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映画「君の膵臓を食べたい」のあらすじがすぐわかるパパっとネタバレ!原作小説、漫画、映画と全部見た違いと感想や、一度見ただけじゃわからない細かい伏線や仕掛けを解説考察するよ!

映画「君の膵臓を食べたい」は本当によく作りこまれた作品で、何度も見るとまた違った伏線や細かい仕掛けに気づいたりするから感心する。

原作の小説、漫画、映画と全て見たので、それぞれの違いも含めて、映画版のよかったところを解説考察するよ!

映画のあらすじがすぐにわかるざっくりとしたパパっとネタバレも書いているので、あらすじを知らない方、見たけど忘れてしまったという方もちゃちゃっと思い出しちゃってください!




目次

映画「君の膵臓を食べたい」のサクッと登場人物(キャスト)紹介!

主人公”僕”志賀春樹:(高校時代:北村匠海、大人:小栗旬)

地味で根暗でクラスでは目立たない生徒。

ひょんなことからクラスの人気者の咲良と接点ができ、彼女に振り回されていく。

まず、北村匠海くん!

公開された当時HPで写真見た時は、「誰だこの子?」って思った。

最近、動画配信サービスで見てみたら、

「北村匠海くんって、深キョンのドラマの『隣の家族は青く見える』のサクちゃんじゃないかっ!!」

真島秀和さん演じる「わ~たるん♡」とラブラブなゲイの役。

出典:https://www.fujitv.co.jp/tonari_no_kazoku/chart/index.html

全っ然印象違う…。

朔の時は、明るくてけっこう行動が大胆でぶっ飛んでて、わたるんと痴話げんかでプンッ!とか怒っちゃうような感情を出す性格だったのに、春樹は無口で思慮深くて淡々としていて。

これだけキャラが違うのに、どちらも本当に違和感なく演じ切っている。

この子の演技力おそるべし…。

そして、大人になった小栗旬さんも、そんな演技力を持つ俳優さんの一人!

もちろん超絶カッコイイ役も似合うし、キザだったり(「ま~きのっ」みたいな)、ウロボロスでのヤクザだったり(スーツ姿ででっかいバイクにまたがる後ろ姿がすんごい足長くてかっこよかった!)、信長協奏曲のちょっと熱くて人情味のある役だったり、「リッチマン、プアウーマン」の冷徹な金持ち役だったり、そもそも私が最初に小栗旬さんを知ったのは、「SUMMER SNOW」ってドラマで堂本剛さんの弟役で、耳が聞こえない役だった。

本当にいろんな役をやっている俳優さんだけど、こうゆう静かでさえない役やらせても天下一品。

教師をやっているんだけど、辞表を引き出しに隠していて、やっぱり人と関わることを今でも怖がって苦悩している主人公の”僕”を見事に演じている。

山内咲良:浜辺美波

明るくてかわいくてクラスの人気者。

膵臓の病気に侵されていて、もうすぐ死ぬ。

病気のことを知った”僕”に、やたらと親しく接してくる。

この透明感と笑顔のキュートさは、まさに「セカチュー」を見た時の長澤まさみを思い出す。

あの時も、映画を見るまで長澤まさみの存在を知らなくて、映画終わってから「アキちゃんかわいかったぁ~~!!あの子誰!?」と興奮して友達と話したのを覚えている。

浜辺美波も映画が気になってHPで見て、「この子誰だろう~~?高校時代の二人とも知らないんだけど、大丈夫かな?」なんて思ったけど、本当にこの二人の演技、醸し出す雰囲気が素敵すぎて…!!

浜辺美波さんは最近はグイグイ来てるけど、なんかちょっと不思議な雰囲気の女の子ですね。

年のわりに(まだ17歳!?)すっごく落ち着いてるし、今後大物になりそう。

私の見ていたドラマでは、

西島秀俊さんと伊藤淳史さんのドラマ「無痛〜診える眼〜」で、石橋杏奈さんが「サトミちゃん、サトミちゃん」と心配していたいつも絵を描いている金髪の少女役とか(ストーリー的にはこの役すっごく覚えてるけど、金髪だったから全然わかんなかった)

三浦春馬の多部未華子のドラマ「僕のいた時間」で、三浦春馬が家庭教師をしていた時の教え子(小学5年生)とか。(これはストーリー的にもそんなシーンあったっけ?って感じ。小学生って、そんな子供の頃からドラマ出てたんだ!?)

