5話、号泣、嗚咽のラストシーンでしたね…。樹の出した決断が切なすぎる…。
つぐみのお父さんの気持ちも分かる、洋貴はめっちゃいいやつ、ヘルパー長沢だけめっちゃ底意地悪いぞ…!
ドラマ「パーフェクトワールド」5話のあらすじネタバレ感想を書いていきます。
今回は菅田将暉さんの主題歌「まちがいさがし」の歌詞ととてもリンクするストーリーだったので、その辺りの考察も書いています。
目次
ドラマ「パーフェクトワールド」5話のあらすじが10秒でわかるパパッとネタバレ!
- つぐみは線路に落ちたが、足の骨折だけで済んで無事だった
- つぐみの父親が樹に「娘と別れてほしい」と頭を下げる
- 樹は一時的に手が動かない症状になり、入院してしまう
- つぐみを守れないどころか一緒にいるとどんどん不幸にしてしまうと考えた樹は、別れを決意
「パーフェクトワールド」5話あらすじネタバレ
父の思い
4話のラストではつぐみがホームから線路に落ちてしまいましたね。
でも娘が線路に落ちたなんて、親としては連絡をもらってから生きた心地がしなかったでしょうね。つぐみの父親は一緒にいた樹を責めてしまいます。
「娘と別れてくれ」とお父さんが一気に頭を下げていた病院のシーン、これ、うちの地元の病院です。お庭がすごく綺麗で絵になる。↓
松坂桃李が長泉町に来た!ドラマ「パーフェクトワールド」ロケ地の病院は静岡がんセンター!
連絡をもらって気が動転していた時は「一緒にいたのが君だったから、娘がこんなことになった!死んでいたらどうするつもりだったんだ!」と激しく樹を責めてしまったお父さんですが、冷静になって「自分もその場に行ったらつぐみを助けられていたんだろうか」と思い直します。
つぐみは小さい頃から小児喘息で咳の発作が起こることが度々あり、その度にお父さんがつぐみを背負って病院まで走っていました。しかし今はお父さんは心臓の病気でつぐみに何かあった時にもう背負って走る自信がありません。
「あの子は優しい子ですが、障がいのある人を支えていけるほど強い子ではありません。
だからどうしても、私の代わりにつぐみを背負っていってくれる人と一緒になってほしい」
樹の手が動かない!?
つぐみはしばらくの間、松本に帰って療養することになりました。見送りに行くと約束していた樹ですが、車に乗り込もうとしたところ急に左手が動かなくなってしまいます。
ちょうど長沢に発見され病院に運び込まれ、そのまま入院となってしまいました。合併症の空洞症というのを引き起こすと、手まで動かなくなってしまう可能性があるらしいのです。
両足だけじゃなく片手まで不随になったら、建築士としての仕事も続けられなくなる。 神様、これ以上樹くんを追い詰めないで !
だけど検査の結果、手の症状は一時的なものであることがわかりました。良かった…ホッ
摘便
樹の手のことを知ったつぐみは、東京の病院に駆けつけます。その時に樹は3日も排便がうまくできておらず、熱が下がりにくい状態でした。するとヘルパーの長沢は、「私が摘便します!私は彼の担当看護師でしたから!」と言い出します。
そしたらつぐみまで「私がやります!資格はないけど勉強はしました!」と言い出します。
おかしな女の戦いに巻き込まれ、激しく動揺する樹…。
結局、樹に頼まれてつぐみが部屋の外に出て待つことになります。一生懸命なのは分かるんだけど、もう少し樹の気持ち分かってあげてほしいなぁ、つぐみちゃん…。
でも、最初に樹が冗談ぽく「俺時々うんこ漏らすよ?」て言ったシーンがあって、つぐみは「好きな人のうんこくらい平気だよ!」ってムキになって返していたけど、それって本当だったんだな。介護スクールで摘便をどんな風にやるか勉強した上で「やります」って言ってるんだから。
意地悪ヘルパー長沢(中村ゆり)と天使の幼馴染・洋貴(瀬戸康史)
しかし長沢はつぐみに激怒!
「どうして彼を動揺させるようなことをするのよ!今、あなたの気持ちなんてどうだっていいのよ!愛があれば障がいは乗り越えられるなんて幻想よ!あなたがいたら彼は苦しむだけだって、どうしてそれがわからないのよ!
