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映画「人魚の眠る家」原作小説のあらすじを結末までパパッとネタバレ!東野圭吾作品らしくないヒューマンストーリー 君と僕の6ヶ月 2話「性悪な女」同じならば惹かれない (SMAP「オレンジ」恋愛三部作)

君と僕の6ヶ月 2話「性悪な女」同じならば惹かれない (SMAP「オレンジ」恋愛三部作)

このお話は、SMAP「オレンジ」恋愛三部作をモデルにしています。

ずっと憧れていた女神は、お金大好き超性悪女だった!?

だけど、心はどうしようもなく君に惹かれていく・・・。

君と僕の6ヶ月 1話 「バス停の彼女」(SMAP「オレンジ」恋愛三部作)

彼女のことわからないと

頭かかえてる

愛おしさは深みへと

はまりそうだよ

ありのまま君を生きてていい

謎のまま 攻めて生きて

出典:SMAP「胸さわぎを頼むよ」作詞:戸沢暢美、作曲:寺田一郎

「性悪な女」

「あなたの好きな人のどこに惹かれたの?」と聞かれて、理路整然と好きなところを並べられるヤツなんて、胡散臭いと僕は思うんだ。

人を好きになるって、そんな明確に言葉にできるような感情じゃないだろう?

和也「いろいろ言っても、結局顔だろ?」

優介「ち、ちげーよ!それだけじゃねえんだよっ!」

和也「ま、男なんてみんな少なからずそんなもんだからしょうがないよ。俺だって、客観的に見て彼女はキレイだと思うし」

思い描いていた“理想の女神”とはとんでもなくかけ離れた彼女の本性を見せつけられ気が遠のいていく中、優介はまた次回の約束を取り付けてしまった。

「次回までに利子分を用意する」

と。

あんなおかしなことを言い出す彼女でも、「また会いたい」と本能的に思ってしまったのだ。

和也の言うように、それは彼女の見た目だけがタイプだからなのだろうか?

そんなふうには思いたくなかった。

だけど、彼女のことを何も知らないのは事実。

ずっと見てきたつもりだったけど、結局それは外側から眺めていただけだったのだから。

和也「だけど、あんな女やめとけって。何もあんな手強そうなところ狙うこともないだろ?派手で、お金大好きって感じで。お前とはかけ離れ過ぎてるよ。絶対お前とは合わないって」

優介「そう・・・なのかな?」

だけど、不思議なことに会いたいという気持ちはどんどん強くなる一方で、優介は無理矢理彼女を好きになるべく理由をいろいろと考えてみた。

そうだ、きっと彼女は何か事情があって、きっととってもお金に困っているんだ。

彼女の事情を知れば、きっと僕は可哀想な彼女を守りたいと思う。

それが愛に変わるのだ!・・・なんて勝手な妄想を。

だから、優介はもう一度彼女に会う必要があった。

今自分の中で膨らみ続けるこの気持ちの理由を探すために。

そして、2日後。

店に来た彼女が買い物をする前に、優介は和也に断り休憩時間をもらい、彼女を近くの公園へと連れ出した。

優介はコンビニ袋からバラバラとパンやおにぎりを出して広げる。

優介「これ、約束の利子分っていうか、僕からのプレゼントです!!」

彼女「え、なにこれ・・・?」

優介「廃棄処分です!いつもあなたが買っていくもののデータから好みを推察し、僕が厳選して持ってきました!」

彼女「え・・廃棄処分って、ゴミってことだよね・・・?」

優介「いえ!この商品は賞味期限が切れているだけで消費期限としてはまだ十分に食べられますので、 このままゴミ箱に入れてしまえばゴミということになりますが、誰かに食べてもらえればこのパンやおにぎりさんたちはゴミになる運命を免れることになります。

もし、今後もあなたがこうやって僕に会ってくれて、あなたが毎回買っていくはずだったものを僕があげられれば、 あなたは金銭的に得をし、ゴミとなるはずだったパンやおにぎりさんの 運命を救い、近年問題となっているフードロス問題も改善することができます。

これ、みんなウィンウィンなんですよ!すごくないですか!?

