竹内結子版の「ストロベリーナイト」では、いつも姫川玲子が持っている赤いエルメスのバッグが印象的でした。
「ストロベリーナイト・サーガ」では特に愛用するバッグの設定はないようですね。(そもそも原作にはない設定だったし)
こちらでは、竹内結子版「ストロベリーナイト」で姫川玲子が愛用していた赤いエルメスの鞄の意味をご紹介します。
ドラマシリーズから、姫川玲子はいつも赤いエルメスのバッグを持っています。
エルメスと言えばバーキンですが、菊田が「エルメスのバーキン」と言うのを遮って
「バーキンじゃなくてオータクロア!中古で75万円!」
と姫川が訂正していました。
警部補昇任の時に自分へのご褒美で買ったということで、それからずっと使っているらしくヨレヨレです。
姫川玲子は周りになめられないようにと、身だしなみにもとても気を使っています。
例えば、暑くても「汗をダラダラかく女は嫌われるから」と言って聞き込み中に出された水を我慢したり(水分取るとそのぶん汗が出ちゃうので)。
だけどバッグだけはかなり年季が入っている。
実はこのバッグには深い理由があったのです。
その理由は映画版ストロベリーナイトインビジブルレインで明かされます。
映画の冒頭のシーンで、菊田と姫川が二人で食事をしているシーンがあります。
菊田「かなり年季が入ってきましたねそのバッグ。警部補昇任のお祝いに買ったんですよね。いい色ですね。どうして赤を選んだんですか?ラッキーカラーとか?」
この時姫川は、赤を選んだ理由を答えませんでしたが、終盤でこう語っています。
「私が流した血を忘れないため!」
こちらの記事でも書いたように↓
「ストロベリーナイト」姫川玲子の過去のトラウマをネタバレ!事件について知っているのは誰?菊田は知ってる?
姫川は高校生の時に事件の被害者となっています。
そこで自分が流した血を忘れないように、事件と向き合う勇気を忘れないように、そしてその勇気をくれた女性刑事の佐田倫子を忘れないように。
佐田を目指し刑事になり、同じ警部補を目指し、やっと佐田に追いつけた証として買ったエルメスのバッグ。
それはあの時自分の流した血と、その痛みと戦い続ける勇気を、これからも忘れずにいようとした姫川玲子の決意だったと言えるでしょう。
「ストロベリーナイト」の事件の時も、最後は姫川が昔の事件を乗り越えて前に進みだした…というような終わり方でしたし、
映画の「インビジブルレイン」でも、姫川が事件の犯人に対する憎しみを払拭しようとある行動に出たりもします。
でも、結局毎回姫川のこの過去については描かれるわけで…。やはり完全に過去を乗り越えた
!というようにはいかないようです。
姫川がこのバッグを新しいものに買い替えるようなことがあれば、その時こそ、本当に過去を乗り越えられた証と捉えてもいいのではないでしょうか?
※でも、この赤いエルメスのバッグはドラマオリジナルのもので、原作の小説に出てきません!
だから、最初の「ストロベリーナイト」事件のときもすでに姫川は警部補でしたが、その時は赤いエルメス持ってません(黒いバッグ持ってました)
連ドラ開始時からは赤いバッグがかなり目立って目に入るようになったので、連ドラの企画考案時にこの「赤いバッグの謎」というネタが盛り込まれたようですね!