キンプリ小説「僕の好きな人」10話~プールでおんぶ~

プールで男女ペアになって“騎馬戦鬼ごっこ“をすることになり、ちょっぴりえちなハプニングが…!?

 

キンプリ「Made in」に収録されている「僕の好きな人」の歌詞をモチーフに書いているキンプリ妄想小説です。

 

主演は岸くん。幼馴染との恋物語。なかなか思いを素直に伝えられない二人のこじらせストーリー。

クラスメイトのしょうれんが恋敵になるストーリーです。

 

前のお話はこちら。

キンプリ小説「僕の好きな人」9話~プールでナンパ~

キンプリ妄想小説「僕の好きな人」

 

騎馬戦鬼ごっこ

向こうで女の子につかまっていた優太も合流して、平野くん、永瀬くんと3人で並んだ姿は、それはそれはもう人目を引いた。

 

学校外でクラスの男子に会うのって、なんとなく気まずい。
それは、いつも制服姿しか見たことないのに、私服姿が新鮮だから、とかプライベートな一面を見てしまった感じ、というのが理由にあると思うが、今回は私服どころか水着姿だから、気まずさ半端ない。

 

 

でも、そう思ってるのはこっちだけなのか、永瀬くんが「騎馬戦鬼ごっこしよう!」というとんでもない提案をしてきた。
男女でペアになって、男子が女子をおんぶして、流れるプールで進行方向に進む。鬼役のペアを1組決めて、鬼ごっこをする。上に乗っている女子がタッチする役。

とてもシンプルで子供っぽい遊びだけど、”男女でペアでおんぶ”というのが大問題だ。

 

 

「おんぶって、すごい密着しちゃうけど大丈夫??」
と平野くんがまっとうな疑問をぶつけてくれたのに、「だってそれが目的やん」と永瀬くんがしれっとおかしなことを言い、むしろしょうれんと密着したいかほちゃんとめぐりんが「え~~♡」とちょっと嫌がってるフリで完全OKモードを出すものだから、完全にやる方向で話が進んでいく。

 

 

「あれ、でも人数合わないじゃん…」
と今度は優太が困ったように言うが、

「あ、私、ちょっと疲れちゃったから上がって休みたいと思ってたの」
とリナちゃんが即座に空気を読んで抜ける意思を表明した。

 

 


 

 

かほちゃん「ねぇねぇ、ちょっとズルしよっか?」

かほちゃんがニヤリと悪い顔をする。

 

 

かほちゃん「まず、永瀬はめぐりんで決まりっしょ?」
めぐりん「えーいいの!?やったね~!」

 

 

チーム決めのために、男子と女子で別れてじゃんけんをすることになった。
それで、グー、チョキ、パーと、同じものを出した人同士がペアになる、というルールだ。

 

 

そこでかほちゃんが言い出したのは、男子チームに先に何を出したか言わせて、
たとえば、永瀬くんが「俺、グー。グー出した人ー?」と聞いてきたら、こちらはじゃんけんをしていないけど、めぐりんが「私、グーです!」と名乗り出る。
そうして、自分のなりたい人とペアになるように仕組もうという魂胆だ。

 

 

でも、ちょっと待ってよ。
私、優太にフラれたばっかだよ?
ここでペアになったら、気まずすぎるじゃん…!

 

 

菜々「わ、私、平野くんがいい!!!」
かほちゃん「えー!私だって平野くんがいい!」
菜々「ダメダメ!ぜぇ~~ったい私が平野くん!!!」

めぐりん「バカっ…あんたたち!特に菜々、声でかい…!!」

 

 

めぐりんにつっこまれて、ものすごくでかい声を出してしまったいたことに気づく。

恐る恐る男子グループの方を振り返ると、3人がキョトンとした顔でこっちを見ながら棒立ちになっていた。

 

 

あ…、絶対聞かれた。

 

 