だから、今後あなたの帰り道の15分を僕にくれませんか?僕、休憩時間に毎回これ持ってきますんで!」

そして、これを渡すことが彼女に会うための口実になる、それが優介にとって一番の”ウィン”だ。

しかし、彼女は「はぁっ」と大きく苛立ち交じりのため息をつく。

彼女「・・・君さ、顔のわりにモテないでしょ?確かに優介はなかなか綺麗な顔立ちをしている。それに加えてインテリ、家柄もいいとくれば、昔から寄ってくる女の子はたくさんいて、それなりの青春時代を送ってきたつもりだ。

しかし、向こうから告白されて付き合ったはずが、いつもすぐにフラれるのは優介のほうだった。

まず、勉強で忙しくて、デートの時間は学校からの帰り道の電車に一緒に乗るくらいなものだ。

しかも、そこでのトークが全く女の子ウケしないのだ。

「理屈っぽい」

「話がつまんない」

「発想がダサい」

「女心が全然わかってない」

それらの言葉を浴びせられ、彼女たちを好きになる時間ももらえないほどの短期間で、優介の恋もどきはことごとく終わっていった。

彼女「君、時給はいくら?」

彼女がニッコリと微笑み尋ねる。

優介「1000円ですけど・・?」

彼女「ふんふん。じゃあ、君の15分は250円で買えるってことね?言っとくけどね、私の15分は君が思っているほど安くないの。

そうね、私の15分を買いたいなら、せめて2000円くらいは払ってもらおうかしら?どう?」

優介は何も言い返せずにグッと唾を飲む。

「そういうことだから。君と私の価値は同じじゃないの!」

突き刺すように優介を指さして言った後、彼女は

「あ~時間無駄にしちゃったぁ~。ブランドバッグの一つでも持ってきてくれるかと思ってわざわざついてきたのにぃ」

とつまらなそうに去っていく。

優介はポツンと公園に取り残され、彼女の背中を見送っていた。

すると、彼女の足がはたと止まった。

そしてくるりと踵を返し、猛然と優介の元へ駆け戻ってきた。

「隠れて!」

彼女は優介の腕をグンと引っ張り強引に座らせ、一緒にベンチの陰に身を潜めた。

ふわりと彼女の甘い香りのする髪が優介の頬に触れる。

突然のことに、優介は状況を把握することができなかった。

すると、公園の入口のあたりをウロウロと歩き回る男の影が見えた。

何かを探しているようだ。

彼女の視線はじっとその男を捉えている。

優介「え?誰?知ってる人?」

彼女「あぁ、お店のお客さん。なんか付き合ってると勘違いしてたみたいで、最近ちょっとストーカー化しちゃって。きっと店から私のことつけてきたんだわ」

優介「店?お客さん?」

彼女「あ、私キャバクラでバイトしてんの。昼間はOL。かけもちね」

え、えぇ~~~っ!?

キャバ嬢!?

そうか、だから朝バス停で見る彼女と、夜コンビニに寄る彼女は雰囲気が違ったのだ。

憧れの彼女がキャバ嬢だったことにショックを受けながらも、優介はすぐにまたひいき目でその事実を受け入れようとしていた。

やけにお金にシビアな雰囲気だったのも、やはり事情があるのだろう。

優介「キャバクラって、何かよほどの事情があってお金に困っているとか?僕に何かできることって…」

美華「シッ!!静かに!!」

もう一度彼女が優介の腕をガクンと引っ張り、口を押える。

彼女は男の姿を目で追うことに必死なので気づいていないようだが、今優介と彼女の顔はたった2センチほどの距離にある。

まじまじと見てみると、やはりとても綺麗な顔をしている。

こんな綺麗な顔からよくもまああんな毒舌が繰り出されるものだと、そのギャップにつくづく驚いてしまう。

やばい…。

こんなに近くにいたら、胸のドキドキが彼女に聞こえてしまうのではないか?

