「ストロベリーナイト」姫川玲子の過去のトラウマをネタバレ!事件について知っているのは誰?菊田は知ってる?

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「ストロベリーナイト」がリメイクされるということで、原作小説を読み直している。ドラマも全部見ているが、特に最初に放送されたスペシャルドラマがかなり猟奇的で衝撃的過ぎて記憶に残っているのでその原作を読んでみた。

 

「ストロベリーナイト」シリーズでは欠かせない姫川玲子( 竹内結子)が抱えている過去の事件(トラウマ)について簡潔にあらすじネタバレをおさらいします。

※今回は原作を元にしたネタバレです。 記憶する限りドラマはけっこう原作に忠実に作られていたように思いますが、細かいところはあまり覚えていないので、原作からのネタバレということでより詳細な内容になっているかもしれません。

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姫川玲子の過去をパパッとネタバレ!姫川玲子(竹内結子)はレイプ被害者だった

姫川玲子は17歳の高校生だった頃、連続レイプ事件の被害者となった過去がある。

ある夜、自宅に帰ろうと公園を横切っている時に、レイプ犯に捕まり公演のトイレの裏に引きずり込まれ被害を受けた。

その時に玲子は犯人にナイフで脇腹を刺されている。

 

「抵抗したら殺される」という思いから、玲子は激しく抵抗することを諦めた。

 

しかしこの「 抵抗しなかった」 という事実は、後の玲子を苦しめることになる。

 

 

立派な警察官となり、男社会で勝ち上がり部下を引き連れる立場となった今でも、心の傷は癒えておらず、夏の暑さを感じるとその時の嫌な気分が蘇ってきてしまう。

(ドラマでも、何度もその時の光景がフラッシュバックするという症状に苦しんでいた)

 

姫川玲子と赤い月

竹内版のドラマでは、被害中に玲子が赤い月を見ているカットが何度も入る。

これは、腹部を刺された以外にも、おでこを殴られたか倒された時の傷だかで怪我しており、流れてきた血が目に入って見上げた月が赤く見えたときの記憶である。

 

「あの時流した血」「あの時見た赤い月」というワードは、暴行された時の象徴的な記憶となり、ずっと姫川の心の中にとどまっている。

この赤への姫川のトラウマのようなこだわりは、映画にまでわたり描かれている。

姫川玲子が愛用する赤いエルメスのバッグ(鞄)の意味!映画で明かされた理由とは?

 

この”赤”にこだわった演出は、竹内版ドラマのオリジナル演出で、原作小説や二階堂ふみ版にはないようである。

姫川玲子の過去をパパッとネタバレ!玲子が警察官になった理由は殉職した佐田倫子(国仲涼子)という女性刑事

佐田倫子は 、玲子の事件の捜査に当たった女性刑事。 小柄でぽっちゃりとしていて、可愛らしい感じのする若い女性刑事だった。

ドラマでは国仲涼子が演じている。優しい雰囲気や、親しみやすい笑顔が原作のイメージにぴったり。でも、国仲涼子だとちょっと美人すぎるので、もうちょっとかわいらしい感じの例えば貫地谷しほりとかでもよかったと思う。

 

 

佐田は玲子の過去の事件を語るにはとても重要なキーパーソンであり、玲子が警察に入ったきっかけとなった人物でもある。

 

 

佐田は焦って事件のことを聞き出そうとはせず、玲子の心の傷が癒えるのを一緒に寄り添ってくれたとても良い刑事だった。時間をかけて佐田が玲子の心を溶かし始め、玲子はついに佐田に事件のことを話そうと決意する。

 

しかしその矢先、佐田はレイプ犯を逮捕するときに、もみ合いとなって刺され殉職してしまった。

 

 

 

玲子は佐田の母親から、佐田がつけていた日記を読ませてもらう。そこには、佐田がどれだけ玲子のことを心配し、玲子が事件に立ち向かい闘い、また前を向いて生きてくれることを願ってきたかという思いを知る。

 

 