平野くんが、笑顔でヒラヒラとこちらに手を振った。

 

 


 

 

廉「なになに~?イカサマはあかんで~?みんな紫耀とペアになりたいからって」

永瀬くんがブスっと機嫌悪そうに近づいてきて、目の前でじゃんけんをやらされることになり、結局ズルはできなかった。

 

 

 

 

 

優太「で、俺になったからって、あからさまに嫌そうな顔してんじゃねーよ」
菜々「べっ、別にそんな顔してないもん!」

 

 

嫌って言うか、気まずいんだってば~!
なんで一番なりたくない人と必ずペアになっちゃうんだよぉ~(>_<)

 

 

優太「ほれ、乗れ」

優太が背中を向けたまま、手でほれほれとジェスチャーする。

今までも平気でスキンシップはしていたけど、告白してガッツリふられた後だとかなり気まずい。
しかも水着だし、めっちゃ肌の感覚あるじゃん…!!

 

 

 

でも、ゲームだし。そういうルールだし。
もうこんなことでもなければ、気軽に触れなくなっちゃったし…。

 

 

菜々「じゃ、じゃあ…」

 

 

まぁでも本当にズルしたわけじゃないしね。
おおっぴらに優太に触れるチャンスももうないかもしれないから、十分堪能しておこう。

 

 

紫耀「みんな準備いいー?」

全然ズルした訳じゃないのに、平野くんとかほちゃん、永瀬くんとめぐりんがペアになって、私と優太も含めて、みんなそれぞれ好きな人とのペアをゲットした。

 

 

廉「うーわ、めっちゃエッロ!今、背中に全神経集中しとるわ…!」

永瀬くんが変態発言してるけど、めぐりんは「え~」と言いながらデレデレしている。イケメンだと何を言っても許されるから得だ。

 

 

紫耀「大丈夫?嫌じゃない?」
それにひきかえ平野くんは、かほちゃんを気遣って紳士的。もちろん嫌だなんて言うわけない。

 

 

紫耀「じゃあ、始めるよー!10秒数えたら追いかけるからね!よーいドン!」

ジャンケンで負けた平野くんチームがオニになって、あとの二組が先に出発する。

 

 

優太「うぁーーっ!これ、すっげ足に来る!!菜々、お前、しっかり捕まってろ!!」

足の力だけで前に進もうとするとかなり大変らしく、私の足をおんぶしていた手を離して、手でも水をかいて優太が前へと爆走する。

 

 

菜々「わ、わ、落ちるぅ~っ」
振り落とされないようにギュッと優太にしがみついた。

 

 

うわ…めっちゃ腕とか胸とかたくましい…!
何、このめっちゃエロいゲーム。考えた永瀬くん天才じゃん…(*´Д`)ハァハァ

 

 

優太「おま…、んなエロい触り方すんなよ…////」
菜々「へっ…!?」

 

 

はっ!つい、筋肉を堪能しすぎて、さわさわしてしまった…!Σ( ̄□ ̄;)
だって、なんか前よりもいい体になってる気がして…。

 

 

(優太サイド)

やっば…、廉のやつ、なんちゅーゲームを考えてくれてんだよ。
エロすぎだろ…。

 

 

でも、たまたま俺とペアになったから良かったものの、菜々が他の男とこんな風に密着してるかと思うと気が狂いそうだ。
いや、でも菜々は俺じゃない方が良かったんだよな。
廉のことが好きなんだもんな。

 

あれ、でも…、
さっき「平野くんがいい!」って、言ってたのはなんだ…?

 

だから、お前の好きな人はどっちなんだよ!?
紫耀なのか!?廉なのか!?
それともやっぱり2人とも好きで選べないってことなのか!?
まったくわけわかんねーよ!!