そう思って優介は、 一歩後ずさりした。

パキ…。

その時、優介は小枝を踏んでしまった。

やば…。

恐る恐る見上げると、ばっちりと男と目が合ってしまった。

子供の下手なかくれんぼみたいに、ベンチの背もたれの上からひょっこりと飛び出た二つの頭を、男の視線はしっかりと捉えていた。

観念したように立ち上がった彼女は、可愛く微笑んで優介の腕に手を絡めて男に宣言した。

「えへ、私の彼氏なの♡」

優介の手をギュッと握った彼女の手のひらから「助けて」のメッセージを受け取った優介は、「俺に任せろ」とメッセージを送り返し、彼女の手を放して一歩前に出た。

「も〜ほんっとにびっくりした!弱すぎて!」

水道で優介の傷を洗いながら、彼女が豪快に笑い転げる。

威勢よく男に向かっていった優介は、次の瞬間、男のパンチを真正面から見事にくらいノックアウトした。

幸い公園の前は人通りの多い道だったので、彼女が通行人に助けを求め男は逃げていった。

結局優介が彼女に助けられた形となってしまって、カッコ悪いったらない。

「 あいつに向かっていく後姿見て、一瞬、やばい…惚れそう…!って思ったのになぁ〜」

彼女はまだキャハハと笑っている。

恥ずかしすぎる。話題を変えよう。

「そんなことよりさっきの話ですけど 、キャバクラで働いているって何かお金に困っていることでもあるんですか ? 僕なんかにできることは何か…」

「え?お金、別に困ってないよ。なんかスカウトされて体験で一度だけやってみたら、お金ってこんなに楽に稼げちゃうんだ?天職かも!ラッキー!って」

彼女は誇らしげににっこりと笑う。

優介「え、でも、だったらどうして昼間はOLしてるんですか? 本当はそういう真っ当な仕事をしたいけど、お金の為に仕方なく夜の仕事と掛け持ちしているんじゃないんですか??」

彼女はチチチ!と人差し指を振る。

「逆逆!夜の仕事のために、OLの仕事が必要なんだよ~。”昼は清楚なOLなんですぅ”っていうほうがウケがいいからね!

OLの給料なんてたいしたことないけど、 キャバ嬢にとってはアクセサリーになる肩書きなのよ。

じゃなかったら、そんな地道にせこせこ働かないでしょ〜。

男の人に奢ってもらったりプレゼントしてもらったりしたほうがよっぽど効率いいし、安定してるもの。

ちょっとブリッコしてボディタッチしてあげれば、綺麗な服も美味しいご飯も全部手に入っちゃうんだもの。楽勝よね!

家系なのよね。うちシングルマザーだったけど、お母さんも私に似て美人だったからいつも金持ちの彼氏いて、生活には困らなかったし」

「お母さんも私に似て」じゃなくて、あなたがお母さんに似たんだろう?とツッコミたくなる。

どうやら、性格だけではなく頭も悪いらしい。

あまりの彼女のイメージ崩壊に愕然とする優介を気にも留めずに、彼女は容赦なく続ける。

彼女「だけどさっきのあの人ね、社長さんとか言ってかなり羽振り良くて、けっこう頻繁にアフターとかしてたんだけどさ、実は社長ってのは嘘で、借金してウチの店通ってたらしくて。それで借金トラブルが会社にバレて辞めることになったっていうから、もう用はないかな~って切ったら、急にストーカーみたいになっちゃってさぁ」

もう喋らないでくれ・・・。

描いていたイメージがガラガラと音を立てて崩れていくようだ。

知れば知るほど、彼女が男を手玉に取るお金大好き性悪な女だということがわかってきた。

こんなんなら道路の反対側からいつも見ている”憧れのバス停の彼女”のままで良かった。

勝手に可憐な彼女を想像して、憂鬱な雨の日を幸せにしてくれる女神のままでいてもらえたのに。

「・・・お姉さんさ、いい死に方しないよ?」

「それも家系だし。でも、今は大丈夫だから!」

彼女の返事の意味がよく分からなかったが、そもそも優介は混乱しすぎて思考回路がストップしてしまっていた。

「 こんな危険な目にあってまで、着飾って美味しいもの食べて、それがあなたにとっての幸せなんですか?」

彼女は一瞬キョトンと優介を見た。

「違うよ〜。 必要な物はくれるって言う人からありがたくもらっておいて、そのぶん自分のお給料はちゃんと有意義なことに使えるように節約してるの!」

有意義な事って何だろうと聞こうとしたが、やめておく。

どうせろくでもないことだ。

これ以上彼女に幻滅したくない。

「私、今とっても幸せだよ!」

彼女がキラキラとした笑顔向ける。

騙されるな、騙されるな。

こんな笑顔に騙されてはいけない。

彼女の本性を知って「もうやめとけ」と頭の中で言っているのに、自分には理解不能なことばかりを次々と繰り出す彼女の考え方、生き方をもっと知りたいという気持ちがどうしようもなく優介の心に湧き上がってくる。

