「ベストフレンド」中居に残留を決意させた慎吾の優しさ 華麗なる逆襲~彼らの真実~スピンオフ

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2017年9月8日。

香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛がジャニーズ事務所を退所する。

中居正広は3人と一緒に行かないことを選んだ。

それは、慎吾が中居にかけた言葉が原因だったという。

 

こちらは、SMAP解散の真相を妄想して書いたフィクション小説、華麗なる逆襲~彼らの真実~15華麗なる逆襲~彼らの真実~16【最終話】の間くらいに起こった物語という設定のスピンオフ作品です。

現実では香取さんは引退しておらず、吾郎ちゃんとつよぽんと一緒に退所するということなので、ちょっと辻褄合ってないと思いますが、そこはフィクションなのでご了承ください。




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中居サイドストーリー

中居「い、今、なんて言った・・・?」

 

俺が耳を疑ったのも無理はない。

もうほとんど準備は進んでいて、あとは副社長に事務所を退所することを宣言しに行くだけというところまで来ていたのだ。

 

 

剛「だから、もう僕たち中居くんの世話にはならないから。ねっ、ゴローちゃん」

吾郎「うん、中居くんは木村くんと一緒に事務所に残って」

 

 

中居「は!?何言ってんだよ、今さら!木村は今のタイミングで出られないのは仕方がないにしても、次の更新日で俺はお前らをここから連れてやるって、ずっとそう約束してきただろ!?」

 

 

そう、木村の家族の問題はまだ解決していない。

木村を家族と引き離して、無理矢理連れて行くわけにはいかない。

だけど、そのためにこの牢獄にいつまでも剛や吾郎を閉じ込めておくわけにもいなかいじゃないか。

木村は、俺に「下を連れてここを出ろ」と再三言った。

木村と離れることは考えられなかったが、もうここまで来たらそうするしかないのだろうと、俺も思っていた。

 

 

剛「僕たち、もう中居くんがいなくても大丈夫だから。自分たちの力でやってみたいんだ」

吾郎「うん、だから中居くんはここに残って僕たちを見守ってて」

 

 

剛も吾郎も優しい口調で、まるで俺を諭すように話しやがる。

突然何生意気なこと言ってんだ。

俺がいなくても大丈夫だと?

考えられない。

できる限りの準備は進めてきたが、それでもこの場所から出ていくことに不安がないわけがないだろう?

 

 

剛「言っとくけどこれさ、慎吾が言い出したことなんだよね。中居くんの力を借りずにやってみなよって」

 

 

はぁ!?

なんだそれ!?

 

 

 

 

慎吾には、久しぶりにに電話をした。

会いに行ったりもしていない。

引退したいと俺たちに頭を下げた慎吾が、俺が見た慎吾の最後の姿だ。

 

 

「必ず迎えに行く」

 

 

この約束を果たせる見込みがつくまでは、会いに行けないと自分自身に誓っていたから。

だけど、電話してしまった。

最初は何て切り出そう?

なんか緊張する。

28年間も連れ添った仲なのに・・。

 

慎吾「あ?中居くん?久しぶりだね~、元気~?」

 

久しぶりに声を聞くのに、全く緊張感のない声が受話器から聞こえ、俺は拍子抜けする。

 

 

中居「あ、あぁ・・元気だけど。お前は?元気してんのか?」

 

慎吾「うん、元気だよ~。毎日暇してるから、すっかりテレビっ子だよ~。中居くん、最近テレビ出すぎじゃない?また!?って思うよ(笑)」

 

中居「うっるせー!・・・そんなことより、さ・・お前・・なんか剛や吾郎になんか言ったんだって?」

 

慎吾「あぁ、聞いたの?うん、言ったけど」

 

中居「なんだよ、もう俺を頼るなって。事務所を出たら、あいつらがどれだけ大変な思いをするか、わかるだろ?そんとき、俺がついてなくてどうすんだよ!!」

 

慎吾「もう~、大丈夫だよ。二人だってもういい大人なんだから。きっと自分の力で何とかするって」

 

中居「そんなわけないだろ?あいつらには俺がついてないと。だいたい、なんでお前がそんなこと言うんだよ!?お前は・・」

 

 

俺は途中まで言って口をつぐむ。

これ以上は言ってはいけない。

 

 

