目次
【6話】新章ガウディ編の始まり!帰ってきた真野(山崎育三郎)!
6話からは新章に突入して新キャラがたくさん登場してきたので、あらすじを紹介しながら新たな登場人物も整理していこう。
いよいよ竹内涼真くんがメインで登場し始めます!
5話までのロケット打ち上げ編は完全ハッピーエンドで集結したが、6話からの新章では
- ロケットバルブの取引がピンチに陥る
- 人工心臓「コアハート」
- 新しい医療器具の開発
という3つの軸で話が進んでいくことになる。
ロケット編よりも、かなり話が複雑になってくるが、かな~りシンプルに言うと
佃製作所・佃社長(阿部寛)VSサヤマ製作所・椎名社長(小泉孝太郎)の戦い
と思って見てくれればよい。
帝国重工へのバルブの部品供給が横取りされる!?ライバルは椎名社長(小泉孝太郎))
5話までのロケット編で帝国重工への部品供給を勝ち取った佃製作所。
それから3年の月日が経ったが、今でも変わらず帝国重工と取引が継続されていた。
しかしここへきて突然、帝国重工で使うバルブシステムを、どの会社から納品してもらうかをコンペで決定することになったという。
佃製作所の柱となっている取引を失うかもしれないピンチに陥ったのだ!
佃製作所から帝国重工との取引を横取りしようと企んでいるのが、新キャラのサヤマ製作所社長・椎名(小泉孝太郎)。
佃のライバルとなるのはサヤマ製作所の椎名社長(小泉孝太郎)。
昔はNASAで働いていて、父親の跡を継いで中小企業の社長になった。
大手企業の経歴あり→父の後を継いで中小企業の社長、というのは佃と似ている。
サヤマ製作所は、製品の評判も上々だが、何より椎名社長が昔の経歴からコネを使って強引に他の会社から仕事を横取りするという手法で勢力を伸ばしているという悪い評判も。
「勝つための法則をいかに見出すか、勝つために適切な準備をいかにするか、ただそれだけのこと。交渉の席に着いた時には、既に勝負は決まっている。勝つべくして勝つ!」という名言を残している。
世界最小・最軽量の人工心臓「コアハート」
また、もう一つ椎名社長が佃製作所から横取りしようと企てているものがあった。
佃製作所は最大手の精密機器メーカーの「日本クライン」から、 コアハートと言う世界最小の人工心臓に使う部品を発注された。
しかしこれもまた椎名社長が裏で手を回し(下の中里のところで説明)、コアハートの開発者である貴船教授(世良公則)に取り入って、この仕事を佃製作所から横取りした。(正確には、佃製作所がこの発注依頼を断るように仕向けた)
医療界に絶大な権力を持つアジア医科大学教授で心臓外科部長。
世界最小の人工心臓”コアハート”の開発者であるという実績が今の地位を作っているが、実はコアハートは弟子の一村(今田耕司)が開発したものを盗んで自分の手柄としていた!
一村が「ガウディ計画」を進めていることを知ると、またしてもガウディ計画の乗っ取りを画策する。
コアハートの部品発注依頼が来た時に、メンバーとして選ばれたのは
- 中里(高橋光臣)
- 立花洋介(竹内涼真)
- 加納アキ(朝倉あき)
の3人。
やっと、竹内涼真くんがメインメンバーとしてやってきたー!!
しかし、なんとまたしても裏切り者が…!!
椎名社長が裏で手をまわしたというのは、このメンバーのリーダーであった中里を引き抜いたこと!
