寝ない赤ちゃんをユラユラ→やっと寝た!→ベッドに置くのに挑戦!→起きる→また一からユラユラ・・・の永遠ループに陥っている方!
どうして赤ちゃんが抱っこだとすぐに寝るのに、ベッドに置くとパチっと目が覚めるのか、知っていますか?
こちらでは、抱っこで寝かした赤ちゃんを上手に置くテクニックや、そもそもどうして赤ちゃんはベッドに置くとすぐに起きてしまうのか、ということについてまとめました。
目次
赤ちゃんにとってベッドで寝るのは異常事態!
抱っこで寝かしつけた赤ちゃんがベッドに置いたとたんに起きてしまう・・・。これって子育てママなら誰もが経験したことがあると思います。どうして赤ちゃんはベッドに置くとすぐに気づいてしまうの?
これは、赤ちゃんにとってベッドで寝ることが異常事態だからなんです!!
例えば、あなたがベッドで気持ちよく寝ているところを、突然移動させられてビルの屋上から吊るされたとします。当然あなたはびっくりして飛び起きますよね?まず、気温や風邪の変化で目が覚めるし、その時の置かれている状況の異常さに驚愕するでしょう。
でも、これはあなたに「寝るときはベッドで寝るのが安心」という固定概念があるからです。そして、ビルの屋上に吊るされることは危険だと本能的に感じるから。
赤ちゃんは、まっさらな状態で生まれてきます。固定概念なんて持ち合わせてはいません。ですから、「寝るときはベッドで」という認識はありません。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で寝たり起きたりを繰り返して10ヶ月間生きてきました。これだけが生まれて間もない赤ちゃんが持ち合わせている”経験値“です。
ポイント!!
- お母さんのお腹の中は狭くて丸まってすっぽり入るのにちょうどいい。
- お母さんが生活している昼間の時間帯は、常に何かしらの動きを感じながらユラユラしていた。
この感覚が「抱っこしてユラユラされる」のに似ているから、赤ちゃんは抱っこで揺らしてもらうと寝やすいのです。抱っこされていると、温かくてすっぽりと狭いところにハマる感覚も似ています。
しかし、ベッドはというと置かれたばかりではなんの温もりもなく、だだっ広くて平で落ち着きません。これは、赤ちゃんにとっての異常事態です!!さっきまでとは体感温度が違いや体のぴったり感が違いすぎて、気づいてしまうのは当然です。
まだ生まれたばかりの赤ちゃんには「ベッドが安心して眠れるところ」という認識がないのです。
抱っこで寝かしつけている赤ちゃんほど、夜泣きをする
「ベッドを寝る場所だと認識していない」これが、そのまま夜泣きの原因となってきます。
上記で足した例のように、起きたら突然ビルの屋上から吊るされていたあなたは、当然びっくりしてその場から逃げ出そうとするでしょう。そして、もう一度安心して眠れるベッドに戻るまでは、決して眠りに戻ることはできないでしょう。
そうすると・・・・
- あなたにとっての「ビルの屋上に吊るされること」=赤ちゃんにとって「ベッドに寝かされること」
- あなたにとっての「安心できるベッドに戻ること」=赤ちゃんにとって「ママの腕の中に戻ること」
となるわけです。
ですから、夜中に起きて突然ベッドに置かれていたことに気づいた赤ちゃんは、ママの抱っこに戻してもらえるまで泣きます。泣き続けます。絶叫しますよ。
泣き続ける赤ちゃんを責めないでくださいね。だって、何度も言いますけど、あなたがビルの屋上に吊るされていたら、その状況が改善するまで絶対に騒ぎ続けるでしょう?そのまま「ま、いっか。このまま寝よう」なんて思わないですよね?
でも、ベッドは本当はビルの屋上みたいに危険な場所ではありません。そのことを赤ちゃんに教えてあげなければなりません。どうやって教えるかって?
それは、経験です。
何も経験したことのない生まれたての赤ちゃんには、何の知識も認識もありません。でも、経験によっていろんなことを覚えていきます。
だから、寝るときにいつも抱っこで寝かしつけをしていると、どんどん「寝るときは抱っこよ」という経験を積ませてしまっているということになります!!これが一番危険なんです!!
3日の地獄に耐えれば、赤ちゃんはベッドで寝るようになる!