恵まれた環境に生まれたことに抗って、親に頼らずに生きてみたいと願う優介と、母子家庭という一見恵まれない環境で生まれながら、自分の能力を使って人生楽勝で周りにいる男たちに頼り続けて生きてきた彼女。

優介は家柄も成績も(そこそこ)ルックスも、ほとんど全てのものを携えて生まれてきた。

周りからは羨ましがられるばかりの人生だったが、そのどれも自分が努力して手に入れたものとは思えずコンプレックスを持ち続けていた。

だけど、彼女は持って生まれた特権を最大限に生かし、堂々と生きている。

普通だったら本心はどうあれもうちょっと人目を気にして謙遜してもいいのに、「これが私の武器よ」といとも誇らしげに。

僕たちは正反対で、きっと分かり合えない。

和也が言った「お前たちはかけ離れ過ぎてる」というのは、こうゆうことだったのだろうと優介はやっと理解する。

だけど、頭ではそう理解しているのに、心がどうしても反対のほうに動き出している。

止まらないんだ・・・。

「でもどうするんですか?今後もあの男、帰り道につけてきたりするかもしれないじゃないですか?」

「う〜ん、そうね、なんとかするわ。 うちのボーイにボディーガード頼むとか」

「 …え!じゃあ僕がボディーガードやりますよ!」

「え…いいよ、君弱すぎだし(キッパリ)」

そうだ。たった今、ものすごくかっこ悪い姿を見られたばかりだというのに、何を勢い余って立候補してしまったのだ。

ズーンとわかりやすく落ち込む優介を見て、また彼女はくくくと笑った。

「でもいないよりはマシか。じゃあ期間限定でってことで!

私のせいで怪我させちゃったし、慰謝料代わりに私の時間をちょっとだけあげる!

そうね〜、全治1ヶ月ってことで、とりあえず1ヶ月だけね」

「ま、マジっすかぁ〜〜!?よっしゃ〜!!」

「言っとくけどこれめちゃくちゃ特別待遇だからね。私、本当なら学生とか相手にしてないの。将来性見込んで医学生ならアリってとこだけど」

「え、僕、一応医学生なんですけど・・・」

優介の言葉に、二人は一瞬沈黙して見つめ合った。

「嘘でしょ~?!じゃあ早く言ってよぉ~!実は優良物件!?医大生ってさ、家お金持ちなんでしょ?」

彼女は、優介の背中をバーンと叩く!

優介「いや、確かに親はまぁ、そこそこ金持ちだけど…。

でも、僕はただのコンビニバイトですから、変に期待されても困りますよ」

「え~?なにそれ~変なの~。もらえるお金はもらう!使える人間は使う!これ基本!」

全く悪びれずに正論をかざすかのように言う彼女は、堂々としていた。

「それに僕は、 親が医者だからっていう理由だけで なんとなく医大に入ることが決められていただけで、 自分が望んで進んだ道ではないし 。この先本当に医者になるかどうかなんてわからないですから、将来も期待されても困ります!」

「え?何それ?親の敷いたレールになんて乗らねえよ!みたいな?尾崎豊的な?ぷっくくく…っ、めっちゃ青春ボーイじゃーん?」

やっぱり笑われた。

「青春くんの自分探し」

いつも和也にからかわれている。

「まぁ、そんなわけで、僕はあなたにモノを貢ぐとかできないです。

だけど一つ言っておきたいのは、もし僕にお金が腐るほどあったとしても、僕はあなたの気持ちをお金や物で釣ろうなんて思いません。

だから僕は、僕という人間で勝負する!

僕は、どんなにあなたに辛いことがあったとしても、あなたが笑顔でいられる”楽しい時間”をあげます!」

「言うね〜」

言ってしまった 。たいして話術に自信があるわけでもないのに…。

「じゃあその楽〜しい話のつまみに、 毎回持ってきてね、廃棄!」

彼女は優介の持っていたコンビニ袋をバサッと取り上げて言った。

「もらえるものはもらう!これ基本だから!」

「あ、はいっ!!それくらいなら、まかせてください!!」

「ねえ、でもさっき君さ、私に廃棄あげたら全ての人が”ウィンウィン”って言ってたけど、常連客逃して店の売上は落ちるよね。店長さん的には”ルース”なんだけど、いいの?」