メンバーのリーダーとして選ばれたが、プライドが高く、うまくいかないとすぐに「設計が悪いんじゃないですか?」などと人のせいにする癖があった。
中里は山崎(安田顕)の改良型のアイディアを盗んで椎名に情報を流し、その設計図を手土産とする形で、サヤマ製作所に引き抜かれた。(この山崎のアイディアのおかげで、サヤマは佃製作所からこの発注依頼を横取りすることに成功したようなもの)
山崎のアイデアはかなり画期的なものであったが、中里自身の実力ではないため、なかなか結果が出せない。椎名社長に「結果が出せないものはうちにはいらない」と言われ、精神的に追い詰められる。
この人は、顔はかっこいいのにいつも性格悪い役やってる。
「せいせいするほど、愛してる」の武井咲のストーカー化した元カレ役が印象的。
コアハートの部品開発のメンバーに選ばれていた。その後、「ガウディ計画」のメンバーとなり、リーダーだった中里が退社したので、リーダーに格上げとなった。
医療現場で子供の手術に立ち会い、自分たちは素晴らしい仕事をしていると再確認した。
お仕事ドラマだから仕方がないが、このドラマは出演者がみんな男ばかりでかなり絵面がむさくるしい。だからアキちゃんが映るとかなり画面が華やかになる。この女優さん知らないけど、かなり可愛い!男ばかりの職場でもキャピついておらず、真面目に真摯に仕事に向き合っているところがまた好感度大。
コアハートの部品発注の時はメンバー外だったが、ガウディ計画からメンバーに選ばれた。
セリフは少ないが、顔が可愛いので紹介しておいた。
おとなしそうに見えるが、”実は元ヤンキー”とWikiには書いてあった。
帰ってきた真野(山崎育三郎)!子供たちの命を救う「ガウディ計画」に佃製作所が参戦!
佃製作所を裏切って会社を去った真野(山崎育三郎)が佃製作所にやってきた!
昔はかなり悪者顔した不良だったのに、
なんか爽やかで誠実そうな好青年になって帰ってきた!(髭そったね)
真野が「こんな会社辞めてやる~っ!」の時、佃は「勝手にしろ!」と言って冷たく突き放し真野を引き止めなかったが、実はの次の再就職先がそう簡単には見つからないだろうと心配して、あちこちに佃が頭を下げ空きを探し回ってくれていたのだ。やっぱめっちゃ社員思いのいい社長だぁ~~!
今、真野が携わっているのは、子供の心臓に適応する人工弁の開発。
名付けて「ガウディ計画」!
子供の心臓に入れる弁となるとかなり小さくて、その部品を作るのには高い技術が要求される。
さらに子供は成長が早いため、心臓に人工弁を取り付けたとしても、体が大きくなるたびに何度も弁を取り替える手術をしなければいけない。人工弁の周りに伸縮性のあるニットを取り付けることで、ニットが伸びて調整するため、体が成長しても手術をせずに同じ人工弁を使い続けることができるという技術だ。
この計画に必要なのは
- 高い医療技術→北陸医科大学の一村隼人教授(今田耕司)が担当
- 高性能なニット→ニットを作る株式会社サクラダの桜田社長(石倉三郎)が担当
- 高性能な人工弁の部品→佃製作所にお願いしたい
この三つが不可欠だ。
医療部門への進出は訴訟を起こされるというリスクもあり危険。
1度は断ろうと決断した佃だったが、桜田社長の思いを聞いてガウディ計画に参加することを決めた。
桜田社長の娘は、小さい頃から心臓病で苦しんでいたが、体に合う人工弁がなくて、ただ成長するのを待つしかなかった。やっと人工弁が入れられる大きさに成長したが、今度は体が成長するたびに人工弁を取り替えなければいけなくて手術手術の日々だった。
そしてある時、血栓ができて、応急処置をしたが間に合わず、娘は亡くなってしまった。
まだ17歳だった。
何もできずに死なせてしまった娘への「罪滅ぼし」のつもりで、この開発に懸命に取り組んできたと言う。
一村(今田耕司)は、「ゴッドハンド」と呼ばれる高い技術力を持った一流の外科医で、貴船教授(世良公則)の第一助手だった。世界最小・最軽量の画期的な人工心臓「コアハート」を一村が開発していたが、貴船教授はそのアイディアを自分のものとして発表。師匠が弟子のアイディアを横取りしたのだ。
研究者にとって自分の開発したものを奪われることは我が子を奪われるのと同じくらい辛いことだが、一村は自分が身を引くことでコアハートの開発が進み、多くの子供が救われるならそれでもいいと身を引いた。(めっちゃ人間ができている!)
しかし、貴船は一村を左遷してダメ押し!コアハートを完全に自分のものにした。
一村が新たな研究をしていることを知った貴船は、また手柄を横取りしようと近づいてきたが、今度は一村はキッパリと貴船を退けた!