慎吾「お前は一番に逃げ出したくせにって?もう俺にはSMAPに口出しする権利はないって?」

 

中居「いや、そんなことは言ってねーよ・・・」

 

慎吾「今言いかけたじゃん!お前に言われる筋合いねーよって感じで。

そうだよ、俺はもうSMAPじゃないさ。でも、SMAPはもう解散したんだ。もう誰もSMAPじゃないんだよ!もうみんなそれぞれの個人なの!中居くんがみんなを守るとか、そうゆうのもう必要ないんだって!!」

 

中居「必要ない・・・?俺は、必要ないってのか?」

 

慎吾「・・・そうだよ!もう!いつまでリーダーぶってんの!もうSMAPはなくなったんだよ!?俺たち、いつまで中居くんの言いなりになってなきゃなんないのさ!もう二人を自由にしてあげなよ!!」

 

中居「あぁ、そうかよ!!じゃぁ、本当にお前らのことなんて知らねーからな!!」

 

 

俺は、そのまま荒っぽく電話を切った。

 

 

 

 

久しぶりに声を聞けたのに、喧嘩してしまった。

大人げないと自分でも思う。

さっきはつい感情的になってしまったが、冷静に考えれば慎吾が本気であんなこと言っているはずがないのはわかっているんだ。

 

 

たぶん、あいつは俺のことを思って、俺を事務所に残そうとしてる。

そんなことはわかる。

だって、28年の付き合いだぞ?

 

 

だけどなんでああゆう可愛げのない言い方するかなぁ~~!!

全く素直じゃないんだよな、あいつも俺も・・・。

口論(ケンカ)なんかしても 僕は本気じゃないよ

やさしさなんて誰も見えないし…

素直にこの気持ち うまく言えないだけ

分かっているよ 僕を心配

してることは… だけど・・・

(思いをそっと つたえておくれ)

 

Best Friend,Best Friend

大切なひと

一番身近な僕のBest Friend

出典:SMAP「BEST FRIEND」作詞:福島優子・森浩美、作曲:筒美京平

 




 

剛サイドストーリー

剛「え~?喧嘩しちゃったの?俺は、慎吾と中居くんが久しぶりに話すきっかけになるかと思って、慎吾が言い出したことだよって伝えたのに」

 

慎吾「だって!あの人、いつも俺ら3人のこと子供扱いしてくるじゃん!

中居くんは、中居くんのことだけ考えてればいいんだって!いつも自分を犠牲にすることばっか、考えるんだから!もう!」

 

 

その夜、慎吾の家に行った僕は、僕の持っていったビールを二人で開けながら事の経緯を聞き、全く二人のやり取りらしいなと思わず笑ってしまった。

慎吾はプンスカ怒っている。

相変わらずかわいいなぁ慎吾は。

ほんと、いつまでも経っても小学生みたい。

 

 

剛「意地張ってないで、ちゃんと言いすぎたって謝んなよ。さすがに“必要ない”とか言われたら、中居くん傷ついてるんじゃない?ほら、今電話しなって」

 

慎吾「はっ!?さっきは言い過ぎたよ、ゴメン・・・って?やだね!無理!恥ずかしすぎる!!」

 

剛「そうゆう意地張るところが子供だっていうんじゃない?子供扱いするって怒れないよ?」

 

 

俺に言われて反撃する言葉もなく、慎吾はバツの悪そうな顔で携帯をモジモジといじっている。

 

 

慎吾「じゃあ・・・メールにする」

 

剛「うん、いいんじゃない?」

 

 

ピコピコと短い文を打ち

 

慎吾「はい、送信!」

 

と僕に画面を見せつけてきた。

 

 

画面には

 

「ごめんなさい!」

 

とそれだけ。

 

 

剛「いくらなんでも、簡潔すぎない?(笑)」

 

慎吾「だって・・・」

 

慎吾がもう一度携帯の画面を覗き込もうとすると、ピロピロ~♪と着信音が鳴った。

 

 

慎吾「わぁっ!!」

 

 

慎吾は思わず携帯を落としてしまう。

 

画面には

 

「中居くん」

 

の文字。

 

 

慎吾「リアクション、早すぎ!!」

 

慎吾は、改めて携帯を拾い電話に出た。

 

 

中居「慎吾~~~!」

 