恭子:(高校時代:大友花恋、大人:北川景子)

咲良の親友。

咲良と”僕”が仲良くするのを嫌がる。

この子も全然知らないなぁ~なんて思ってたら、けっこうドラマ出てた。

福士蒼汰と土屋太鳳の「お迎えデス。」の福士蒼汰の妹役。

福士蒼汰(また!)と本田翼と野村周平の三角関係のドラマ「恋仲」の、医者になった野村周平の患者役。

川口春奈と鈴木砂羽が入れ替わっちゃうドラマ「夫のカノジョ」での、鈴木砂羽と田辺誠一の娘役。

香取慎吾の学園ドラマ「幽かな彼女」で、キーパーソン広田かすみ(波瑠)の中学時代役。(香取慎吾の昔の教え子で、いじめを苦に自殺した生徒)

ってな感じで、いろいろ出てたが、全然当時は記憶に残っていなかったです。

ドラマ「チアダン」にも出演しています!↓

チアダンのメガネのかわいい子は「君の膵臓を食べたい」の北川景子の高校時代を演じた女優・大友花恋ちゃんだよ!

この役が北川景子でなきゃいけないってこともなかった気がするけど、高校時代の大友花恋さんには似てると思った。

でも、逆か。北川景子さんが先にキャスティングされていて、似ている子探して大友花恋さんが決まったんだよな、きっと?

ガムをくれる少年=のちの恭子の結婚相手:(高校時代:矢本悠馬、大人:遊助)

”僕”のクラスメイトで、いつもガムをくれる。

他の生徒が、”僕”に対して「地味で根暗なクラスメイト」などと偏見を持っていたのに対して、彼だけがごく自然に話しかけていた。

原作では”僕”の名前が最後の最後まで伏せられているが、映画では彼が「志賀~」と普通に名前を呼んで話しかけていたのが、主人公の名前の初登場シーンだと思う。

この子、広瀬すずの「ちはやふる」の映画にメイン人物で出てた人だ~!「肉まんくん!」

「ガムくん」とか「肉まんくん」とか、なんか食べ物のあだ名がついちゃう人!

そして、役名はあんまり覚えられない…。でも、あだ名もキャラもかなり印象に残る!

ちはやふるでは、かるたがまっけんゆうの次に強くて、めっちゃ戦力になる部活仲間役。やっぱりいいやつの役。

平成ジャンプの中島裕翔のドラマ「水球ヤンキース」にも部員役で出てた。

学園ものの(特に部活もの)の仲間として使いやすい俳優さんってとこか。

そして、必ずいいヤツね。

んで、彼がのちに恭子の結婚相手となる。

見た目変わりすぎじゃねっ!?

まぁ、人の好さそうな雰囲気はそのままだけど。この笑顔とか、本当に人良さそうだよ。

ほら、変わってないよ、高校時代と。

クラス委員長(咲良の元カレ):桜田通

咲良の元カレで、まだ未練がある。

”僕”が咲良と仲良くしているのを知って、気になっている。

桜田通さんのことは、こちらの記事にまとめました!↓

「花晴れ」に悪者役のイケメンは誰!?実はこんなちょい役俳優じゃない!桜田通の出演作品をまとめました!

栗山くん:森下大地

小栗旬の学校の生徒。図書室の本の整理を手伝っている。

おとなしい性格。

映画オリジナルキャラ。

朝ドラ「あさが来た」の眉山藍之助役。(すんません、見てません…)

玉木宏と倉科カナのドラマ「残念な夫」で、乃木坂の子(生田絵梨花)がバイトしてたピアノバーの店員。(全然覚えてない…)

土ドラ「ブスと野獣」にも出演。このドラマの主演はなんと「ガムくん」こと矢本悠馬!ここで共演していたとは…!

森下さん:三上紗弥

小栗旬の生徒。栗山くんのことが好きらしい。

いつも栗山くんにちょっかいを出している。

この子は、菜々緒の恐怖のドラマ「サイレーン」で、家出少女で要潤に監禁されていて、菜々緒に襲撃された子の役をやった子だった。3話、4話ではけっこうメインの役だった。

映画「君の膵臓を食べたい」のあらすじがすぐわかるパパっとネタバレ!

