ドラマ「シャーロック」は、今のところ1話完結で充分面白いのですが、最終回に向けて大きな話になっていくと予想しています。
こちらではドラマ「シャーロック」の最終回のストーリーと獅子雄と若宮の最後はどんな結末になるのか?を予想をしていきます。
最終回で獅子雄と若宮の関係性が対立
基本的に1話完結の事件物のドラマは、最終回に向けて大きな事件(黒幕が警察関係者とか)で盛り上げていくパターンが多いですね。
そして主人公が1人ではなく、今回のようにコンビとして事件を解いていく場合では、その2人の関係性が対立すると言うパターンが定番です。
だいたい男女のコンビの場合は、その二人に恋愛が生まれるのかどうか?が見どころとなる。
例:「ガリレオ」の福山と柴咲コウ
シャーロックは男同士のコンビなので、獅子雄(ディーン・フジオカ)と若宮(岩田隆法)との関係性の変化
今は協力関係→最終回で対立する。
となる可能性が高い。
注目したのが、毎回ラストで若宮のナレーション(若宮がつけている記録)がとても意味深だということです。
一番下で検証しながら1話から振り返るので、まずは最終回の展開予想の仮説からいきます。
仮説①獅子雄が犯人になり、若宮がその罪を暴く
まず、有力な説がこちらですね。
公式サイトには、獅子雄は「一歩間違えれば自身も犯罪者になりかねないという犯罪衝動を抱えた危険な男」と書いてあります。
出典:https://www.fujitv.co.jp/sherlock/
ものすごくIQが高くて難事件をどんどん解決しちゃう主人公って、
犯罪者と近い心理を持っているから犯罪者の気持ちがわかる=いつ犯罪者側に転んでもおかしくない危険性を持っている
と言う設定が多いですよね。
例:「ストロベリーナイト」の姫川玲子、「ON」の波瑠など
獅子雄が犯罪者寄りの考え方を持っていると言う事は、ドラマの中ではそれほど描写がありません。
それなのにわざわざ公式サイトでの紹介文で書いている、これは絶対に意味がありますよね。
特に注目したいのが3話の地面師詐欺事件と、 6話の前世殺人事件で再び登場した”守谷”と言う男の名前。
獅子雄は守谷と言う犯罪のプロフェッショナルに、強い興味を抱いている。
守谷に魅了され、獅子雄が犯罪に手を染めてしまう。
しかし獅子雄はあえて若宮に自分の罪を暴かせようとヒントを与え、若宮が謎を解き江藤(佐々木蔵之介)とともに獅子雄を逮捕する。
仮説②獅子雄が犯人と見せかけておいて、実は獅子雄の作戦だった
仮説①と思わせておいて、実は獅子雄はある犯罪を追っていて、自分が犯罪者になったふりをしていた。(敵を欺くには味方から、的な感じで)
若宮とともに視聴者も一緒に騙される、と言うパターンである。
こちらも実はよくあるパターン。
例:「謎解きはディナーのあとで」で翔くんが怪しい感じになった。
個人的には、仮説の方があり得そうだと思います。
若宮の記録を1話から全話振り返ってみる
では、最初に「意味深」と言った若宮の記録を振り返ってみよう。
1話:若宮が容疑者だった事件(ゲスト:松本まりか・中尾明慶)
毎日に備えて記録を取ることにする。もし僕に何かあったときは、この資料の公開を許す。
彼の名前は誉獅子雄。僕は若宮潤一。
「僕に何かあった時」とあるので、もしかしたら最終回付近で若宮自身が事件に巻き込まれ被害者となるのかもしれない。警察が捜査に入って、若宮の記録から獅子雄に疑いを向ける?
2話:菅野美穂の弁護士が犯人の事件
たくさんの人を救った優しい女は、もう一つの恐ろしい顔を持っていた。
この男と付き合う事は、危険な道に足を踏み入れることなのか。僕はどこへ向かっているのだろう。
獅子雄は難事件を解く犯罪コンサルタントと言う顔のほかに、自身も犯罪に対して強い興味を持ち犯罪者となり得るもう一つの顔を持っていることを示唆?
