東野圭吾の小説「マスカレードホテル」の四年前を描いたのが「マスカレードイブ」。
「マスカレードホテル」に出てきたエピソードや伏線がしっかりと「マスカレードイブ」で回収されているから、両方読んだら特に面白い!
多分映画「マスカレードホテル」が公開された後に「マスカレードイブ」がドラマ化されるんじゃないかな~?と予想しています。
こちらでは「マスカレードホテル」と「マスカレードイブ」の繋がりやおすすめの読む順番をまとめていこうと思います。
目次
東野圭吾「マスカレードシリーズ」の出版の順番
- マスカレード・ホテル(2011年)
- マスカレード・イブ(2014年)
- マスカレード・ナイト(2017年)
東野圭吾さんのマスカレードシリーズは三部作になっていて、今回木村拓哉、長澤まさみで映画化されるのは最初に発売された「マスカレードホテル」。
その後に発売された「「マスカレードイブ」」は、時間軸で言えば「マスカレードホテル」よりも前の話である。
登場人物が同じというだけではなく、「マスカレードホテル」の中で重要なポイントとなった過去のエピソードの詳細が「マスカレードイブ」で描かれたという形になっている。
こちらでは東野圭吾さんの小説「マスカレードホテル」と「マスカレイドイヴ」のつながりについて簡潔に説明します。
東野圭吾「マスカレード」シリーズの小説とオススメの読む順番
時系列としては
- マスカレード・イブ
- マスカレード・ホテル
- マスカレード・ナイト
なのですが、
オススメの読む順番としては、発売順がいいのかな~と思います。
- マスカレード・ホテル
- マスカレード・イブ
- マスカレード・ナイト
基本的に、マスカレード・イブはマスカレード・ホテルの伏線回収っていうか、補足エピソードみたいな感じなので、マスカレード・ホテルを先に読んでいたほうが、「あ~、これがあの時のあれね!」みたいに楽しめます。
マスカレード・ナイトは時系列としても一番最後だし、マスカレード・ホテルのときのことを思い出したりする描写が多いので、絶対に最後に読むべきです!
「マスカレードイブ~それぞれの仮面~」山岸尚美の話
こちらには「マスカレードホテル」の重要なネタバレが登場しますので、まだ小説や映画を観ていない方、ネタバレを知りたくない方は読まないでください!
「マスカレードイブ」は4つのお話を収録した短編集となっていますので、それぞれ説明します。
「マスカレードイブ~それぞれの仮面~」のパパっとネタバレ!
【登場人物】
大山将弘→元プロ野球選手のタレント。愛人がいる。
宮原隆司→大山のマネージャー。山岸尚美の元カレ。
横田園子→大山の愛人。
起 | 山岸尚美がホテルコルテシア東京に入社して四年目のときの話。フロントクラークになったばかり。
ある日グループでチェックインした男性グループの一人は元プロ野球選手のタレント・大山。マネージャーは山岸尚美の大学時代の元彼である宮原隆司だった。
プレジデンシャルスイートに宿泊する鴨田という男性客。電話で当日予約をしてきて、満室と告げたがかなり切羽詰まっている様子でどうしてもこのホテルに泊まりたいという様子で、一泊18万円もする部屋で承諾した。 |
承 | 尚美は宮原から「助けてほしい」と部屋に呼び出される。宮原は実は別にチェックインした女性客と愛人関係にあり、自分の部屋に彼女を呼び込み逢引していたところ、彼女が突然いなくなってしまったという。彼女は何度か自殺騒ぎを起こしているため、早く探さないと彼女が危ないと言う。 |
転 | 尚美の鋭い推理で、宮原が話していたことはそっくりそのまま宮原を大山に置き換えた話だという真相が発覚する。つまり浮気をして愛人と密会をしていたのは大山。スキャンダルにならないように、宮原が自分が不倫をしていたこととして尚美に彼女を探してほしいと助けを求めた。 |
結 | 愛人の女は金持ちの男を捕まえ結婚することになっていた。しかし、大山との不倫をまだ清算していなかった。
その結婚相手が鴨田。彼女の浮気を疑って後をつけてきて、当日予約でホテルコルテシア東京のプレジデンシャルスイートに宿泊。 愛人は大山がシャワー浴びているときに、鴨田から「今同じ部屋にホテルにいるから部屋に来てくれ」と呼び出されびっくり。大山との関係がバレれば玉の輿を逃すと焦って、大山を残して部屋を出て行った。 今まで自殺騒ぎを起こしていたので、ヒステリーを起こして出ていったふりをすれば「またか」と思ってくれるだろうと予想した。自殺騒ぎも大山のような大物の心を留めておくための振り回しの演技だった。 |
「マスカレードホテル」の伏線回収
「マスカレードホテル」で一番重要なところがココ!
