海ちゃんのソロ曲「ワレワレハコイビトドウシダ」が好きすぎる!歌詞がすごい深い!
ということで、2人体制になって初のキンプリ5thアルバム「ピース」から、髙橋海人ソロ曲「ワレワレハコイビトドウシダ」の曲の歌詞をめっちゃ詳しく考察して解説します!
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歌詞サイトの歌詞全文と照らし合わせて見て活用していただけると嬉しいです。
こちらの記事では、King & Princeの髙橋海人くんソロ曲「ワレワレハコイビトドウシダ」という曲の歌詞について書いています。
作詞作曲:クリープハイプの尾崎世界観さんです。
目次
扇風機あるあるソング?
私はいつもアルバム買ったら、車で流し聴きして、気になった曲のタイトルをチェックして、歌詞も読みこんでいくタイプ。(事前に勉強あんましない)
「顔を近づけると変な声になる。
ワレワレハコイビトドウシダ。宇宙人みたいな声で」
って歌詞がまずは耳に止まって、「宇宙人」とか「変な声」ってワードに海ちゃんを連想させ、海ちゃんをいじってるのかなって思った(笑)
海ちゃんが事務所に入ったときに、まだ声変わり前で、紫耀くんが「すごい変な声でびっくりした。宇宙人みたいな声だった」って少クラで言ってたのを思い出して。
海ちゃんと言えば”ファニーボイス”が特徴なので、初めて彼に楽曲提供するとなったら、絶対にこの声を活かした曲を歌わせたい!って思うんじゃないかなって。
それで、少し集中して歌詞を聴いてみると、
「”強”にしてから顔を近づけると変な声になる」
からの
「ワレワレハコイビトドウシダ」
で、すぐに理解できた。
子供の頃、みんなが通る道。
扇風機に向かって
「ワレワレハ ウチュウジン ダ」
って変な声でやるあの遊び。
その他にも
「足で点けたり消したり」
「”中”にしたまま寝てしまった」
「タイマー切れてた」
と”扇風機あるある”がたくさん出てきて面白い。
冒頭に「あたし扇風機」とあるから、もしかして擬人化した扇風機目線の歌詞になっていて、扇風機が人間の暮らしを見ている、みたいな、くすっと笑える楽しい扇風機あるあるソングなのかな?と思った。
でも、それにしては曲調がなんだか切ないし、ノスタルジーも感じさせる。
ということで、ついに歌詞カードを片手にじっくりと聴き込んでみることにした。
それで、やっと”失恋ソング”だと理解した。
そこからは、もうすべての歌詞が本当に深くて、情景が浮かんできて、めちゃ切ない!
毎回聞き終えるたびに「すごい!深い!歌詞がすごすぎる!」と大絶賛してしまう。一緒に聞いている子供はまだそこまで理解できないのでポカーンなのだが。
では、何がどのように!「深い、すごい」のか、歌詞をじっくり解説していきたいと思う。
同棲していたカップルの恋が夏の終わりとともに終わる
夏の終わり でもまだ暑い あたし扇風機
夏が終わって9月に入ってもまだ暑いってことはよくあるので、この歌詞は何の違和感もなく聞き飛ばしている人もいるかもしれないが、実はもうここからこの曲の歌詞のすごさが始まっている。
夏(=恋)の終わり でもまだ(私の気持ちは)熱い(※あなたへの気持ちがまだ冷めていないの意)
と置き換えると、初っ端から、失恋してまだ未練を断ち切れずにいる主人公の気持ちが読み取れる。
↑
これ、私、すごいこと気づいた!と思っていたら、2番のサビが
もう愛は終わり でもまだ熱い あたし扇風機
となっていたので、ここに親切に答え合わせがあったのだ。でも、私の解釈は合っていたという証明なので、満足。
そして、「あたし扇風機」が耳につくわりに、ちょっと意味がわからないと思うのだが、これは「扇風機は夏が終わると必要なくなる」ということを比喩しているのだと思う。
