「僕キセ」7話のテーマは6話から引き続き「思い込み」と、このドラマのメインテーマとなっている「自分らしさを受け入れる」でした!
虹一くんのお母さんの回でしたね!
今回かなり神回で、虹一くんのお母さんも虹一くんのことを受け入れてくれたし、育美の変化もすごくいい方向に向かっているなぁと、いろいろと泣けましたね。
しかし、最後の「僕は山田さんから生まれたんですよね?」で全部ぶっ飛んじゃいましたけどね!!(汗)
ドラマ「僕らは奇跡でできている」7話のあらすじパパっとネタバレ感想考察を書いていきます。
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「僕らは奇跡でできている」小ネタに注目すると面白い!エンドロールの名前の色が毎回違う!一輝(高橋一生)の授業を聞く生徒の変化!
目次
「僕らは奇跡でできている」7話のあらすじが10秒でわかるパパっとネタバレ!
- 虹一くん(川口和空)は家を抜け出し一輝(高橋一生)の家へ。
- 虹一くんのお母さん(松本若菜)は、周りの目が気になって虹一くんに厳しくしてしまう(かつての育美と同じ)
- 一輝が昔”ウサギ”だった過去を告白!
- 虹一くんは目の病気で文字が見にくいことがわかり、お母さんは虹一くんのことをやっと受け入れてあげることができた。
- 一輝が山田さんに「僕は山田さんから生まれたんですよね?」
6話はこちら↓
タコはトラウマ!?「僕らは奇跡でできている」6話あらすじパパっとネタバレ、考察感想!
8話はこちら↓
山田さんが一輝を捨てた理由「僕らは奇跡でできている」8話あらすじパパっとネタバレ、考察感想!
ダメだって思われるのは誰に?
虹一くんのお母さんの涼子は、虹一くんの学校の成績(特に国語)が悪いことや、授業参観のときに「うさぎのかめ」の解釈で他のみんなと全然違うことを言い出したりする人と違うところが気になってしょうがない。
さらに仮病で学校を休んでいた虹一くんが、防災ロープをつたって2階の窓から抜け出して一輝に会いに行っていたことを知り、
「誰かに見られたらどう思われるか…」
と心配します。
そこで思わず育美は
お母さんは
「ご近所の人に、非常識だと思われる」
と言います。
周りの目ばかりを気にする涼子の気持ちは、育美は痛いほどわかるんですね~(><)
でも、今までの育美だったら「ご近所さんに見られたら困る」という涼子の考え方に「うんうん」と疑問も持たずに同意していたでしょうが、「誰に?」って聞いたところが、もう前の育美じゃないんですよ!!
ウサギだった一輝(高橋一生)の過去
そして、先週の予告からめっちゃ気になっていたウサギだった一輝の過去!
虹一くんのことを
「人並みにできるように私が何とかしなければいけない。やればできるって言うこと教えてあげたい」
と話す涼子に、一輝は自分の過去を告白します。
泣きながら話す高橋一生さんの演技にも引き込まれたけど、セリフの一つ一つが、今までの育美の姿や一輝の生き方に重なって、今までの流れが全てここにつまっていたと思います。
一つ一つ思い出しながら見てみましょう!
「僕は子供の頃、人と同じようにできなくて学校で先生に怒られてばかりいました。僕をバカにしたようなことを言う人たちもいて、学校は大嫌いでしたが、理科は大好きでした。
中学の時に理科クラブに入って、セミの発表をしてみんなに”すごい”と言われ、先生にも褒められました。
初めてでした。
”すごい”と言われるのが嬉しくて、もっと”すごい”って言われたいと思いました。”すごい”って言われたいから、理科クラブを続けました。
周りに評価されることに憑りつかれていた。
僕をバカにした人たちのことも見返してやりたいとも思いました。
最初は楽しかったです。でも生き物のことだけは絶対に負けたくないって思ってるうちに、すごいことをやらなきゃって思うようになりました。
”やらなきゃいけないこと”になったとたんに、”やるのが楽しくなくなった”経験があったから。
そうしたら生き物の観察が楽しくなくなりました。辛くなりました。
おじいちゃんは、”やりたいならやればいい。やらなきゃって思うなら辞めればいい”って笑って言いました。
継ぎたいなら継げばいいし、継がなきゃいけないって思っているのなら、継がなくていいという意味
理科ができてもできなくても、僕はいてもいいんだなって思いました。
僕はやれないことがたくさんありましたが、やりたいことがやれてありがたいです。
虹一くんは絵を描くことが大好きです。あ、あとお母さんのことも大好きです」(←この最後の一言つけるところがさすが一輝!泣ける!!)