春樹(北村匠海)が咲良(浜辺美波)の秘密を知る

主人公・滋賀春樹(北村匠海)はクラスで地味で暗くて目立たない存在。

一方山内咲良(浜辺美波)は、明るくて可愛くてクラスの人気者。

ある日、偶然咲良がつけている共病文庫(闘病日記)を読んでしまった春樹は、彼女が膵臓の病気に侵されあと少しで死んでしまうことを知る。

その後、咲良は春樹と同じ図書委員に立候補し、二人の仲はさらに接近。

咲良の両親以外にこの事実を知っている人はおらず、咲良は”秘密を知っているクラスメイトくん” には言いたいことを言えるので気晴らしになるのだと言う。

そして、自分が”死ぬまでにやりたいこと”に付き合ってほしいという。




春樹と咲良の関係が噂に

半ば無理やり咲良に連れまわされ、焼肉のバイキングに行ったりスイーツバイキングに行ったり。

帰ってから咲良から

「今日は楽しかったよ」

というメールが来て、不覚にも自分もちょっと楽しかったということに気づく春樹。

しかし、翌週学校に行ってみると、休日に二人が一緒に過ごしていたのを見かけた生徒がいて二人の関係が噂になってしまった。

全く不釣り合いな二人がなぜ一緒にいたのか、みんなは信じられないようだ。

中でも特にそれを嫌がっていたのが、咲良の親友の恭子。

まるで彼氏を取られたかのように大騒ぎして、春樹に対して敵意むき出しで怒っている。

恭子が

「どういう関係なの!?」

と聞き、咲良が

「仲良しなの」

と答えたことでさらにクラス中が騒ぎに。

クラスの人気者の咲良と関わったことで、他のクラスメイトから色々言われてしまったので、もう自分に関わらないでほしいと春樹は思う。




秘密の一泊旅行で”真実と挑戦ゲーム”でドキドキ!

