ドラマ「anone」って、本当に「カルテット」と似てる雰囲気!
随所に共感できるセリフや名言が散りばめられていて、静かでゆっくりな演出の中に「お?」と心を掴まれるところがある。
1話冒頭で「今、名言怖いんで・・・」「名言なんていい加減ですもんね」というフリがあってからの、名言づくし!
1話はなんとなく流し見しちゃったんだけど、これ見れば見るほど深いドラマかと思い、名言集をまとめていこうと思います。
1話
持本(阿部サダヲ)
「”止まない雨はない”じゃなくて、”雨は止んでもまた降る”の方がすっきりする。努力は裏切るけど、諦めは裏切りません」
(余命半年と告げられ、絶望している時)
るい子「一日にスマホを3時間見る人は、人生で10年見てるんですって。ちなみにトイレに行く時間は、人生では3年。トイレに行かなければ三年長生きするってこと。」
持元「でも壮絶な人生になっちゃいますけどね」
(これは名言じゃないけど、なんか面白かったので)
ハリカのネットカフェの友人「いいことある人は最初からいいことありっぱなし!ない人は最後までないっぱなしなの!」
「お金で買えないものもあるけど、お金があったら辛いことは減らせるの!」
持本「死にたい死にたいって言ってないと生きられないからですよね?生きたいから言うんですよね?」
(死にたいというるい子に)
「大丈夫は2回言ったら大丈夫じゃない」
「地球も流れ星ならいいのに」
「過去の自分は助けてあげられない」
「誰だって過去に置いてきた自分はいる」
「大切な思い出って支えになるしお守りになるし居場所になる」
2話
るい子「人生なんて人生なんて誰かのバカが倒しちゃったドミノ倒しでできている」
るい子「あるんですよ、ドミノ倒しに並んでいる人には見えない世界が。弾き飛ばされるほうになりたいんですか?」
るい子「社会から酷い目に合わされた人は、死ぬ前にすることがあるでしょ!怒るんですよ!」
(店を乗っ取られそうになっているのに、どこまでも人のいい持本に対して)
亜乃音「愛されてたって、愛してくれなかった人の方が心に残るもんね」「人間なんて、今手に入ったものじゃなくて、手に入らなかったものでできている」
(愛情をかけた娘が、自分を捨てた本当の母親のもとにすんなり行ってしまったことを嘆いて)
西海「目覚ましスヌーズするやつは、人生もスヌーズするんだよ!」
(カレー屋を乗っ取ろうとしている持本の親友が、早く契約書に印鑑押せと急かして)
3話
持本「笑われるかもしれないけどさ、俺、自分の手で何かを作りたいんだよね。自分がこの世に生まれてきた証っていうかさ、何かを残したいんだよね」
(自分が子供ができない体だと知って、落ち込んでいる持本が)
るい子「人を信じて疑わない人を頭が悪いって言うの!中でも人に「謝れ」なんて言う人が一番頭悪い!」
(西海に「この人は悪い人じゃなくて、頭が悪い人だ」と言い放って)
西海「もう生きてる意味がわからない」
持本「意味なんて誰にもわからないよ」
西海「自分がいてもいなくてもどっちでもいい人間だって」
持本「何言ってんのさ、45にもなって」
西海「45になっても思うんだ!20歳の倍思うよ!自分なんか消えてしまえばいいって.しょっちゅう思うんだ。」
持本「しょっちゅうだろう?しょっちゅうってことは、ずっとじゃないだろ?ずっとじゃなきゃいいじゃん!」
西海「仕事もなくなったし」
持本「俺もない」
西海「家族もいないし」
持本「俺もいない」
西海「夢もないし」
持本「夢どころか想い出もない」
西海「テレビ見るぐらいしか」
持本「俺は見たいテレビもない」
西海「熱帯魚ぐらいしか話し相手がいない」
持本「帰って餌やれよ?」
西海「何にもいいことなんかない!」
持本「それはいつか・・・」
西海「いつかいつかで、もう45だよ!もう死んでもいい・・・!!」
持本「死んでもいいっていうのは、生まれてきてよかった~って思えたってことだよ。生まれてきてよかったって思ったことないうちは、まだ死んでもいいって時じゃない。生きよう?」
持本「何も残せないってわかってるよ。いてもいなくても一緒だってわかってるよ。でも、諦めても諦めても思っちゃうんだよね、生きたいなーって」
(自分が末期がんであることを西海に告白して。信じてもらえなかったが・・・)
4話
落し物を探している玲の息子。
息子「普通は落とさないでしょうってみんなに言われる」
亜乃音「じゃあ、おばさんは普通は嫌だな。落としものをしたら、探すことができるでしょう?探し物したら、もっと面白いもの見つかるかも」
るい子「私は半分向こう側にいて、生きてる子供に愛されないから、死んだ子供を愛してるんです。ほんとダメ人間です」