警察が追っていた四つの連続殺人事件に実は繋がりがなかった。→本当に繋がりがあるのは四つの事件の最後の事件(4つめの事件)と、全く別のところで起きている一件の殺人事件だった。
二つの事件の繋がりがバレないようにするため、片方を別のグループ(連続殺人事件として)に紛れ込ませる。
↓ ↓ ↓
愛人との密会がバレないようにするため、男はグループでチェックインし、愛人の女性は一人でチェックインする。
別の客を思わせることで浮気がバレにくい。
全く関係のないと思われる二人が本当のセットだった。
「マスカレードイブ~それぞれの仮面~」の感想
「マスカレードイブ」のストーリーの面白さとしては、愛人の女が一体どうして突然姿を消したのか?という謎を解いていくところにあるが、「マスカレードホテル」を読んでから読むと「不倫相手との間繋がりがばれないように、自分は男性グループの一員としてホテルにチェックインする」というトリックが「マスカレードホテル」に出てきたあの話だと気づくところに感動する。
さらにこの客が、山岸尚美の大学時代の元彼だったということで、話が面白くなっていた。
小説では別作品となっているが、もしかしたら映画ではこのエピソードも一緒に盛り込んでしまうのだろうか?なぜそう思ったかと言うと、予告に出てくるキャストの菜々緒が派手な愛人のイメージにぴったりで、元プロ野球選手でがたいのいい大山が高嶋政宏のイメージにぴったりだから。
- 愛人の女性→派手でブランドに身を固めた女。
- 愛人を部屋に連れ込んでいた男性・大山→元プロ野球選手。既婚者。
ただ、「マスカレードホテル」のほうにも密会しようとした不倫カップルがいたので、菜々緒と高嶋さんはその役ではないかと予想しています。
映画「 マスカレードホテル」追加発表のキャストから配役を原作小説から予想!犯人は誰? 松たか子か菜々緒が怪しい?
※そのカップルを見たことで、尚美はこのエピソードを思い出している。
尚美がこのエピソードを思い出すきっかけとなった「マスカレードホテル」で起こった不倫カップルの密会エピソードはこちら。
仮面をかぶっていなければ、尚美も完璧な人間ではない。
「マスカレードホテル」の尚美はすごくよくできた人間として描かれているが、「マスカレードイブ」ではまだ成長する前の尚美の姿が描かれていて、時系列を感じることができる。
「マスカレードイブ~ルーキー登場~」新田浩介の話
「マスカレードイブ~それぞれの仮面~」のパパっとネタバレ!