私も樹君が好き!私には自信がある。あなたよりも彼にも役に立つ自身が!」
つぐみが落ち込んでいると、忘れ物をした洋貴が戻ってきます。冗談を言ってもつぐみが「今、私笑えない」とつれない態度なのを見て、
「今?言っとくけどお前、ずっと笑ってないぞ?お前って本当に幸せなのか?付き合うことでお互いがお互いを不幸にしているんじゃないのか?」
と言います。
動揺して転んだつぐみに手を差し伸べようとする洋貴ですが、つぐみは「私はヒロを利用しているんだよ?優しくしないで!」とそれを拒みます。
「鮎川を好きなのは分かってる。でもほっとけない。何十年もお前を気にして生きてきたんだ。今更お前の存在を決して生きろって言われても俺には無理なんだよ」
そう言って優しく手を差し伸べてくれました。
それをたまたま病室の窓から見ていた長沢は、樹を起こして二人の様子を見せます。つぐみをおぶって帰る洋貴を見て、つぐみのお父さんの言っていた「つぐみを背負って生きてくれる人」という言葉を樹は思い出していました。
つぐみには「彼を動揺させるな」と激怒しておいて、めちゃくちゃ動揺させまくってる…。
まだ体が辛い樹をわざわざ起こしてまで二人の様子を見せるなんて、なんて底意地が悪いんだ!ヘルパーなのに樹の体調よりも自分の気持ち優先してる!
樹の決断
樹はつぐみと別れることを決意します。それを知った樹の母親は
「本当にいいの?」と聞きますが
「たぶん、するだろうね。川奈より好きになれる人に、この先で会えるとは思えないから。でも、川奈が不幸になったらもっと後悔する」
と樹の決意は揺らぎません。
楽しかったデートの最後に樹は自分の思いを伝えます。
「川奈と一緒にいるとすごく楽しい。幸せな気持ちになる。でも考えれば考えるほど、歩ければできたはずのこと、歩ければ一緒に見れた景色とか、想像してしまう。
あの頃に戻りたいなぁ…。高校の頃の自分に戻って、もう一度川奈と再会できたらって。
なんで俺、こんな体になったんだろうな。なんでだろうな…。
川奈のこと、本当に大切に思ってる。二度と会うことのできないかけがえの人だって思ってる。それだけは信じて。今までありがとう。俺たち、もう終わりにしよう」
ドラマ「パーフェクトワールド」5話感想とちょっぴり考察!
菅田将暉の主題歌「まちがいさがし」とストーリーがリンク!
今回は菅田将暉さんが歌う主題歌の「まちがいさがし」の歌詞の意味にとてもリンクしているストーリーになっていたと思います。
まちがい探しの
まちがいの方に
生まれて来たような気でいたけれど
まちがい探しの正解の方じゃあ
きっと出会えなかったと思う
まちがいさがしの”間違い”の方が、歩けなくなってしまった自分。
まちがいさがしの”正解”の方が、高校の頃の輝いていた自分。
先週の4話では、晴人くん(松村北斗)のエピソードがかなり重点的に描かれていましたよね。5話を見て、そしてこの歌詞を見て、あれは布石だったんだー!と納得しました。
晴人は一見義足でも明るく生きているように見えていたけど、本当は心の中では「障がいを乗り越えるとか、受け入れるとか無理なんだ!」という気持ちを抱いていました。それに対して樹も「障がい者になってよかったなんて思ったことは一度もない」と晴人の気持ちに共感していました。
これは「障がい者であることがまちがいさがしの実は”正解”のほうだった」なんて綺麗事は間違っても言えないという布石。
事故に遭ってしまってこんな体になってしまった自分は、やはりまちがいさがしの”間違い”であることには変わらない。
だけど間違いだったからこそ出会えた人がいる、得たものがある、ということをこの歌とドラマでは伝えたいのではないかなあと思いました。
「高校の頃に戻って、歩ける自分のままつぐみと再会したい」と樹は言っていたけど、でももし事故に遭っていなかったらそのまま元カノと結婚していたわけで…。意地悪な言い方しちゃうと、輝いていた自分だったら、それにふさわしいクラスのマドンナ的存在の美人の派手系の女と付き合っていたわけじゃないですか?
それが(本当に意地悪な言い方しちゃうけど)、車椅子になって、元カノと釣り合わない男に自分が落ちてしまったから、レベルを下げてつぐみのような日陰の女に目が行ったっていうことですよね。山本美月ちゃんが元カノ役の水沢エレナさんよりかわいいので、そんなふうに思わないけど、設定としてはつぐみは地味系女子ですもんね。
樹が自分がもう高嶺の花に手が届かないからつぐみで妥協をしているとは言わないけど、車椅子にならなかったらつぐみの優しさとか心の綺麗さとかに気づかないまま、元カノとずっと付き合っていたわけですよね。つぐみのこと「こんなに好きになれる人はもういない」って言ってたけど、それ、元カノに失恋した時も同じこと言ってたし…。
だから車椅子になって、自分の人生がまちがいさがしの”間違い”の方になって、だからこそつぐみと出会えて、好きになった。
まちがいさがしの”正解”の方じゃ、つぐみの良さに気づくことすらできなかった。
障がい者になって、それが人生の”正解”だったなんて綺麗事は言えないけれど、”間違い”の中でしか得られないものはあって、今ではそれが自分にとってかけがえのないものになっているっていう風に、このドラマの結末としてはまとめて行くんじゃないかな?