【7話】貴船教授(世良公則)のガウディ乗っ取り計画開始!
中里が会社を辞めたことにより、
- リーダー立花(竹内涼真)
- アキちゃん(朝倉あき)
- 鈴木(堀井新太)
の新体制でガウディ開発を進める。
いいところまではいっているのだが、どうしても行き詰ってしまう。
気分を一新するため、福井に向かい一村の担当している子供の患者の手術を見学させてもらう。
命を救うこと、病気で苦しんでいる子供たちの苦しみや悲しみを取り去ってあげること、そのために戦っている自分達の仕事は素晴らしいのだ!と再認識し、ガウディを絶対に成功させて見せると誓う立花たち。
ロケット編は「男のロマン」的な話だったけど、ガウディ編は医療ものの要素を取り入れてきて、「命」とか「子供」とか絡ませてくるから、本当に泣ける…!
一方、貴船教授はガウディ計画のことを知り、再びアイディアの乗っ取りを画策していた。
早速、市村に共同開発の話を持ちかけるが、一度コアハートを横取りされた過去のある市村は、きっぱりとそれを断った!
怒った貴船教授は、pmeaという医療機関の審査機関の審査員である滝川(篠井英介)に話をつけ、ガウディ計画の審査を通さないように圧力をかける。
滝川は、ガウディ計画の資金調達の問題点をつつき(桜田社長は弟のやっている親会社からの資金援助ストップ通告を受け、開発を継続できないかもしれない危機に立たされていた)、「貴船教授に相談してみてはいかがですか?」と一村が貴船教授に泣きつくように差し向けるが、佃は「自分たちで資金援助してくれる大手企業を見つけてみせる!」と啖呵を切った。
【8話】ロケットのバルブシステムをめぐるコンペで勝利したのはサヤマ製作所!
7話ラストで「資金援助してくれる会社を自力で見つける!」と豪語した佃だったが、全くあてはなかった。
実はこれが、ロケットのバルブシステムを佃製作所とサヤマ製作所のどちらを使うかをコンペで勝負することになったという流れと関わってくる。
1話から5話と6話から最終話までが全く関係のない話をやっているんだと思ったら、ここでちゃんと繋がってくるのね。
サヤマ製作所の椎名社長は、帝国重工にバルブシステムの共同開発を持ちかけた。
帝国重工にとっては、共同開発なら
「100%自社で製作したロケット」
と謳うことができる。
今のままでは、「佃製作所の力を借りなければロケットを飛ばせない」という世間からの認識となってしまうので、共同開発はかなりおいしい話だ。
一方、佃製作所ではバルブに混入した異物を粉砕できるシュレッダー技術を開発中。(5話では異物混入で燃焼実験が失敗しているが、このシュレッダーを使えば、そういったトラブルも発生しなくなる)
それに興味を持った財前は、このシュレッター技術を「共同開発してほしい」と佃に持ちかける。
そこで佃は条件として「ガウディ計画への出資」をお願いする。
これが佃の狙いだった。
つまり、サヤマを倒してバルブシステムのコンペで勝利をおさめれば、ガウディ計画も存続できる!
逆に、バルブ合戦に負ければ、ガウディ計画共々ダメになる!
ということだ。
結果はサヤマの製品よりも佃のバルブの方が全ての項目で性能が上だった。
しかし、二つの製品の差は僅差だったと椎名社長と癒着している石坂(石井一考)が主張したことと、「共同開発」という甘い誘惑が決め手となって、サヤマのバルブが採用された。
一方、コアハートの臨床実験が始まったが、最初の臨床試験の患者の容態が急変。
そのまま死亡してしまった。
【9話】高島彩登場!医療ミスを暴け!