その佐田の思いに応えるために、玲子は戦うことを決意し、事情聴取や裁判に臨む。

 

 

裁判では被告側の弁護士は「行為は合意の上だったのではないか」という方向で攻めてきた。

 

確かドラマでは、他の被害者は殺されており、それは激しく抵抗したためだった。玲子が一人だけ生き延びたのは、激しく抵抗しなかったから。つまり合意の上の行為だったからなのではないか、という主張だったと思う。

 

 

原作ではもうちょっとそこは複雑で、犯人の持つ性癖はちょっと異常で、抵抗する女性に無理矢理行為を強要することに喜びを感じるタイプだった。玲子が最初に抵抗しなかったから、犯人は抵抗して欲しくて玲子を刺した。他の被害者は激しく抵抗したため、刃物で刺されていない。つまり玲子は刃物で刺されるまでは抵抗しなかったということになり、最初から行為を受け入れていたということ。つまり、レイプではなく合意の上での行為だった、という主張を弁護士はした。

 

 

なんじゃそりゃ?という理論である。

 

 

それに対して玲子はこう反論している。

 

「つまりあなたの理論で言えば、命を張って犯人を捕まえた佐田さんも、殺される覚悟をしていたのだから殺してもよかったのだと、合意の上で殺されたの だから文句はないだろうと、そういうことですか!

佐田さんに、佐田さんの家族に、警察の人全員に、本気でそんなことを言う覚悟はがあんたにあるのかって聞いてんのよ!」

 

 

法廷でこんなに取り乱した発言をすれば、当然係員に取り押さえられる。しかし飛び出してきた係員が、途中で足を止めた。
この玲子の言葉に、傍聴席にいた何十人もの警察官が玲子に向かって敬礼をしていたからだ。

 

 

この光景に玲子は感動し、警察官の身内意識の強さ、結束力に震えが止まらなかった。

 

「私もあの中に入りたい」

 

 

この時玲子は警察官を目指すことを決めたのだ。

 

 

 

このシーンは本当に鳥肌が立つくらいに迫力のあるシーンで、もう一気読みした!大勢が敬礼するっていうシーン大好きなんで!「 踊る大捜査線」とかめちゃくちゃそれ系で!

まぁでも、基本的にこの作品は刑事ドラマでよくある警察組織の結束力や正義感を描いたドラマではないんだけどね。でもこのシーンは良かったです、はい。

 

 

 

原作のラストでは事件解決後、玲子が佐田の言葉を思い出し、前に向かって進み出す…と言う ちょっと明るい希望の光が射した終わり方になっているので、やはりこの作品にとって佐田の存在はとても重要だったと思います。

 

 

姫川玲子の”警部補”という役職の意味

姫川玲子は27歳という若さで警部補となり、それはとってもすごいこと。

女性ということでバカにされたりする警察社会だが、警察社会の中では階級は絶対であり、男も女も年齢も関係なく、階級が上のものが絶対的に偉い。

 

そんな男性社会でがんばる女性の姿を描く、という意味意外にも、”警部補”という役職には意味がある。

それは、やはり佐田倫子の存在だ。

 

 

佐田は当時巡査だったが、殉職によって2階級昇進し”警部補”となった。

だけど、玲子は「生きて警部補になる」ことを目標とし、がむしゃらにがんばって27歳という若さで警部補になっている。

その”警部補”という階級が、玲子の心の支えとなっている。

 

 

佐田の死によって、警察官になることを決めた玲子。

そして、佐田を目標とし、同じ”警部補”になるまで努力してきた日々。

同じ”警部補”に生きたままなった玲子。

 

 

佐田を超えた。=事件を乗り越えた。

 

という意味が含まれているのかなーと思う。

 

玲子の中にはずっと佐田の存在があって、それは同時に過去のトラウマから逃れられずにいることだった。

そして、佐田を超えていくことで事件を乗り越えていく比喩として、”警部補”という役職をここまでピックアップしていたのではないかと思う。

 

 

警部補であるこの時期に起きた「ストロベリーナイト」の事件によって、玲子は一皮剥け、また前に進むことを最後に決意している。

 

 

 

玲子の過去を知っている人物は誰?菊田(西島秀俊)は知ってる?

