子供の誘拐事件が発生!なぜか武藤も巻き込まれ、そしてラストは救いのない悲しすぎる結末へ…。
最終回では、シーズン2に続く新キャスト木村多江さんと板尾創路さんも登場し、なんと鏑木さんにも秘密が…!!?
「犯罪症候群season1」6話から8話最終回までの超簡潔なパパとネタバレと感想を書いていきます。
目次
「犯罪症候群season1」の原作紹介
「犯罪症候群」の原作は、貫井徳郎の推理小説「症候群シリーズ」。
いくつかの作品が使われているので、章に分かれて構成されています。
6話から最終回で描かれる子供の誘拐事件は、原作でいうところの「誘拐症候群」で武藤が担当した事件です。
この一冊の本で一話から3話で描かれた要潤さんとミムラさんの誘拐の事件も描かれていますが、実は原作ではそちらの事件は武藤は担当していません。
誘拐症候群(1998年3月)←今回ココ!(シーズン1の6話から8話最終回)
殺人症候群(2002年1月)
「犯罪症候群season1」6話~最終回”の相関図
「犯罪症候群season1」6話~最終回までのパパっとネタバレ!
一気に見たら回の切れ目がわからなくなったので、6話から最終回まで全部一気に行っちゃいます!
高梨(高橋光臣)との出会い
武藤(玉山鉄二)は、
不倫調査のため街頭のティッシュ配りをしながら不倫の写真を隠し撮りしていた。そこで一緒に働いていたのが高橋道典(高橋光臣)。
実は高梨は大企業フォルトの跡取り息子だが、父親に反発して駆け落ちして家を出ていた。
秘書の桜井(相島一之)に見つかり、無理矢理連れて帰られそうになっていたところを、武藤が助け、ちょっと仲良くなる。
高梨の息子が誘拐される
高梨には妻の美和(前田亜季)と息子の和樹がいた。
ある日、和樹が誘拐されてしまう。身代金は1億円。
身代金の運搬役として、「高梨と一緒にティッシュ配りをしていた男」と、なぜか武藤が指名される。
犯人と動機
犯人は高梨が秘書たちに連れ戻されそうになっていたトラブルをたまたま目撃していた若者の山名(高橋力)と、共犯の梶(鶴田亮介)。
動機は単純にお金欲しさ。
桜井たちの会話を聞き、高梨がフォルトの跡取り益子だと言う事実を知り、高梨の息子を狙った。
武藤が高梨を助けていたことから、2人は知り合いだと知り、武藤を運搬役に指名した。それ以上の事は知らない。だから終始武藤のことを「おい、ティッシュ配り」と呼んでいた。
人質の子供が殺される
武藤が犯人に殴られ気絶している間に身代金を持ち去られたが、なんと犯人はお金を受け取ったのに人質の和樹を殺してしまう!
偽札の謎
犯人が子供を殺した理由は、受け取った身代金が偽札だったから、腹を立ててその腹いせに。
しかしお金は本物であることを警察が確認している。
実は、社長(竜雷太)は1億円が惜しくて、本物のお金→偽札に偽造していた!
時間が経つと浮かび上がってくる印刷技術によって、武藤が確認したときには普通だったのに、犯人の手にお金が渡ったときには紙幣に「無効」の文字が印刷されていた。
だけど社長からしても、和樹が殺される事は予想外だった。
なんで予想外やねん!普通に偽札つかまされたら犯人怒るって想像できるだろ!
施設出身の女が産んだ子供なんて、自分の孫として認めてなかったってことかな?原作では美和のこと「そのメスブタ」呼ばわりしてたし。
復讐:高梨(高橋光臣)が社長(竜雷太)を殺す
このことを知った秘書の桜井が良心の呵責に耐えられなくなり、警察と高梨にバラす。
高梨は実の父親である社長を自らの手で殺し、和樹の復讐を遂げた。
気持ちはわかるような気もするけど、
でも高梨の復讐心をあおった確実な第三者がいる。
これがシーズン2につながっていく矢吹響子(木村多江)と牧田(板尾創路)。
「被害者救済の集い」として、美和と高梨の犯人への憎しみを引き出していた!
しかもこの矢吹と鏑木がつながっていて…!?
「犯罪症候群season1」6話~最終回までの感想
もうね、子供が殺されるストーリーって、作り物の話だってわかっていてももうしんどくてしんどくて…。夜に急に思い出して眠れなくなったりするから…。ほんとやめて…。
「犯人はお金が目的じゃなかったのかな?」とか、犯人が髙橋努と名の知れない若い俳優だけじゃ小物すぎるから、きっと黒幕いるぞ?と思ったりとか、いろいろ推理して観てたけど、犯行としてはめちゃくちゃ単純に金欲しさの、しかも高梨の素性もたまたま知っただけの人物が犯人だったとか…。
だけどその方が本当にやり切れないのかも。「たまたま」とか「軽い気持ちで」なんて理由で自分の子供が殺されたら…絶対復讐って思っちゃうよなぁ。
このドラマのテーマは「復讐の是非」。武藤はずっと迷いながらも、復讐を踏みとどまっている。
でも鏑木さんは、もうそっち側に足を踏み入れちゃってるって言うことなんだろうな。
ちょっと前の回で「俺が前を向いて刑事を続けているとでも思ってるのか?」って鏑木さんが言ってたけど、多分この伏線だったんだ。
武藤の唯一の味方で、武藤の獣の心を抑えてくれている存在だったはずの鏑木さん。
シーズン2では武藤と鏑木さんが対立して行かなきゃいけないのかなあと思うと心が痛い…。でもこの2人、ほんと絵になる。
そして最後の環の「このような犯罪を全部なくしたいと思っている」みたいな発言なんなの?それによって武藤が、完全に環に落ちちゃってたけど。
いやいやいや、環さんよ!真梨子にしたことを忘れちゃいないよ!?武藤の娘が薬やろうが回されようが自殺しようが、自分が追って犯人が逮捕できれば知ったこっちゃねーわ!って言う考え方だったじゃん!それって「すべての犯罪をなくしたいと思っている」発言に矛盾してますよね!?武藤も後はラストであんなに環に怒ってたのに、なんで服従しちゃったの?
原作では1話から3話の要潤の誘拐の話と、この6話から最終回までの誘拐の話が同じ本に描かれているんだけど、
ジーニアスによる緻密な計画を練られた犯行(しかも動機はお金目的じゃない)が300万円とか500万円の小さな金額で子供には全く危害を与えられていない。
ただのチンピラが思いつきで金欲しさにやっただけの犯行が1億円という物凄い金額の身代金で、しかも子供があっさり殺されるという残虐な結末になってしまっている。
なんかこの対比が、矛盾なようで実はリアルなんだなあと思いました。
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