 

 

優太「お前さ、ああいうの気を付けた方がいいぞ?」
菜々「ああいうのって?」
優太「だからさっきの…紫耀がいいとかでかい声でさ…紫耀も勘違いするし、俺や廉だって…。そうやって誰が好きとか、コロコロと変えるようなことさ…、まじで引かれるからやめた方がいい」
菜々「はっ!?コロコロって何!?いつ私が好きな人コロコロ変えたのよ!?ずっと変わってないわ!
言っとくけどね、私にとっては初恋だったんだから!ずーーっと一途に想ってたんだから!!」
優太「いや、ずっとって…」

 

 

高校入ってからそんなに経ってねえじゃんか…。
でも、え?じゃあ、変わってないってことは、やっぱり菜々の好きな人は最初に”いい”って言ってた紫耀ってことか?

 

 

優太「え、じゃあ、廉の写真もらってたっていうのは何なんだよ?」
菜々「永瀬くんの写真?なにそれ?」
優太「はっ!?だから、廉と写真交換してて、好きな人の写真が欲しいから廉の写真もらったって言ってたじゃんか!」
菜々「えっ!?違う違う!!永瀬くん”の”写真をもらってたんじゃなくて、永瀬くん”に”写真をもらってたんだよ!」

 

 

 

え、えーっ!?あ、そうゆうこと?

 

 

 

え、じゃあ…

と言う事は…?

 

 

 

 

 

 

廉に紫耀の写真をもらってたってことかーーー!

 

 

 

 

 

これではっきりした。菜々の好きな人は紫耀だ。

 

 

だ、だからなのか…?
さっきから俺、めっちゃ腕とか胸板とか触られてるんだけど、そういや菜々は紫耀の筋肉ムキムキの体格が好きって言ってたもんな。
紫耀には恐れ多くて触れないから、目つぶって俺で我慢するって、女子たちみんなに触られたことあったっけ。
お、俺を紫耀の身代わりにすなーー!!( ºДº)

 

 

だって俺はさ…。

 

昔、菜々が俺の腕を触って、「優太って、結構筋肉あるんだね。筋肉ある男の子ってかっこいいよね」と言ったんだ。
それから俺は頑張って筋トレして、もっと体を作り込んだんだ。
菜々に好かれたくて。あわよくばまた触ってほしくて。

 

 

それなのに他の男を好きになってしまうなんて…。
なんてこった…。

 

 

でも、マジで、さっきからすっげえさわさわしてくんじゃん。

 

 

優太「おま…、んなエロい触り方すんなよ…////」

そんな触られてるとなんかムラムラしてくるだろ…

 

 

菜々「へっ!?わわ…!ごめん…!だって、なんかさ、優太、前よりいい身体になってない?」
優太「えっ、わかる!?毎日筋トレ頑張ってんだよね」
菜々「そうなんだ?なんで?」
優太「え、いや、それは…お、お前が…」

 

 

かほちゃん「隙ありーーっ!!」

 

 

突然後ろから水しぶきと共に、紫耀&かほペアが現われた。

 

 

かほ「ターッチ!!」
紫耀「ナーイス!オニ交代なー!」

 

2人はギャハギャハ笑いながら、今度はすごい勢いで逃げていった。
そうだった、今、鬼ごっこしてたんだ。忘れてた。

 

 

優太「やべ、オニなっちったな。うし!じゃあ追いかけるぞ!」

 

 

ちょっと一旦、菜々の好きな人のことは忘れて、鬼ごっこに集中しよう。

 

 

菜々「わっ!優太…っ、ヤバい…!」

 

 

急に進みだしたので1度ふわっと菜々の体が後ろに離れた感覚がしたが、急にぎゅっと、さっき以上にしがみついてきた。

 

 

優太「ん!?どーした?」

菜々「さっきかほちゃんにタッチされた時に後ろの紐がほどけちゃったみたいで、み、水着が…流された……っ!!」

 

 

え?

そういえば、背中に当たる感覚が…

 

 

 

優太「えぇーーーっ!?」

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