ずっと暗~い展開だったので、今回はちょっぴり腐寄りのギャグ的オチをつけたお話にしてみました。
中居と木村のイチャイチャをお楽しみください~(笑)
これは完全なフィクションストーリーです。
木村サイドストーリー
本当は、ずっと一緒にいたかったさ。
大好きなお前らと・・・。
中居は、ずっと泣いている。
俺は努めて明るい声で話し出す。
「俺さー、引退すっかな?飲食店でも経営したら、繁盛しねーかな?俺、今“時の人”だし(笑)」
「・・・こんな時に、冗談言ってんじゃねーよ。笑えねーんだよ・・・!」
ぐすんぐすんしながら中居が怒る。
「冗談じゃなくさ。俺がこんな嫌われ者のままこの世界にい続けたら、お前俺に引け目感じてずっと泣いてそうだし(笑)」
どんなに茶化しても、中居は笑ってくれない。
お前だったら、もっとうまく全員を守る方法を見つけられたか?
でも、俺にはこうすることしかできなかったんだ。
最後くらい認めてくれよな。
俺のやり方を。
「俺はさ、本当は13年前のあの時、終わっていたかもしれなかったんだ。それを、メンバーが見捨てないでいてくれた。この13年間は、メンバーに生かされていたようなものだ。だから、今度は俺が命をかけてメンバーを守る。これで、俺のテレビ人生終わったっていいさ。俺は何とか生きていくから、お前たちは前に進め。一緒には行けないけど、俺もずっと同じほうを見てるから」
俺の胸ぐらを掴んでいた中居の手が、脱力してだらりと垂れている。
俺は、中居の頭を抱き寄せた。
「泣くなよ・・・」
「何すんだよっ!?」と飛び退くかと思った中居の体は、俺の胸の中で小さくなって肩を震わせている。
こいつはSMAPの中で一番頼れる男であり、SMAPの中で一番もろくて泣き虫な男。
中居が泣いて喋れなくなったときは俺がスっと前に出るというのが、俺たち二人の暗黙のルールだった。
そうゆうとき、いつも兄貴ぶっている中居が、とてつもなく可愛く見える。
やっぱりこいつ、俺がついてないとダメなんだなって。
俺の未来はどうしようもなく真っ暗だというのに、なぜだかくすりと笑ってしまう。
「そっかそっか、よちよち。俺の胸で好きなだけ泣いていいぞ~」
中居の頭を撫でる。
もうこんなふうに一緒にはいられないけど、これからこいつが泣くときは誰がこいつを守ってやるんだろう。
それとも誰にも頼れなくなったこいつは、もう泣くことはなくなるのだろうか。
そんなふうに無理をして辛いときも笑っている中居を見たくないという思いと、中居を支えられる存在は俺以外にはいないで欲しいと願う矛盾。
”背中合わせ”だっていい。
ずっとお前の隣りに立っていたかった。
「俺たち(SMAPは)、本当に終わるんだな・・・。すげー愛してたぜ・・・」
ドサっ。
物音に顔を上げると、ドアの前に顔面蒼白で吾郎が立っていた。
吾郎の足元には手に持っていたらしい台本が落ちている。
「えっ、あっ、あの・・・!?え?え?・・・木村くん?・・・中居くん?二人はもしかしてあの、そうゆう・・・?えぇっ・・・!?」
吾郎はしどろもどろになる。
「えっ?あっ!いや、これは・・・ちが・・・っ!!」
俺は、我に返り慌てて中居を引き離す。
なんか今、すげー浸りすぎてた。
俺、なんか変なこと口走ってたっけ?
「吾郎っ!お前いつからそこにいた!?」
「えっ?あの、あの・・・っ。“泣くなよ”・・・あたりから?」
「っ!!オマ・・・っ!吾郎~~っ!!テメ・・・ぶっ殺す!!」
この回の本当にあったエピソードってないんですが、一応シリーズものなので、本編の解説というかちゃちゃ的感想を書いています。↓
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