「あっ・・・、そっか!!うわっやべー、どうしよ、そこ考えてなかった・・・」

優介は本気で頭を抱えてうずくまる。

彼女「ぷっ・・・真面目か!君、面白いわ~。なんか昔うちにいた犬を思い出す」

また彼女がお腹を抱えて笑う。

飛び上がって喜んだり、落ち込んだり頭を抱えたりする優介を見て、彼女は完全に面白いペットが手に入ったという感じでからかって楽しんでいる。

でも、それでもいいんだ。

彼女の笑顔を僕が作っている。

それだけでこんなに幸せな気持ちになれてしまうのだ。

「私、藍沢美華。美しいに華やかで美華。君は?一応また彼氏役演じてもらうかもしれないから、名前くらい知っとかなきゃね」

「あ、僕は笹本優介です。勇ましいほうじゃなくて優しいほうの優介です」

「ふふ、そんな感じね」

美華が笑いながら手を出す。

この手を取ってしまったら破滅しそうな予感がする。

そんな思いとは裏腹に、優介の右手は自然と伸び、固く握手を交わしていた。

人間の頭と心とは離れている。

頭でどんなに好きになるべく理由を探して正当化しようとしたところで、どうしようもなく惹きつけられる心の動きには結局勝てない。

自分がいったい彼女のどこを好きになったのかなんて、理論的に説明などできない。

ただ、彼女に会いたい。

彼女のことがもっと知りたい。

どんなに彼女の嫌な部分を見ても、すごい吸引力で心が彼女に引き寄せられる。

それが答えなのだ。

だから、もう理由なんて探さずに、心のままにどんどん彼女に堕ちていく。

毒舌で高飛車で利己的で、だけどどこまでも真っ直ぐで嘘がない。

そんなブッ飛んでて理解不能、それなのに不思議なほど心を惹きつける超絶魅力的な僕の女神に。

彼女のことを知れば知るほど、自分とは全く考え方や生き方が違うと感じる。

人を好きになるのには、“共感”という感情がとても効果的だと科学的には証明されている。

しかし、優介はこの説に異論を唱えたいと思った。

共感は、お互いを即座に惹きつける。

しかし、最初に

「私たちって似ているね」

と惹かれあい一つになったつもりの二人には、どんどん二人が別々の人間なのだと思い知らされる未来しか残されていない。

「意外にこんな面があったんだ」と思うたびに、その気持ちは離れていく。

だけど、全くの異生物への興味はとどまることを知らない。

どんどん知りたくなって、新しい発見をするたびにどんどんもっと相手を知りたくなる衝動が膨らんでいく。

僕と彼女はこれでいいのだ。

だから優介は、最もらしい正討論をかざしてみる。

「そもそも人間は、同じならば惹かれないのである。」

恋心は嘆くかい?

お互いは 別の生き物だね

同じならば惹かれない

謎だらけで切ない

出典:SMAP「胸さわぎを頼むよ」作詞:戸沢暢美、作曲:寺田一郎

君と僕の6ヶ月 3話「ヴィーナス」 (SMAP「オレンジ」恋愛三部作)

inspired by SMAP

こちらでは、この小説がどんな曲にインスピレーションを受けて誕生したのか、SMAPの曲をご紹介します!

ヒロインの彼女・美華はとってもお金が大好きで美味しい食べ物やキレイな服、バッグ、靴などを身にまとった今どきイケてる女子です。

この彼女のモデルとなったのはやっぱり

SMAP「$10」

バラひとつじゃ 君を飾れないだろう

贅沢に慣れてさ

君はどこか 遊びに行きたいんだろう?

そうさ毎日でも

僕は悲しいくらい

いっそう仕事を もっともっとHardに

だけど君 逃げてゆく気がする Escape from my love

愛さえあれば何も要らないなんて 全部ウソさ

SMAP「$10」より抜粋

SMAP「$10」の歌詞全文が知りたい方はコチラ!

SMAP「$10」は1993年11月11日発売の10枚目シングル。

スマホならレコチョクでSMAP「$10」を試聴できます!
SMAP「」はスマホならレコチョクで試聴できます。

10$の視聴ならレコチョクで!

こんな感じのとっても華やかで魅力的でセクシーで男を魅了する。

だけど、どんなに一生懸命尽くして追いかけても、スルリと逃げていきそうなつかみどころがない感じ。

この曲出たとき、私中学生だった。

だから、歌詞の意味とか全然わかってなくて、なんか曲調が大人っぽくてカッコイイ~!くらいにしか思ってなくて。

特にこの頃の中居さんの髪型がすっごく好きで。外見的には一番好きだったのがこの頃!

