こちらはキンプリの曲の歌詞をモデルとしてストーリーを作った妄想小説「koi-wazurai」のアフターストーリーになります。(というか、時系列としては最終回のすぐ後の話)
全3話です。
主演は平野紫耀くん。ヒロインは架空の女の子・舞川風ちゃんですが、自分に置き換えて妄想して読んでくださいな。
なるべくたくさん挿絵描いていきたいと思いますー!
いろいろあったけど、晴れて平野と両想いになれた風。だけど、ハッピーエンドのその先は、ハッピーなことばかりではなかった…。
直前のストーリーはこちら。

この小説は、本当にあったエピソードなどを盛り込んでストーリーを構成したフィクションです。
相関図

限られた時間
別れを選んだのは、このままじゃ平野を壊してしまうと思ったから。
そして私も、壊れてしまうと思ったから。
ドラマや少女漫画は両想いになったところで最終回を向かえて物語は終わるけど、実際はその「ハッピーエンド」の後も、私たちの物語は続いていく。
”ハッピー”エンドなんだから、両想いのその先って、ハッピーなことしかないのかと思ってた…。
「んっ…平野…好き…」
学校が終わると一緒に下校して、寮に帰り、私の部屋で2人で過ごすのが毎日の日課。
いろんなことをおしゃべりして、ハグをして、キスをする。
それ以上のことは、まだ…ない。
平野と正式に付き合い始めてから、平野への思いはどんどん大きくなってる。
はぁ〜もう好き好き好き好き「好き好き好き〜平野好きすぎるぅ〜〜っ」
平野「うん、俺もだよ」
風「えっ!?何がっ!?」
平野「えっ!?何がって何が!?今、”好き好き好き〜”って言うから、俺もだよって」
風「嘘!?今、私、心の声出ちゃってた!?」
は、恥ずかしい〜!(*°∀°)
平野「ぷはっ!なんだよそれ!舞川、おっもしれぇなー!」
海人「みんな~!夕飯の時間で~す!」
下から海ちゃんの声が飛んできた。
風「えぇ~~~、もう~?はぁ~…この時間がずーっと続いたらいいのに…」
夕飯が終わってからの時間は、会わないルール。
だって私たちは、受験生だから…!!(´・ω・`)
晴れて平野と両想いになれて、私たちを阻むものはもう何もないと思っていたのに、まさか受験という壁があったとは…( ゚Д゚)
あぁ〜〜なんでこんなに好きな人と両想いになれたのに、私たちは受験生なんだぁ〜〜‼︎
っていうか、なんで私もっと早くに平野を好きだって気づかなかったんやろう…!!2年の時に両想いになれてたら、もっとイチャイチャし放題だったのにぃ~~。
あ、でもあの頃は私が岸くんを好きやったんや…。
平野「よしっ!じゃあ下行くか…え?」
立ち上がろうとした平野が、背中にかかった負荷に気づいて振り返る。
風「もうちょっとだけ…」
平野の服の裾をつまんで、ちょっと上目遣いで甘えてみる。
平野はふっと笑って「いいよ」ともう一度隣に座ってくれた。
ぎゅぅぅぅ。
はぁ~、平野の体、分厚ーい。肉厚ぅ~。めっちゃクセになる~。「私、平野の体、めっちゃ好き〜♡」
(平野サイド)
か、体…!?また心の声漏れちゃってるけど、本人気付いてないっぽい…。
なんか、言い方エロ…!
俺の体の何を知っている…!?