スピーカーにしてないのに、中居くんのバカでかい声がこっちまで聞こえてくる。

慎吾も思わず携帯を耳から遠ざける。

 

 

慎吾「中居くん、もしかしてずっと俺からの連絡待ってた?」

 

中居「・・・そうだよ!今日、一日携帯握り締めてたんだかんな・・・!俺、けっこうさっきの傷ついたんだからな・・・」

 

慎吾「ごめん・・・。本当に言いたかったのはそんなんじゃなくて…。」

 

今夜 テーブルにメモを置いておくよ

「ごめんなさい!」って小さく書くつもり…

風が吹き抜けて 嵐過ぎたあと

必ずきっと いつも通りに

空が晴れるように…

(思いはそっと胸まで届け)

出典:SMAP「BEST FRIEND」作詞:福島優子・森浩美、作曲:筒美京平

 

 

そんな悲しげな顔をしないでほしい

僕だってちょっと困って目をそらす

耳を塞いでも ココロ閉ざさない

聞こえているよ 信じていいよ

ずっと僕を だから…

(思いをそっとつたえておくれ)

 

Best Friend,Best Friend

大好きなひと

とってもとっても僕のBest Friend

出典:SMAP「BEST FRIEND」作詞:福島優子・森浩美、作曲:筒美京平

 

慎吾「中居くん、酔ってるでしょ?」

 

 

確かに、声がいつにもましてガラガラになっている。

かなり深酒してたのかな。

一人で泣いてたのかな。

 

 

慎吾「中居くん、これからはちゃんと自分のこと考えて。今までずっとSMAPのことばかり考えてきたんだから。

メンバーを守ることももちろん大事だけど、中居くんはもっと大きな世界を見て行動しなきゃダメな人なんだよ。

いつまでも僕らのために自分を犠牲にしてばかりいちゃダメなんだよ。

中居くんが僕らを思ってくれるのと同じように、中居くんは僕らにとってすごーくたいせつな人なんだから」

 

 

中居くんは、答えなかった。

代わりに、鼻をすする音がちょっとだけ聞こえた気がした。

 

 

 

きっと中居くんは慎吾の気持ち、わかってたよね。

本当は誰よりも人のことを思ってるのに、素直になれなくてついつい口が悪くなっちゃう照れ屋なとこ。

うちのグループじゃ、どう考えてもこの二人が似た者同士。

 

わかってたけど、ちゃんと言葉にして言ってほしかったんじゃないかな。

とってもとっても大好きで、とってもとってもたいせつだよって。

 

 

慎吾「それにね、ちゃんとわかってるよ。中居くんは、木村くんを一人で置いてはいくのがどれだけ辛いかってこと。

子どもたちはいつか巣立っていくけど、夫婦はどんなときだって離れちゃダメでしょ?

中居くんは、木村くんのそばにいるべきだよ」

 

 

中居くんはいつもすっごく頼りがいのあるお兄さんで、慎吾はいつもハチャメチャやる元気な末っ子で、中居くんはやっぱり長男として人一倍末っ子を可愛がっている。

だけど、二人の関係は時々逆転する。

中居くんは、いつもヤンキー面していきがっているくせに人情深くて涙もろくて、あぁ見えてけっこく脆い。

慎吾にも元気な笑顔に隠されたナーバスな面があり、だけど時折大きな体でがっしりと包み込むような包容力を見せることがある。

 

 

酔っ払った中居くんをなだめるように家に誘う慎吾が今はとてもお兄さんに見えて、慎吾からの電話を部屋で一人携帯を握りしめて待っていて、メールが入ったとたんに駆け引きもせずに速攻で電話しちゃった中居くんがとてもかわいい末っ子に見えた。

 

 

もともと慎吾が、僕と吾郎ちゃんに

 

「もう中居くんを頼っちゃダメだ」

 

と言ってきたのは、中居くんへの思いやりだけじゃなくて、僕たちのことも考えての言葉だったのだろう。

 

 

中居くんはSMAPが解散してからいろんな番組に引っ張りだこで、相当忙しくしている。

正直、中居くんはこのまま事務所に残っても仕事には困らないだろう。

 

だけど、中居くんは僕たちのことを心配して、なんとか事務所から抜け出すことを考えてくれていた。

このまま事務所に残っていても、僕たちには新しい仕事が来ることはないと思ったからだ。

 

 

だけど、今中居くんが抱えている番組に、どれだけ多くの人が関わっている?