ハリカ「幽霊を好きになっちゃだめなんですか?なんで死んだら好きになっちゃだめなんですか?生きてるとか死んでるとかどっちでもよくなくないですか?生きてても死んでても、好きな方の人と一緒にいればいいのに」
5話
亜乃音「ここはもう”行く”ところじゃないからね。ここはもうハリカちゃんの”帰る”ところだからね。これからは、帰れない時は”今日は帰れない”って言いなさい」
「今日はそっちに行けない」というハリカに。
亜乃音「何もできなくていいの。その人を思うだけでいいの。その人を思いながら、ここにいなさい」
危篤状態のカノンのために、何もできない自分を責めて、「だから私はここにいる必要がないの。だから帰る」とその場を離れようとしたハリカに。
一晩中カノンの病院の前に立っていたハリカが、帰ってきて疲れきって寝てしまったのを見て、子供だった頃の自分もこんなだったとるい子。
るい子「生きることに必死でバタバタしてばっかりで。大人になったら良くなるかと思ったら、相変わらずバタバタ、バタバタ・・。生きるのは難しいです」
持本「思い残すこととか、欲しいですよね。思い残すことがあるって、それが生きる意味なのかなぁって。でも、できれば普通に褒められたいです」
亜乃音「焼きうどんおいしかったですよ」
持本「焼きうどんですか?僕の生きる意味って(笑)」
亜乃音「生きなくたっていいじゃない、暮らせば。暮らしましょう」
ハリカがカノンを励まそうと「いつか治る」と言ったことが、カノンには白々しく感じられたのか、機嫌を損ねてしまった。
しかし、集中治療室から回復したカノンは、ハリカの夢を見た。
パン屋さんの店員がハリカで、ポイントカードにスタンプを押してくれて、「また明日も来よう」とカノンが思った夢。
カノン「”いつか”って思えるってことは、それはすごく怖い事なんだけど、生きていたいって思ってるのかなって。ううん、生きたいのかな、もうとっくに。今はまだ会えないけど、会いたいのかな、もうとっくに。ハリカちゃんに会いたいのかな、もうとっくに」
6話
(鍋の具材がことごとく賞味期限切れなのに、持本意外誰も気にしない)
亜乃音「少しぐらい古いほうが美味しいのよ」
持本「どこの言い伝えですか?」
るい子「気にしなければ平気」
持本「皆さん新しい人類ですか?」
ハリカ「食べた日が賞味期限です」(←すごすぎな理屈)
理市「悪い子なんていないよ。そう決めている人がいるだけだよ」
天真爛漫すぎてちょっと変わり者の陽人が、学校の先生や友達から「悪い子」として疎まれていることについて落ち込んでいるのを励まして言った)
亜乃音「育てたら自分の子供になっちゃうもん」
(浮気相手の子供を育てるなんてバカだと玲に批難されて)
ハリカ「忘れたり、なくしちゃったりするのって、大事にしてないからじゃないんだよ。みんなと仲良くできなくても、きっといつか仲良くできる人が現れるよ」
(不器用な陽人を励まして。ハリカもまた、母親にもらったおもちゃの指輪をなくしてしまったことがあった。そのせいで、親に捨てられたのだと自分で反省していたことがあった)
理市「大人になっても探検したら怒られる。でも、大人になったら、お金が稼げる。お金を稼いだら、自由が買える」
亜乃音「人は道具じゃないのよ?」
(亜乃音を動かすために、玲に近づいた理市に)
玲「母親だと思ってた人が、他人だったって知った時の気持ち、わかんないでしょ!?」
(これは名言じゃないけど、玲もまた苦しんだんだなとわかった一言。言い換えれば、亜乃音が本当のお母さんであって欲しかったという心の叫びに聞こえた)
7話
亜乃音「人は我慢できないくらい悲しいことがあると、怒ったことにして悲しいのを減らすの」
(どうしていつもママ(江口のりこ)は怒っているのかと陽人に聞かれたときに)
これ、すっごいわかるわ~。
素直じゃなから、素直に「悲しい」って言って泣けないんだよね。
8話
るい子「本人も気づいていない魅力を見つけちゃった時に、人は人を好きになるんです」
(取り柄がないと自分に自信のない持本を励ますために。励ますっていうか、私は持本さんが気づいてない持本さんの魅力に気づいてますよ=持本さんのことが好きですよっていうるい子の告白だったのかも)
9話
持本「悲しくて悲しくてどうしようもないことがあっても、いつのまにか笑える日が来るんだなぁって」
(病気のことですごく悲しくなったけど、4人での共同生活を始めてから、確かにすごく笑ってる!)
ハリカ「会わないほうがいいかも。会っちゃうと、一人が当たり前って思えなくなるから」
(彦星くんに会おうかと迷っている)