虹一くん(川口和空)は文字が読めない発達障害?
虹一くんはやはり、目に障害があったようです。
文字を読んだり書いたりできない障害(ディスレクシア)ってあるんですよね。
私も前のクールのドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」でその病気を知りました。
「あの子はやればできるんだから」と無理やり虹一くんに勉強を強いていたお母さんに
「やれないのかもしれません。教科書を読む時に頭が痛くなったり、まばたきをしたりしています。絵を描くときにはそれをしません」
と指摘していた一輝は、その病気のことを気付いていたっぽいですね。
お母さんが目の検査に連れて行ったところ、
「光の感受性が強すぎて、文字を読む時にストレスがかかる。頭痛もそのせい」
ということでした。
お母さんは「勉強がしたくないから」だと決めつけていた。
これもまた虹一くんの事を”ダメな子”だという「思い込み」があったから、人に言われるまで気付けなかったんですね。
改心したお母さんが
「虹一がみんなと同じようにできないと、”ダメな母親だ”と思われるのではないかと不安だった」
と言うと
誰がそう思うんですか?
と思わず一輝と育美は同時に聞いてしまう。
生徒たちのみならず、ついに育美までもが一輝の”光”の中に入ってきた~~!!
お母さんは
「勝手に見えない敵を作っていただけなのかも」
と自分の思い込みに気付きました。
さらに
「虹一のことが羨ましかったのかもしれない。防災用のロープで逃げ出すなんて、私にはできないから」
と自由な発想ができる虹一くんに対するひそかな憧れがあったことを最後は認めていました。
「僕は山田さんから生まれたんですよね?」
そしてそして!最後のまさかの一輝の一言!!
「僕は山田さんから生まれたんですよね?」
視聴者も予想していたけど、一輝本人も知ってたんだーーー!?
それにしても、
「山田さんは僕の本当のお母さんですよね?」
とかじゃなくて、
「僕は山田さんから生まれたんですよね?」
って言い回しが一輝っぽいなぁ。
山田さんの謎については、こちらの記事で検証しています。↓
「僕らは奇跡でできている」山田さん(戸田恵子)の謎を考察検証!一輝(高橋一生)のお母さん?それとも…!?
尾崎さん(北香那)の意外な才能
おとなしくて控えめな尾崎さん(北香那)。
1話のシマウマの発表は、ほとんどが尾崎さんの意見だったのに、自信がないから青山さん(矢作穂香)に発表者を代わってもらったり、
「青山さんは自分に自信があっていいなぁ」なんて、5話のこんにゃく回では言っていましたね。
今回は
「言いたいことがあっても言えない自分を受け入れる」
という尾崎さんの発言に対して
「言いたいことを言えない尾崎と、言いたいと思っている尾崎。ありのままの尾崎はどっちだ?」
と新庄くん(西畑大吾)の鋭い指摘。
う~ん、確かに鋭い!
言いたいことが言えない控えめな自分をありのままとして受け入れようっていうのはけっこう聞くけど、「本当は言いたいと思っている」っていう気持ちの方に目を向けるっていうのはあんまり聞かないかも。斬新!
尾崎さんは
「やっぱり言いたいこと言える自分がいい!」
と決意しますが、勇気を出して言ったのが
「ずっと思ってたんだけど、新庄くんって爪の形がすっごくきれいだよね!!」
ってなんじゃそりゃ~~?
でも、もしかしたらそれが尾崎さんの精一杯の新庄くんへの愛の告白だったりして?
「私、あなたのことすっごく細かいところまでよく見てます!」みたいな。
眼鏡外して気合い入れてたし。
眼鏡外すと超美少女なのがバレちゃうよ~!
この後、新庄くんが尾崎さんの肩組んで歩いたのが、ちょっとドキドキしました。
完全に「友達として」だったけど、尾崎さんもドキドキしたんじゃないかな~~?
でも新庄くんは青山さん狙いだし、青山さんは一輝と結婚するとか言ってるし、複雑な四角関係だ…。(もう一人の男子学生も入れてやってくれ~)
そして、尾崎さんにもすごい才能がありました!
それは、「他の人には話せないけど、尾崎さんには何か話せる」っていう才能。
そうゆう不思議な雰囲気を持った人って実際いますよね。
新庄くんは
「自分じゃ何とも思ってないことが意外とすげぇってことあるのかも」
今日の新庄くんはなかなか鋭いこと言いますね~。
「僕キセ」7話の感想
いや~、今回は本当に神回でしたね!
「周りの人にこう思われるんじゃないか」って、大人になるといつのまにか自然にいつも考えるようになりますよね。だけど本当は周りの人はそこまで自分に対してあれこれを持っていないかもしれないし、もし思われていたとしてもその「誰か」で本当に自分にとって重要な存在なのかどうか?