フリージャーナリストの咲間倫子(高島彩)が、コアハートの臨床試験の失敗について医療ミスを疑い佃たちに意見を求めてきた。
医療事故で夫を亡くしてから、医療ミスに関する事例を積極的に調べている。真相解明することで、少しでも遺族が納得できれば…という思いを持っている。
咲間が入手したコアハートの部品の設計図を見て、山崎は自分が書いたものが中里によって盗み出されたと確信を強める。
そして、そのデータを見て、数値があまりにもきれいすぎることから、データ偽装が行われているのでは…?という疑いを持つ。
一方、ガウディのバタフライバルブ制作で、ようやく納得のいく結果が出せた立花(竹内涼真)たち。
再びpmeaの審査に臨むが、やはり審査員の滝川は全く取り合わない。
しかし佃は咲間から、滝川と貴船教授が密会している時の写真を入手していた。さらにその時話していた音声データも。
その密会現場が、キャバクラで下品に遊んでいる時の姿で、このことから滝川は審査員を降ろされることになった。(キャバクラで飲んでたってそんなに悪いことなんですかね?)
でも、他の審査員はこの画期的な開発を正当に評価したいのに、滝川の強引な妨害を最初から不可解に思っていた感じだったので。
ついに強敵・滝川を撃破!!
残る敵は椎名社長!
佃たちは、コアハートに使われた部品のデータ偽装の疑いについて、椎名社長を直接問い詰める。
しかし、椎名社長は
「だったら証拠持って来いよ!!」
と自信満々…。
次回、最終回でラスボス椎名社長を倒すことができるのか…!?
【10話最終回】
コアハートのデータ偽装に気付いたのは、佃たちだけではなかった。
サヤマ製作所に引き抜かれた中里(高橋光臣)と横田(バカリズム)も、こっそりとそれについて調べ始めた。
コアハートの新担当者の月島(福田転球)のデータを入手し、横田はクビを覚悟でその資料を咲間(高島彩)に渡す。
もしデータ偽装でなかったなら、自分の会社のデータを外部にもらした罪で、自分は会社にいられなくなる。
もしデータ偽装があったのなら、もうこんな最低な会社にいる意味はない。
どちらにしても、会社を辞めるつもりで真実を追求したのだ!
バカリズムさん、なんか不気味な印象だったから悪者役?と思ったら、めっちゃ正義の人だった!
7話から登場。
サヤマ製作所の技術者で、もともとコアハートのバルブ部品の開発をまかされていたが、どうやってもうまくいかなくてその難しさを痛感している。
それなのに、担当が変わってすぐに開発が成功したことに疑惑を抱いていた。
会社を辞めることを恐れずに、真実を追求する技術者としての正義感を持っている。
佃たちは、このデータをもとに財前を頼っていく。
これが本当にデータ偽装なのかを調べるには、帝国重工の装置を使わせてもらうしか方法はなかったからだ。
そして、途中から富山(新井浩文)もその検証を手伝ってくれる。
富山はずっと佃製作所の敵でサヤマ製作所側についていたが、技術者としてのプライドは持っており、石坂(石井一孝)と椎名社長のあいだに現金の受け渡しがあるところを目撃してしまったのだ!
富山は敵としては小物だったが、最初からずっと佃製作所の敵役だったので、ここへ来て最後の最後に味方になったことになんかちょっと感動…!
そして、ついにデータ偽装が行われていたという事実が明白となる!!
8話の佃製作所とサヤマ製作所のロケットのバルブシステムをめぐってのコンペで、佃製作所のほうが性能が上回っていたのに、「その差は僅差だ」と主張してサヤマを勝たせた。
財前が「やけに佃製作所に肩入れしているのは、癒着があるからなのでは?」と社長の前で疑惑を口にしていたが、実は自分がサヤマ製作所の椎名社長からリベートを受け取っていた。
ここまでの疑惑の答えを整理すると…
コアハートのバタフライバルブの部品を開発した月島は、設計図通りの製品が完成していないのに、数字だけを改ざんして完璧な製品ができたように見せかけていた。
もちろん、それは椎名社長の命令だった。
そのために患者が死亡した。
椎名社長はデータ偽装を隠蔽するために、中里に高い目標の開発を強いて、それが完成すれば月島の開発したとされる元の部品とすり替えて、何もなかったかのように取り繕うとしていた。
そして、ここからのすべてがうまくまとまっていく展開は、鳥肌もん!
咲間(高島彩)は圧力に屈しず、真実を記事にした!