学校が休みのときの(夏休みとかかな?)お昼のワイドショーに中居さんが一人でゲストで来てて、「$10」の振り付けをMCの人に教えてたのをなんかすっごく覚えているのだ。

もう何の番組だったのかとかすっかり忘れちゃって、動画探すこともできないけど・・・。

今はバラエティ色の強い中居さん。衣装とかもかわいいオジサン系になってるけど、この頃は全身黒でジャケットとか着ちゃってて、けっこうクールセクシーな感じだった。

今の中居さんを見ていると、昔の映像見るとかなりレアで萌える・・・!

そして、その頃のSMAPの曲はけっこう”イイ女”に惑わされている男の曲が多いのが特徴かと思う。

SMAP「ダイナマイト」

昼はどんな顔で 退屈を飼い慣らして

従順な瞳 密かに夜を待つよ

Dynamiteなhoney でもいいんじゃない

でもいいんじゃない めまい起こしそう

Dynamiteなbody でもいいんじゃない

でもいいんじゃない 君が溢れてる

SMAP「ダイナマイト」より抜粋

とか。

SMAP「ダイナマイト」の歌詞全文を知りたい方はコチラ!

SMAP「ダイナマイト」は1997年2月26日発売の24枚目シングル。

ベストアルバム「SMAP 25YEARS」にも収録されています。

めちゃくちゃ美人でナイスバディのいい女にクラクラしちゃう男の気持ちを赤裸々に歌ってる曲。

この曲に出てくるヒロインは、セクシーで妖艶で魅力的に描かれていますが、内面の描写はゼロ!!

だいたい売れるラブソングは、彼女のかわいい仕草とか彼女との甘い思い出とかを歌っているものが多いのに、本当に素直な男の本能だけを歌ったような曲ですよね~。

これもまた中学生だった私には意味も分からず「ダイナマイトなバディ」ってゆう歌詞がちょっとエロティック?くらいにしか理解せずにただ口ずさんでいたんだけど、大人になって聞いてみても深い意味はなく、全く男っちゅうもんはしょーもないな、という感想だった(笑)

でも、そんな女に一度生まれてみたかったな~ってゆうのは、女としての本音ですわ。

「お前しゃべらなければいい女なのにな」

とか逆に言われてみたいわ!そうゆうのって嫌だとか言ってる美女がテレビではよくいるけど、実際それって褒め言葉じゃんね?

本人だって、まんざらでもないはずだけど、それを言っちゃあ好感度下がるから「内面で好かれたいです~」とか言うんだよね。

だけど、この小説のヒロインは堂々と「私、見た目がいいから得してます!!」って言っちゃう気取らなさ、取り繕ったり人からの評価を気にしたりしないざっくばらんな感じ。

それが逆に魅力的なんじゃないかな~って思います。

でも、女友達として近くにいたらやっぱ嫌だけどね。

SMAP「青いイナズマ」

君の態度が変わったと キスを避けるしぐさで気づく

そうさ抜け殻の匂い抱いて 凍りつくよ

昼は冷静な顔でも 夜は胸をかきむしるよ

君の電話が留守に変われば 眠れなくて・・・

僕はジェラシーの渦の中

君のあらぬ姿思う

違う誰かを意識しながら 媚びて微笑むのさ

見苦しいほどに 問いただせたら

悲痛な気持ちも 楽になれるけど

蒼いイナズマが僕を責める 炎すべて灼き尽くす

Get you 冷たい罠を仕掛けて 君がココロ狂わせる

惑わせて I Miss you・・・

SMAP「青いイナズマ」より抜粋

SMAP「青いイナズマ」の歌詞全文を知りたいかたはコチラ!

