キンプリ妄想歌詞小説「ツキヨミ」1話~この嘘を見抜いて~

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これは、キンプリ脱退の影に、どんな事情があったのか。なぜ3人が出て行くのか、なぜ2人は残ることを決めたのか、なぜ5人がバラバラになってしまう道を選んだのか…夢の現実のはざまでもがき苦しんだ5人の真実の物語…。

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はじめに

SMAPの解散の時、いろいろと不可解な点が多く、解散の背景には一体どんな真実があったのか?と自分なりに考えて書いた小説があります。


この小説は、いろいろな事実を盛り込んだフィクションとなっていて、自分の中では解散騒動が出てからの一連の報道や本人たちの言動などを詳しく調査して、これなら辻褄が合う!と考えたストーリーとなっています。

その時は、「本当のことが知りたい!」という一心で書いたのですが、今、キンプリの脱退がSMAP解散と似ている、かぶる、という声が多発する中、「そうなんですか?SMAP解散のことをよく知りません」という若い子の声も多く聞かれます。確かに、6年前のこと。今、中学生でキンプリファンの子とかなら、小学校の低学年だったわけで、まだ芸能人とか興味なかった頃ならSMAP自体を知らないって子もいるんですよね…。

あんなに日本を揺るがすほどのニュースだったのに…。こうやって、時が経つと、…というか、たった6年しか経っていないのに、時代は移り変わって、ひと昔前の人気だったアイドルのことなんて、今の人は知らないよ、って、そんな日がもうすでに来ているのかと…。

だからこそ、事実を書き留めておいて良かった、と今は思っています。キンプリファンが、なぜ、どうして…と困惑する中で、「過去にも似たようなことがあったんだ」という事実を知り、SMAPはどんなだったのか?SMAPの本当の解散の理由は何だったのか?ということも、知りたいと思う人もいるでしょう。

それに、自分で少し小説を読み返してみて、私でさえ忘れてかけている事実があったりして、どんなに大きな悲しみに埋もれてしまっても、やはり感情は記憶と共に風化していくものなのだと。それならば、キンプリのことも文字に残していかなきゃ、と思ったのです。

SMAPの小説を書いたのは、解散報道が出てから1年後、本当に解散してしまった後のことです。(その小説を載せたのが、このブログの始まりでした。)

キンプリのことは、まだ情報量が少なすぎて、私自身、なぜ3人が出て行くのか、なぜ2人は残るのか、なぜあんなに仲の良い5人がバラバラになることを選んだのか、ファンとして納得できる理由にたどり着いていません。ですから、詳細は”近日公開”ということにさせてください。新しい報道が出れば、内容も変わる可能性があります。そんな曖昧な物語ですが、少しでも誰かの心を癒せることができたら幸いです…。

この小説は、実際にあった出来事、報道で言われていたこと、本人たちがテレビや雑誌で言ったこと、などの事実をもとにした全くのフィクションです。どこが事実で、どこが私の創作のストーリーなのかをわかりやすくするため、そして彼らの刻んできた歴史を明確に残していくため、事実の部分は太字にして記そうと思います。

そして、私の小説はキンプリの曲の歌詞をモデルにストーリーを構成した「歌詞小説」となっています。曲の歌詞の意味にも注目して読んでみてください。

描く未来には いつも君がいればいい 廉Ver

「俺ら、実はやめたいんだよね…」


ある日の仕事終わり呼び出され、3人に突然告げられた。
「いやいやいや、嘘でしょ!」

思わずいつもの軽いトーンで突っ込む。は?なんなん、これ?ドッキリ?エリンギプール?でも、3人は笑わなかった。
それから必死で止めたけど、3人の意思は変わらず、俺は3人の決断を飲み込むしかなかった。

傷ついた。悲しかった。でも、受け入れなきゃいけないと思った。3人だって死ぬほど悩んで出した結論なんやろう。俺たちはグループだけど、それぞれに人生がある。縛ることはできない。背中を押してあげなきゃいけないと思った。

でも、でも…
3人がそんなことを考えてるなんて、俺は1mmも気付きもしなかった。気付けなかった。いつからそんなにお互いの向いている方向が違ってしまっていたのか、これっぽっちも気付けなかった。

俺たちは何でも5人で話し合えている、わかりあえている。そう思ってたのは、俺だけやったん?
特に紫耀は、小さい頃からずっと一緒にいて、いつ頃からか全然話さなくなったけど、それでも変わらず隣にいて、言葉はなくても何となくお互いの思っていることを理解できてると思ってた。
でも、いた時間が長いからといって、相手の全てを理解できるわけではなく、人間の深層になんて簡単に触れられるものではないんだと、このとき初めて知った。

昔みたいに俺が紫耀にベッタリだったら、こんなに気持ちが離れてしまうことはなかったん?
俺が紫耀を遠ざけたあの反抗期がなかったら?あの頃みたいにずっと隣にいたなら?素直に気持ちを伝え続けていたら?
未来は変わってた?

もちろん3人が辞めると言う事実はショックすぎるほどショックだったけど、俺の心がこんなに傷ついてるのは…

「紫耀…!」
背中を向けた紫耀を呼び止め、言葉を飲み込む。

なぁ、紫耀が言う“俺ら“の中に、俺と海人は入ってなかったん?