”死ぬまでにやりたいこと”のうちの一つに、

「男の子と一緒に旅行をする」

というものがあり、半ば騙されて拉致られる形で春樹は旅行に連れ出される。

旅行先のホテルで”真実と挑戦ゲーム”をする。

まずじゃんけんに勝った方が

「真実か挑戦か?」

と聞き、負けた方はどちらかを選ぶ。

真実を選んだ場合は相手の質問に必ず答えなければならない。

朝鮮を選んだ場合は相手の言うことを必ず聞かなければならない。

咲良は

「クラスで一番可愛いと思う子は?」

という質問をし、春樹は咲良以外の女の子の名前を挙げる。

次に咲良は

「じゃあ私はクラスで何番目に可愛い?」

という質問をし、春樹は

「3番目」

と答える。

3番目でも照れて喜ぶ咲良。

もうこの時点で咲良は春樹のことが好きなんじゃないかと思わせる。

死ぬまでにやりたいことの中に「お酒を飲むこと」というのもあり、咲良はベロベロに酔っ払ってしまう。

床に倒れこんだ咲良を、「ベッドまで運びなさい」という”挑戦”の指示に従って、春樹はお姫様抱っこで運んであげる。

春樹は「ソファーで寝るから」と立ち去ろうとするが、

「もし私が本当は死ぬのが怖いって言ったらどうする?」

という質問を投げかける。

困ってしまった春樹に

「君もベッドで寝なさい」

という命令をする咲良。二人は隣でベッドで眠った。




咲良の元カレ学級委員長

咲良は春樹を自宅に呼び出した。

「君は私を彼女にする気はないよね?」

と確認した後、咲良は春樹に抱きついて

「死ぬまでにやりたいこと、彼氏じゃない男の子といけないことをすること

と迫ってくる。

馬鹿にされたと感じた春樹は、カッとなって咲良を押し倒すが、咲良が泣き出してしまったため家を出て行く。

するとそこに学級委員長が現れ、春樹を殴る。

実は咲良は「つい最近まで彼氏がいたけど、思っていたような人と違ったため別れた」と話していたのだが、この一見人の良さそうな学級委員長が咲良の元カレ。

咲良と噂になっている春樹に対しても気遣う様子を見せていたが、 実は咲良との関係が気になって探っていただけだったのだ。

咲良は手当のために春樹を家に連れ帰り、仲直りする。

咲良の入院

咲良の病状が悪化して、一時的に入院することになってしまった。

春樹が咲良の病室にお見舞いに行くと、こちらもお見舞いに来ていた恭子と鉢合わせしてしまう。

咲良は自分の大好きな二人に仲良くなって欲しいと望んでいるのだが、恭子はなかなか春樹のことを認めない。

咲良の入院は一時的な入院のはずだったが、 さらに検査の結果が悪くて入院が伸びてしまう。

夜中に咲良から春樹に電話が来た。

咲良の様子がおかしいことに気付いた春樹は、夜中に病院に忍び込んで咲良に会いに行った。

咲良はどうしても聞きたいことがあるので、真実と挑戦ゲームをやりたいという。

「そんなゲームをしなくても質問には答える」

と春樹は言うが、咲良は

「賭けに運を委ねたい」

と言った。

しかし咲良は負けてしまい質問をする権利が得られなかった。

質問権を得た春樹は

「君にとって生きるとはどういうこと?」

と聞いた。

咲良は

「誰かと心を通わせること」

と答える。




咲良の死

咲良が退院することになった。

「桜が見たい」

と言っていた咲良のために、春樹はまだ桜の咲いている場所を一生懸命調べて北海道旅行を企画していた。

待ち合わせ場所で咲良を待ちながら、春樹と咲良はメールを交わす。

春樹は咲良に伝えたいことがいっぱいあったが、どんな言葉よりもこの言葉が最適だと思いメールを送る。

「僕は君の膵臓を食べたい」

咲良から

「昔の人は、亡くなった人の内臓を食べることで、その人が自分の一部となって生き続ける」

と信じていたという話を聞いていたから。

明るくて前向きで人と関わって生きる咲良の存在、生き方に、春樹は憧れるようになっていたのだ。

しかし咲良から返事は返ってこなかった。

咲良は以前からこのあたりで起こっていた通り魔事件の犯人によって殺されてしまった。




咲良の共病文庫

咲良が亡くなってからショックのあまり春樹はお通夜にも参列できずにいたが、やっと咲良の自宅を訪れる。

そこで実は自分は咲良の病気のことを知っていたと母親に打ち明けると、

「あなただったのね」

と母親は喜んだ。

咲良は春樹のことを共病文庫に綴り、自分が死んだらそれを渡してほしいと母親に頼んでいたのだ。

そこには咲良側からの視点で見た春樹と咲良が今まで歩んだ思い出が綴られていた。

春樹は初めて大声をあげて泣いた。




映画オリジナル!12年後、大人になった春樹と恭子の姿

大人になった春樹は教師になっていたが、未だに咲良と一緒に過ごした時間でまるで時が止まっているかのよう。

帰ってこなかったメールの返信を待ち続けているかのように…。

人と関わることを避けて行き、教師も辞めようと考えていた。

そんな時、図書館の本の整理を頼まれる。

その本の中から、咲良の残した手紙を発見する。

手紙を読んで春樹は懸命に走った。

その日は恭子の結婚式だった。

結婚式の招待状が届いていたが、結局春樹は参加しないことを決めていた。

しかし咲良の手紙を読んで、恭子に絶対にそれを届けなければいけないと思った。

恭子に宛てた手紙には、

「病気のことを隠していてごめん」

ということと

「本当に恭子のことが大好き」

という気持ちが綴られていた。

そして最後に

「私の!仲良しくん!と友達になってほしい」

という願いが書かれていた。

「僕と友達になってください」

と春樹は恭子に言い、恭子は泣きながら頷いた。

12年の時を経て、咲良の願いは叶ったのだ。




咲良が春樹に宛てた手紙の内容

咲良が残した手紙は、恭子宛にのものともう一つは春樹宛のもの。

手紙の内容は、主に二つ。

【病院で真実と挑戦ゲームをやった時に咲良が聞きたかったこと】

「どうして私の名前を呼んでくれないの?」

出会ってから最後まで春樹は咲良のことを一度も名前で呼んでいない。

いつも「君」と呼んでいた。

「何を失うとわかっている私を友達や恋人、君の中の特別な誰かにすることが怖かったんだよね」

【咲良が春樹を好きになった理由】

「春樹は誰とも関わらずにたった一人で生きている。

私は弱いから家族や友達を悲しみに巻き込んじゃう。

でも春樹はいつだって自分自身だった。本当にすごい。

だからその強さをみんなにも分けてあげて。

そして誰かを好きになって、手を繋いで、ハグをして、鬱陶しくても、まどろっこしくても、たくさんの人と心を通わせて。

私の分まで生きて。

私は春樹になりたい。

春樹の中で生き続けたい。

ううん、そんなありふれた言葉じゃダメだよね。

君は嫌がるかもしれないけど、やっぱり私は…

君の膵臓を食べたい」(このセリフで暗転しておわり)




「君の膵臓を食べたい」の要旨を考察する

ここからは、「君の膵臓を食べたい」とはいったいどんな映画なのか?

どこに感動するのか?

ストーリー全体で言いたかったことは何だったのか?

などを考察します。

普通の病気ものとは一味違うラストが衝撃的

まず、当然ヒロインが余命いくばくもない病気ということで、”命の大切さ”を問う映画というのが基本。

病気ものでは、

  1. 病気発覚
  2. 残された時間をどう自分らしく生きるか
  3. 主人公が病気による寿命を全うし死亡。でも、悔いのないように生きたからよかったね

という構成が基本である。

みんなが当たり前に思っている

しかし、「君の膵臓を食べたい」はラストがちょっと違う。

病気による咲良の寿命はあと1年くらい残っていたはずなのに、通り魔によって残されていたわずかな時間さえ突然奪われてしまう。

初めのほうのシーンで、咲良の病気のことを知った春樹が、

「残された時間を僕なんかと過ごしていないで、もっと有意義に使ったほうがいいんじゃない?」

と咲良に言うシーンで、咲良は

「君も私も1日の価値は一緒だよ」

と言い、新聞に載っていた連続通り魔事件のことを挙げて、

「君だって明日死ぬかもしれない」

と言っている。(思えば、これがラストへの伏線となっていたのだが)

