キンプリ妄想歌詞小説「かた結び」1話

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めちゃくちゃ久しぶりに帰ってきました~!
え?サイト更新するの、2年ぶりくらい?
前回の小説「Doll」が終わってから、少し抜け殻みたいになってしまって(自分で廉をあんなことにさせておきながら、それに自分でショックを受けちゃったみたいで…)しばらく書けずにいたら、なんとサイトが壊れてしまって、管理画面にログインできなくなってしまって…直し方もわからず、ずっと放置していた次第です…。
でもやっとログインはできるようになったので、更新再開です!
以前とサイトのテーマを変更したので、レイアウトとか崩れちゃってるところもあるかと思いますが、その直し方は、また分からないので、しばらく放置ということで…

実は今回の作品「かた結び」は、Dollの終盤の方を書いている途中で書きたいなと思っていたスピンオフで、Dollの最後の方は、廉と花凛の関係も悪くなってしまって、物語もすごく暗くなっていたので、二人が結婚したての頃の日常生活のほんわかあったかい一幕を描いた作品を書きたいなぁと思っていました。

さらに!こちらの作品が終わったら、Dollの続編も書きます!!(キャー!いきなり重大発表!)

こちらの作品のモデルになっているのは、アルバム「ピース」に収録されている「かた結び」です。すごく可愛らしい、あったかいラブソングで、多分、結婚をモチーフにしている歌詞なので、れんれんと海ちゃんも
「ゼクシーのCMソングに使ってほしい!」
と語っていた曲です。

私は、かなり好きな曲だったのですが、ライブでは、セトリに入っていなかったんですよね…。ピースのライブ行ったのに、残念でした~(。•́︿•̀。)「ピース」のアルバムのリード曲になった「My Love Song」が系統が似ているからなのかな?

「かた結び」とってもいい曲なので、知らない方は、是非この機会に聞いてみてくださいね!

ちなみに今回の作品を読んでほしい順番としては、Doll本編の最終話のあとですね。二人の関係がおかしくなってしまった頃、だけどちょっとだけ廉が改心しそうな兆しがあって、すがるように手をつないで眠る…という場面がありましたが、今回は新婚の頃の夜に焦点を当てたお話になっています。あ、夜と言っても、完全ピュア系ストーリーなのでご安心を。
最終話を読んだ後に、新婚の頃、こんなに幸せな頃があったなぁって思い出すと、ちょっと切なくなる…みたいな感じで書きました。

あとは、「Doll」の前作品、「Seasons of Love」で、花凛がまだ高校生だった頃に、みんなで家でご飯を食べていた時に、もし花凛と結婚したら、「もれなく、俺がついてくるよ!ご飯は作ってあげるよ!でも、俺も一緒に寝ることになるよ!」と、海人が言っていたシーンも拾っています。よかったら、前作品も読み直してみてくださいね!

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新婚早々夫婦の危機!?(廉サイド)

廉「あ~っもう!なんでお前と寝なきゃあかんねん!」

海人「それはこっちのセリフ!」

シングルベッドに大人の男二人で窮屈に身を寄せ合う。

デキ婚となった俺と花凛。

俺らはまだ学生で、花凛の家に一緒に住まわせてもらうこととなり、花凛の兄の優太、弟の海人と一緒に5人暮らしという形で、俺たちの新婚生活は始まった。

経済的に助かるのはもちろんだし、この家では前から夕飯当番制を採用しており、しばらくは花凛は育休扱いでご飯当番を免除され、料理の得意な海人がフォローしてくれることとなったのも非常に助かる。

昔、みんなでご飯を食べていた時に、花凛が結婚する時にはセットで海人がついてくる、みたいな話題になったことがあった。

海人は超シスコンで花凛のことが大好きで、しかも寂しがり屋で一人で寝られないというわけわからん理由で、高校生にもなって花凛と一緒に寝ていた。

だから、花凛と結婚する場合には、「俺と一緒に住んで一緒に寝ることになるよ!でも一緒に住んだら、ご飯作ってあげるよ!」なんてあの時のふざけた会話が、ほぼほぼ予言的中みたいなことになってしまっているが…

廉「あん時言ってた通り、海人と一緒に寝てるけど、肝心の花凛がおらんやーん!」

咲人を産んだばかりの花凛は、夜中の授乳があるからと、咲人と二人で寝ることになり、部屋数の関係で、俺が海人の部屋へと送られることとなった。

海人「俺だって、廉なんかより、姉ちゃんと咲人と一緒に寝たいよーだ!」

廉「まだそんなこと言うてんのか!このシスコン ド変態野郎!もう花凛は俺と結婚したんやからな!諦めろ!もう花凛は俺のものなんや~( *¯ ꒳¯*)フフン」

海人「うぅ~…っ、でもでも!廉だって、結婚した途端に、咲人に姉ちゃんのこと取られてんじゃん!女の人って、子供産むと、旦那のことなんて、どーでもよくなるらしいよ~?」

廉「(꒪꒫꒪”)ガーン」

た、確かに…
当然だが、最近の花凛は咲人、咲人になってて、俺のことなんて目に入ってないんやないか…!?

