King & Princeの「Glass Flower」カップリングですが、かなりの名曲です。
私のキンプリ歌詞小説の中でも使わせていただきました。
すでに言われている死別や別れではなく、”好きになってはいけない人(友達とか)を好きになってしまった、それを忘れようとしている”という曲だと思っています。SMAPでいうところの「さよならの恋人」的な。
歌詞の意味について解説していきます。
(あくまでも私の個人的な解釈です)
目次
King & Prince「Glass Flower」の歌詞のテーマ
歌詞全体のテーマは、ずばりこれ。
「好きになってはいけない人を好きになってしまった切ない秘めた恋心」
この小説でいうと、いとこの風ちゃんを好きになってしまった、海ちゃんの切ない秘めた恋。
いとこを好きになってしまったというのも、マニアックな設定なので、一般の方で言うと
- 友達を好きになってしまったけど、相手は自分のことを友達としか思っていないので気持ちを伝えることができない
- 不倫
といった関係性で想像しながら読んでもらうとわかりやすいと思います。。
King & Prince「Glass Flower」歌詞解説
さて、それでは、冒頭から順を追って歌詞を見ていきましょう。
歌詞の引用:King & Prince「Glass Flower」作詞:miyakei 作曲:Jongsung Yoon・Taehoon Lee・youwhich
まだきっと またずっと…
出だしの部分はこの曲の全体のテーマとなっていますので、とりあえず置いておきます。
しかし、最初から切ない名曲感がダダ漏れしていますね~( ´;゚;ё;゚;)
花が咲いたよ ふたりで育てるはずの 夢は眠ったよ
不思議なくらい違和感もない
乾いた喉はあなたをもう呼ばない
花が咲いたよ→冒頭から突然です。何の花が咲いたのでしょう?
これは恋が始まったよ、君への恋心のに気づいてしまったよ、という意味。
主人公が自分の中の恋心に気づいたところから、物語は始まります。
2人で育てるはずの→恋って2人で育んでいくものですよね。
夢は眠ったよ→だけどそんな幸せな”2人で恋を育んでいく”という夢は凍結してしまう。
なぜなら、不思議なくらい違和感もなく、あなたは私のことを友達だと思っているから。
不倫Ver→不思議なくらい違和感もなく、あなたは私と会った後すぐに、家族の元へと戻っていくから。
だから、「もうあなたを呼ばない」と、あなたへの恋心の決別を決意しているわけです。
加工されたGlass Flower
二度と褪せないけど
生まれ変わることを拒んで
時を止めてる
ブライト正しい終わり方を
誰も知らない
加工されたGlass Flower→ガラスの中に入っている、プリザーブドフラワーのイメージだと思う。
※ちなみに「Glass Flower」という英語を直訳すると、「ガラス製の花」となり、まぁこれでも「壊れやすいもの」の比喩としてこの曲のイメージにはあっているのですが、
「加工された」「二度と褪せない」「時を止める」「不自然に飾られ」などの言葉から、自然なもの→枯れないように加工したブリザーブドフラワーという解釈が妥当だと思います。
生まれ変わることを拒んで→他の人を好きになる、新しい恋をすることを拒んで、そこから動けなくなってしまう。
ブライト正しい終わり方を誰も知らない→Bright=輝き。この輝き(恋)の正しい終わり方を誰も知らない、どうやったらこの恋を終わらせることができるんだろう?
ここからサビです!ここが切ない複雑な思い!
もう二度と思い出さないよ
咲くより散るよりも
綺麗に枯れていきたい
もう二度と思い出さないよ→これは主人公の決意。
咲く→付き合うより
散る→告白してふられるより
綺麗に枯れていきたい→このままこの恋心を終わりにしたい。
(不倫Ver
奥さんと別れてくれて、晴れて自分と一緒になってくれるより
修羅場の末、別れるより
綺麗にこのままフェードアウトして不倫を終わりにしたい)
ここが超重要ポイント!
あなたはきっと言うから
まだきっとまたずっと…
「あなたはきっと言うから」ってなんて言うの??って思いますよね。
あなたが「まだきっと、またずっと」って言うってことかな?と、よく意味が分かりませんよね。
実はこの歌詞の後に、あなたの言ったセリフが省略されているんです!