つまり、恋が終わって、”あたし”は扇風機のようにいらない存在になってしまったわけだ。
そして、この恋人たちはきっと同棲していたのだろう。それで、恋に冷めた彼が出て行ってしまった。
一人取り残された部屋で、扇風機をしまうこともできずに、涙を流して、彼との別れに「嫌だ嫌だ」と首を振ってあらがっている主人公の姿が目に浮かぶ。
羽に降り積もる誇りも回る
や
あの夏
とあるので、2人は少なくとも2回以上の夏を経験している。
去年の夏に使っていた扇風機を引っ張り出してきて、初めて回すときには降り積もったホコリが舞うのも扇風機あるある。
この「降り積もる」という言い回しも、二人の積み重ねてきた年月を思わせる。だから、2年以上と言わず、5年くらい同棲していたカップルなのかな?と想像した。
そして、”強”にして顔を近づけて、「ワレワレハ ウチュウジン ダ」を変化させて、「ワレワレハコイビトドウシダ」と言って遊んでいたのだろう。
変な声になるのが「二人の発明」と言っているが、”いや、発明はないだろう、みんな子供の時やってるし。”とツッコんでしまった。
でも、ここでふと疑問。あれ、今の子もやるのかな?今の子ってみんなエアコン生活当たり前で、家に扇風機ない人とかもいるのでは?それに今のオシャレ扇風機って羽がないやつで、宇宙人の声にならないやつもあるよね?
そしたら、本当に同棲してから初めて知った発明なのかも。
2人で同棲を始めて、お金もないからエアコンがない部屋で、二人で扇風機を買ったのかな。
もしかしたら同棲を始めたのが夏で、二人で家具なんかを持ち寄って部屋を作っていく上で、最初に二人で買いに行ったのが扇風機だったのかも。それで二人で部屋に運び込んで「わーい、涼しい!」なんて扇風機の前に二人で座って、あの発明をして遊んだのかも。とどんどん想像が膨らむ。
2人の同棲生活の思い出のそこかしこに扇風機があって、それは何気ない日常で、でも思い出すとかけがえのない楽しかった時間…。
なんか、この何とも言えないノスタルジーが「神田川」の世界観を思わせる。
1番が”過去”の2人の思い出、2番が一人になった”現在”
1番と2番でサビの一部分だけ変えてくる、と言う手法はよく使われる。そして、私はその手法が大好きで、どこがどのように変わっていて、その心は…!?というところを必ず考察する。
では、聴き比べてみよう。
1番の歌詞。
「ワレワレハコイビトドウシダ」
宇宙人みたいな声で
息もできないほどの寒気がするこの幸せ
2番の歌詞。
我々じゃなくてひとり
地球人みたいな声で
息もできないほどの吐き気がする不幸せ
1番では、前述のように扇風機の風で声が変わる遊びをしているので、宇宙人みたいな変な声になっていることを表現して、「ワレワレハコイビトドウシダ」がカタカナになっている。
これはいわば、過去に2人でいるときの回想シーンだ。
それと比べると、2番では、すでに彼が出ていった”現在”の様子が描かれているように思う。
Aメロの「足で点けたり消したり」のところは、扇風機のある平和な日常って感じで彼との思い出シーンかな?と思っていたけど、よく見ると、2番の歌詞の中に彼の影が見えないので、もうすでにこのシーンでは彼はいなくなっていると思う。
彼との生活の中でも足で扇風機を点けたり消したりしていて、いつもの癖でそうしているのか、彼がいなくなったことで全てに無気力になってそんなふうにやさぐれた感じになっているのか。
そして、寝てしまってタイマーが切れて少し暑くなって夜中に目を覚まして、扇風機の前でひとりで彼とやった遊びを思い出して「我々は…」まで言いかけて、「…じゃなくてひとり」って自虐的にポツリと独り言を言ってみる。