「ストロベリーナイト」ファンにとっては、やはり姫川玲子(竹内結子)と菊田(西島秀俊)の関係が気になって見ていた!という人も多いでしょう。私もその一人。

 

ずっと玲子をそばで支え続けてきた菊田は、玲子の過去について知っているのか…!?というところも気になりますね!

 

 

ガンテツ(武田鉄矢)

結論から言うと、玲子の過去について知っているのはガンテツ(武田鉄矢)だけ。

 

ガンテツこと勝俣健作は、元公安所属で今は一課の刑事。かなりの情報通。玲子とは情報の取り合い隠し合いで対立関係にある。

 

 

合同で捜査にあたることになった玲子を動揺させるためか、

 

 

「 今でも怖いのか、 暑い夏の夜は」

 

 

と玲子に向かって言ったことがある。

(その他にも、ガンテツは玲子の生理の日まで把握しており、”俺はお前のことならなんでも知っているんだぞ”という発言が多く、暗黙の脅しを行ってくる)

 

 

まさか自分の過去が知られている!?と思った玲子はかなり動揺して、心配して手を差し伸べてきた菊田の腕にすがり、そのまま気を失ってしまったほどだ。

 

 

 

井岡

玲子の過去に何かあったのかと感づいている人物として、玲子に好意を寄せる井岡という人物が挙げられる。

 

いつも「 玲子ちゃ~ん」と冗談めかして口説いているような軽い関西弁の男だが、実のところとても勘が鋭く侮れない男でもある。

 

 

玲子がガンテツに何か言われて気を失った姿を見て、その後玲子を気遣い、

 

「ワシは主任のこと、自分の上司だと思ってますから」

 

と慰めの言葉をかけている。( 井岡は姫川班ではないので、実際は玲子の部下ではない)

 

 

この言葉に玲子は「井岡は自分のことをどこまで知っているのだろう?”警部補”という肩書きだけが自分を支えている、それを井岡は感じ取り、慰めるために”自分はあなたの部下だと思っている”と言ったのではないか」と勘ぐっている。

 

 

しかし、「何かあるんだな」と勘づいているくらいで、詳細な過去については知らないと思われる。

 

 

菊田(西島秀俊)

玲子が過去に何かを抱えていることは、ずっと玲子を見守ってきた菊田のことだから感づいているかもしれないが、詳細は知らない。

 

 

もし玲子が抱えている傷を知っていたら、映画版で玲子と牧田(大沢たかお)が車内で関係を持ったという経緯についても、少しは玲子の心情を理解できるかもしれないけれど…。多分普通に自分は失恋したんだ…と受け止めたのかな。

 

 

玲子が菊田に好意を持っていたことは確かだし、玲子が菊田に自分の過去を洗いざらい話せていれば、きっと菊田はそれを受け入れてくれただろうと思う。

玲子が立ち直るため、サポートしてくれたんじゃないかな。

 

 

玲子がもう少し菊田に甘えることができたら…、菊田がもう少し玲子に強引に気持ちを伝えることができたら…きっと二人の関係は違っていたんだろうなぁと思うと、とても切なくて悔やまれる。

 

「ブルーマーダー」で姫川は菊田に過去の事件のことを打ち明けました!↓

「ブルーマーダー」あらすじネタバレ感想考察!ありえない殺し方に衝撃!菊田の結婚で姫川の恋心の結末は?

 

今泉(高嶋政宏)

姫川の上司でよき理解者。

はっきりと姫川の過去について知っているとは書かれていないけど、たぶん知ってる。

こちらもブルーマーダーで出てきました。

「ブルーマーダー」あらすじネタバレ感想考察!ありえない殺し方に衝撃!菊田の結婚で姫川の恋心の結末は?

 

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