あなたはきっと言うから、「私たち友達だもんね!」って。
不倫Ver→あなたはきっと言うから、「妻とは別れるから。お前が一番好きだよ」って。
【小説解説】
風ちゃんはきっと言うから、「海ちゃんは私の可愛い弟みたいなもんだよ」って。
この”あなた”が言うセリフが主人公を悩ませている理由なんです!
聞いている人の状況によって、そこは色々な関係性があるので、それぞれが自由に解釈できるように、あえてこのセリフが省かれているんでしょうね(๑ŏ _ ŏ๑)
そして”まだきっと”あなたはそう言うし、これからの未来も”またずっと”そう言うんだろう。
この関係性は、過去も未来もずっと変わらないのだろう。
それが分かりきっているから辛い。
変わることのないあなたとの関係性、
あなたがその関係性を変えるつもりがない
ということを十分に理解しているという、深い苦しみを表しているのです(*´Д`)
不自然に飾られるように
まだきっとまたずっと
あなたを思うくらいなら
不自然に飾られる→ガラスに閉じ込められたブリザーブドフラワーのこと。一見とても綺麗だけど、本来の花の姿ではない偽装された美しさ。
不倫関係だったり、恋心を隠して友達のふりをして仲良くしている関係性だったり、一見幸せそうに見えるけれど、それは偽りの幸せ。
今までもそうだし、これからもずっとそう。
そんな偽りの姿でずっとあなたを思うくらいなら、いっそ忘れてしまいたい。
だけど、
”まだきっと”自分はあなたのことが好きで、
この先も”またずっと”あなたのことを好きで…。
ここから2番です。
月が上がるよ 2人だけで見つけた星は隠れた
終わることない瞬きはない
閉じた瞳 あの星座は見えない
2人だけで見つけた星、→2人の楽しかった思い出。
終わることない瞬きはない→だけど、どんなに楽しかった時間にも終わりは来る。
閉じた瞳→自分で終わりにしようと、この想いから目を背ける。もう2人で見た楽しかった景色は見えない。
月が上がって見えなくなる星って、金星のことかな?
金星は夕方や明け方のある一定の時間にしか見えないので、月が上がる頃にはもう見えなくなってしまいます。
【小説解説】
小説では風ちゃんと海ちゃんがふたりで一番星を見つけるシーンがあるので、ここのシーンにうまくかかってるかなぁと思います!
幼少の頃、ふたりでよく遊んでいた思い出は海ちゃんにとってはとても大切な思い出であり、迷子になった時に「風ちゃんを守りたい!」と男の子としての勇気が覚醒した時に、海ちゃんの中にほのかな恋心が実は生まれていたのかもしれません。
だけど、その恋心を封印すると決め、目を背ける…。
もう二人で見つけたあの一番星を思い出さないように。
光まとったGlass Flower
綺麗に咲いたって
照らされないと輝けなくて
色をなくすよ
ブラインドあの空の青さえも
映し出せない
永遠の美しさを手に入れて咲き続けても、照らしてくれる人(あなた)が照らして(愛して)くれなければ輝くことはできない。
blind(ブラインド)は盲目、見えないという意味。
あなたが愛してくれなければ、空の青(楽しいこと、きれいなこと)が何も見えなくなる。
【小説解説】
枯れてしまった”勇気の花”を見て、ちょっと悲しくて、「ドライフラワーにしておけばよかったかな」と一瞬思った海ちゃん。
しかし、もし花がまだ綺麗に咲いていたとしても、渡せずにずっと机の中にしまいこんでいるのでは意味がない。
この気持ちを風ちゃんに伝える勇気が自分には持てないのだから。
もう一度忘れてしまおうと
咲かせて散らしても
欠片も愛しいままで
どこまでも好き通る
まだきっと またずっと
ここがポイント!
