つとぷイチャイチャ小説「Memory~June~」あなたよずっと私の中で

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大晦日になんとなく切ない気持ちになって、つとぷの小説をまた書きたいな~って思ってた。

そしたら、2017年の大晦日は中居さん、めちゃイケのロケだったんだと知って、こんな内容になりました。

1話は中居さんの「メモリージュン」から。

 

2話完結です。

 




真っ暗な世界と、時折差し込む街灯のあかりを車窓から見ていた。

目の前で寝息を立てているのはナイナイの二人。

 

12月31日、大晦日。

あ、もう0時を回ったから2018年元旦か。

 

今、めちゃイケのロケで、ナイナイの二人と一緒に寝台特急に乗っている。

さきほどふと目が覚めてしまって、なんだか眠れなくなってしまったのだ。

 

12月31日、大晦日。

この響きに俺は、これから永遠に何か物悲しさを感じてしまうのだろう。

去年の大晦日は、あいつらと一緒にいたんだよな。

俺、まだSMAPだったんだよな。

 

失ったものが大きすぎて、まだ1年?っていうくらい昔のことのように感じる。

だけど、目を閉じれば全く色あせずあいつらと一緒に過ごした感覚がまだここにあって、もう1年?っていくくらいにまるで昨日のことのようにも感じられる。

 




ずっと離れないと信じていたのに、結局俺はかわいい3人の弟たちを手放すことを決めた。

それは、あいつらの幸せのためだったけど。

そして俺にはここに残ってやらなければならないことがあったから。

 

 

俺が残留、あいつらが出ていくと決めたあの6月の夜に、みんなで手を重ねた。

SMAPが結成したときから、絶対にこの手を離しはしないと誓ってきたのに。

重ねたその手をそれぞれの自らの力で弾き上げた・・・。

 

一応ここの回想シーンは、こちらの木村サイドストーリーのシーンをイメージしています。↓

華麗なる逆襲~彼らの真実~15「華麗なる逆襲」みんなの愛を味方につけて・・・




そして、去っていく背中にひたすら手を振り続けた。

何度も振り向きこちらに向ける笑顔に、俺は心の中で何度も何度も「サヨナラ」を繰り返した。

自由に羽ばたいていくあいつらの幸せを願って。

 

 

俺たちはもう戻れない。

当たり前だった俺たちの時間は、刻々と”想い出”と形を変えていく。

 

それぞれの道を懸命に歩むうち、この胸の痛みもいつか少しずつ解けていくのかもしれない。

そして、あの日重ねたあいつらの手の感触さえも忘れていくのだろうか。

いや・・・。

 

 




バッグから1枚の写真を取り出す。

これは、5人で撮った最後の写真。

窓の外を流れてゆく街灯りの中、いつまでも伏せることができずにずっと眺めていた。

 

絶対に忘れない。

遠くへ消えていく笑顔、一緒に過ごした時、そしてそれを失った時の胸の痛みも。

 

 

1年前の12月初旬、俺はSMAPとしての最後のステージに立っていた。

いや、SMAPとしてというか、人生で最後のステージだったのかもしれない。

SMAPでなくなった俺がステージに立って歌うことはもうないのだろうと思う。

 

だけど、さきほど後輩たちが毎年やっているカウントダウンライブに無理やり乱入させられてしまった。

でも、俺は頑なにマスクを取ることを拒んだ。

もちろん、可愛い後輩が主役であるはずのステージで、自分が主役を奪ってはいけないという配慮があったのも事実だが、理由はそれだけではない。

 

1年前、「世界に一つだけの花」を歌った時に俺は、もしもう一度ステージに立つことができる日が来るなら、その時もこの5人でしかないと心に誓ったからだ。

俺は一人ではステージには立てない。

俺にはあいつらが必要なんだ。

今でも。

 

あの日、カメラの存在もはばからず、ぐしゃぐしゃに泣いた。

20年来の友人であるナイナイの二人は、あの時のことを「お前、泣いてたな?」とことあるごとにネタにしてからかうのだが、本当はこの二人も俺の気持ちを痛いほどわかってくれているのだ。