だって俺たちまだ…。
会う時間を夕飯前までに決めたのは、終わりの時間がきっちり決まっていなきゃ、なかなか部屋に帰れそうにないのと、夜になればなるほど、好きな子と部屋で二人っきりでいて、自分を抑える自信がないから。
舞川にはまだキス以上のことをしていない。
理由は、廉が隣の部屋で聞き耳立ててるんじゃないかって気になっちゃうこととか(逆の立場の時、自分が聞き耳立ててた)、付き合い始めていきなりガッツいてると思われて嫌われたらどうしよう…ってのと、
あとは…手に入れてしまったら、もう気持ちに歯止めが効かなくなってしまいそうで、離したくなくなるから。
今は舞川の勉強の邪魔したくない。
風「平野!私ね、今、自分が本当に恋してるってわかるんよ!」
平野「うん?」
風「私ね、今までキスされたり、抱きしめられたりとかって、”されるもの”だと思ってたんよね。相手にされたときに、この人ならいいかな、とか、この人はダメ、とかで、その人のことをちゃんと好きかどうかがわかるものなんだって思ってたの」
ふんふん。じゃあ「この人ならいいかな」が廉で、「この人はダメ」が海人か。
風「でもね、本当に好きな人には、自分からしたくなるんだってわかったんよね!だから、平野、キス、しよ?」
そう言って、舞川のほうから俺のひざに乗っかって、キスをしてきた。
やば…俺、基本は自分からリードするほうだけど、女の子のほうから来られるのも悪くないかも…。
てか、すげー好きかも。
風「はぁ~、ほんま平野の体やみつき~」
そして、首の後ろに手を回しぎゅぅ~っとハグをしてくる。
こ、これは…もう我慢の限界…!
まだ時間早いけど、さすがにこれは抑え効かないぞっ…
平野「ま、舞川…っ!」
海人「風ちゃぁ~ん!?ご飯だよぉ~~っ!?」
ガクー!か、海人めぇ〜〜!後でぶん殴る!(☆∀☆)
風「あ、そやった…ご飯呼ばれてたんや。しょうがない、行くかぁ…」
この状態からパッと切り替えられるところが女の子だよなぁ…。
もう男は一回”そういうモード”入っちゃったら大変なのに…(´×ω×`)
(風サイド)
風「こんなに近くにいるのに、会える時間が限られてるなんて、辛いよね。あと、もうちょっとで隣の部屋にもいられなくなっちゃうのに…」
卒業したら、当然平野は寮を出て行かなきゃいけない。
私は、狙っている地元の大学に受かれば、このまま寮に住まわせてもらって、ここから通えることになっている。
平野「でも、卒業したら住むとこは離れるけど、そっちのほうが自由に会えるじゃん!」
風「でも今みたいに隣の部屋からヒョイってわけにはいかなくなるよ?」
平野「大丈夫!舞川が会いたい時には、俺、夜中でもいつでも駆け付けるよ!」
風「ほんとぉ~?でも、平野はみんなの”正義のヒーロー”になっちゃうからなぁ~。私だけの正義のヒーローって約束したのになぁ~」
平野は、足のケガでプロのサッカー選手になることは諦めた。
そして、消防士を目指すことにしたんやって。正義感が強くて筋肉ムキムキのすっごく平野に似合ってると思う。
消防士の試験は一般教養と体力テスト。運動神経抜群の平野はまず心配いらないから、受験勉強のために会う時間を制限しているのも、平野が私のためにしてくれていること。
平野「まぁ、仕事のときは会いに行けないけど、それ以外は何でも舞川の望み通りにするよ!」
風「なんでもって…(笑)」
平野「マジだよ。俺好きな子には何でもしてあげたいんだ。マジで、死ぬ以外は何でも言うこと聞いてあげる」
さらっとこういうこと言うからもう反則…。
平野って友達の時にもいい奴って思ってたけど、付き合ったら本当にすごく大切にしてくれる。
風「平野…」
平野「舞川…」
海人「風ちゃーん?聞こえてないのぉ~!?」
バンバンバン!