扇風機は止まっているので、声は変にならない。だから歌詞カードでも、ここはカタカナになっていない。
「寒気がするこの幸せ」
そして、その後の「寒気がするこの幸せ」と「吐き気がする不幸せ」についても考えてみる。
「吐き気がする不幸せ」はまだわかるとしても、「寒気がする」はネガティブな言葉なのに、「幸せ」とポジティブな言葉とくっつけるのは違和感がすごい。
でも、実は私はこの感覚がわかる。
子供が生まれてまだ赤ちゃんの頃、ママ友と話していた時に、そのママ友が
「昔は、幸せだなって思ったら幸せなだけだったんだけど、子供が生まれてから幸せを感じると、なんか怖くなるの。もし子供と旦那がいなくなっちゃったらって考えると、もう自分は生きていけないんじゃないかなって、すごく怖くなる」
これ、なんか私も妙にしっくりきたというか、すごく共感した。
赤ちゃんって弱々しくて、ちょっと目を離したら死んじゃうんじゃないかっていつもすごく心配で、すごく幸せなんだけど、ふっとなくなってしまいそうな不安定さがある。それを考えると、背筋に寒気を感じるのだ。
主人公は彼のことが好きで好きで好きすぎて、幸せを感じるとともに、この幸せがなくなったら…って考えるといつもゾク…っとしていたんじゃないかな。
「ふ・幸せ」
そして、2番の「不幸せ」のところ、海ちゃんの歌い方、「ふ・幸せ」と「ふ」のところで意識的に切っている。
これが、すごく耳について、最初、歌詞カードを見るまでは「不幸せ」と聴きとれずに「フッ…幸せ」と聞こえていた。
その時、イメージしたのが、目の前にあった幸せが、突然「フッ…」と消えちゃうイメージ。
これを前の歌詞と繋げてイメージしてみると、本当にそういう意味がこめられているんじゃないかと思えてくる!
寝てて起きて、ちょっと寝ぼけて扇風機の前で「ワレワレハ…」をやろうとする。でも、隣に彼がいないことに我に返って気づいて、「…じゃなくてひとり」と呟く。
頭の中にあった彼と二人で扇風機の前に並んで「ワレワレハコイビトドウシダ」と言い合って笑いあった幸せだった日々がフッと消える…。
=そんな今は、不幸せ。
ね?「フッ」の意味、絶対これじゃない?
「ズットスキダヨ」と「全部好きだよ」
2番が終わって、最後にさしかかる。
夏が来て強くなる風
と
秋が来て弱くなる風
の対比。これはわかりやすく、扇風機の風のことを言っている。
そして、この前半部分が彼と過ごした過去であり、後半部分がひとりになった現在(いま)。
頼りなくて吹き飛ばされそうな
「ズットスキダヨ」
変な声で誤魔化しやっと言えた
主人公はあまり素直に自分の気持ちを口にできる女の子ではなかったのだろう。
頼りなくて吹き飛ばされそうなくらいに小さな声で、 やっとのことで「ズットスキダヨ」と言ってみた。
変な声で遊んでいるときだから、カタカナ。
で、ひとりになってからは、その時のことを思い出して「全部好きだよ」と呟いてみる。
彼は彼女に何か不満を持って愛が冷めていったのだろうけど、彼女は彼の全部が今でも好き。
ひとりぼっちで小さくポツリと呟いたから、「小さくて聞こえないし…」と自分で自分にツッコんでみる。
声が小さいっていうのも比喩で、「もう彼には聞こえないし。(この声は届かない)」という意味を自分の中に込めているのだろう。
そして、泣きながらうなだれて、「なんでこんなことになっちゃったんだろう、なんでいなくなっちゃったの?」って現実をいまだに受け止められずに首を振ってる…。
そんな主人公の姿がありありと浮かんでくるのでした…!
めちゃくちゃストーリー性があって、情景が浮かんでくる!短編映画を見たくらいに心にずっしりと刺さるものがある曲である…!!