つぐみを背負って生きてくれる人
つぐみのお父さんの言葉
「自分の代わりにつぐみを背負ってくれる人と一緒になってほしい」
これが5話全体を通してすごく効いていましたね。
つぐみが小児喘息だったことは前から出ていましたが、ただの溺愛されているエピソードではなくて、ここに繋がるのか~!とか、お父さんの心臓の病気もチラつかせていましたが、「今では自分にはつぐみを背負って走る自信がないから、安心できる誰かに娘を託したいんだ」という思いが病気があることでさらに強調できるし、最後に洋貴がつぐみをおんぶした時には「なんてうまく布石を積んでつなげてくるんだーー!!」とストーリーの組み立ての綿密さに感心してしまいました!
私は原作は読んでいないのですが、このドラマは原作のいいエピソードをたくさん取り入れながらもドラマオリジナルもちょいちょい入れてくるらしく、それでいてここまで綺麗につなげてうまくまとまっているって、相当演出の人すごいと思う!関テレ作品は本当に完成度の高い作品が多いですよね。
それにしてもお父さんに頭ごなしに交際を反対されるよりも、あんな風に下手にお願いされた方が樹としては相当堪えるよなぁ…。視聴者としてもお父さんの気持ちすごく分かるし。
樹のまっすぐな別れの言葉が泣ける!
そしてラストは号泣の別れのシーン。
お父さんに頼まれたり、自分はつぐみを幸せにできないと悩んだりして別れを決めた樹が、どうやってつぐみに別れを伝えるのかなって。
やり方としては、自分が嫌われるように仕向けるとか、突然連絡を絶ったりとか、そういうのがドラマではよくあるパターンだけど、樹は全く嘘がなく、「自分にとってつぐみがとても大切でかけがえのない人で、だけど一緒にいたら不幸にしてしまうから終わりにしよう」ということを伝えましたね。
嘘をついて身を引くよりも、ちゃんと真正面から向き合っていく姿勢が樹らしくてとてもいいなと思いました。
途中から別れ話だと気づいて、「やだ…!やだ…!」と泣きじゃくるつぐみがとても可愛くて、父親にすがる子供みたいで、精神的にはちゃんと樹はつぐみを支えるだけの男なのになぁ、つぐみに迷惑ばかりかけている存在なんかじゃないよ!とオバチャン、涙止まらなかったです…(´;ω;`)
「パーフェクトワールド」6話展開予想
樹の別れの決断をつぐみは受け入れたようですね。
お父さんが倒れて病気のことを知って、つぐみが松本に帰らなきゃいけなくなったかな?
そして予告で洋貴がつぐみとキスしようとしてたけど…!?
思いを断ち切るために、つぐみは洋貴と付き合うことを決めたっぽいですね。
「鮎川への気持ちが残っていることはわかってるけど、それを含めて受け止めるから」とか言って。
最終的には樹に戻るだろうことは分かっているけど、そして私も絶対に松坂桃李派だったけど、5話では初めて洋貴が凄くかっこいいと思ってしまいました!
見た目とかあえてダサくしようとして役作りで瀬戸康史くんちょっと太ったみたいで、見た目的には絶対松坂桃李なのよ?でも、つぐみに「お前いつも眉間にしわ寄せて空気重くして、周りの人間たまったもんじゃねえぞ?」とか、ちゃんと注意してくれるところ、だけどそれを笑って言ってくれるところ(それでも俺はそんなお前を受け入れてるぞ、みたいな)。
一言で言えば包容力!!
洋貴と一緒になったら一生背負って行ってくれること間違いないですよね。
それにつぐみって、樹の前ではすごくいい子ちゃんで優等生だけど、洋貴の前では結構わがまま言ったりむくれたり、性格もちょっぴりきつくなったりしますよね?
そういう姿見せるのって洋貴の前だけなんじゃないかな?
そう考えると、樹と長沢の間に他人には立ち入れない絆があるように、つぐみと洋貴の間にもそういう絆はあるように思えます。完全当て馬としか思えない立ち位置の洋貴だけど、かなりストーリーを盛り上げてくれそうな予感ですね!