中居くんが事務所辞めたら、迷惑かかる人いっぱいいるよね?

それによってその人だけじゃなくて、その家族にも迷惑かかることもあるかもしれない。悲しむファンもいるかもしれない。

 

中居くんは自分が思ってるよりも、とんでもない影響力を持っている人だ。

中居くんの行動一つ一つが、すごい勢いを持ってどこまでも遠くまで波紋を広げていく。

 

 

中居くんは、きっと今はこの場を離れるときじゃない。

 

 

わかってた。

だけど、自分たちが一人で外に出ていく不安が勝って、その事実を見て見ぬふりをしようとしていた。

だけど、それで中居くんを道連れにしてその後中居くんが苦しむ姿を見たら、きっと僕らはすごく後悔していたと思う。

 

 

慎吾はそこまで考えて、中居くんに険しい道を選ばせないように、僕らに後悔をさせないようにと、今厳しいことを言う辛い役目を買って出てくれたのだ。

誰かが言ってあげなきゃ、自分ではこんな決断をできなかったはずだから。

中居くんも、僕も吾郎ちゃんも。

 

 

遠く離れていても、いつでも僕らのことを考えてくれている。

だって、今でも慎吾はSMAPの一員だから。

 

 

慎吾「俺、今つよぽんと飲んでるよ。・・・来る?」

 




 

 

中居・慎吾・剛「ういーっす!」

 

 

中居くんを迎えて、僕らは改めて乾杯をする。

中居くんは、馴れ合いの関係を好まない。

僕や吾郎ちゃんが逮捕された時も、あえて見舞いには来なかった。

 

 

だから、きっとこうして集まることは、今後はそうそうないだろう。

だけど、今日は特別ってことでいいよね?

 

 

慎吾「せっかくだから、吾郎ちゃんと木村くんも呼んじゃおっか!」

 

剛「いいね~!じゃあ、僕吾郎ちゃんに電話するね!」

 

 

プルルルル・・・

 

吾郎「え?僕22時から2時までは絶対寝るようにしてるんだよね。夜ふかしはお肌の天敵だからね」

 

 

剛「だって。ほんとマイペースなんだから。吾郎ちゃんらしいよね」

 

 

吾郎ちゃんは、森くんが脱退するって時にみんなで集まったときも、一人だけ来なかったっけ。

でも、森くんも言っていたけど、そんな自然体の吾郎ちゃんがみんな好きだ。

 

 

中居「じゃー、俺木村に電話するわ!」

 

 

プルルルル・・・

 

木村「あ!?なんでお前ら三人で一緒にいるんだよ!?何時だと思ってんだよ?やだよ、酔っ払い三人の相手なんてめんどくせー」

 

中居「だって。なんだよ~、冷てえなぁ。でも、あいつ俺ら三人が先に集まってるの妬いてんじゃね?けけけ。

あ~でも結局俺ら三人だけかぁ~!」

 

木村くんはいつも優しいお兄さんでクールでかっこいいけど、意外に寂しがり屋な一面もある。

それは中居くんにしか見せない貴重な一面らしいけど。

じゃあ、今度は木村くんにも一番に声をかけなきゃね。

 

剛「まぁ、いいじゃない。5人で集まれる日は、これからきっといくらでもあるよ」

 

 

中居くんも慎吾も、さっきまでの気まずさはすっかり消えてニッコニコの笑顔でじゃれあいながらビールを飲んでいる。

ここには、あと二人足りない。

だけど、今日じゃなくてもいい。

いつか、僕の大好きな笑顔が僕の隣に4つ並んでくれる日が来ることを信じているから。

Best Friend,Best Friend

素敵な笑顔

明日は見せてよ 僕のBest Friend

 

Best Friend,Best Friend

大好きなひと

とってもとってもBest Friend

出典:SMAP「BEST FRIEND」作詞:福島優子・森浩美、作曲:筒美京平

SMAP「BEST FRIEND」の歌詞全文を知りたい方はこちら

 

そして迎えた吾郎、剛、慎吾の最後に日についてもスピンオフ作品で描いています。

もしよろしければ、合わせてお読みください!↓

華麗なる逆襲~彼らの真実~スピンオフ前編「パリピア!」最後の日

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