余命短いヒロインにこの言葉を言わせることで、”僕”や視聴者に

「自分は病気じゃないから平気、と命を軽んじていないで、ちゃんと人生を有意義に生きなければ」

と気づかせる。

「懸命に生きろ」

というメッセージを伝えるには、死が迫っている主人公が命の大切さを語るのが一番説得力があるから、病気もののストーリーが選ばれるわけだ。

しかし、結局ラストで咲良が死んだ理由は、病気ではなく予期せぬ事件に巻き込まれたからだ。

春樹も視聴者も、命の大切さをわかっていたと思っていた咲良自身でさえ、病気の咲良は病気の寿命を全うできると信じて疑わなかったのだ。

それ以外の理由で死ぬはずがないと。

これによって、より強く”今”を大切に生きることの大切さが強く強く描かれているのである。

病気ものの主人公は、だいたい自分の余命がわかっていて、それまでに”やりたいこと”を実現していくストーリーがほとんど。

しかし、それでは足りないくらいにもっと

「今を懸命に生きなければ!」

と思わせたのは、この作品のラストが他の病気もののストーリーと一味違ったからではないだろうか?




「生きるとは?」の答え、「人と関わること」

病気ものに共通しているのは、残された時間を主人公が”自分らしく”、”悔いのないように”生きること。

この”自分らしく”は、主人公の夢を実現したり、好きなことを思う存分やり遂げたり。

”悔いのないように”は、大切な人に大切なことを伝えたり、諦めていたことにもう一度挑戦したり。

など、作品によって持っていきかたは様々で、「自分らしく生きるとはどうゆうことか?」という要旨を描くにはどれも正解である。

この作品では、「生きるとは?」という問いに対して、作者の明確な答えが言葉で述べられている。

病院で春樹が咲良に、”真実と挑戦”ゲームで質問をすることになって

「生きるとは?」

と問いかけているシーンで、咲良が明確に自分の考えを語っている。

「誰かと心を通わせること。

誰かを認める、好きになる、嫌いになる、誰かと一緒にいて手を繋ぐ、ハグをする、すれ違う…

それが生きる。

自分一人じゃ生きてるって分からない。

好きなのに嫌い、楽しいのに鬱陶しい、そういうまどろっこしさが、人との関わりが、私が生きてるって証明だと思う。

だから君がくれる日常が、私にとって宝物なんだ」

めちゃめちゃ言葉がきれいで、「人と心を通わせること」だけだときれいごとっぽくもあるが、うっとおしさやまどろっこしさも含めて、”人と関わることすべてが生きている証明”という意見には説得力がある。

春樹は、今までそうゆうマイナスの部分が嫌で、人と関わることを避けて生きてきたけど、咲良のこうゆう考え方を知って、春樹の中にも変化が生まれていったと思う。




春樹と咲良が惹かれあった理由(=タイトルの意味)が説得力がありすぎでラストに感心する!

これが、映画の要旨っていうのとはちょっと違うんだけど、CMで流れていたキャッチコピー

「ラスト、きっとこのタイトルに涙する—」

って言葉の答えなんだと思う。

普通にこれは純愛ラブストーリーなんだけど、普通のラブストーリーでは

「なんでこの主人公はこんなにこのヒロインのことが好きなんだろう?」

っていう根本的な疑問を抱かせる作品も多々ある。

あの「タイタニック」で泣けなかった私は、周りの友達から「薄情な人間」呼ばわりされたが、出会って一目惚れっぽい感じで突然好きになって、命まで投げだしたディカプリオの行動が、イマイチ納得できなかったのである。

いつのまに、そんな好きになった?って。

例えば「花男」でつくし(井上真央)や道明寺(松本潤)にはお互いに好きになるべく魅力があったから、めちゃくちゃ共感できてハマったんだけど、

いまやってる「花のち晴れ」では、最初はすごくよかったんだけど、途中から晴(平野紫耀)と天馬くん(中川大志)の間でフラフラする音(杉咲花)に対して、なんであんないい男が揃いも揃って音を好きなんだろう?と疑問に思えてしまって、だんだん熱が冷めつつある…。

だから、主人公の二人には惹かれあうべく確固たる魅力がないと、物語に感情移入できない。

そして、この作品では春樹と咲良が惹かれあった理由が、あまりに納得できてめちゃくちゃ感情移入できたのである。




春樹が咲良を好きになった理由

これは、まぁ当たり前のようにも思える。

春樹はクラスで地味でおとなしくて、咲良はかわいくて明るくて人気者。

誰からも好かれて当然である。

だけど、春樹は「顔がかわいいから」とか「みんなに人気のある一軍女子だから」とか言う単純な理由ではなびかない男。

だから、病気のことを知って接点をもってすぐさま咲良を好きになったわけではないところが、またいい!