その人達からの賞賛を得るため、もしくは周りから外れていない人間になるために、本当に大事な人を傷つけてはいないか、押さえつけてはいないか。
今回虹一君が目に何かしらの障害を持っているかもしれないことがわかり、お母さんも虹一君のことを受け入れてあげようと変化が生まれたようでしたが、同じ回に尾崎さん(北香那)の「どっちが本当の尾崎?」という問題提起を入れてきたところがまた深かったと思います。
一輝も小さい頃の行動を見ていると、アスペルガーとかスペクトラムとかの発達障害っぽいですよね。そして虹一くんも文字が読めない障害がありそう。
だけどこの二つだけを描いて「病気だってわかったから周りが優しくなった。受け入れてあげなきゃかわいそう」ていう解釈だけに留まってほしくないっていうメッセージだと思うんです。
尾崎さんは障害とかではなく、ただ大人しくて控えめだという性格のせいで、言いたいことが言えない。
病気じゃなくても「やれないこと」を持っている人もたくさんいて、そうゆう人の生き方っていうのも同じように描いているんだと思う。
性格は病気じゃないから、自分の気の持ちようで直そうと思えば直せる問題とも思われます。しかし持って生まれた性質ってそんな簡単に変えられるものではなく、「うじうじしない!」「もっと周りの人と仲良く社交的になりなさい!」と親に怒られてそんな風になれる人ばかりではありません。
これ、まるまるうちの子供のことなんですけどね。
うちの子は小さい頃から本当に大人しくて友達もできず、そんな子供を見ていると心配になって「私がなんとかしなきゃ。この子を変えてあげなきゃ。この子のために」と毎日キリキリしていました。お友達に挨拶をされても恥ずかしくて返事ができない子供をガミガミ怒ったりもしていました。
虹一くんのお母さんと全く同じことをしていたんです。私はこのドラマで言うと青山さん(矢作穂香)のような派手で明るくてハキハキしている子に憧れを持ちますが、世の中そんな人ばっかりで構成されているわけではないし、大人になってもおとなしい性格のまま成長している人もいます。だからうちの子がこの性質を直せずに大人になったとしてもそれは全くおかしいことではないんですよね。
結局私の思う理想の子供に育てあげたかっただけなんです。「この子のために」なんて口では言いながら。
だから今では大人しいけどとっても優しい持って生まれたこの子の性質を伸ばしてあげたいと思っています。(そう決意しても、今でもモジモジしている姿にイライラして怒ってしまうことはあるけれど)
それが、本当のその子の姿を受け入れるってことだと思うんです。
尾崎さんは、「おとなしい自分を受け入れる」のではなく、「言いたいことを言える自分」のほうを本当の自分として大切にしていきたいと最後に答えを出しましたね。
これもまた一つの生き方だと思います。
病気じゃない人が”できないこと”を受け入れるって言っちゃうと、ただ諦めているように見えるのでなかなかドラマにはなりにくいですよね。だから最近は発達障害の人が主人公のドラマは多いのかなって思います。病気だったら治らないことを受け入れなければいけないし、それでも生きていかなければならないから。
尾崎さんは言いたいことを言うと決意したけど、言ったことが全然たいしたことじゃなくて(新庄くんの爪きれい)実際頑張ろうと思ったからといって本当に変われるかどうかわからない。
これは病気の人も病気じゃない人も同じこと。
医者に診断されたから治らない、診断されてないから努力で治せると限ったものではないと思います。
だけど治っても治らなくても自分がこうありたいと思う自分に近づくように努力して生きることが大切。
一輝や虹一くんは自分が楽しいと思えることをやり続ける人生を自分で選んだ。
そういうふうにしか自分の生きられないから諦めたのではなくて、自分で選んだ。
尾崎さんは今の自分じゃなくて内に秘めた自分を今後出していこうと努力をする道を選んだ。
まあでも尾崎さんみたいにおとなしくて悩んでいる人が、青山さんや新庄くんのように明らかにいけてるグループの人達と毎日つるんでいるというのが現実感ないですけどね。ヒエラルキーの描写は全然ないドラマなので。青山さんや新庄くんが自分はキラキラ系のグループだけど、そういう事を全く気にしないめっちゃ気のいい人っていう設定なのかもしれませんね!
「僕らは奇跡でできている」見逃し配信動画はFODで見られます
「僕キセ」はカンテレの制作なので、FODでも月額料金以外に1話ごとに料金がかかります(1話300ポイント。最大1月に1300ポイントもらえるので、4話分は実質無料で見られるということです)
- 月額料金:888円(税抜き)
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