わ、そうやった…。
いつもこうして海ちゃんのご飯のお知らせの声で終わりを告げる2人の時間、そうでもしなきゃ離れられないくらいに、平野が好きで好きで仕方がない…。
嫉妬
学校からの帰り道。
手を繋いで歩く私と平野に視線は注がれる。
今まで一切彼女を作らなかった平野が付き合いだしたという事実はかなりみんなに衝撃を与えていた。
平野ロスで学校休んでしまう女子もいたほど。
多分私は今この学校で、一番羨ましがられているポジションにいる。それなのになんでやろ?全然余裕ない。
今までも平野と2人で一緒に帰ることとかあったけど、”友達として”隣にいる時には全然気づかなかった。
“彼女として”意識していると、どれだけたくさんの女子の視線が平野に向けられているかに気づく。
その視線は私も向いていて、「なんで隣にいる子があの子なの?」「全然釣り合ってない」って思われてるんじゃないかって不安になる。
そもそもなんで平野は私を選んでくれたんやろ?
こんなにたくさんの女の子が平野を好きなのに。
たまたま海ちゃんのいとこで、同じ寮に住めて、部屋が隣で、一緒にいる時間が多かっただけやない?
これからは住むところも離れちゃうし、いつ平野が他の子に気持ちが移ってもおかしくないやんな…。
平野「あれ、どうしたんですか?」
平野の手がするりとほどけて、前に駆け出していく。女の子が1人うずくまっていた。
平野「どうしました?気分悪いんですか?」
「はい…えっ!ひ、ひら…っ!?」
顔をあげて、その子が平野の顔を見た時の表情で、「あ、この子、平野のことが好きなんや」ってすぐ分かった。
クラス一緒になったことないけど、うちの学年の子や。
平野「もしかして熱中症かな?どうしよう、学校戻る?家近い?」
女の子「あ、家すぐそこなんですけど…」
平野「じゃあ、送ってくよ。立てる?」
平野が彼女の体を支えるようにして立ち上がらせる。
女の子「あ、ちょっと…」
彼女の足がふらつく。
平野「あーちょっと無理そうだね。じゃあ、よいしょっと!」
平野が彼女をヒョイっとお姫さま抱っこして持ち上げて振り返る。
平野「歩けなさそうだから、ちょっと家まで送ってくよ」
風「え、じゃあ、私も…」
平野「舞川は先帰ってる?勉強したいよね?」
風「え…、あ、うん…そうやね…」
平野に抱かれて恥ずかしそうに目をそらしながらも、真っ赤に頬を染めている彼女は、幸せに包まれていた、それは完全に恋をしている女の子の顔だった。
そういえば私も平野に持ち上げられたことあった。あのとき危うく恋が弾けそうになったんやった。(2話)
平野が消防士さんになったら、これから何人もの女の人をああやってお姫様抱っこで助け出すんや。
そしたらこの町中の女の子がみんな平野に惚れてまうやろー(;゚Д゚))
平野の両手が彼女の太ももと胸の近くにギュっと食い込んでいる。
あの子、胸大きいな。そういえば、平野が私を担いだ時、「もうちょっとぷにぷにしている方が好きだ」って言ってたっけ。
そっか、私、平野のタイプの体型やないんや。だから、未だに手出してこないのかも…。
あの子のほうが、平野、タイプなんやないかな?
私は遠ざかっていく二人を愕然とした思いで見送っていた。
平野の困っている人を放っておけない正義のヒーロー気質なところが好き。
誰にでも優しくて、迷わずサッと手を差し伸べられるところが好き。
すっごくモテるのに、全然そういうことを意識しない天然なところが好き。
…だった。
でも今はそのどれもが…嫌い。
コンコン。
平野「ただいまー!ごめんね!遅くなって」
不機嫌にちょっとだけドアを開ける。
風「随分遅かったやん。家すぐ近くだって言ってたのに」
平野「いや、想像してたより距離あってさ、ずっと担いで行ったらさすがに汗だくになっちゃって、お礼に麦茶でもどうぞって言ってくれたから」
風「家上がったん!?」
平野「え?うん」
風「お家の人は?」
平野「え?あっ、そういえば、留守みたいだったけど」
はぁ~っ!?何家に連れ込まれてんの!?完全にあの子、平野のことを狙ってるのに!
誰にでも優しくしちゃうから、知らないうちにみんなにモテちゃうし、モテてるのに気づかない天然だから隙だらけでつけ込まれるんやん!