証拠を掴んだ咲間はそれを記事にする。
しかし椎名社長が手を回し、信用毀損と業務妨害で咲間と佃製作所と記事を出そうとしていた週刊ポストを訴えてきた。佃製作所にも迷惑がかかるという判断で、一度は記事を掲載しないという決断を下した週刊ポストだが、佃たちが「自分たちのことは心配しないでください!」と言ってくれ、「言いたいことも言えないで、何がジャーナリストですか!」と咲間も上司を説得し、記事が掲載されることになった。
中里(高橋光臣)は、設計図を盗んだことを佃(阿部寛)に謝りに来た!
中里は、佃のところに設計図を盗んだことを告白しにくる。
佃は怒るどころか、「よく正直に話してくれた」と中里の勇気を認めてくれた。
まるで罪を犯してしまった息子を、大きな心で受け入れてくれる父親のように。
中里も真野も、一度は佃のちょっと横暴なやり方に嫌気がさして裏切り行為を行ったけれど、ちゃんと最後は戻ってきた。
不良息子が一時はグレて家を出て行ったけど、父親の本当の優しさに気づいてちゃんと帰ってくるみたいな?
その後、中里は月島を説得し、月島は自分が罪に問われることを覚悟で、椎名社長からの命令でデータ偽装をしたことを証言してくれた。
これが椎名社長を失脚される致命傷となった。
財前(吉川晃司)がクビを覚悟で、佃製作所を守ってくれた!
帝国重工で社長(杉良太郎)たちが会議を行っているところに、財前が乗り込んできた!
重要な会議の途中でこのような行動をするのは、財前にとってもクビ覚悟の行動だった…!
翌日発売される週刊ポストの記事を見せて、「サヤマ製作所とこのまま取引を行えば大変なことになる!」と。
この話を受けて、社長はコンペでサヤマ製作所に決まったバルブ採用を取り消し、再び佃製作所のバルブシステムを採用することを決めたのだった!
さらに財前は、石坂と椎名社長の癒着についても暴露!
石坂を撃破!!
華麗なる大逆転!!
最初は一番の強敵かと思われた財前だったが、途中からずっと佃の一番の味方でいてくれた。
素晴らしい技術を求める者同士、男の友情がとっても熱くて素晴らしかった!!
椎名社長が逮捕!実は父親を亡くし、悲しい過去を背負っていた
週刊ポストの記事と月島の証言が決め手となり、ついに椎名は業務上過失致死の容疑で逮捕された。
ついについにラスボス椎名社長撃破!!
佃が椎名社長に証拠を突きつけ詰め寄るシーンでは、椎名社長の背負ってきた過去が明かされた。NASA帰りでスマートな椎名社長のイメージとは裏腹に、父親が死んだ後はかなり過酷な道を強いられていたのだ。
椎名社長は父親をとても尊敬していたが、父親の会社が倒産しかけた時、父親は社員をリストラすることができずに過労で亡くなった。
しかし、父親が命にかえて守った社員たちは、父親が死んだ後すぐに他の会社に移って行ったことから、父親のような人情派な社長にはなるまいという考え方になった。
さらに大手企業に権利や機材を全て奪われたことを恨みに思い、大手企業のトップに立ってやるという野心を燃やした。
全てを失い借金だけが残り、たった一杯の炊き出しをもらうために何時間も歩いたり、真冬の公園の水で体を洗ったり、ひどい地獄を見た。
アメリカは実力社会だから、猛勉強してNASAに入り、技術者としてのトップに上り詰めた。
神谷弁護士(恵俊彰)が再登場!華麗に日本クラインを撃破!
サヤマ製作所を失い、後がない日本クラインは、手のひらを返して再び佃製作所にバルブの発注を依頼してくる。
しかし、もともとこのバタフライバルブの設計図は佃製作所の山崎のアイディアで、盗み出されたものだったと佃たちは主張。
日本クラインはそれを認めなかったが、ここで久々の神谷弁護士の登場ーー!!
3年前に特許を取っていたバタフライバルブの基本特許を侵害しているとして、日本クラインの二人を撃破!!
日本クラインのこの二人、かなり小物感が強かったので、紹介もしてなかったし私自身役名すら認識してなかったんだけど、長らく敵役お疲れさまでした!!