やばい!
新婚にして、もう夫婦の危機!?

やっぱりデキ婚って、夫婦二人の時間なく、いきなり現実的な生活になってまうから、よくないんかな?(でもまぁ、デキ婚じゃなきゃ、花凛と結婚できてなかったけど…)

なんとか花凛の愛を取り戻さねば…!!

別の日。

ということで、花凛に洋服をプレゼントすることにした。
最近、お出かけとかもしてへんしなー。
花凛、喜ぶかな。

サプライズでプレゼントなんてしたら、花凛のやつ、「廉、大好き!」なんて抱きついてきたりして…(o´罒`o)♥
最近、ハグもしてへんかったならな。ウヘヘ。

そんな妄想をしながら、寝室のドアを叩く。

こんなはずじゃ…(廉サイド)

コンコン。
ガチャ。

廉「花凛、ちょっといい?」

ビクっ。

「ふ、ふぇ~…っ」

ドアを開けた途端、咲人が泣き出した。

花凛「…はぁ」

花凛が大きな溜息をつき、ギロリとこちらを睨む。

花凛「今、やっと…やっと!寝かしつけ、成功したと思ったのに…!!

や、やばい。花凛がめちゃくちゃイライラしている…。

廉「あ、ごめんごめん。今、寝たとこやった?ちゃうねん、ちゃうねん、これ見せよかな思うて」

花凛「なに?」

声に怒りの色が混ざっている。

廉「花凛、最近ずっと大変やし、ちょっと気分変えてこんなんどうかなー思うて。はい!これプレゼント!これ着てどっかご飯でも食べ行かん行かん?」

花凛は憮然として袋を開け、取り出したのはきれいめなワンピース。
花凛の好みの雰囲気のものを選んだ。

花凛「そんな、ご飯なんてい行けないよ!行ったって、私ずーっと抱っこしてなきゃいけないから、食べれないし!」

確かに咲人はよく泣く子で、家でのご飯も、誰かしらが抱っこして、順番に食べる、と言った感じだ。

廉「じゃあ、その間俺が抱っこ代わるから、花凛ゆっくり食べな?」

花凛「…」

廉「ん?」

花凛「その”代わる”っていうのが嫌なんだよ!それって咲人のお世話は私の担当で、ご飯休憩取る間だけ、仕事代わってあげる、って感じじゃん!
大変な仕事代わってもらって、真横で見られてたら、早く食べ終わらなきゃって思うじゃん!そんなんで外食したって全然嬉しくない!
外出する準備だって大変なのに!オムツ持って着替え持って、授乳室あるとこじゃないと長くいられないし!
廉は私の大変さ、全っ然わかってない!」

廉「え、え、ちょ、ど、どんどん出てくるやん…ちょっと落ち着いて…」

花凛「それに…この服だって、たぶん入んないし!」

廉「えぇっ!?」

花凛「だってこれ、前のサイズで買ってるでしょ?
私、妊娠中10キロ太って、産んだら戻ると思ってたのに、減ったの4キロだけだよ!?ほんとに咲人分が出ただけって感じじゃん!
あとの6キロは何だったのぉ~!?ただの私の肉になったの!?
それになんだか異状に髪が抜けるし…(※産後は髪が大量に抜けます)
私、ハゲのデブになっちゃうよぉ~~~わぁ~~~ん!」

「なんだなんだ!?どうした、花凛!?」

花凛がわめき散らし、最後には大声で泣き出したものだから、優太と海人が何事かと部屋を見に来た。

優太「なんだよ、どうしたんだよ花凛。落ち着けって」

優太が部屋に入り、泣いている花凛の隣にしゃがみ、背中をさする。

海人「え、なに?どうしたの?」

海人は俺の顔を覗き込んで聞いてくる。

廉「か、花凛が、デブのハゲになるんやって…」

海人「は?なに?どーゆーこと!?」

花凛「もう廉なんて嫌い!何にもわかってくれない!大っ嫌い!」

俺の妄想では、ここで「廉!大好き!」のハグがもらえるはずやったのに、まさかの「廉、大っ嫌い!」になっとる…(꒪⌓꒪)

さ、最悪や…。

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