わからないところ「汗みたいな涙」と「涙みたいな汗」
最後に、考察でわからないところが、サビの
1番では
汗みたいな涙を乾かす
だったのが2番では、
涙みたいな汗が流れる
に変化しているところ。
本当は泣いているんだけど、「汗だし!」って強がっているのか、汗もまだ出るような残暑に彼を思って泣いている、ということなのか。
そして、なぜ汗と涙が1番と2番で入れ替わっているのか。
さらに、その前を見てみると、1番では夏(恋)が終わったけど、私の気持ちはまだ熱い。でも、あたしは扇風機みたいに捨てられちゃった。
夏の終わり でもまだ暑い あたし扇風機
だけどもうお別れ
汗みたいな涙を乾かす 首を振ってた
となっている。
そして2番では、その比喩の本当の意味をストレートに
もう愛は終わり でもまだ熱い あたし扇風機
だからもうお別れ?
涙みたいな汗が流れる 首を振ったら
となっている。
この「だけど」と「だから」の違いの意味は?
2番はなぜ「お別れ?」と疑問形になっているの?
ここが私の考察ではわからなかったところ!誰か意見ある人教えて!!
「ワレワレハコイビトドウシダ」誕生秘話 尾崎世界観さんとのエピソード
「ソロの楽曲できるなら、 最初は絶対にクープハイプの尾崎(世界観)さんに頼みたいって20歳ぐらいのときから決めていて。 今回、 お願いさせてもらいました」
(髙橋海人)
前からクリープハイプの尾崎世界観さんが大っ好き!と語っていた海ちゃんからの熱烈オファーにより楽曲提供することになった。
尾崎世界観さんが作詞作曲しただけでなく、クリープハイプがアレンジ・演奏・コーラスを担当するという完全バックアップで誕生した名曲なのである。
楽曲提供する際や、ニューシングルを出す際には、必ず何曲か候補がある。デビュー曲のシンデレラガールなんて、50曲くらいの候補の中から全員一致で選んだと言っていた。
今回、尾崎さんは3曲用意してくれたらしい。(他の2曲もぜひ聞きたい!)
いつか共演してほしいし、クリープハイプにもセルフカバーしてほしい。クリープハイプ版も聞いてみたい。
実は私は、クリープハイプは聞いたことがないんだけど、こんなすんごい曲を書く人なんだって知ったら、急に興味わいてきた!
逆に、クリープハイプのファンの人にも、髙橋海人くんってこんな素敵な声なんだって興味持ってもらえたら嬉しいよね。
コラボってそういうお互いのファンに魅力が広まっていくのがいいよね。
秋の野外フェスで大音量でこの曲聴けたら、本当に感情ぶっささりで会場大号泣でヤバいことになりそう。
尾崎世界観さんの他の楽曲提供
他にも尾崎世界観さんが楽曲提供した曲ってあるのかなって調べたら、
- SMAP「ハロー」
- SexyZone「長電話」
だって!
えーー!SMAPのハローってめっちゃ好きなんですけど!!全然知られてないけど、めっちゃ名曲だと思ってる!!私の歌詞小説にも使ってます。
コメント
初めてのコメントすみません。
自分の考察を少し書くと、2番の「だからもうお別れ?」は彼に切り出された別れの理由を「恋が終わったから?」と彼女なりに考えたから疑問形になっていて、「汗みたいな涙」は彼の事を考えると暑いとき勝手に出てくる汗みたいに涙がこぼれてくる感じで、「涙みたいな汗」は扇風機で遊ばなかったから「勝手に」じゃなくて「意図的に」に近い感じで汗が流れてくるのを表現してるんだと思います。
変な意見すみません。考察の参考になれば幸いです。
コメントありがとうございます!!
他の方の考察、すごく参考になって面白いです…!
なるほど!確かに、「お別れ?」と疑問形になっているのは、彼に対しての別れの理由を問いかけている感じ、しますね。
「汗みたいな涙」と「涙みたいな汗」を使い分けている理由がすごく疑問だったので、その考察は見事だと思います!!
記事の方に、書き加えさせていただきたいです!