【登場人物】
- 田所昇一→刺殺された被害者。
- 田所美千代→被害者の妻。
- 横森仁志→犯人。美千代の料理教室の生徒で、ストーカー的な一方的に好意を寄せている。
起 | 新田浩介が捜査一課に配属されて間もない頃の話。
夜道でジョギング中に何者かに刺殺された事件を担当することになる。 |
承 | 被害者が妻の美千代に対して暴力を振るっていたという話が浮上。 |
転 | 美千代の料理教室の生徒の横森が犯人であることが判明。横森は夫が死ねば、美千代と一緒になれると信じていた。 |
結 | 実は美千代が田所に対して思わせぶりな態度をし、「夫が死ねば私たちは結ばれることができるのに」とそそのかしていた。しかし状況証拠だけで決定的な証拠がないし、直接的に「夫を殺してほしい」と依頼したわけでもない。
美千代を逮捕することはできなかった。 |
「マスカレードホテル」の伏線回収
第3の事件→道端でジョギング中の高校教師が殺害された。犯人は知り合いだったため、声をかければ簡単に足を止めてくれて、隙をついて刺すことは可能だった。
↓ ↓ ↓
ジョギング中の夫に、横森が後ろから名前を呼んで声をかけたのではないか?名前呼ばれれば知り合いかなと思って立ち止まってくれるので、その隙に刺し殺すことは可能。
「マスカレードイブ~ルーキー登場~」の感想
この話は「マスカレードホテル」とのつながりはほんのちょっとだが、単純に話が一番面白かった。
2013年5月に実際に起きた殺人事件。
妻が朝起きたら、横で寝ている夫がナイフで刺殺されていたという事件。「寝室殺人」と呼ばれている。
逮捕された犯人は、妻のバイト先の同僚の年下男性25歳。
最初にニュースを見た時には、
横で寝ている人が殺されて起きないって不自然すぎでしょ!?めちゃくちゃ妻怪しいじゃん!
と思った。
でも、その後妻の同僚が逮捕されたと聞いて、
と思った。
しかし、驚いたことに、妻とその男性は交際していたわけではなく、男性が一方的に妻に思いを寄せていたということだった。
そんなドラマみたいなことあるんだぁ…という感想を私の中に残し、一旦この事件はテレビのニュースで扱われなくなった。
しかし、実はこの事件には続きがあったのだ…!!
犯人は最初は妻を庇おうとしたのか一人で罪をかぶるつもりだったらしいが、途中から主張を翻し「妻にそそのかされた」という趣旨のことを語っている。
妻は夫に暴力を受けていたことにひどく追い詰められ悩んでいたと言う。
その事を相談されて、犯人は妻のために夫を殺してあげようと思ったらしい。
犯人にそう決意させたのは、事件当日に「玄関の鍵を開けておくから、深夜に家に来てほしい」と妻頼まれたことから、「夫を殺してほしい」という意味だと犯人が解釈して犯行を行ったのだ。
しかし妻に直接的に「夫を殺してほしい」と頼まれてはたわけではないことは犯人もはっきりと証言している。
当然妻は犯人の主張内容を否定している。→もし妻の主張が正しいのなら、頭のおかしくなったストーカーが自分に都合のいいように物事を解釈している(妻が自分に気が合ったと勘違いして暴走した)ともとれる。
どちらの言っている内容が真実なのかは分からないが、第三者から見れば確実に妻が巧妙に自分に好意を寄せている男を利用したように思える。
怪しい点①
隣で寝ている夫が何度も刺されて、全く目を覚まさないなんていうことがあり得るだろうか?当然「うっ!!」などの声が出るはずで、無音で人を殺すなんて不可能。
怪しい点②
事件当日、玄関の鍵が開いていたことによって犯人が家に侵入することができたが、妻は「その日はたまたま鍵をかけ忘れた」と話している。しかし妻は事件直前にストーカーに悩んでいるという話を周囲にしており、ストーカーに悩んでいるほどの警戒心の強い時期に玄関の鍵をかけ忘れるなんていうことがあるだろうか?しかもたった1日たまたま鍵をかけ忘れたその日に、たまたま犯人が「今日忍び込んでやろう」とやってきて、「あ!玄関の鍵かけ忘れてる!ラッキー!」と侵入して犯行に及ぶという確率がどれくらい有り得るだろうか?