SMAP「青いイナズマ」は1996年7月15日発売の22枚目シングル。

これは、付き合っている彼女の気持ちが移りゆく(すでに浮気中)ことを気づきながらも、彼女への気持ちが全然吹っ切れずに嫉妬に狂う男の気持ちを歌った歌。

これさ、もうフラれる直前のシーンの一コマだけど、この男がフラれた後完全にストーカーになるんじゃないかと心配・・・。

かなり束縛激しいヤバイやつって感じで。

これが、すごいいい女と冴えない男の話だったらよくありがちなんだろうけど、これをSMAPの5人が歌うから、こんないい男を狂わせるほどの女ってどんだけいい女なんだよ!?と思わせる。

私もSMAPのメンバーにこんなふうに思われてみたい~~!という女心をを駆り立てる曲なのです。

この小説で言うと、これは美華のキャバクラのお客さんの心情かな。

自分の彼女だと勘違いしちゃってる悲しい男の。

SMAP「胸さわぎを頼むよ」

SMAP「胸さわぎを頼むよ」の歌詞全文を知りたいかたはコチラ!

SMAP「胸さわぎを頼むよ」は1996年2月2日発売の20枚目シングル。

これもまた付き合っている彼女がとってもワガママで翻弄されちゃってる男の曲。

優介が美華と付き合うことができたら、こんな感じになるのかな~ってゆうのがイメージできます。

いつくるかわからない不機嫌に「ほんっとわけわかんねー!」ってタジタジになりながらも、どんどん深みにハマってっちゃう。

こんなワガママ放題な彼女、ガツンと言ってやればいいのに、買い物にも付き合うし花も贈っちゃうんだ(笑)惚れた弱みだね~。

この彼女のように「ありのまま 君を生きてていい」なんて言われてみたいですね。

「同じならば惹かれない」ってゆう言葉には、中学生ながらズキューンと来ました・・・!

ヒロインのイメージは常盤貴子

こんな感じで、SMAPの一番勢いがあったこの時代、けっこうこうゆう系の曲が多いんですよね。

この後は、「セロリ」とか「夜空ノムコウ」とかけっこう柔らかい感じの曲が多くなっていくんだけど、一番絶頂というかピーク!旬!ってゆう時期にはクール&セクシーでこういったイケイケのいい女が登場する曲が多かったように思います。その当時のSMAPメンバーが本当にカッコよすぎたからこそ、この曲の中の主人公に重ね合わせて聞くと本当にヒロインの女の子が羨ましすぎるんだよね~。

だけど、ちゃんとヒロインの美華にも可愛げがなければこの話成り立たないんで。

けっこう毒舌でパキパキしている感じなのに、程よい可愛げのある女優さんって誰かいるかな~って考えたら、今の若い子では思いつかないんですよね。

だから、やっぱり若い頃の常盤貴子さんしか思いつきませんね!

あとは永作博美さんとか。

彼女のワガママやブッ飛んだ行動なら、なんか許せちゃう気がする。

可愛げと色気が混在していて、突っ張っているようでも根底はピュアで、屈託なくて底抜けに明るくてキュートな笑顔が魅力的!そんな唯一無二の女優さんだと思います!

今後は、若かりし頃の常盤貴子さんをイメージして読んでもらえたらな~と思います!

昔やってた中居さんと常盤貴子さんのラブストーリードラマ「最後の恋」のアキちゃんがけっこうイメージです。

このドラマ本当に大好きで小田和正さんの主題歌「伝えたいことがあるんだ」もすっごく良くて。

中居さん演じる夏目くんが本当に優しい優しい純朴な青年でさ、私が好きだったSMAPが出たての頃のイメージの”中居ちゃん”なのです。

髪型もあの時のサラサラストレートの前髪下ろしてるのが好き♡

常盤貴子さんが演じたアキちゃんは、病気の弟の手術代を稼ぐためにやむを得ず風俗に手を出すんですが。

それに比べると、美華は全くそうゆう事情なしに男を手玉にとって金品巻き上げているので、かなり性悪ですね(笑)

でも、ドラマや小説に出てくる主人公たちがみんなワケありで誰がどう見ても仕方のないような影を背負い込んでいる必要はないんじゃないかなって、私は思うんです。

もっと普通のどこにでもいるような主人公たちが、周りから見たら小さく見えるような悩みでも本人たちにとってはそれなりに悩み苦しんで生きている、ってゆうほうがリアルかなって。

優介も「自分探し」とか、しなくてもいいようなことをしちゃってる青臭い若者なんですが、私も大学生の時、「親の金で遊び暮らして私、こんなんでいいのかなぁ?」なんて漠然と悩んでいたりしました。

美華は今のところ悩みってゆう悩みは持っていないあっけらかんとした女に見えますが、今後は美華にとっても辛い事件が起きるので、お楽しみに!

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