よくネンネトレーニングは、3日耐えればなんとかなる!と聞きます。これは、私が経験して「本当にそうだった!」と実感しました。
赤ちゃんにベッドで寝れることを教えると言っても、言葉で言ってもわかりません。最初は、当然泣きます。でも、どんなに泣いても抱っこしないでください。泣き声に負けて、さんざん我慢したのに30分後、1時間後に抱き上げてしまえば、赤ちゃんはもっと長くもっと大きな声で泣き叫べば、抱っこしてもらえると学習します。これも、赤ちゃんの経験値になってしまいます。
だから、我慢してください。でも、当然完全放置は可哀想だし、危険です。何度か見に行って赤ちゃんに声をかけてあげてください。「大丈夫大丈夫。寝れるよ」と囁くのもいいですし、トントンしてあげるのもいいですし、歌を歌ってあげるのもいいです。
でも、夜泣きのたびに続けても、自分が辛くないことにしてください。
なぜなら、その方法を学習した赤ちゃんは、今後泣くたびに同じことを求めてくるようになる可能性は高いです。トントンもやり続けるとけっこう手が疲れるので、私は子守唄にしました。目をつぶっていられる、体を動かさなくていい、という点から一番楽だと思ったからです。(そのうちにもっと楽を覚えて、ヒーリングのCDをかけるようになりましたが)
初日は何をやっても無駄でした。2時間泣き叫び続けてベッドを蹴ってどんどん上に進み、ベビーベッドの柵にガンガン頭をぶつけていました。でも、さすがに疲れて寝ました。・・と思ったら30分後に起き、また1時間半泣き続けました。
その間、ずっと隣で歌い続ける必要はありません。ストレスが大きすぎて、きっとこのネントレを続けられなくなってしまうでしょう。
私は、別部屋で寝て、何度か見に行っては声をかけたり歌を歌ったりしました。そして、しばらくしたらまた別部屋に戻り、また20分くらいしたら赤ちゃんのいる部屋に行って声をかけたり歌います。
この夜中の部屋の移動がストレスになる!という方は、仕方がないので同じ部屋に居続けてもいいですが、泣き声がストレスになってしまうのでイヤホンで音楽でも聴きながら赤ちゃんの泣き声を少しでも緩和しましょう。
二日目は、40分泣いて疲れて寝ました。3時間起きませんでした。そしてまた30分泣いて、今度は朝まで寝ました。
3日目は20分泣いて、寝ました。一度起きて泣いたけど10分くらいでまた寝ました。朝まで起きませんでした。
4日目。泣かずに寝ました。朝まで起きませんでした。
え、嘘でしょ・・・?
本当に3日で寝れるようになってるよ!
長男は、この3日が・・・というか一日さえ耐えられずにネントレを挫折したため、2歳になっても夜泣きに苦しみました。なのに、たった3日で自力で寝られるようになって、朝まで起きないとかすごすぎ・・・!!
赤ちゃんにとって、この3日の経験でベッドが安心して眠れる場所だと覚えたということです。最初は泣き疲れて偶然寝てしまっただけでしたが、それを何度か経験するうちに、「あれ?俺ベッドで寝れちゃったな。全然平気じゃん!てか、ベッドって寝やすいじゃん!」と思ってくれたわけです。
みなさんも、ぜひ赤ちゃんに、「ベッドで眠れた!安全だった!」という経験を積ませてあげてください。たった3日地獄に耐えるだけで、その後の子育てが信じられないくらいハッピーになりますよ!
抱っこで寝かしつけをした赤ちゃんを、上手にベッドに置く方法
私は、抱っこでの寝かしつけに強く反対していますが、どうしても抱っこじゃないと寝ない!!という赤ちゃんに悩まされているママ、ベッドでの一人寝になかなか踏み出せない…というママは、ひとまずこちらの記事で書いた内容を念頭に置いて、抱っこでの寝かしつけをしてもらいたいなと思います。
まず、抱っこで寝かせた赤ちゃんが、どうしてベッドに置いたとたん起きるのか、という理論はさんざん言ったように、
抱っこの感覚とベッドの感覚があまりに違い過ぎるから。
というのが理由です。
ですから、ベッドをなるべく抱っこの感覚に近づけることが重要です。
ポイント1:体温
抱っこは超ぬくもりを感じます。
ベッドはひんやりしています。
ベッドを抱っこの感覚に近づけるために、ベッドを湯たんぽなどで温めておきましょう。
ただ問題がひとつ…。
冬は温めるとよく寝るのですが、夏は暑いことで余計に寝づらくてムズムズしてしまいます。
うちの子は二人とも4月と5月生まれで、生後3か月がわりと暑い時期だったので、ベッドを温めるというのは現実的ではありませんでした。
(でも、4月生まれの次男くんのほうは、やっぱりちょっとまだ肌寒いので温めると寝るという実感がありました)
それでは逆に、抱っこをベッドの感覚に近づけてみましょう!