風「ごめん、今勉強しててちょうど調子出てきたところだったから。今日はこのまま勉強したい」
平野「あ、そっかそっか。集中してたんだね。ごめんごめん。わかった!じゃあ頑張って!」
平野は笑顔でガッツポーズを作って、自分の部屋に戻っていった。
え?そんな簡単に納得しちゃうん!?平野は私と会う時間なくなっても平気なん!?
1日に会える時間限られてるのに、平野が他の女の子のとこ行っちゃうから、今日会える時間がなくなっちゃったんよ!?
そんな状況で勉強に集中なんて出来るわけないやん!会いたくないなんて嘘に決まってるやん。
うぁ~~モヤモヤするぅー!!(´Д` )
片思いと両想い、どっちが辛い?
食堂。
廉「何や、お前ら、喧嘩しとんの?」
いつもなら隣に座って普通に喋っているだけで、「お前らイチャイチャすんなやー」と茶化してくる廉が、向かいに座って適度に会話も交わしていたはずの私たちの異変にすぐさま気付く。
平野「え?別に全然喧嘩なんてしてないよ?な?舞川?」
多分平野は本気で喧嘩なんてしてないと思ってる。私が勝手にモヤってるだけだし。口に出してないし。
夕飯を終えて、部屋の前まで戻り、ほんの一瞬沈黙の見つめ合いがあった。
夕飯後は会わないってルールだから、いつもなら「じゃ、勉強頑張って!」とあっさりそれぞれの部屋に戻っていく。
でも、今日は夕飯前の時間に勉強したんだから(本当は全然集中できなくてやれてないけど)「代わりに今会える?」とか平野のほうから言って欲しいなー…っていう沈黙。
廉「あ!俺、約束あったんや~!ちょっと出かけてくるわ!紫耀、ちょっと遅くなるかも。じゃな~!」
平野「また!?あいつ、最近彼女できたとか言って、夜な夜な出かけていくんだよね。舞川、なんか聞いてる?」
廉を見送りながら平野が聞いてくる。
風「え、ううん、何も」
へぇー、廉、彼女できたんや。
平野「あいつは受験勉強大丈夫なのか!?そういや、あいつ志望校どこなんだろ?舞川、なんか聞いてる?」
風「ううん、それも知らない」
平野「まぁ、どっちにしても、受験生なんだからもうちょっと真面目に勉強しろって言っとかなきゃな!じゃあ~…舞川は勉強する…よな?」
なんか勉強しないで会いたいなんて言え言えない雰囲気になってしまった…
風「うん…」
平野「じゃあ、今日も頑張ってな!」
なんで平野はあんなに余裕なんやろ…。私ばっかり好きすぎて苦しい…。
両想いってもっと幸せなだけなのかと思ってた。
でもそうよね。付き合っても気持ちが全く同じに釣り合ってるってことはないんだから、”好き”が大きい方が苦しい思いをする。
片思いでも両想いでも、恋愛って苦しいんやなぁ…。
人生初の両想い、ハッピーエンドのその先は、ハッピーなことばかりじゃないって初めて知った。
(海人サイド)
海人「あれ、廉先輩、こんなとこで何やってるんですか!?」
廉「げっ!海人!?お前こそ何やってんだよ、こんな時間に」
海人「俺はママから買い出し頼まれて、その帰り。えっ、廉先輩勉強してるんですか!?なんで公園で!?真っ暗だし!
あれ、最近彼女が出来て夜な夜な会いに行ってるって、紫耀先輩が言ってたような…」
廉「海人、お前余計なこと言うなよ!?」
海人「えっ、もしかして風ちゃんと紫耀先輩に気を使って?暑いのが世界一嫌いな廉先輩が、二人のためにこんな蒸し暑い外で勉強!?