怪しい点③
その日、犯人を呼び出した時はメールではなく電話を使っていることにより、話した内容は証拠に残らない。
怪しい点④
妻と犯人が働いていたバイト先のレンタルビデオ店の店長や従業員たちが二人が親密そうな中だったと証言している。
メールのやり取りやデートをしたことがあった。
妻の主張→何度も誘われていたので、一度出かければ諦めてくれると思った。
怪しい点⑤
妻が犯人に香水をプレゼントしたことがあった。
妻の主張→仕事中に自分のつけている香水の匂いを嗅がれるのが嫌で、同じ匂いの香水をプレゼントすればその行為が収まると思った。
怪しい点⑥
妻が犯人の誕生日にお弁当を作ってあげたことがあった。卵焼きはハート型だった。
妻の主張→「誕生日にプレゼントが欲しい」としつこく言われて、子供に作るお弁当をついでに詰めて渡せばそれで終わると思った。
怪しい点⑦
被害者の家でデートもしたことがあった。犯人は妻とキスをしたり胸も触ったと証言。
妻の主張→キスやお触りは否定。家に呼んだことは認めるも、何度もしつこく誘われていたので、一度会わなければおさまらないと思った。外で会って人に見られるとまずいので、家で会っただけ。
妻の主張は全て「いやいやいや!!」とツッコミたくなるほどに言い訳として苦しすぎる。
そして極めつけには、事件の起こる1か月前に、妻は夫に対して2000万円の生命保険をかけていた。
また妻は、朝、血を流して倒れている夫を発見して110番通報はしたが警察が来るまで119番には電話をしていなかった。普通はまず救急車を呼ぶはず。助ける気がなかったとしか思えない。
普通に考えれば、最初は妻が若い男の子と遊びで不倫をしてしまい、若い男の子が本気になって独断で夫を殺した、というストーリーがありがち。
妻は自分の不倫がバレたくないため、男の子が勝手に自分にストーカーをしていた、自分は全く関係がないと主張しているのかなと。
しかし実は、妻が若い男の子と、遊びであっても付き合っていたという事実すらもなく、妻はただ夫が邪魔で保険金だけが欲しくて、自分で手を汚すのも嫌で、都合のいい男を利用するために男の子のことを好きなふりをしていただけなのかもしれないという、普通の予想の上を行く事件の顛末が「マスカレードイブ」では描かれている。
実際の事件が起きたのが2013年で、「マスカレードイブ」の出版が2014年なので、間違いなく東野圭吾さんはこの実際の事件をモデルにしてこの話を書いているのだと思う。
実際の事件の真相がどうなのかは分からないが、見えている事実の裏に一体どんな巧妙なやり取りがあったのだろう?というみんなが知りたいところの好奇心を満たしてくれる作品である。
そうゆう意味ですごく面白かった。
また、普通は刑事もののストーリーであれば、最後は痛快に犯人を逮捕して終わりというのがお決まりであるが、この物語は実際の事件同様、限りなく黒に近い妻の手口に気づきながらも、証拠を抑えられず逮捕できなかったと言う悔しい結末となっている。
新田浩介の新人時代の苦い思い出というところだ。山岸尚美同様、成長する前の新田浩介の姿を描いている。
「マスカレードイブ~仮面と覆面~」山岸尚美の話
「マスカレードイブ~仮面と覆面~」のパパっとネタバレ!
起 | 美人女流作家としてオタクの中で神格化されているタチバナサクラが、ホテルコルテシアに宿泊することになった。 |
承 | しかし、タチバナサクラは本当は玉村薫という中年男だった!
客の秘密を守るため、尚美はアタクたちから玉村薫を守ろうと奔走する。 玉村には高校生の娘がおり、編集部への電話の応対を担当している。(編集部では女性ということになっているため) |
転 | 玉村は小説の執筆で部屋に缶詰になっているはずだが、度々出かけていることが発覚し尚美は不審に思う。 |
結 | 実は本物のタチバナサクラは娘の方だった。
まだ高校生の娘が官能的な性描写のある小説を書いていることを世に出せないと考えた父親が、自分が小説を書いているということにして、実際は娘にこっそり書かせていた。
父親が外出していたのは自分の仕事に行っていたため。その間に部屋に電話がかかってきた場合には、娘がその部屋の電話の受話器と父親に電話をつないだ携帯電話をくっつけて会話をし、父親がずっと部屋にいるように偽装していた。 |
「マスカレードホテル」の伏線回収
新田浩介が、高校生の時の教育実習生だった栗原に無理な仕事を命じられ、その仕事をちゃんと部屋でやっているかを見張るために栗林が何度も外から電話をかけていたというエピソード。
栗林は自分が電話をかけると、交換手が違う部屋にいる新田に電話をつなぐかもしれない可能性を考え、ワン切りをして新田の方から部屋の電話を使って自分の携帯にかけ直させるという手法を取った。
↓ ↓ ↓
電話を使ったトリック。
本当は部屋にいないのに、電話のトリックによりそこにいるように偽装しても、かけている方の相手にはわからない。
「マスカレードイブ」山岸尚美と新田浩介のニアミスの話
「イブ」は前夜という意味なので、「マスカレードホテル」で繰り広げられる事件の前の話、って意味でしょうか。
新田浩介と山岸尚美が出会う前に、実はニアミスしていた!というストーリーです。
「マスカレードイブ」のパパっとネタバレ!