春樹は、好きな本を読んで自分だけの世界で生きていて、それでよしと思っていたし、人は人、自分は自分、と思っていた。

だけど、咲良に強引に連れまわされるようになって、人と関わって生きるとこんなに楽しい!ということを知っていく。

そして、咲良の強さにも惹かれていく。

映画ではカットされていたが、旅行中に入った飲食屋さんで、店員さんがモンスターな客に絡まれ、咲良が仲裁に入るというエピソードがある。

春樹は、自分はいつだって傍観者だが、咲良は自ら物事に関わっていき、その中心にいる人間だと、憧れを持つ。

そういった咲良の生き方に、憧れ惹かれていく。

今まで自分の気づかなかったことを教えてくれる、視野を広げてくれた存在って感じなんだと思う。




咲良が春樹を好きになった理由

そして、咲良がこんな地味な春樹に惹かれた理由こそ、謎なのではないだろうか?

初めは、偶然病気のことを知られたことから、「気兼ねなく一緒にいられる存在。気晴らしになる」という口実で近づいてきた咲良。

気まぐれで変わった子っていう設定なのかな?とか、誰とでも分け隔てなく仲良くする博愛主義なのかな?とか最初は思ってみていたけど、行動を見ていると、どう考えても春樹のことが好きとしか考えられない。それも、かなり最初のほうから。

そして、咲良が春樹に惹かれた理由が、最後の最後、咲良の手紙(原作では共病文庫に書かれていた)によって明かされたので、

そうだったのか…!!

と驚きと納得で感動するのである。

咲良は

「みんなの人気者」

「みんなから好かれている」

「いつもみんなの中心にいる」

など、咲良を表現するときには、必ず周りのみんなの存在が必要だ。

実際、「周りからどう思われているか?」というのは、学生時代最も重要視されることだ。

しかし、春樹は自分ひとりで存在していて、誰も目も気にせず、自分の好きなことを貫き(いつも本を読んでいた)、自分らしさを確立している。

その強さに、咲良は惹かれていたのだ。

これによって、単なる咲良の気まぐれなんかじゃなく、咲良はちゃんと春樹の魅力を理解したうえで好きになっていたのだと理解し、納得できる。

(共病文庫には、春樹のことを「最初から気になっていた」という咲良の気持ちが明かされている)

つまり、春樹は咲良と一緒に時間を過ごすようになって、咲良の魅力に気付き、好きになっていったわけだけど、咲良は春樹と話すようになる前から、春樹の魅力に気付き好きになっていたということだね。




タイトルの意味はふたつある

「君の膵臓を食べたい」

というタイトルの意味はふたつあって、

  • 「昔の人は、動物の内臓を食べることで、自分の病気が治ると信じていた。だから、膵臓の病気を治すために、膵臓を食べたい」(咲良が冒頭で解説)

  • 「内臓を食べることで、その人が自分の中で生き続ける」(咲良が旅行中に解説)

咲良が殺される直前に春樹が咲良に送ったメール

「君の膵臓を食べたい」

と、ラストの咲良の手紙の

「君の膵臓を食べたい」

の意味は後者の意味である。

君に憧れている。

君のようになりたい。

それくらい、君のことが好きだよ。(二人が惹かれあっていた)

というのが、この作品の結末で一番言いたかったことであり、=タイトルの意味となるのである。

だから、

「ラスト、きっとこのタイトルに涙する—」

のキャッチコピーは、確かに納得…!!という感じなのである。




恭子の描き方が原作よりも丁寧

原作では、恭子が咲良と春樹が仲良くすることを快く思っていないのは、単に「咲良には不釣り合いだから」という理由だけのように描かれていた。

たぶん、クラスで人気者の男の子とか、イケメンとかだったら、咲良に彼氏ができることを嫌がらないんだと思う。

そうゆう普通の学校での”レベル”みたいなものにとらわれている普通の女子。

だけど、映画ではもっと恭子のキャラクターが作りこまれていた。

実は恭子は中学の時にいじめられていたが、高校に入って咲良に話しかけてもらい学校がとても楽しくなった。

そんな経緯から恭子は咲良のことが大好きだったため、咲良のことを取られたくない気持ちが強かった。

こういった背景があったため、最後の

「春樹と恭子が友達になる」

という咲良の願いが叶ったことが、ストーリーのうえでのハッピーエンドという印象がより強まったのだと思う。

映画では12年後にその咲良の願いが叶うというように原作とストーリーを変えてきているので、よけいに恭子の存在が大きく描かれている。




「星の王子様」のストーリーが効いている!