ずっと大切にしてきたものを奪われる寂しさを。

だから、一人じゃきっと耐え切れないほど寂しくなってしまっただろう今日という日に、二人が一緒にいてくれたことに本当に感謝している。

俺には味方でいてくれる人がいる。

だから、まだまだやれるんだ。

 

俺たちは少しだけ離れた道を行くことを決めたけれど、いる世界は同じだ。

俺が声を上げ続ければ、きっとそれは届く。

そして、耳を澄ませば、あいつらの足音も聴こえるはず。




 

あれから俺は、一度も泣いてない。

 

 

そして、この1年、俺はただがむしゃらに働き続けた。

たくさんのバラエティに出て、たくさん笑って、みんなを笑わせて。

ふっと暇な時間ができて頭の中に何かが浮かんでくるのを怖がるように、ただやみくもに働いた。

 

今でも胸が引き裂かれるような痛みに襲われることもある。

それでも俺は毎日笑いながらカメラの前に立つ。

俺はただ、俺にできることをするしかないのだから。

泣いている暇はないんだ。

 

 

涙で目の前が見えなくなったら、一瞬の光を見失ってしまうだろう?

この窓から見える真っ暗な世界にチラチラと差し込む灯りのように、もし一瞬の希望の光を見つけることができたなら、俺は絶対にその光を逃しはしないと心に誓い窓に向かって手を伸ばす。

 




 

さて、明日もハードなロケが待ってる。

いい加減寝なくちゃ。

俺は目を閉じる。

 

あ、今寝て見るのが初夢?

いい夢見たいな。

せめて夢の中だけでも、一緒にいられたら・・・。

 

 

 




 

 

めちゃイケの収録を終え、疲れた体を休めようと別宅へと向かう。

 

中居「え、お前・・なんでいんだよ・・・!?」

 

 

「お前が来ると思ってさ」

 

つづく

彩る日々 今この胸の奥に

目を閉じると まだ色褪せずに

変わらない感情 拭えない感傷

あの瞬間(とき)から涙は置き去りのまま

 

いつかはこの悲しみも解けるように

冬の雪が春に溶けるように

あの時の手触りは消えてゆくのだろう

 

流れゆく街灯り 降り続く雨

伏せられない写真見て 寄り添っていた

 

あなたよずっと私のそばで

夢でも構わない会いたい

私のために何度でもサヨナラ繰り返し

変わらないあなたへの思い

 

Fuuu・・・

 

声が聴こえる 心済ませて

いつものように

 

やみくもに僕ら ただ引き裂かれ

さよなら もう泣かないで

 

あなたよずっと私の中で

思い出と形を変えて

遠くへと消えてゆく 笑顔は忘れない

もう一度 あなたに会いたい

出典:SMAP(中居正広ソロ曲)「Memory~June~」作詞作曲:N.マッピー、宮下昌也、宮下浩司、編曲:N.マッピー、宮下浩司

中居正広ソロ曲「Memory~June~」の歌詞全文を知りたい方はこちら

 

続きはコチラ!↓

つとぷイチャイチャ小説「君のままで」いつでも一緒に・・

 

 

この音楽小説に使わせていただいた中居正広さんのソロ曲「Memory~June~」については、こちらの記事で熱く語っています!↓

中居正広ソロ曲「Memory~June~」を語る!曲調の変化だけで気持ちを表現している名曲!

 

関連記事:木村拓哉ソロ曲「君のままで」歌詞の意味は?「小さな背中」とか心美か中居か・・!?

 

この小説では中居さんが、「一人ではもうステージには立たない」と決意しているシーンがありますが、実際は舞祭組ライブでステージに立って踊ってました・・(笑)

こちらで、舞祭組ライブで踊ったときの話をしています↓

中居正広ラジオON &ON2月17日舞祭組愛が止まらない!朝早すぎな舞祭組ライブの話!

 

まぁ、こちらの小説はフィクションなんで、ご了承ください。

でも、できるだけここに出てくる中居さんやSMAPメンバーには事実に沿った言動をしてもらいたいな~とつねづね思っているので、こちらはちょっと調査不足でしたね~。

 

 

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