」がとっても気に入っていると周囲に公言していると言います。中居のソロから始まる珍しい曲ってゆうのもお気に入りの理由の一つらしいんだけど、まぁこれは私の中では他にも中居さんから始まる曲って他にもいっぱいあるじゃんって思うんだけど。「華麗なる逆襲」とかもそうだし「泣きたい気持ち」(←古っ!!)とかさ。
でも、中居本人が発売前から「すげーいい曲来た!絶対売れると思った!」と語っていたことが、2017年5月29日の「Momm!!」で明かされたので中居さんがこの曲をすごく気に入っているのは確かなのだと思います。この日のゲストは千原ジュニアさんで、中居さんともプライベートでも交流があり飲みに行ったときに、ちょうど新曲の劉ろく終わりだった中居さんが「今度の新曲、すげーいいんだよ。絶対いいと思うよ、あれは」と熱弁していたと言います。
中居さんと言えば高いプロデュース能力も評価されていますが、この頃から「先見の明があった!」とジュニアさんは感心していました。
そういったことから、中居さんが好きな曲を選曲したことで、木村さんからの中居さんへのメッセージなのではないかと噂されたのです。そうじゃなくても、ファンに対して安心させてあげるために曲を流そうよという木村さんから中居さんへの提案的な意味もあったのかなと思います。
中居から木村へのリプライメッセージ
そして、翌日1月23日の中居正広のラジオ「サムガ」で、「世界に一つだけの花」を流します。二人は同じ曲を流したということが、二人からのファンへのメッセージ、そして二人は同じ気持ちでいるという証!!
この時は、メンバーは自分の気持ちを自分の言葉で語ることは制限されていたでしょうから、曲でメッセージを送ることが精一杯だったんでしょうね。安心して、ちゃんと届いてるよ!!
「夜空ノムコウ」の「あのころの未来に僕らは立っているのかなぁ」の歌詞が深い
同じ日に、次に中居さんが流したのが「夜空ノムコウ」。これは歌詞が本当に今のSMAPにピッタリで、感慨深いですよね。
あのころの未来に ぼくらは立っているのかなぁ
全てが思うほど うまくはいなかいみたいだ
出典:SMAP「夜空ノムコウ」作詞:スガシカオ、作曲:川村結花
ここね!!もうまさに!ってゆうくらい歌詞がドンピシャでビビる。過去のスガシカオ、未来見えてたのかよってゆうくらい。
「あのころの未来」って「今」ってことで、20代で人気絶頂でトップに躍り出た頃、彼らはどんな未来を見据えて走り続けていたんだろう。その未来に今立っていて、彼らが思っていた未来とは全然違うものになっていたんだろうな。
日本国民の誰も、こんなSMAPの将来を想像できなかった。それは、本人たちもきっと同じだろう。
歩き出すことさえも いちいちためらうくせに
つまらない常識など つぶせると思ってた
出典:SMAP「夜空ノムコウ」作詞:スガシカオ、作曲:川村結花
SMAPをジャニーズ事務所から独立させようなんて、ためらって当然ですぐに進みだすことなんてできなかったかもしれないけど、それでも5人でいれば「ジャニーズという後ろ盾あってこそのSMAP」だとか、「アイドルはアイドルらしく」とか、そんなつまらない常識つぶして、新しい道を切り開けると思ってた。だけど、それは叶わなかったね・・・ってゆう切なさがにじみ出るこの曲・・・。
だけど、最後は
あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ
夜空のむこうには もう明日が待っている
出典:SMAP「夜空ノムコウ」作詞:スガシカオ、作曲:川村結花
と希望のある歌詞で締められています。これは、きっと中居の希望。真っ暗に見える夜空の向こうには、明日が待ってる。どんな明日かはまだ本人にも見えていなかっただろう。だけど、中居の描くその明日(未来)には、きっと隣に並ぶ4人の顔が浮かんでる。
「STAY」中居が木村に本当に伝えたかったこと
そして、この日最後に中居さんが選曲したのが「STAY」。このタイミングでこの曲を選曲するということに、意味がないはずがないですよね。一番わかりやすいメッセージソングで気持ちを伝えてくれました。この歌詞を聞けば、この時どう考えても中居さんは「5人で続けること」を心に決めていたことがわかります。
そして、この曲は「すれ違ってしまって、離れていこうとする人を繋ぎ留めたい」という歌詞ですよね。この時に稲垣さん、草なぎさん、香取さんは中居さんと行動を共にしようとしていたはず。ということは、これはやはり木村さんへ向けたメッセージということになりますね。
木村さんはこの時、本当に中居さんたちとの決別を覚悟していたのかもしれません。家族をとって一人ジャニーズに残る、報道にあった通りそういう選択をしたとしても、私は木村さんを「裏切り者」と責める気にはなれません。だって、ジャニーズ側に残ることが本当に正解なのかなんてこの時誰にもわからなかったことで、家族のために自分はどうしても出ることができなかったけれど、4人には外に羽ばたいて欲しいと思っていたかもしれない。もしかしたら、そうして4人は成功を掴んだかもしれない。そうなれば、一人残った木村さんだけが「可哀想」という立場になっていたかもしれないですよね。
だけど、木村さんが一緒に行けないなら、自分たちも残ると決めたのは中居さんのほうなのかもしれない。それはどんなことがあっても、うまくいかないことがあっても、絶対に「手を離そうとしないでよ」って。「5,60年だけでいいから、ずっと一緒にいて」って。
「最後までお前と離れるつもりはねーよ」ってゆうのが、中居が木村に本当に伝えたかったことなのかもしれない。
確かにSMAPが分裂するかもって聞いた時、「キムタクのいないSMAPなんて」と誰もが思っただろう。それが、中居が独立を断念した理由だと誰もが思っただろう。だけど、その欠けてしまう一人が”キムタク”だったから、中居が独立を断念したのではないと私は思うのです。
それが吾郎ちゃんであっても、つよぽんであっても、慎吾ちゃんであっても、中居さんは同じ決断をした。キムタクがSMAPにとってのエースだから、華があるから、そんな理由じゃない。
SMAPは5人でSMAPだから。
これ以外の理由なんてない。
だって、森くんが脱退するときに、一番寂しがっていたのは中居くん。スマスマで森くん最後のライブを行った後に泣いて泣いて喋れなくなっていた中居の姿は、「SMAPの将来のため」とかじゃなくて、完全に「寂しい。もっと森くんと一緒にいたかった」ってゆう個人的な感傷だったと思う。じゃなかったら、現在完全に森くんを失った形で大成功を遂げているSMAPがあるのに、スマスマ5人旅であんなに泣いたりしない。今でも森くんのレースを見に行ったり、SMAP最後の日を一緒に過ごしたりしない。
それくらい、ビジネスとして利益のために必要ってゆう存在じゃなくて、メンバー一人ひとりの人間としての存在を大切にしている。
それが中居正広。
このラジオを木村さんが聞いていたのか、もし聞いていたのならすぐに中居さんの決意を理解したと思います。その時、木村さんが何を思ったのか、それは本人にしか絶対にわからないことですが、私は木村さんは激しく心揺さぶられたんじゃないかなと思います。そして、何とかして中居さんの気持ちに応えたいと思ったんじゃないかな。二人にはそうゆう絆があると信じています。
「STAY」については、こちらの記事で詳しく解説しています。