一度見ただけでは流し見してしまい気づかないところだが、冒頭の大人になった教師の春樹(小栗旬)が、授業をしているシーンがさらりと流れるが、

「さよならをするくらいなら、仲良くならない方がよかった」

というキツネのセリフを読み上げており、これがラストへの伏線となっていた。

病院のシーンで、”真実と挑戦ゲーム”により質問する権利を得た春樹は、

「君にとって僕は…」

と言いかけてから、少し考えて

「君にとって生きるってどういうこと?」

という質問に言い直す。

本当は春樹は、

「君にとって僕はどうゆう存在なのか?」

と聞きたかったのだろう。

しかし、最後の咲良の手紙で言っているように、いずれ失うとわかっている咲良を自分の中で「友達」「恋人」など、名前のある特別な存在にすることが怖かった。

これは、キツネの言った

「さよならをするくらいなら、仲良くならない方がよかった」

という考え方と同じである。

こんなふうに、さりげなく重要な伏線が散りばめられていたりするので、何度も見たら発見の多い丁寧に作りこまれた作品だと思う。




桜良の言葉をきっかけに、教師になっている未来が描かれている

入院中の桜良に、春樹が授業を教えてあげて、その教え方がとっても上手だったために

「君、先生になりなよ」

と桜良が言うシーンがある。

その時は、

「僕は人と関わるのが苦手なんだ」

と、教師なんて無理だと反応していたが、結局その言葉をきっかけに、春樹は大人になって教師になる道を選んでいる。

小説や漫画に桜良のこのセリフがあったかどうかは覚えてないが、大人になった世界はそもそも映画でしか描かれていないので、これは映画オリジナルなのかもしれない。

このことで、春樹が大人になってもずっと桜良の存在を忘れずに生き続けていることが描かれている。

しかし、大人になった春樹はやっぱり教師は向いていないのでは…と退職願を机に忍ばせている。

「私、人を見る目はあるはずなんだけどな」

と桜良は言っていたが、やはり春樹には自分には人と関わる生き方は無理なのではないかと今でも苦悩している。

それが、ラストに桜良の手紙で桜良の気持ちを知れたこと、恭子とやっと向き合えたことを通して、退職願を破り捨て、人と関わりながら生きていくことを決意するのである。

桜良は、春樹にはそれができると、ずっと前から見抜いていたってことですね。




原作には出てこない生徒

原作では描かれていない12年後の世界で、春樹(小栗旬)の生徒役の男女二人の関係もまた甘酸っぱい。

図書委員で、本の分類を手伝っているおとなしそうな男子生徒・栗山くん(森下大地)。

栗山に何かとちょっかいを出してくる明るい女子生徒・森下さん。

小栗旬が

「”仲良し”、のつもりなんじゃない?彼女」

と助言して、いつもつれない栗山くんが森下さんにちゃんと挨拶をする。

これは、まさに高校時代の春樹と咲良の姿を映し出している。

これも2回目に見て気づいたことなのだが、冒頭の小栗旬の授業のシーンで、森下さんは栗山くんにちょっかいを出していた。

たぶん、栗山くんは地味で自分に自信がないので、彼女がどうして自分にちょっかいを出してくるのか意味が分かっていないと思うが、どっからどう見ても、彼女は栗山くんのことが好きである。

この二人の未来もアナザーストーリーとして見てみたいなぁ、なんてちょっとほっこりさせるのであった。

咲良と春樹が幸せになれなかった分、この二人にはハッピーエンドのストーリーが待っているといいなぁなんて。

そうゆう明るい未来をちょっぴり覗かせるような細かい仕掛けも施されているのである。




「ガムいる?」の彼(矢本悠馬)が、恭子(北川景子)と結婚していた!

原作でも、「ガムいる?」と何かとガムを進めてくるクラスメイト・ガムくんがいる。

ガムくんは、咲良と春樹が噂になってクラス中がざわざわしていたときも、一人マイペースにガムを進めてきたりしていたので、もともとほかのみんなのような偏見はない、いいヤツなんだなって感じだった。

そして咲良の死後、ガムくんと恭子が春樹の初めての友達になるわけなのだが。

映画では、もっとガムくんのキャラクターが濃く描かれていて、桜の咲いている場所を探すのを手伝ってくれたりと、もうすでに春樹の友達になっていた。

この時、初めて春樹はガムくんの進めてきたガムをもらう。ガムくんは、とっても嬉しそう。

そして!このガムくんが、なんと12年後の恭子の結婚相手になっていたからびっくり!