【登場人物】
穂積理沙→新田浩介の相棒刑事。
南原→容疑者の男。
畑山玲子→南原の不倫相手?
起 | 山岸尚美はホテルコルテシア大阪に新人教育でやってきた。
新田浩介は東京で起きた殺人事件の捜査中。 |
承 | 容疑者の男が事件当日に泊まっていたホテルがホテルコルテシア大阪。不倫相手の女性と密会していたという。
新田は相棒刑事の穂積理沙に、大阪に行って事情を聞いて来るように命じる。 |
転 | 穂積が話を聞いたのは尚美。
尚美は問題の日に、別々に泊まっていたのに同じ匂いを漂わせていた男女がいたことを話し、その男女が不倫関係にあるのではないかという推測を穂積に話す。その男女の男のほうが、新田たちが容疑者として目をつけている男。 |
結 | 本当は二人の男女は不倫関係ではなく、たまたまホテルコルテシア大阪で出会い、お互いに殺したい相手がいることを知り交換殺人を計画した仲だった。
普通に自分が殺したい相手を殺したのでは、すぐに犯行がばれてしまうため、自分のアリバイが確実にある日時に、被害者とは全く関係のない人物に殺害してもらうという方法をとった。 しかし女の方が裏切っていて、男のアリバイを作った日よりも前に殺人を実行していた。女は自分だけが助かろうとしていたが、そのすべての真相を新田に見破られる。 |
「マスカレードホテル」の伏線回収
被害者と加害者の接点がバレないように、他の殺人事件と絡ませて捜査をかく乱する。
↓ ↓ ↓
被害者と加害者の接点がバレないように、全く別の殺意ある人間が交換して殺人を犯し捜査をかく乱する。
「マスカレードイブ」の感想
結果として、この話の中で尚美と新田はまだ出会っていない。だからホテル「マスカレードホテル」での出会いが初対面。
でも最後に穂積が自分に解決の糸口を教えてくれたフロントクラークの女性のことを
「とても聡明な女性でした。そしてなかなかの美人でしたよ」
と新田に告げ、新田も
「会ってみたいものだ」
と言って終わります。
そんな二人がその後実際に出会ってコンビを組むことになったのだから、ふたりは運命で結ばれていたのではないかと思わせますね。
「マスカレードホテル」のラストでも二人の間に恋愛が生まれそうな予感がして終わっていますので、過去にニアミスをしていた運命の二人という描かれ方がされていたのがラブフラグの伏線の回収になっていたのではないかなと思います。
「マスカレードホテル」の新田浩介と山岸尚美のラブフラグの伏線はこちら。
「マスカレードイブ」のドラマ化ありそう!
こんなふうにガッツリ「マスカレードホテル」と繋がりのある「マスカレードイブ」。
「マスカレードホテル」の映画の撮影は2017年冬に行われました。
とほぼ確信していたのに、2018年は何もなく過ぎていきました…。
ということは、映画の後でドラマ化か!?
とりあえず、2019年1月期ドラマは、木村さんは他のドラマが決まっているという話なので、春か夏くらいのクールで。
小説と同様、時系列は逆だけど「マスカレードホテル」→「マスカレードイブ」の順番で見たほうが面白いし、映画の後でドラマ化したほうが盛り上がるかも!
短編集だから、2話完結くらいでもうちょっと膨らめていけばちょうどよさそうだし。