バスタオルなどで厚めにくるみ、自分の体温が直接伝わらないようにしましょう。
そして、そのバスタオルごとベッドに入れます。
赤ちゃんに直接触れている布が変わることも、敏感な赤ちゃんには起きる刺激になってしまうので、抱っこされていたそのまんまの姿でベッドに入れてください。
ポイント2:窮屈感
抱っこされていると、赤ちゃんは自然に体が丸まりますよね。
これがお母さんのおなかの中にいた時の感覚に似ているので、赤ちゃんは安心します。
ところがベッドに置くと赤ちゃんの体はピンと伸ばされてしまいます。
元々生まれたばかりの赤ちゃんは、体を伸ばすことが不自然な姿勢なので、なるべく丸まった形にとどめてあげてください。
スリングだと赤ちゃんがよく寝るというのも、まんまるでぎゅうぎゅうに窮屈な姿勢を保たれるからです。
そのためにはおくるみやバスタオルを使って赤ちゃんをぐるぐる巻きにしてください。
足を M 字になるように曲げて、できればてもバタバタしないように肘を折って、タオルの中に入れてあげるといいです。
だけどこれも暑い時期の赤ちゃんだと逆に辛いんですよねぇ。
うちは4月生まれの次男くんの、0ヶ月時期ぐらいはこのおくるみの方法がうまくいったと実感しています。
でも5月ぐらいからは結構暑くなってしまう地域なので、 ぐるぐる巻きにしても手足をバタバタして全てはいでしまうことが多くて、あまりうまくいきませんでした。
新生児期はコンビラックなどで寝かせるのもあり
ベビーベッドはやはり平になってしまいやすいし、横幅も広さがありますので、赤ちゃんがまだ小さいうちはコンビラックなどでお昼寝をさせるのもいいかと思います。
説明書には「あまり長時間寝かせないでください」などと書いてあるので不安になってしまいますが、お昼寝で寝るくらいの時間なら全然問題ないと思います。例えばそれで3~4時間寝てしまっても平気だと私は思います。まあ赤ちゃんがお昼寝で3~4時間寝てくれるなんてことがあったら、それってすごいことなんですけどね。(多分そんなことほぼない…)
コンビラックなどにタオルなどを詰めて、赤ちゃんのサイズギリギリしか入らないくらいに調整してあげると、 窮屈感を作ることができます。
エルゴで寝かしたまま、エルゴごと置く
エルゴで家事をしたまま、いつの間にか寝ているっていうのが一番理想!っていうような記事をこちらに書きましたが
お昼寝にもネントレは通用する?目からウロコの逆転の発想を教えちゃいます!
寝かしつけの時間と思うと「早く寝ろ~!」てなっちゃいますが、家事をしていれば寝るのに30分かかろうとイライラしませんよね。
そうゆうときは、やはりエルゴです。
首座りまえには、インサートを使います。
とはいえこのまま置くと、赤ちゃんの頭だけが低くなってしまうのでその姿勢の不自然さからすぐに起きてしまいます。ですからまずはベッドの方を、頭の部分だけ高さを調整しておきます。
家事をしながらと言えば本当は御歩が理想ですが、枕にちょうど頭がくるようにピッタリと赤ちゃん置くのは結構難しいので、やはり最初は前抱っこで自分が横向きになりながら家事をするのが良いかと思います。
ちょっとやりづらいですけどね…。
それがストレスになるようでしたら、別に家事をしなくてもテレビを見ながら部屋の中をウロウロしてゆらゆら寝かしつけをしてもいいと思いますよ!