違う、そんなことを問いただしたいんじゃない、責めたいんじゃない。
ただ俺が伝えたいのは…

今なら素直に届くのかな 願いは一つだけ
描く未来には いつも君がいればいい

King & Prince「彩り」作詞:木村友威、作曲:Giz’Mo(from Jam9)・Eunsol(1008)・Gou Ishikuro

続く

この嘘を見抜いて 紫耀Ver

廉とはあまりにずっと一緒にいたから、隙を見せたらすぐに見抜かれてしまうだろう。
相談じゃなく報告の形にしようと、俺が提案した。
その方が、廉と海人に与えるショックが大きく、きっと少なからず俺らを恨んでくれるから。

こうでもしなきゃ、きっと二人は「一緒に行く」と言い張るだろう。
だけど、かわいい弟二人を連れては行けない。二人の人生を壊せない。


小さい頃から転校を繰り返していた廉。仲良くなっては辛い別れを繰り返すという経験を積んでいくうちに、廉は誰にも心を開かなくなった。
そんな廉が、初めて俺に話しかけてきた時は、まだちっちゃくて細くて、目だけがキョロキョロとでかくて、第一印象は“おたまじゃくし“だった。


「どっからきたん?どっからきたん?」細い手足を揺らしながらしきりに話しかけてくる廉は、後から「俺、めっちゃ人見知りやねん」とその幼少時代の転校の話を聞くまでは、全然そんな風には見えなかった。


それは、廉が”大阪と言う自分の居場所“を見つけていたから。
そこに腰を据え、もう二度と大好きな人と別れることがないと、その安心感から出てくる余裕だった。

そんな廉に大阪を捨てさせたのは俺だ。関西ジュニアとしての活動から東京進出をすることに前向きだった俺に対し、廉は大阪から出ることに消極的だった。廉は同期のやつらとプライベートでも親友として仲良くしていたし、俺と廉がそれぞれ大阪で組んでいたユニットも関西ではトップを取っていたといっていいだろう。

だけど、俺の夢はもっと果てしなく遠いところにある。関西でトップを取ったくらいで満足しているわけにはいかなかった。日本でトップを取るためには、まずは東京へ。そして、いつか世界へ…。


東京に行って、6人でデビューしよう、一緒に行こう。俺を信じて、ついてこい…!

関西に置いてきた仲間たちは、俺と廉がいなくなったことでユニットは存続不可能となり、みんなバラバラになった。ジャニーズを辞めていった仲間もいる。

廉は俺についてきてくれたけど、東京に出てからも決して関西弁を直そうとはしなかった。俺はそれまでは関西弁を話していたけど、東京進出とともに標準語に直した。

廉がいつまでも関西弁を話すのは、関西を捨てた俺に対する小さな反抗だったのかもしれない。

無理矢理大阪から連れ出した俺に対し、廉は一時不信感を隠せず、これから離れていた時期もあった。
でも反抗期が過ぎ去ったように、いつ頃からか、また2人の仲は戻っていた。戻ったといっても、昔みたいにベタベタと廉が俺に甘えてくるような関係ではなくなったが
。それでも、俺たちはいい関係に戻っていた。いい感じに距離を取って、そんなに多くは言葉を交わさなくても、やっぱりどこかでお互いに一番分かり合えているという感覚はある。廉の俺に対するツンケンする態度もいつしかなくなっていた。


たぶん、それは大阪を離れても、廉にとって安心できる“居場所“ができたからだ。


それが、King & Prince。


俺は、もう二度とさよならを言わなくても良い場所へ、廉を連れてきてやれたはずだった。
それなのに、俺は廉を置いてこの場を去る…。

辞めるという選択肢が自分の中に初めて生まれた時、もちろん全員に話をしようと思った。でも、ライブに「親が来た」とか、「俺の誕生日に真っ黄色に染まった会場見て、パパが嬉しそうに泣いてた」とか、「姉ちゃんはいつも自分でチケットとってきてくれる」とか、嬉しそうに話す2人を見て、言葉を飲み込んだ。


海人「俺さ、入った頃は本当に辞めたくて辞めたくて仕方がなかったけど、でも今は好きなダンスも生かしてこの仕事できてるし、無理矢理残れって言ってくれたママにすごく感謝してるんだよね。やっと恩返しできた!」
廉「俺やって、最初は電動鉛筆削り買ってくれるって言う甘い誘惑に騙されて入れられて、最初はマジ嫌やった。でも、 嬉しそうにライブ見てくれてる両親の顔を会場に見つけるとね、ほんま選んだ道、間違ってなかったんやなぁって思うよね。今じゃ、アイドルとしてファンに応援してもらえることに、幸せ感じちゃってる俺(笑)」


2人は、今の活動に満足している。俺らが「ついて来い」と言えば、ついてきてくれるかもしれない。でもそれは、2人に大切なものを捨てさせることになる。2人の大切にしている家族を、泣かせることになるのだ…。


「紫耀…!」

廉が俺を呼び止め、嘘だと言ってくれと言いたげな憂いのある瞳を向ける。
俺は思わず目を逸らす。

大切だから置いていく、悟られちゃいけない。

それなのに、恨まれたままサヨナラなんて、悲しすぎる、本当は気付いてほしいと、心が悲鳴をあげる…。

憂いで沈みそうな その目で見ないで
近づけば この心が 壊れてしまうから

君はこの嘘を見抜いて
君だけはどうか気づいて…

King & Prince「ツキヨミ」
作詞:いしわたり淳治、作曲:中村泰輔・TomoLow

2話へつづく(しばらくお待ちください。)

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