藤堂(瀧川英次)
久坂(平岳大)
貴船教授失脚!初心にかえりいい人に?
サヤマ製作所のデータ偽装がバレ、臨床試験の患者が亡くなった事の真相もバレ、貴船教授も失脚。
北海道に飛ばされることになった最後には、ちょっといい人に戻って、一村にエールを送っていた。
実は終始超悪役だった貴船教授だが、昔は患者の命を第一に考える良い医師だったらしい(一村の話より)それが出世にしか目が行かなくなり、人が変わってしまったという。
「どうしたら元に戻るのか」と言う一村に、佃は「全てを失った時じゃないか」と話していた。
この一件で全てを失い、医師としての根本的な思いにもう一度目が覚めたのかもしれない。
ガウディ計画成功!
佃製作所が帝国重工へのロケットのバルブシステムの部品供給の取引相手として返り咲いたことにより、ガウディ計画の支援を帝国重工がしてくれることが決定した。
その結果、ガウディがついに完成!
3年を経て、厚労省の認可が下りた。
駆け足だったけど全部しっかりと回収してくれて、見事なまとめ方だった!
完全ハッピーエンドに向かっていくスピード感が、本当にロケットが打ち上げられていくみたいでゾクゾクした!
そして最後がまた本当にいい…!
最後に出所した椎名が戻ってきて佃に宣戦布告するところが最高のエンド!
全てがうまくまとまったラストシーンでは、再び帝国重工と佃製作所が組んでロケット打ち上げに成功したシーン。
見物客がぞろぞろと帰っていく中、一人の男が佃たちの前に現れる…!
それは出所した椎名だった!!
めっちゃワイルドになってる!!
椎名は出所後研究開発を重ね、新型バルブの開発に成功していた。
椎名曰く「このバルブは佃製作所のバルブよりも性能が上だ」と言う。
椎名が逮捕される直前の椎名と佃の対峙シーン。
椎名はやり方は強引だったが、ただ金儲けがしたいだけの悪人ではなかった。
いいものを世に送り出したいという技術者としての思いは確かにあった。
データ偽装を行ったのも、早くコアハートを完成して世に出し、多くの人を救いたいという思いからだった。
椎名は、「将来たくさんの人の命を救うためには、多少の犠牲は仕方がない」という考え。
だから佃や咲間たちのやっている、目の前の一人の臨床試験の患者の命を救うためだけに、コアハートの開発をストップさせることは、結果として助かるはずだった多くの人の命を奪うことに繋がると。
しかし佃は、「そんな議論はずっと昔から考えられてきたことで、簡単にここで答えが出せる問題ではない。そして、犠牲になっていい命など一つもない!」と反論
そして佃は、椎名社長の技術者としての才能は認めていた。
「うちとは全く違うアプローチで、こんなに優れたバルブシステムを開発した。うちが7年かけてやっと作り出したものを、あなたはたったの3年で作り上げた。あなたとはこんな話がしたかったんじゃない!酒でも酌み交わしながら、今後の技術の未来について語り会いたかった!」と、椎名社長との方向性が違えてしまったことを惜しんだ。
椎名は日本に帰ってきてからは汚い手を使ってのし上がってきたが、最後に佃から椎名社長の父親が昔作った技術が、ロケット打ち上げのパーツとして使われることが決定したと聞かされる。
コアハートのように、目先の欲のためにデータを偽装しても何も残らないが、堅実に開発した技術は何十年経っても人の役に立ち続けるという証明だった。
このことにより、椎名は技術者としての心を取り戻したのだ。
しかし最後のシーンで、椎名が佃製作所を上回る新型バルブを開発し、
「今度は絶対に俺が勝つ!!」
と宣戦布告し、佃が
「望むところだ!!」
と答えることによって、佃が「才能ある技術者としての椎名と技術を競って戦いたかった」という願いが叶ったことを示している。
椎名は、6話から最終話までの後編「ガウディ編」の一番の敵役だったが、一番の戦友となったというところが、最後の最後のハッピーエンドだったのではないかと思う。
椎名を悪人で終わらせなかったところが、私的には本当に最高すぎる終わり方だった!!