3話:地面師詐欺、守屋の名前が出てきた事件(ゲスト岡田義徳、伊藤歩)
「守谷ってどんな男なんだろうな?」と若宮が聞いても、獅子雄は返事をしない。
あいつがなぜ答えないのか、僕にはわかった。
全く正体の見えない守谷と言う男に、あいつ自身、強烈に惹かれ始めていたんだ。この胸騒ぎは一体なんだろう。
守谷に犯罪をそそのかされて言いなりになった伊藤歩は、守谷に完全に心酔していた。
守谷に惹かれ始めると言う事は、同じように守谷の言いなりになって犯罪を犯してしまう可能性があると言う事。
4話:ボクサーの話(ゲスト矢野聖人)
「どうして彼女は傘をとってくるなんて最後に嘘をついたのだろう?もっときれいな別れ方があっただろうに」
と疑問に思う獅子雄に
彼女は華やかな世界に向かう梶山に、いつまでも自分のことを覚えていて欲しかったんじゃないのか?それが彼女の最後の勝負だったのだ。
こんな矛盾した感情はあいつには理解できないだろう。
この回だけは、特に意味深な発言をしていないように思う。
5話:過干渉の母親の話(ゲスト若村麻由美、葉山奨之)
命は死によって終わる。事件は真相がわかれば終わる。
この男と僕の関係にも、いつか終わりが訪れる。それがどんな終わりなのか、少なくとも幸せな結末ではない、そんな気がした。
これは完全に最終回への伏線。
- 2人の関係に終わりが来る。
- それは幸せな結末ではない。
やはり2人が対立関係になってしまう最終回を連想させる。
6話:前世の記憶殺人(ゲスト吉川愛、堀田真由)
カナリヤ調教師は逮捕されたが、この事件は思わぬ人物の記憶を蘇らせた。
守谷壬三。
まるで前世から因縁があったように、あいつの心をとらえて離さないやつ。
守谷の名前が出てきて、また心ここにあらずの獅子雄。その姿を見て、若宮は嫌な予感がしている。
7話:金庫破り老人誘拐事件(ゲスト:伊達雅刀、子役の山城流飛くん)
血を見ることも、人生を歪ませることもなく、事件は終わった。
いや、果たして本当に誰の人生も歪ませずに済むのだろうか?
それは、この歪みきた男の手にかかっている。
これは、子供に大好きなおじいちゃんが犯罪者だったことを告げるかどうか、どのように真実を告げるのか?みたいなことに対して言ってることなので、守谷とは関係ないだろう。
それに、これは若宮の心のナレーションであって、いつもの記録ではない。
そしてこちらも記録ではないが、冒頭のナレーションはちょっと興味深い。
かつて歴史上の偉人が言っていた。
この世から嫉妬がなくなれば、戦争もなくなる、と。
確かにそうかもしれない。
でも名もなき僕は思う。
嫉妬がなければ、人は成長できない、と。
この後いつもディーンフジオカが「シャーロック」と書くところで、今回初めて岩ちゃんが「ワトソン」と書いてからオープニングに入っている。
獅子雄とちびシャーロックくんの天才ぶりにちょっと嫉妬した若宮の気持ちだ。
途中ではラジオの聞こえる範囲から監禁場所をあぶりだそうとして、
獅子雄に「若宮ちゃん、やるな」と褒められ、めっちゃ嬉しそうにドヤ顔。
獅子雄の能力にちょっと嫉妬しながらも、獅子雄にふさわしい相棒に成長しようと努力している姿が描かれていた。
若宮が最初はうざがっていた獅子雄のことを相棒として認めてリスペクトし始めていることを、7話では”相棒の絆”というテーマを使って描いていたのかもしれない。
8話:サットンビジネススクール安蘭との対決(ゲスト:長谷川京子)
6話で出てきたビデオの中の堀田真由が長谷川京子だと判明!
守谷によって犯罪に手を染めてきた安蘭と獅子雄が直接対決も、安蘭の自殺で謎が謎のまま終わってしまう…。
兄(高橋克典)に「利用されただけだ」(兄は獅子雄を利用してサットンを潰させた)と獅子雄が言い
そう話すあいつの目は、いつにも増して鋭かった。その瞳の奥に写っているのは、未だたどり着けない守谷なのか。多分ゲームはまだ終わっていない。
9話:最後の晩餐(ゲスト:大友康平)
レストランの中で起きた殺人事件。客とスタッフの中から犯人をあぶりだしていくという舞台みたいな演出でした。
なぜ彼が”最後の晩餐”といったのだろう。
いつもの言葉遊びだろうか。
それとも、こんな日々も終わりが近づいていると予感したのだろうか。
僕も覚悟を決めた方がいいのかもしれない。
10話:偽装誘拐事件(ゲスト:大鶴義丹)
いよいよセミファイナル。
ますます二人の別れを予兆させるようなセリフがたくさん出てきます!
獅子雄は江藤に協力して、「報酬をたくさんもらう」と宣言。
それは「ここには世話になったからな。少しは払っておかないと」
若宮の部屋を出ていくことを決意しているようなセリフ…。
それに対して若宮は
遠ざかる背中を眺め思う。
師弟関係とは違う。恩人とは認めたくない。
ましてや”相棒”なんて呼ばれたくない。
それでもいつの日か、この男に支配された時は至福の時間だったと振り返るのだろうか。
この事件を「俺が解決する!」と言ってコーチの性癖を調べ上げた若宮に
「若宮ちゃん、充分1人でやっていけるな」
と若宮を置いていくことに安心したかのような発言。
誘拐されていたと思われていた椋介が実は寮の自分の部屋の屋根裏に隠れていたことがわかり
若宮「まさかこんなに近くにいたとはなぁ」
獅子雄「灯台元暗しだな」
ずっと探し続けてきた守谷が意外にもずっと近くにいたということにかかっているのでは?
=江藤か小暮?
ラストのシーン。
江藤が「君が代」を歌う→何かに忠誠を誓っている→江藤は守谷の手下?