演じているのが遊助って、見た目変わりすぎだけど…!!

でも、学生時代の恭子はDVは学級委員長をちょっとイケメンで役職的にも学級委員長とか目立つことやっているから、みたいな視点で、咲良に「付き合いなよ!」って進めていたらしく、咲良から「男を見る目がない」と言われていた。

でも、大人になって人の本質を見れるガムくんを選んだということで、恭子の男を見る目が改善されたということになる。

高校時代のガムくんからは見た目がイケメンになりすぎているが、人懐っこい笑顔が癒し系なのは遊助でキャスティングばっちりである。

恭子とガムくんの夫婦が、今後の春樹の心の友になってくれたらいいなぁと本気で願う。




「君の膵臓を食べたい」の名セリフ、名シーンはココ!

春樹が今までに好きになった女の子の、惚れた理由が素敵!

春樹に

「彼女はいるの?好きになった子は?」

と探りを入れる咲良。(もうこの時点で超、春樹のこと好きだよね…。好きな人じゃなきゃ、こんなこと興味ない)

それに対して、春樹は

「好きになった子は一人だけいる」

と答え、

「何にでも”さん”をつける人だった。”本屋さん”、”店員さん”、”漫画家さん”…食べ物にまで”じゃがいもさん”、いろんなものに敬意を忘れないっていうことだと思った」

と語っている。

このことから、やはり春樹は

「顔がかわいい」

とか

「みんなから人気がある」

という普通の男子が女の子を好きになる理由では、人を好きにならない人間だということがわかる。

ただ地味で目立たない男子ということではなく、浮ついたところがなく思慮深い春樹の魅力が滲み出ているセリフである。




いつだって冷静沈着だった春樹が、最後に号泣するシーン

咲良の病気のことを知っても、冷静沈着な春樹。

その理由として春樹は

「一番辛いはずの当人が笑っているのに、他の誰かが泣いたりするのはお門違いだ」

と語っている。

このセリフにも、上っ面じゃない春樹の優しさと強さが滲み出ている。

そして、咲良が亡くなった後、母親のもとを訪れて

「お門違いなのはわかっていますが、泣いてもいいですか?」

と言って号泣するのである。

今まで感情を表に出すことがなかった春樹が、ここで初めて感情を爆発させる姿が胸を打つ。




咲良のセリフ「出会ったのは偶然でも運命でもない」

春樹は、自分と咲良が接点を持ったのは、自分が”偶然”咲良の共病文庫を読んでしまったからだと思っている。

しかし、咲良は自分たちが仲良くなったのは”偶然ではない”と言う。

「私たちが出会ったのは偶然じゃない。運命でもない。私がしてきた選択と、君がしてきた選択が、私たちを出会わせた。

私たちは自分の意思で出会ったんだよ」

咲良のセリフ「生きるとは心を通わせること」

病院で春樹に「生きるとはどうゆうことか?」と聞かれた時の咲良の答えが、すごく明確でリアル!

「誰かと心を通わせること。誰かを認める、好きになる、嫌いになる、誰かと一緒にいて手を繋ぐ、ハグをする、すれ違う…。

それが生きる。

自分一人じゃ生きてるって分からない。

好きなのに嫌い、楽しいのに鬱陶しい、そういうまどろっこしさが、人との関わりが、私が生きてるって証明だと思う。

だから君がくれる日常が、私にとって宝物なんだ」




春樹と咲良が少ない言葉で心を通わせたシーン

同じく病院のシーンで、咲良に

「もしかして、私に死んでほしくないって思ってる?」

と聞かれて、春樹が

「とても…」

と答えたシーン。

セリフとしてはたったこれだけなんだけど、もうこれがラブストーリー部分での絶頂部分っていうか、二人の心が通じ合った瞬間だったんだと思う。

普通のラブストーリーだったら、「好きだー!!」って気持ち伝えあってブチュー!!くらいのシーン。

それを、これだけピュアに描いているから美しすぎるんだけど。

  • そもそも夜中に咲良を心配して病院に駆けつけてくれたこと
  • 今まで人に興味がなかった春樹が、心から咲良を失いたくないと思っていること
  • そして、そんな心の中の気持ちを、春樹が素直に口にしたこと

もう、春樹は咲良のことを好きになっているのは明らかで、咲良にもちゃんと伝わっているから、とっても嬉しそうな表情で春樹の肩にもたれかかったんだね。




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