廉先輩、優しい~(*´д`*)惚れちゃ~う」
廉「いちいちうるさいな、お前は!\(//Д//)/
いや、あいつら、付き合い初めてめっちゃラブラブな時期やのに、全っ然会わんのよ。もしかして、隣の部屋でイチャイチャするの、俺に遠慮してんちゃうかと思って。俺なりの優しさやねん!」(←本当は隣の部屋でイチャイチャしてるかと思うと居ても立ってもいられず、部屋にいられない。※自分は構わずやってたくせに)
海人「…廉先輩、まだ風ちゃんのこと諦められてないんだね。もしかして、イタリア行きの話断ったのも、風ちゃんと離れたくないから!?」
廉「それは違う!俺、夢あるから。
でもまぁ…1度手に入れちゃったからこそ、なかなか忘れられないっていうのはあるかもなぁ…」
海人「そういうもん?」
廉「片思いの時には、ただそばにいられるだけで嬉しかったり、今日何回喋れたとか自分に笑いかけてくれたとか、そんなんが幸せだったりするやんか。
でも、自分のものになったと思ったら、途端に自分以外の男と話してるだけですっげえ嫌やし、他の男に笑いかけてたり、なんてしたら発狂しそうやし、求めるものが多くなる。
付き合う前は誰にでも優しいところを好きになったはずなのに、自分と付き合った後に他の男に優しくするのが許せなかったり。
めっちゃ矛盾やな」
海人「確かに…」
廉「でも!好きになりすぎて相手をがんじがらめにしたくなって、その子の好きなところまで奪いたくなって、そんな嫉妬まみれになる自分も嫌やしさ、そんなになるくらいなら離れた方がいいのかなーって。
…って、俺はお前相手に何語っとんねん、恥ずかしい!」
そっか…今まで片思いが一番苦しい恋の形だと思ってたけど、両思いにはそんな複雑な思いがあるんだね…。
海人「じゃあ1度手に入れて手放すのと、1度も全く手が届かなかったのと、どっちが辛いんだろうね…」
廉「なんや、めっちゃ気持ち入っとるな?お前、今片思いしてる相手でもおるんか?」
海人「うん、まあね」
廉「勝算は?」
海人「全然。世界で一番、勝算のない片思いだよ」
廉「俺もお前もこんなにモテんのになぁ!なんでたった1人だけ、自分の好きになってもらいたい人は振り向いてくれんのやろな?」
海人「何十人、何百人の好きを貰っても、君じゃなきゃダメなんだ…」
廉「は!?ポエマーか!恥ずっ!」
海人「あれ?知らないの?俺の夢はポエマーだよ?」
廉「いや、知らんわ!びっくりするわ突然!」
進路
学校。
平野「舞川、模試の結果、どうだった?」
風「バッチリA判定!」
目指しているのは、教育学部。
私の夢は教師になること。
いじめで不登校になってた人が教師を目指すなんて、あの頃の私だったら考えられなかった。
でも、ここでみんなと出会ってすっごく楽しくて、学校っていう場が大好きになった。
こんな楽しい日々が終わっちゃうのは寂しいけど、教師になれば、ずーっとこのキラキラした場所に居続けることができる。
それは志望動機。
平野「おう、廉。お前は模試の結果どうだった?てか、お前志望校どこなんだよ?いつも教えてくんねーじゃん」
廉「別に隠してる訳じゃないけど、志望校ってそんなに人に言うもんやないやろ?まあええけどな。ほれ」
平野・風「え?教育学部!?」
平野「お前、教師目指してんの!?聞いたことねーぞ!」
廉「まぁ、目指したの最近やからな。今まで俺、ずっと転校してきて、周りの人間と深く関わらないようにしてた。だけど風ちゃんのおかげで、1人で寮に残るって決意して、自分が変われば自分の人生も変えられるって気づいたんよな。
そのおかげで、高校だけは3年間同じ学校で過ごせて、本当に楽しかった。俺、今まで“学校なんて“って諦めてきたけど、本当は学校って言う場所がすごく好きやったから、毎回離れるのがすごく嫌やったんだなって自覚した。
あとちょっとで卒業して高校生活終わっちゃうけど、教師になればずっと学校っていう楽しい場所におられるわけやん?最高やん!何何?そんなにびっくりした?」