一番の歌詞では、
「咲くより散るより綺麗に枯れてしまいたい」
もう、あなたへの思いは綺麗なまま終わらせる!忘れる!と決意しています。
でも結局忘れられなかったんですね。
だから
2番の歌詞では
「”もう一度”忘れてしまおうと」と再決意を表しています。
咲かせて散らしても→今度はちゃんと告白して、それで玉砕したとしても、
往生際悪く全てのことをやってみても…
まだ欠片も愛しいままで→それでもなお、あなたとの思い出、あなたを好きになった自分の思い、その一つ一つの欠片すべてが愛しくて、どこまでも透き通ってキラキラしている。
まだあなたのことが忘れられないでいるんです!
一番の決意とは裏腹ですね~。
これがこの曲のテーマなんですね。
忘れようと決意するのに忘れられない。まだずっと、またきっと…。
不器用に目を塞ぐのは
まだきっとまたずっと
あの日を想ってるから
不器用に目を塞ぐ→この想いから目を背けると決めたのに、いまいちちゃんとできていない。
それはやっぱりまだあの楽しかったあなたとの日々に未練があるから。
【小説解説】
風ちゃんへの恋心を封印すると決めた、海ちゃん。
だけど、やっぱりそんな簡単には忘れられません。
いつも二人で遊んでいて一番星を見つけて急いで帰っていたこと、風ちゃんを守ろうとしたあの時の思い、風ちゃんを喜ばせたくて、車の窓から花を渡そうとして、親に怒られてできなかった無念さ、「結婚しようね」と約束してくれたときの風ちゃんの笑顔。
その全てを忘れられずに、まだ思っている。
着色されて永遠を手にする
美しい悲しみはいらない
乾いて褪せて朽ちていけ
あるがままの記憶
ブリザーブドフラワーとして永遠の美しさを手にする。だけど、そんな偽りの美しさは苦しいだけ。そんなものはいらない。
自然の花として、乾いて褪せて朽ちていけばいい。
また、1番の歌詞の考え方に戻り、2番のサビとは真逆のことを言っています。
さっきは忘れられないと言ったのに、今度はこの気持ちが終わればいいと言っている。
この主人公の矛盾、葛藤、忘れようと決意するのに、それができない。でも忘れたい!
この終わることのない堂々巡り、永遠に続く苦しみ、これこそが、この曲のテーマ!!
だから「またずっと、またきっと」と、何度もリフレインすることによって表現しているんですね(๑ŏ _ ŏ๑)
そして、もう一度1番と同じ決意を歌います。
忘れたいんだ!もう終わりにしたいんだ!というのが、この主人公の望みなのでしょう。
もう二度と思い出さないよ
咲くより散るよりも
綺麗に枯れていきたい
あなたはきっと言うから
まだきっと またずっと
不自然に飾られるように
まだきっと またずっと
あなたを思うくらいなら
そして最後は、これでもかっていうくらい繰り返します。
まだきっと またずっと またずっと…
そして最後は、「またずっと」で終わります。
たぶん主人公は何度決意を固めても、”あなた”への思いをまた断ち切ることができずに、ずっと思い続けてしまうことをわかってるんだと思います。
いかがでしたか?
好きになってはいけない人を好きになってしまい、必死に忘れようとしているけれど、どうしても忘れることができない苦しみを歌った曲
と思ったら、
そうとしか聞こえなくないですか!?
【小説解説】
つまり海ちゃんは、風ちゃんへの思いを忘れる!!と決意はしましたが、
実際は忘れられない!ということなんですね~。
でも、気持ちを封印することは決めたので、伝えることはないのでしょうねぇ。
切ないですね~。
King & Prince「Glass Flower」を聞く際の注目ポイント!
この曲はサビがとっても切ないですが、「あなたを想うくらいなら~♪」というところがメロディーの中で一番の山場です。
この歌詞は3回出てきて、海ちゃん、れんれん、神くんの3人のパートです。
れんれんと神くんはとってもきれいな歌声で歌っていますが、
私は海ちゃんのちょっと裏返るような声の歌い方が好きです!
ほんと切なさが出てる!
ぜひ、聞いてみてください!
King & Prince「Glass Flower」収録CD
Glass FlowerはセカンドCD「Memorial」のカップリングです。
通常盤にしか入っていないので、初回限定盤を買っていた私は、今までこの曲を知りませんでした…( ゚Д゚)なんちゅーいい曲をカップリングに入れてんのさ!!
絶対この曲もっと多くの人に知ってもらったほうがいいよ!!