風「びっくりしたっていうか…同じやから」
私も自分の模試の結果を見せる。大学も学部も同じ。
平野「廉~っ!お前、舞川の進路調査票カンニングしただろ!?」
平野が廉の後ろから腕で首を絞める。
廉「そんなストーカーみたいなことするわけないやろ!うへっぐるしぃ~」
平野「( ゚д゚)ハッ!!!!そのためにイタリア行きの話も断ったのか!?」
廉「んなわけねーだろっ!」
平野「じゃあお前、違う大学行け!教育学部ならこの大学じゃなくてもいいじゃんか!そうだ!お前、両親追いかけて、そっちの大学行け!」
廉「なんでやねん!大学生ゆうたらみんな1人暮らししたい時期やのに、なんで今から親を追いかけていかなあかんねん!しかも追いかけても、俺が在学中にまたきっと転勤するし。そんな何の縁もない土地に置き去りにされるぐらいなら、もう馴染みのあるこの土地に残りたいんや!」
平野「ずりーぞ!お前ばっか!」
廉「ずりーって何やねん!」
平野と廉がギャーギャー言っていると、河合先生が血相を変えて走ってきた。
河合先生「平野ー!大変だー!イ、いイイ…っ!」
イタリア
河合先生が言うには、イタリアのあのサッカーチームが、やはり平野を練習生として迎えたいと言ってきたのだ。
リハビリのケアも全て面倒見てくれると言っている。
プロのサッカー選手になる夢を繋げることができるすごい話。
でも…
風「やだっ行かないで…!」
後ろから平野に突進するみたいな勢いで抱きついてしまった。
突然のことに、平野と廉がびっくりしている。

でも1度口を開いてしまったら止まらない。今まで心の中にとどめておいた思いが次々に溢れてる。
風「平野と会えなくなるなんて嫌!絶対嫌!平野は平気なの!?私と会えなくなっても!?
昨日だって、平野が他の女の子のところに行ってたから会う時間なくなっちゃって。私、ずっと待ってたのに」
廉「他の女!?紫耀、まさかお前、浮気!?」
平野「んなわけねーだろ!いや、昨日のはしょうがないだろ?具合悪そうだったし」
風「でも、あの子は絶対平野のこと好きやったもん!もしかしたら具合悪いふりして、平野を待ち伏せしてたのかもしれないやん!まんまと引っかかって家に引きずり込まれてるやん!しかもあの子、巨乳やったし!平野、あん時ちょっと胸触ってたし!」
廉「きょにゅ…っ!?胸、触っ…!?家に引きずり…!?紫耀、お前ってやつは~( ꒪⌓꒪)!!」
平野「ちょっと話ややこしくなるから廉は黙っとけ!舞川どーした?そんなこと言うなんて。お前らしくないぞ?あの子、本当に具合悪そうだったじゃんか?」
風「平野の誰にでも優しくするとこ嫌い!私以外の女の子に優しくしないで!私以外の女の子に触らないで!喋るのも嫌!」
教室を飛び出した。
廉「びっ…くりしたぁ…。風ちゃんが人前で、ていうか、俺の前でなんかな?お前にイチャイチャしてるの初めて見たわ…」
紫耀「イチャイチャっていうか…舞川、なんか様子おかしくなかった?」
廉「おかしくなるくらいに、お前に惚れてるっちゅうことやろ。のろけんなや」
紫耀「え、えぇ~~…?」
やばい、絶対嫌われた。私、なんて性格悪いんだろう?
あの子が平野狙いで具合悪い演技してたみたいな言い方しちゃった。
みんなに優しい平野を好きになったのに、私以外の女の子に優しくしてるの見たら、感情が抑えられない。
独占欲むき出しで、付き合い始めたら突然のキャラ変!?絶対ドン引きされた。
でも、どうしようもないの。
平野を好きすぎて苦しい…。
どうしよう、私、平野を好きになればなるほど、自分のことが嫌いになっていく…。
続きはこちら!

このお話のモデルとなった平野紫耀くんの恋愛観発言はこちらにまとめました!



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